酪農の仕事はきつい?酪農・畜産経験者がやめとけと言う理由を調査!
  • 仕事・職場を知る
  • 2026/11/05

酪農の仕事はきつい?酪農・畜産経験者がやめとけと言う理由を調査!

酪農や畜産は、生き物を育てて人々の食生活を支えるやりがいのある仕事です。

一方で、拘束時間の長さや体力面の負担から、酪農はきつい、あるいはやめとけという意見も多く見受けられます。

実際の作業負担や休日の取りやすさは、牧場の設備や作業体制によって違いがあるのも特徴です。

そこで本記事では、酪農や畜産がきついといわれる理由をはじめ、経験者の転職理由や働きやすい職場の見極め方まで詳しく解説します。

ご自身に合った環境で長く働ける仕事かどうかを判断するために、ぜひ参考にしてください。

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酪農・畜産の仕事内容とは?

酪農・畜産は、牛や豚、鶏などの家畜を育て、生乳や肉、卵を生産する仕事です。このうち乳牛を飼い、牛乳や乳製品の原料となる生乳を搾って出荷する分野を酪農といいます。

酪農の主な業務は次のとおりです。

  • 給餌
    牛の成長段階や体調に合わせて飼料を調合し、毎日決まった時間に与える
  • 搾乳
    乳房の消毒など衛生管理をしながら、搾乳機を使って朝夕に乳を搾る
  • 牛舎の清掃・ふん尿処理
    寝床を整え、集めたふんを堆肥にする
  • 健康・繁殖管理
    体調の変化を観察し、種付けや分娩の介助、子牛の哺育を行う
  • 飼料づくり・機械作業
    牧草を育てて刈り取り、トラクターなどで運搬・貯蔵する

働く場所は、家族経営の酪農家、従業員を多く雇う大規模牧場や農業法人、酪農家に代わって作業を担う酪農ヘルパーなどに分かれます。

畜産全体では、肉牛の繁殖・肥育、養豚、養鶏の農場も主な職場です。

酪農の1日の流れを紹介

酪農では、朝と夕方の2回の搾乳を軸に1日の作業が組まれます。牛舎の作業が朝6時頃に始まり、夜8時頃に終わる流れが一般的です。

以下は、家族経営や中規模の牧場で働く場合の一例を示しています。

時間

主な作業

5:30〜

出勤、牛の様子の確認

6:00〜

給餌、搾乳、搾乳機の洗浄

8:00〜

牛舎の清掃、寝わらの交換、子牛の哺育

10:00〜

健康チェック、堆肥づくり(春〜秋は牧草の管理や収穫)

12:00〜

昼休憩(2〜3時間の中抜け休憩を設ける牧場もある)

15:00〜

飼料の準備、牛の移動、記録の整理

16:30〜

給餌、搾乳、搾乳機の洗浄

19:00〜

牛舎の清掃、子牛の哺育、片付け

20:00頃

作業終了


搾乳の時刻は牛の体調や乳量に関わるため、毎日ほぼ同じ時間に固定されるのが基本です。

大規模牧場や法人では、朝の搾乳を担当する早番と夕方の搾乳を担当する遅番に分け、1人あたりの拘束時間を短くするシフトを組む職場もあります。

搾乳ロボットを導入した牧場なら、搾乳そのものより牛の見回りやデータの確認が作業の中心です。

参考:酪農従事者 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)

酪農・畜産がきついといわれる理由5選

酪農・畜産のきつさは、生き物を相手に毎日同じ作業を続ける仕事の構造から生まれます。主な理由は次の5つです。

理由1:早朝から夜まで拘束時間が長い

1日の拘束時間が長くなりやすいことは、酪農の大きな負担です。

朝の搾乳に間に合わせるため、出勤が早朝5時台になることも珍しくありません。夕方の搾乳と片付けが終わるのは夜になるため、朝から晩まで牧場を中心に回る生活になります。

