農業の平均年収は約361万円!給料の内訳を解説
農業を含む農林漁業従事者の平均年収は、約361万円です。厚生労働省の調査では、農業法人などで働く人は林業や漁業で働く人と同じ職種区分(農林漁業従事者)にまとめられており、林業・漁業の給与も含んだ値です。
項目 | 金額 |
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平均年収 | 360.8万円 |
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月給(額面) | 26.8万円 |
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うち所定内給与 | 24.9万円 |
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年間賞与 | 39.5万円 |
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月収換算(賞与込み) | 30.1万円 |
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手取り年収(概算) | 288.6万円 |
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※月収換算は、賞与を含む年収を12か月で割った参考値
※手取り額は額面年収の8割として算出した概算
※月給(額面)は残業代や各種手当を含む毎月の給与。数値は短時間労働者を除く一般労働者、企業規模10人以上の平均
※数値は農林漁業従事者の値

厚生労働省の調査によると、月給(額面)は約27万円、年間賞与は約40万円です。年収のうち約89%を毎月の給与が占めており、賞与の割合は約11%にとどまっています。
月給のうち基本給に近い所定内給与は約25万円で、残りの約2万円は残業代などの手当です。
額面の年収を手取りに直すと約289万円で、月あたりでは約24万円が目安です。
農業法人の正社員に限った年収は、一般に約250万〜400万円が目安とされており、公的統計の約361万円はこの幅に収まっています。自営農家の年収は売上から経費を引いた農業所得で決まるため、給与とは定義が異なります。
農業の年収は、勤務先の企業規模や地域、雇用形態によっても変わります。
参考:厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査(e-Stat)
企業規模による年収の差
企業規模1,000人以上の農業を含む農林漁業従事者の平均年収は約411万円で、100〜999人の約342万円より約70万円高くなっています。

企業規模 | 平均年収 | 月給(額面) | 年間賞与 |
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1,000人以上 | 411.4万円 | 29.2万円 | 61.0万円 |
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100〜999人 | 341.9万円 | 25.8万円 | 32.3万円 |
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10〜99人 | 365.4万円 | 27.0万円 | 41.0万円 |
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※月給(額面)は残業代や各種手当を含む毎月の給与。数値は短時間労働者を除く一般労働者の平均
※数値は農林漁業従事者の値
1,000人以上と100〜999人の年収差約70万円のうち、約41万円は月給の差、約29万円は年間賞与の差から生じています。
年収に占める賞与の割合は、1,000人以上が約15%、100〜999人が約9%、10〜99人が約11%です。
10〜99人の小規模企業は、月給・賞与ともに100〜999人を上回っており、平均年収も約24万円高くなっています。
企業規模が大きいほど年収が高いという単純な関係にはなっていない点が、農林漁業従事者の特徴です。
厚生労働省の調査の推計労働者数を見ると、農林漁業従事者の約57%は10〜99人の企業で働いており、1,000人以上の企業で働く人は約8%です。
平均年齢はいずれの規模も48〜50歳で、規模による差はほとんどありません。
参考:厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査(e-Stat)
地域による年収・給与条件の違い
農業を含む農林漁業従事者が多い5つの都道府県のなかで平均年収が最も高いのは茨城県の約460万円で、働く人が最も多い北海道は約300万円です。

地域 | 平均年収 | 月給(額面) | 年間賞与 |
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全国 | 360.8万円 | 26.8万円 | 39.5万円 |
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北海道 | 299.6万円 | 24.0万円 | 11.6万円 |
