タクシー運転手はやめとけと言われる原因5選!

タクシー運転手は稼げる仕事ですが、収入の安定性や労働環境の面できついと感じる側面を持ち合わせています。
やめとけと言われる主な理由は、以下の5つです。
タクシー業界への転職を検討している方は、これらの理由を事前に把握しておくことで、ご自身の適性を判断しやすくなります。
① 給料が歩合制だから不安定
タクシー運転手の給料は固定給+歩合制であることが多く、収入が安定しづらい職業です。
歩合制とは成果に応じて報酬が支払われる給与体系のことで、多くの乗客を送迎するほど収入が上がります。
乗客の数は、主に次のような条件によって変わります。
- 天候:雨の日は乗客が増えやすい
- 時間帯:通勤時間帯や終電後は需要が高まる
- 地域のイベント:大型イベントのある日は会場周辺に乗客が集まる
同じ時間を働いても、稼げる日とそうでない日が生じるのが実情です。体調を崩して休めばその日の売上はゼロになり、収入に直接響きます。
働くほど収入が増える一方で、成果が収入に直結するプレッシャーからきついと感じる人も多い傾向です。
関連記事:タクシー運転手の年収を調査!モデル給料から歩合制の仕組みまで徹底解説
② 長時間労働になりやすい
タクシードライバーは、深夜から早朝にかけて需要が高まるため、長時間労働になりやすい職業です。
電車やバスが運行していない時間帯が稼ぎ時となるため、夜間と朝方の両方をカバーする隔日勤務という働き方が主流となっています。
隔日勤務では、1回の乗務が15〜18時間に及び、翌日が休みになるサイクルです。
長時間の運転を続けることで、以下のような問題が生じます。
- 生活リズムが乱れやすい
- 疲労が蓄積して集中力が低下する
- 体調不良や事故のリスクが高まる
さらに、歩合給で働いた分だけ稼げる仕組みであることから、収入を優先して勤務時間を延ばす人も少なくありません。
体力面・健康面への負担が大きい点は、タクシードライバーはやめとけと言われる理由のひとつです。
③ 休日が少なく生活リズムを整えにくい
タクシードライバーは、年間休日の平均が約105日と少ない傾向(※1)があります。
多くの会社で採用されている歩合給制度では、休む=売上が減る仕組みのため、結果的に休みを取りにくい環境が生まれやすいからです。
さらに、タクシー業界は土・日・祝日も需要があるため、家族や友人と予定を合わせにくく、プライベートの時間を確保しづらい面もあります。
とくに、高収入を目指す人ほど勤務日数を増やす傾向があり、休みを削る働き方が常態化しやすいことが、きついと言われる要因です。
※1.プレックスジョブ掲載のタクシー運転手求人の中央値(プレックスジョブのタクシー求人ページを見る)
④ 交通事故のリスクが常にある
タクシー運転手は勤務時間の大半を運転に費やすため、常に交通事故の危険を抱えて働く仕事です。
令和5年には、全国で8,447件のタクシーの事故が発生しています。走行距離1億キロあたりの事故件数で比べると、タクシーはバスやトラックよりも高い水準です。
区分 | 走行距離1億キロあたりの事故件数※ |
|---|
タクシー | 145.1件 |
|---|
バス | 27.8件 |
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トラック | 21.5件 |
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自動車全体 | 39.4件 |
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※参考:タクシー事業の概要や事故の状況等について|国土交通省関東運輸局(令和5年)
事故や違反で免許停止の処分を受けると、その期間は乗務できなくなり、歩合給の収入もなくなります。
第二種免許が取り消されれば、タクシー運転手として働き続けること自体が難しくなるでしょう。
事故の相手への損害賠償は、会社が加入している保険で対応するのが一般的です。業務中に運転手自身がけがをした場合は、労災保険の対象になります。
乗客の命を預かるため、日々の運転には高い安全意識が求められます。乗務前後の点呼やアルコールチェックが徹底され、体調不良や服薬の状況によっては乗務を控える判断が必要です。
⑤ 乗客とのトラブルに巻き込まれる可能性がある
タクシー運転手は接客業の側面を持つため、乗客とのトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
とくに深夜帯は泥酔した乗客の対応や料金の未払いなどが発生しやすく、臨機応変な対応が求められる仕事です。
多くのタクシー会社はドライブレコーダーや防犯ボタンを設置し、無線で営業所からサポートを受けられる体制を整えていますが、車内で直接対応するのは運転手自身となります。
冷静な判断力が求められるうえに精神的な負担も大きく、きついと感じる原因につながっています。
タクシー運転手は隔日勤務がきつい?実態を解説

タクシードライバーの勤務形態は隔日勤務が基本です。隔日勤務とは、1日15〜18時間勤務し、翌日を明け番として休む働き方を指します。
隔日勤務 | 詳細 |
|---|
メリット | ・月の半分近くが休みになる ・稼げる曜日や時間帯に集中して働ける |
|---|
デメリット | ・長時間の座りっぱなしがきつい ・昼夜逆転するため、体調管理が難しい |
|---|
休みは取れるものの、長時間の運転そのものにきつさを感じるドライバーも多いのが現実です。
タクシーは収入が高いドライバー職ですが、運転が好きな方でないと長期的に働くことが難しい傾向にあります。
関連記事:隔日勤務とは?仕組みやメリット・デメリットを徹底解説
タクシー運転手400名に聞いた!辞めたい理由TOP10

ジャンル | 件数 |
|---|
収入が不安定できつい | 200 |
|---|
説明と実態が違う・制度が不透明 | 60 |
|---|
夜勤・長時間・隔日勤務の負担 | 58 |
|---|
健康・家庭事情・年齢の制約 | 49 |
|---|
労働環境・配車・車両への不満 | 46 |
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人間関係・パワハラがきつい | 43 |
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歩合制のプレッシャー | 39 |
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トラブルに巻き込まれるリスク | 26 |
|---|
やりがいを感じられない | 23 |
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福利厚生・休暇制度への不満 | 21 |
|---|
プレックスジョブをご利用いただいたタクシードライバー400名に、辞めたいと考えた理由を伺いました。
最大3つまで理由を挙げていただいた結果、最大の理由は収入についての不安であることがわかりました。
タクシーは想定年収と実際の年収に違いが出やすい
タクシードライバーは入社時に歩合給を含めた想定年収を提示されますが、思うように売上を伸ばせない方がいるのも実情です。
歩合制のため、成果が出ない時期はそのまま収入減につながり、焦りや不安を感じるケースが目立ちました。
また、「年収800万円も目指せると聞いたけど、そんなに稼げている人がいない」といった声もあります。
こうしたギャップが、2番目に多かった辞めたい理由「説明と実態が違う」につながっており、年収への期待と現実の差が離職を考える大きな要因となっています。
タクシードライバーとして年収500〜600万円程度。収入は不安定で、暇な月は非常に暇。忙しい時期(夏、年末年始)は限られている。休むと収入が全くない。手取りで月30〜40万円程度の仕事に転職したい。
ー タクシードライバーの声
特殊なシフトがミスマッチな方も多い
いままで日勤で働いていた方は、タクシードライバーならではの勤務形態が「想像よりもきつかった」と感じている方も多くいました。
入社前は運転の仕事という点に目が向きやすく、夜勤や隔日勤務による生活リズムの変化まで具体的にイメージしにくいことが、ミスマッチが起こりやすい理由です。
現在のタクシー会社での夜勤勤務が毎日あり、朝方まで働くこともあるため、身体的負担が大きいと感じている。年齢を考慮し、身体的負担の少ない仕事に転職したい。
― タクシードライバーの声

関連記事:タクシー転職は後悔する?失敗理由5選と現役ドライバーの本音
関連記事:タクシー転職の失敗例と後悔しない働き方|安心して始める方法
タクシー運転手はきついだけじゃない!5つの魅力を紹介

タクシードライバーは「きついからやめとけ」と言われることもありますが、実際には多くのメリットがある仕事です。
とくに近年は労働環境の改善が進み、体力面や働く時間の自由度を重視する人にも選ばれる仕事になりつつあります。
ここでは、タクシー運転手ならではの魅力を5つ紹介します。