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宮崎県 | 310.0万円 | 23.4万円 | 29.7万円 |
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茨城県 | 460.0万円 | 33.3万円 | 59.9万円 |
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青森県 | 319.3万円 | 25.1万円 | 18.2万円 |
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兵庫県 | 362.3万円 | 26.7万円 | 42.0万円 |
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※都道府県別の数値は、働く人が少ない地域ほど年ごとに変動しやすい参考値
※数値は農林漁業従事者の値。短時間労働者を除く一般労働者、企業規模10人以上の平均
茨城県と北海道の年収差約160万円のうち、約112万円は月給の差、約48万円は年間賞与の差です。北海道は年間賞与が約12万円と小さく、年収のほとんどを毎月の給与が占めています。
5つの地域のうち、全国平均の約361万円を上回っているのは茨城県と兵庫県の2つです。宮崎県や青森県は月給が約23万〜25万円で、賞与も約18万〜30万円にとどまっています。
平均年齢は茨城県が44.1歳で最も若く、青森県は59.4歳、宮崎県は54.2歳と高めです。
農業の求人は勤務地が限られるため、希望する地域の水準を全国平均と合わせて確認しておくと、求人票の給与額を判断しやすくなります。
参考:厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査(e-Stat)
雇用形態による給料の違い
農業を含む農林漁業従事者の1時間あたりの賃金は、一般労働者が約1,708円、短時間労働者が約1,225円です。
区分 | 1時間あたりの賃金 | 含まれる給与 |
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一般労働者(残業代・賞与を含む) | 1,708円 | 所定内給与、残業代、賞与 |
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一般労働者(所定内給与のみ) | 約1,492円 | 所定内給与 |
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短時間労働者 | 1,225円 | 所定内給与 |
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※一般労働者(所定内給与のみ)は、残業代・賞与を除いた月の給与を1時間あたりに換算した参考値
※数値は農林漁業従事者の値。厚生労働省の職業情報に掲載された令和7年調査の加工値
一般労働者と短時間労働者の差は約480円で、そのうち所定内給与だけの差は約270円です。フルタイムで働くと、残業代と賞与の分だけ時間あたりの給料が上乗せされます。
厚生労働省の職業情報によると、ハウス野菜栽培では家族経営の農家でも、育苗や肥料やりなど作業が集中する時期にパートタイマーやアルバイトを雇うのが一般的です。
パート・アルバイトは時給制、正社員は月給制であることが多く、シフト勤務になる職場もあります。
同じ職業情報では、ハウス野菜栽培で働く人が多いと感じる就業形態として自営を挙げた人が45.5%、パートタイマーを挙げた人が40.0%で、正規の職員・従業員は10.9%でした。
自営は売上から経費を引いた農業所得が収入になり、上限が大きい反面、天候や相場で年ごとの変動が大きく、設備投資の負担も自分で負います。
参考:厚生労働省 job tag ハウス野菜栽培者
農業のキャリアと年収の推移
農業法人などで働く場合、平均年収は1年目の約252万円から経験とともに上がり、16年目以降で約433万円が目安となります。
経験年数ごとの主な役割と、給料・年収の推移は以下のとおりです。
経験年数 | 主な役割 | 月収換算(賞与込み) | 平均年収 |
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1年目 | 基本作業と機械操作の習得 | 約21万円 | 約252万円 |
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2〜5年目 | 栽培や飼育の作業を一人で担当 | 約23万6000円 | 約283万円 |
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6〜10年目 | 作業計画や収穫時期の判断、パートへの指示 | 約27万5000円 | 約329万円 |
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11〜15年目 | 現場の責任者として品質と人員の管理 | 約32万1000円 | 約385万円 |