関連記事:タクシー転職でよかったと実感できる理由|未経験者向けガイド
① 人間関係のストレスが少ない
タクシー運転手は、出庫すれば車内で一人で仕事を進めるため、職場の人間関係による負担が少ない仕事です。
上司や同僚と顔を合わせるのは出庫前後の点呼や納金のときが中心で、チームで動く職場に比べて気をつかう時間が短く済みます。
乗客とは車内で会話をすることもありますが、乗車が終われば関係はそこで区切られます。
同じ相手と長く付き合う必要がないため、人付き合いに疲れやすい人でも気持ちを切り替えやすい働き方です。
② 働き方の自由度が高い
タクシー運転手は、ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける点がメリットです。
昼間に働く日勤や夜間に働く夜勤など、勤務形態は自分の体調や希望する収入に合わせて選べます。
乗務中の休憩は、法律で定められた範囲内であれば、好きなときに取得可能です。
道路が混む時間帯を避けて休んだり、空いている時間に食事をとったりと、一日の過ごし方を自分で決めやすい特徴があります。
個人の事情に応じてシフトを調整しやすい職場も多く、家庭やプライベートと両立しやすい環境です。
家族と過ごす時間や趣味の時間を充実させたい人にとって、働きやすい職業といえます。
③ 成果が収入に直結する
多くのタクシー会社が歩合制を採用しており、個人の営業成果がそのまま収入に反映されます。
たとえば以下のようなポイントを押さえることで、効率的に売上を伸ばすことが可能です。
- 需要が集まるエリアの把握(オフィス街や繁華街など)
- 乗客が多い時間帯の把握(通勤時間帯や終電後など)
- 配車アプリの活用(空車で走る時間の削減)
自身の工夫や日々の頑張りが直接給与に影響するため、たくさん働いて収入を増やしたい人にとっては、大きなやりがいを感じられる仕事です。
④ 未経験からでも始めやすい
タクシー運転手は、運転の仕事が未経験の人や異業種からの転職者でも採用されやすい職種です。
業界全体で人手不足が続いており、年齢や職歴を問わず採用を行う会社が多くあります。
厚生労働省の統計によると運転者の平均年齢は56.8歳となっており、中高年層を中心に幅広い世代が活躍する業界です。
業務に必要な普通第二種免許の受験資格は、主に以下の条件となっています。
- 原則:21歳以上、かつ普通免許などの保有期間が3年以上
- 特例(受験資格特例教習の修了者):19歳以上、かつ保有期間が1年以上
免許の取得には数十万円程度の費用がかかりますが、入社後に取得費用を全額または一部負担する支援制度を用意している会社も少なくありません。
勤続年数などの適用条件は求人ごとに異なるため事前確認が必要なものの、資格を持たない状態からでも安心して挑戦できます。
参考:
第二種免許等の受験資格の見直しについて|警察庁
「令和7年賃金構造基本統計調査」によるタクシー運転者の現況|全国ハイヤー・タクシー連合会
関連記事:タクシー運転手になるには?免許取得の条件や取得費用まで詳しくご紹介!
⑤ 再雇用制度が整い長く働ける
タクシー業界は人手不足を背景に、60歳以上の運転手を積極的に採用しています。
再雇用制度を整備したり定年を延長したりする会社が増えており、70歳を超えて現役で乗務を続ける人も珍しくありません。
出勤日数などを調整して体力的な負担を抑えられるため、シニア層の雇用が進みやすい環境です。
長年の運転経験や土地勘をそのまま活かして、年齢を重ねても長期的に活躍できる職業といえます。
参考:高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~|厚生労働省
関連記事:
50代でタクシー運転手になれる?成功のポイントを解説
60代でタクシー運転手になれる?成功のポイントを解説
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タクシー運転手のキャリアパス
タクシー運転手として経験を積んだあとは、主に以下の3つのキャリアを選択できます。
①社内で管理職や運行管理者へ昇進する
社内でキャリアアップを目指す場合、乗務員をまとめる班長や営業所の所長などの役職に就く道があります。
また、運転手の点呼や勤務状況を管理する運行管理者への昇進も可能です。
運行管理者の業務には国家資格の運行管理者資格者証が必要となり、乗務員としての現場経験を安全管理に活かせます。
関連記事:運行管理者とは?仕事内容から資格取得の難易度まで徹底解説!