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16年目以降 | 農場長や生産管理として経営に参画 | 約36万1000円 | 約433万円 |
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※年収は残業代を含まない所定内給与と年間賞与をもとにした値。数値は農業を含む農林漁業従事者の経験年数別の平均
※月収換算は、賞与を含む年収を12か月で割った参考値
入社から5年目までは年収の伸びが約31万円と緩やかです。
厚生労働省の職業情報提供サイト(稲作農業者)によると、周囲の支援なしで働けるようになるまでの期間は3年超から5年以下を挙げた人が最多です。一通りの作業を担えるまでに数年の期間を要するため、初期の昇給もゆるやかな傾向にあります。
6年目以降は年収の伸びが大きくなり、10年目までに約46万円、15年目までにさらに約55万円上がります。
農業は中途採用で入職する人が多く、経験の浅い人材は20代から50代まで幅広い年齢層です。
昇給や役職への登用は勤務先の規定により、勤続年数とともに担当する役割や成果に応じて決定されます。
農業の転職後の初年度年収は約300万〜380万円が相場
農業の転職後の初年度年収は、約300万〜380万円が相場です。
相場のうちどの年収帯で採用されるかは、主に農作業の実務経験と、機械操作や作業員の管理といった任せられる業務の範囲で決まります。
| 経験・資格の状況 | 初年度年収の目安 |
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若手 | 農業の実務が未経験で、基本作業から覚える | 約300万円前後 |
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中堅 | 農業法人などで栽培・飼育の実務経験があり、一通りの作業を一人で担える | 約340万円前後 |
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ベテラン | 大型特殊免許などを持ち、機械作業や作業員の管理を任せられる | 約380万円前後〜 |
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※プレックスジョブが扱う耕種農業のほか、畜産・酪農の求人を含む求人に記載された想定初年度年収(転職後1年目の年収)。
※公的統計の平均年収とは、対象と年収の定義が異なる
未経験の方は、相場の下側にあたる約300万円前後からのスタートが中心です。未経験歓迎の求人が多く、基本作業を覚えながら収入を上げていきます。
栽培や飼育の実務経験があり、収穫や出荷まで一人で担える方は、相場の中ほどにあたる約340万円前後が目安です。
大型特殊免許を持ってトラクターなどの機械作業を任せられる方や、パート・アルバイトの指導経験がある方は、相場の上側にあたる約380万円前後が目安になります。
農場長候補として採用される場合は、これを上回る年収が提示されることもあります。
経験者の転職の場合、年収交渉も一般的に行われています。理想の年収帯と、現実的な年収帯の2つを決めておくと、求人選びがしやすくなるためおすすめです。
農業が年収をアップさせる方法
農業で年収を上げる方法は、主に次の3つです。
資格と経験で任せられる業務を広げ、評価や待遇が見合わない場合は転職も選択肢に入れると、収入を上げる道筋が見えてきます。
資格を取得する
農業に必須の国家資格はなく、大型特殊自動車免許や日本農業技術検定など、担当できる作業や知識の水準を示せる資格が評価につながります。
- 大型特殊自動車免許
トラクターなど大型特殊自動車で公道を走行するための運転免許。農業機械を運転して圃場間を移動する作業や機械オペレーターで活かせる - 日本農業技術検定
日本農業技術検定協会(事務局:全国農業会議所)が実施。3級は入門、2級は栽培管理ができる基本、1級は実践レベルで、学科試験に受験資格はない。栽培知識の証明に活かせる - 危険物取扱者・ボイラー技士
燃料や暖房用ボイラーの取り扱いに関する資格。施設園芸での暖房設備や燃料の管理で活かせる
大型特殊自動車免許は、稲作農業者やハウス野菜栽培者に関連する資格として人気があります。ハウス栽培ではボイラーの取り扱いがあるため危険物取扱者やボイラー技士もあるとよいとしています。
日本農業技術検定は、農業を仕事にしたい人の知識・技能の水準を客観的に評価する目的で実施されており、未経験の方が応募時に学ぶ姿勢を示す根拠として履歴書に書ける資格のひとつです。
資格手当の有無や金額は勤務先によって異なります。応募前に求人票で確認し、記載がない場合は面接で質問しておくと、入社後の待遇を把握しやすくなります。
参考:厚生労働省 job tag ハウス野菜栽培者
全国農業会議所 日本農業技術検定試験の実施要領
経験・スキルを積む
給与条件に結び付きやすいのは、農業機械の操作、生育管理、収穫時期と品質の判断、作業員の指導といった現場を任せられるスキルです。
給料に結び付きやすい主なスキルは次のとおりです。