②経験を活かせる他業種へ転職する
他業種へ転職する場合、タクシーの乗務経験は運転や接客を直接伴う仕事で評価されます。
事務職や技術職とは求められるスキルが異なるため、これまでの経験を活かせる職種を選ぶことが大切です。
経験を活かしやすい主な転職先として、以下の職種が挙げられます。
- バスやハイヤーの運転手
- 介護タクシーの運転手
- ルート配送ドライバー
関連記事:
バス運転手の仕事内容とは?業界ごとの一日の流れや向いている人を紹介!
ハイヤー運転手とは?どうやったらなれるの?働き方や仕事内容を徹底調査!
ルート配送の仕事は楽しい!ルート配送のメリットとデメリットを詳しく紹介!
③個人タクシーとして独立する
個人タクシーは、国の許可を受けて自分で事業を営む働き方です。
開業には地域を管轄する運輸局が定める条件を満たす必要があり、主に以下の基準が求められます。
- 申請時の年齢が65歳未満
- 有効な第二種免許の保有
- 年齢に応じたタクシー・ハイヤーの運転経歴(35歳未満の場合は同一会社に10年以上勤務など)
- 申請日前3年間に道路交通法の違反がない
- 運輸局が実施する法令試験の合格
- 開業に必要な自己資金の確保
法人タクシーで経験を積みながら、無事故無違反を続けることが独立に向けた前提条件です。
参考:個人タクシー事業の申請に対する審査基準について|国土交通省中部運輸局
関連記事:タクシー運転手から転職する方法とおすすめの職種・成功のポイントを解説
タクシー運転手に向いている人の共通点

タクシー運転手は成果が自身の努力に比例し、自由度の高い働き方が可能な職業です。
向いている人の特徴として、主に以下の3つの共通点が挙げられます。
①運転することが好き
タクシー運転手は一日の大半をハンドルを握って過ごす仕事です。運転自体を楽しめる方は、長時間の乗務も苦になりにくく無理なく仕事を続けられます。
②人と関わることが好き
タクシーは接客業の面も持ち合わせており、短時間の乗車でも快適な空間を提供できるかが評価に影響します。
乗客とのスムーズなコミュニケーションにより指名やリピートにつながれば、売上の安定化にも効果的です。
③スケジュール管理が得意
勤務時間や休憩の取り方を自分で調整する働き方のため、計画的な体調管理を行える人ほど安定した収入を得られる傾向にあります。
自己管理が得意であれば、日ごとの売上の波を小さく抑えられます。
関連記事:タクシー運転手に向いている人の特徴8選!向いていない人の特徴や未経験からの始め方も解説
タクシー運転手に向かない人の共通点
タクシー運転手は、収入や働き方が個人の裁量に大きく左右される職業です。向かない人の特徴として、主に以下の3つの共通点が挙げられます。
①安定した固定収入を重視している
歩合制の割合が高く、月ごとの売上によって給与が変動します。
毎月決まった額の固定給で安定して生活設計を立てたい人にとっては、不安を感じやすい環境です。
②デジタル機器の操作に抵抗がある
現在のタクシー業界では、配車アプリやカーナビを活用した営業が主流となっています。
アプリでの配車対応やナビによる適切なルート選びは売上に直結するため、機械操作に不慣れだと営業効率が下がりやすい傾向です。
③感情的になりやすい
乗務中は道路の渋滞や乗客への対応など、冷静な判断を求められる場面が数多くあります。
感情のコントロールが難しければストレスを溜めやすく、突発的なトラブル対応でも苦労する場面が増えてしまいます。
なお、固定収入や規則的な勤務時間を確保したい場合は、ルート配送ドライバーやゴミ収集車の運転手なども選択肢になります。
関連記事
ルート配送は楽な仕事という噂はホント?仕事内容や勤務体系を詳しく解説します!