- 農業機械の操作と保守:トラクターやコンバインを運転し、日常の点検や修理を行う
- 生育環境の管理:気温や水分、肥料の状態を観察し、環境調節や病害虫の防除を判断する
- 収穫時期と品質の判断:成熟度と天候、市場の状況から収穫時期と出荷等級を決める
- 出荷・販売先との調整:出荷計画を立て、市場や取引先と数量や時期を調整する
- 作業員の指導・管理:パート・アルバイトへの作業指示と進み具合の管理、繁忙期の人員配置を担う
たとえば稲作農業者に求められるスキルでは、道具・機器・設備の選択、操作と制御、保守点検、修理が高い水準で挙げられており、機械を扱える人は担当できる作業が広がります。
収穫時期の判断や販売先との調整は売上に直結する業務で、任される立場になると現場の責任者候補として評価されやすくなります。
参考:厚生労働省 job tag 稲作農業者
スキルを活かして条件の良い会社へ転職する
現職での昇給や役職の見込みが小さい場合は、経験やスキルを評価する農業法人へ転職することが、年収や給料を上げる選択肢です。
農業の経験は同じ業態の法人で活かしやすく、機械操作や作業員の管理ができる人は、農場長候補や生産管理のポジションで評価されやすくなります。
一方で、農業の求人票からは賞与の支給実績や繁忙期の勤務時間、寮や社宅の条件までは読み取りにくい傾向があります。
転職エージェントによる主な支援内容は次のとおりです。
- 求人の確認:賞与実績や勤務時間など、求人票に書かれていない条件を企業に確認する
- 比較と提案:経験や希望する業態に合う求人を複数紹介し、条件の違いを比較する
- 交渉の支援:書類作成や面接の準備に加え、年収や入社時期を調整する
たとえばプレックスジョブでは、酪農や施設野菜、稲作、果樹など牧場・農場の求人を検索して応募でき、企業からのスカウトも届きます。
キャリアアドバイザーによる求人紹介や書類作成、面接のサポートもあり、農業の経験を活かした転職に向いています。


農業と他職種の平均年収を比較
農業を含む農林漁業従事者の平均年収は約361万円で、食料品製造や飲食物調理、貨物自動車運転と比べると、年収に占める賞与の割合が約11%と小さい点が特徴です。

職種区分 | 平均年収 | 月給(額面) | 年間賞与 |
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農林漁業従事者 | 360.8万円 | 26.8万円 | 39.5万円 |
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食料品・飲料・たばこ製造従事者 | 396.7万円 | 28.1万円 | 59.5万円 |
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飲食物調理従事者 | 379.1万円 | 28.7万円 | 35.2万円 |
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営業用貨物自動車運転者 (大型車を除く) | 448.6万円 | 34.2万円 | 38.5万円 |
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※月給(額面)は残業代や各種手当を含む毎月の給与。数値は短時間労働者を除く一般労働者、企業規模10人以上の平均
比較した職種区分には、食品工場の製造・加工の作業員、飲食店や給食施設の調理担当、中型・小型トラックの運転手が含まれます。月給(額面)は農林漁業従事者の約27万円が最も低く、貨物自動車運転の約34万円との差が年収差の大部分を占めています。
年間賞与は、食料品製造が約60万円で年収の約15%を占めるのに対し、農林漁業従事者は約40万円で約11%です。
飲食物調理と貨物自動車運転は約9%で、賞与の割合は農林漁業従事者を下回っています。
平均年齢は農林漁業従事者が49.1歳で、食料品製造の43.5歳より約6歳上です。年齢層の違いも平均年収に影響しているため、年収の数値だけで職種の優劣は判断できません。
参考:厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査(e-Stat)
農業についてよくある質問
農業の年収に関連して、仕事内容や負担、将来性、未経験からの挑戦についてよくある質問に答えます。
Q:農業の仕事内容とは?
A:農業の仕事は、作物を育てて出荷するまでの生産作業が中心で、畜産では家畜の飼育や搾乳、施設の管理を担います。
農業法人などで働く場合の主な業務は次のとおりです。
- 土づくり・植え付け:堆肥や肥料で土をつくり、種まきや苗の植え付けをする
- 生育管理:水や肥料の管理、除草、病害虫の防除を日々行う
- 収穫・出荷:収穫時期に合わせて作物を収穫し、選別や袋詰めをして出荷する
- 機械・設備の管理:トラクターなどの農業機械やハウス・畜舎の点検と修理を行う
- 畜産の作業:餌やり、搾乳、畜舎の清掃、家畜の健康管理を担う
作物や家畜の種類、法人の規模によって担当する作業は変わり、直売所での販売や農産物の加工を担当する職場もあります。
入社後は基本作業から覚え、経験に応じて機械操作や作業の段取りを任されていきます。
Q:農業の仕事はきつい?
A:農業は天候に左右される屋外作業が多く、繁忙期に作業が集中するため、体力面と勤務時間の面で負担が生じやすい仕事です。
収穫や植え付けの時期は作業が集中し、早朝や休日の勤務が増える職場もあります。畜産では家畜の世話が毎日あるため、交代制で休日を取る職場が多くなっています。
厚生労働省の調査では、農林漁業従事者の残業時間は月9時間です。この数値は6月分の実績のため、収穫期など時期によってはこれより長くなる場合があります。
一方で、農閑期には休暇を取りやすい職場もあります。
年間休日や繁忙期の勤務時間、休日の取り方は職場によって差が大きいため、応募前に求人票と面接で確認しておくことが大切です。
参考:厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査(e-Stat)
Q:農業に将来性はある?
A:農業法人などに雇用されて就農する人は年間約1万人で推移しており、法人で働く機会は続いています。
農林水産省の調査によると、令和7年の新規雇用就農者は10,250人で前年より0.7%増え、そのうち49歳以下が68.6%を占めています。
新規就農者全体は42,850人で前年より1.5%減っており、自営での就農が減る一方で、法人に雇用される形での就農は横ばいから微増で推移しています。
これらの数値は現在の動向を示す値で、将来の需要や収入を保証するものとは異なります。
参考:農林水産省 令和7年新規就農者調査結果
Q:農業に向いている人は?
A:屋外での体を使う作業を続けられる体力があり、作物や家畜の変化を観察して対応することを楽しめる人に向いています。
- 体を動かす仕事が好きな人:屋外や空調のない施設での立ち作業と反復作業が中心になる
- 観察して判断できる人:生育の変化や天候を見て、水やりや収穫の時期を判断する
- 機械や道具を扱うのが得意な人:農業機械の操作と日常の点検が欠かせない
- 季節で変わる働き方に対応できる人:繁忙期と農閑期で仕事量が大きく変わる
生き物を育てることに興味があり、自然の中で働くことが好きな人は、仕事に取り組みやすい職種です。
Q:農業は未経験でも挑戦できる?
A:農業は入職に必須の資格や学歴がなく、未経験から挑戦できる職種です。
農業法人の求人は未経験歓迎のものが多く、入社後に基本作業から教わる形が一般的です。
農業高校や農業大学校、法人のインターンシップで基礎を学んでから就職する方法もあります。
トラクターや軽トラックの運転があるため、普通自動車免許を応募条件にする求人が多く、大型特殊自動車免許は入社後に取得を支援する法人もあります。
応募前に知識を示したい方は、受験資格がない日本農業技術検定を取得する方法もあります。
未経験者を受け入れる体制や研修の有無、必要な免許は求人ごとに異なります。
応募条件の欄を確認し、未経験歓迎と書かれた求人から候補を選ぶと、入職後の教育を受けやすくなります。
参考:全国農業会議所 日本農業技術検定試験の実施要領
まとめ
農業法人などで働く正社員の年収は、農業を含む農林漁業従事者の平均で約361万円、農業法人の正社員に限ると約250万〜400万円が目安です。
企業規模や働く地域、経験年数によっても、得られる農業の給料や手取りは変動します。
農作業の経験や機械操作の技術を身につけ、待遇の良い職場を選ぶことで、年収アップを目指せます。
希望に合った働き方を選び、納得できる年収や手取りを実現するためにも、まずは転職支援サービスへの登録をおすすめします。
農業分野への就職や転職に興味があり、求人選定から内定まで手厚い支援を受けたい方は、ぜひプレックスジョブへご相談ください。