ゴミ収集車(パッカー車)の仕事内容とは?民間と公務員での業務内容の違い
タクシー運転手への転職で失敗しないために確認したい5つの条件
タクシー運転手の働きやすさは、同じ業界のなかでも会社ごとに大きく変わります。給与体系や勤務形態は、各社がそれぞれの方針で決めているためです。
短期離職を防ぐためにも、次の5つの条件を確認しておきましょう。
① 給与保障制度の有無
給与保障制度とは、入社から一定期間、売上にかかわらず決まった額の給与を支払う制度です。
仕事に慣れるまで売上が安定しにくいため、入社直後の収入を支える仕組みとして多くの会社が導入しています。
保障期間は数か月から1年程度が目安となり、金額の提示方法も月額や日額など会社ごとにさまざまです。
期間終了後の給与体系まで含めて確認しておくと、長期的な収入をイメージしやすくなります。
また、固定給と歩合の割合もあわせて確認しておきましょう。
固定給の割合が大きい会社ほど収入は安定しやすく、歩合の割合が大きい会社ほど売上に応じた収入増を狙えます。
安定と成果のどちらを重視するかによって、自身に合う給与体系を選ぶことが大切です。
② 配車アプリの導入状況
配車アプリ(GOやS.RIDEなど)の導入状況は、営業の効率や売上に直結する条件です。
アプリ経由の配車依頼が多い会社ほど、乗客を探す時間を減らして効率的に収入を伸ばせます。
提携しているアプリの種類や、アプリ依頼に対応できる車両の割合は会社によってさまざまです。
応募する前に、希望する勤務エリアで利用者の多いアプリを取り扱っているか確認しておくことをおすすめします。
③ 選べる勤務形態
長期的に働き続けるには、自身の生活リズムに合い、将来的な変更にも柔軟に対応できる会社を選ぶことが大切です。
選択可能な勤務形態は会社ごとに異なり、日勤のみを扱う求人もあれば隔日勤務を中心とする会社もあります。
これまで昼間の時間帯で働いてきた場合、日勤を選べる環境であれば身体への負担を抑えやすいでしょう。
入社時の条件だけでなく、年齢や家庭環境の変化に応じて勤務スタイルを変更できるかも事前に確認しておきましょう。
④ 研修制度の内容
未経験からタクシー運転手を目指すなら、研修制度が整っている会社を選ぶと安心です。研修では、主に次のような内容を学べます。
- 営業エリアの地理と効率のよいルート
- 乗客への接客マナーや言葉づかい
- 安全運転の技術と事故防止の知識
- 運賃メーターや配車アプリなど車載機器の操作
定期的に安全研修を開催している会社なら、入社後も知識を学び直す機会があり、安心して働き続けられるでしょう。
⑤ 福利厚生の内容
長期的に安定して働くためには、休暇制度をはじめとする福利厚生の充実度を事前に確認することが重要です。
福利厚生が整っている会社ほど労働環境が安定しており、離職率も低い傾向が見られます。
チェックしておきたい主な項目は以下のとおりです。
- 社会保険の加入状況
- 退職金制度の有無
- 休日・休暇制度(週休2日や連休の取得可否)
- 社員寮や住宅手当
- 健康診断や資格取得の支援
制度の有無や実際の適用条件まで把握しておくことで、入社後のギャップを減らせます。
タクシー運転手についてよくある質問
タクシー運転手について、よくある質問に回答します。
Q1:タクシー運転手の平均年収はどれくらいですか?
A:タクシー運転手の平均年収は、約451万円です。
月の給与の12か月分と賞与を合計した令和7年の年間推計額で、年代別には次のようになっています。
年齢 | 年間推計額 |
|---|
20〜24歳 | 約483万円 |
|---|
25〜29歳 | 約483万円 |
|---|
30〜34歳 | 約518万円 |
|---|
35〜39歳 | 約492万円 |
|---|
40〜44歳 | 約499万円 |
|---|
45〜49歳 | 約521万円 |
|---|
50〜54歳 | 約494万円 |
|---|
55〜59歳 | 約481万円 |
|---|
60〜64歳 | 約440万円 |
|---|
65〜69歳 | 約379万円 |
|---|
70歳以上 | 約348万円 |
|---|
参考:「令和7年賃金構造基本統計調査」によるタクシー運転者の現況|全国ハイヤー・タクシー連合会
ただし、日勤・隔日勤務といった働き方の違いに加え、ドライバーごとの営業効率によっても、年収は大きく変動します。
トップドライバーになると800万円以上稼ぐ人もおり、平均年収である約451万円はあくまで目安としてみておきましょう。
Q2:ライドシェアや自動運転が広がってもタクシー運転手に将来性はありますか?
A:タクシー運転手の仕事には、今後も将来性があると考えられます。ライドシェアはタクシー会社の管理のもとで運用されており、自動運転の実用化も限られた地域にとどまっている状況です。
日本版ライドシェアは、タクシーが不足する地域や時間帯に限って、タクシー会社の管理のもとで一般のドライバーが自家用車で乗客を運ぶ制度です。
運行の主体はタクシー会社が担っています。
2026年1月には千葉県柏市の一般道でレベル4の自動運転バスが運行を始めましたが、走行区間は700メートルで、運転席には乗務員が乗車しています。
都市部の道路を自由に走るタクシーを無人で運行するには技術や制度の面で課題が多く、人のドライバーが運転を担う時代は当面続くといえるでしょう。
タクシーの需要を支える要因としては、次のようなものがあります。
- 高齢化にともなう、通院や買い物などの個別の移動ニーズの高まり
- 訪日外国人客の増加による観光需要の拡大
- 若者の車離れによるタクシー利用の定着
- 慢性的な人手不足による、運転手の求人の安定
とくに高齢者や観光客など、きめ細かなサービスを求める利用者が増えており、乗り降りの手助けや行き先の案内といった人ならではの対応が求められています。
参考:
自家用車活用事業(日本版ライドシェア)|国土交通省東北運輸局
一般道における中型バスでのレベル4自動運転による運行を開始します|経済産業省
関連記事:タクシードライバーの将来性はある?不安と知られざる安定性を徹底解説
Q3:タクシー運転手の死亡事故はどれくらい起きていますか?
A:タクシーが関係する死亡事故は、令和5年に全国で36件発生しています。
運転手の死亡率に関する統計はなく、国が公表しているのはタクシーが関係した事故の件数です。令和5年のタクシーの死亡事故36件のうち、約6割は歩行者との事故が占めています。
法人タクシーの運転者数が全国で約21万人いることと比べると、件数としては限られるといえるでしょう。
一方で、長時間の運転による疲労や運転手の高齢化は、事故のリスクを高める要因です。
タクシーの事故全体のうち、65歳以上の運転手によるものは約5割にのぼり、安全運転の徹底と日々の健康管理の重要性が増しています。
参考:タクシー事業の概要や事故の状況等について|国土交通省関東運輸局
まとめ
タクシー運転手はやめとけと言われることもありますが、会社選びや働き方しだいで、労働環境が大きく変わる仕事です。
歩合制による収入の変動や長時間労働など、体力面や精神面の厳しさがある点も押さえておく必要があります。
一方で、自由度の高い勤務形態や、年齢を問わず働ける再雇用制度など、タクシーならではの魅力もあります。
大切なのは、理想の働き方を明確にし、自分に合った会社を選ぶことです。
給与体系や勤務形態は会社ごとに異なるため、自分だけで求人を比べるのが難しい場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
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関連記事:
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