昼間に2〜3時間ほどの休憩をはさむ牧場も多く、実際の作業時間は拘束時間より短くなります。

ただし、休憩が日中に分かれるため、自宅が遠いと休憩をうまく使えず、睡眠時間も削られがちです。

夕方以降に用事を入れにくく、家族や友人と生活時間が合わないことに戸惑う人もいます。

拘束時間の長さは、搾乳の回数や早番・遅番のシフトの有無で大きく変わるのが特徴です。分業が進んだ法人では、勤務時間を8時間前後に区切る職場もあります。

理由2:毎日の世話があり休みを取りにくい

家畜の世話には休みがないため、まとまった休日を取りにくい点もきつさの理由です。

牛は毎日エサを食べ、乳牛は朝夕に搾乳しなければ乳房に負担がかかり、病気の原因にもなります。

土日や年末年始も作業量はほとんど変わらず、誰かが必ず牧場に出なければなりません。

少人数の牧場では、1人が休むとほかの人の負担が増えるため、休みの希望を出しにくい雰囲気が生まれがちです。

休日の取りやすさは、人員の数と交代の仕組みで決まるといってよいでしょう。酪農ヘルパーの利用や交代制の導入によって、定期的な休日を確保している牧場もあります。

理由3:力仕事が多く体への負担がきつい

酪農・畜産の仕事は、立ちっぱなしで体を動かし続ける肉体労働です。たとえば、日常的に腰や腕へ負担がかかる作業には以下のようなものがあります。

  • 重い飼料袋や牧草ロールの運搬
  • ふん尿のかき出し
  • 寝わらの入れ替え

作業に慣れないうちは、筋肉痛や手の痛みを覚える人が多く見受けられます。

搾乳作業では中腰や腕を上げた体勢を何度も繰り返すため、特定の部位に疲労が蓄積しやすい環境です。

また、牛舎は外気の影響を直接受けるため、夏の暑さや冬の寒さが厳しい環境下でも作業を完遂する体力が求められます。

十分な休息を取れずに疲労が重なっていく点も、きつさを感じる大きな要因です。

一方で、身体的な負担の度合いは、設備の導入状況によって変わるのも実情です。

ふん尿の自動清掃装置や給餌機、搾乳ロボットが稼働している牧場では、力仕事の一部を機械に任せることが可能となっています。

理由4:家畜のふん尿のにおいや汚れがきつい

家畜のふん尿のにおいは、酪農・畜産で働くうえで避けて通れない負担です。においの強い場所での作業には、主に以下のものが挙げられます。

  • 牛舎の清掃
  • ふん尿の処理
  • 堆肥づくり

においは作業着や髪に残りやすく、通勤の車内や自宅ににおいを持ち込んでしまうため、仕事が終わってからも気になるという声が目立ちます。

牛舎の床はふん尿や水でぬれていることが多く、作業着や長靴が汚れるのも日常です。

においの感じ方は、慣れによって和らぐことが多いとされます。

シャワーや更衣室、作業着の洗濯場所がある職場なら、仕事とプライベートを切り替えやすくなるでしょう。

ふん尿の自動清掃装置を導入している牧場や、こまめな清掃で衛生を保っている牧場では、においの負担も比較的抑えられます。

牧場によっては一般開放されていたり、応募企業で内部見学ができたりする場合もあります。酪農・畜産に従事したい方は、一度足を運んでみるとよいでしょう。

理由5:大きな家畜を扱うためけがのリスクがある

体重が数百キロある牛を扱う仕事には、けがのリスクがつきまといます。

現場で起こりうる事故としては、搾乳中に蹴られる・移動させる際に足を踏まれる・柵との間に挟まれるといったことが考えられます。

こうした事故は、経験者でも起こりうるものです。気性の荒い牛や、分娩前後で神経質になっている牛には特に注意が求められます。

トラクターやショベルローダーなどの機械を使う場面も多く、操作ミスが大きな事故につながることもあります。

安全面は、作業手順の決まりや新人教育が整っているかで差が出ます。

牛を固定する設備や、危険な作業を2人1組で行うルールがある牧場では、事故の起きやすい場面を減らしやすいでしょう。

酪農・畜産を辞めたい理由は?経験者の本音を調査

プレックスジョブでは、当社に登録した求職者のうち、前職が酪農・畜産だった人に転職を考えた理由を聞き、全職種の平均と比べました。

酪農畜産_転職理由グラフ

理由

酪農・畜産(%)

全職種平均(%)

労働条件

43.2

52.0

キャリアアップ

33.3

26.2

職場環境

26.5

19.5

雇用・将来性

22.8

30.5

生活環境の変化

20.4

16.0

身体・健康

19.8

20.0

定年・再就職

2.5

3.7

※転職理由は1人2つまでの複数回答のため、合計は100%を超えます。その他・不明の回答は集計から除外しました。
※プレックスジョブに登録した求職者のうち、前職の職種区分が酪農・畜産の人(2025年8月〜2026年9月)

最も多いのは労働条件で、給与や休日への不満が転職を考える大きなきっかけになっています。ただし、労働条件の割合は全職種平均を下回りました。

一方で、キャリアアップと職場環境は全職種平均より高く、別の仕事に挑戦したいという思いや、上司・同僚との関係が離職につながりやすい傾向がうかがえます。

身体・健康は全職種平均とほぼ同程度でした。

体力的にきつい仕事といわれる一方で、体の不調を理由に辞める人の割合が特別に高いわけではない点は、これから働く人にとって判断材料の1つになります。

割合の高い上位3つの理由と、前向きな転職の考え方を以下で詳しく解説します。

1位:労働条件

労働条件を挙げた人の内訳を見ると、給与・年収への不満が中心で、休日・休暇の少なさ、残業・労働時間の多さが続きます。

理由(中分類)

酪農・畜産(%)

全職種平均(%)

給与・年収への不満

23.5

32.7

休日・休暇の少なさ

14.2

8.0

残業・労働時間の多さ

9.9

14.0

※回答者全体に占める割合です。

全職種平均と比べて目立つのは、休日・休暇の少なさの割合が高い点です。

給与や残業時間への不満は全職種平均より低く、収入や労働時間そのものより休みの取りにくさが不満につながりやすいと考えられます。

毎日世話が必要な家畜を相手にする仕事の特徴が、回答にも表れているといえるでしょう。

休日の少なさは、職場の人員体制で変えられる部分が大きい問題です。交代制や酪農ヘルパーの利用で、休日を増やしている牧場もあります。

給与も経営規模や手当の有無で差があるため、同じ仕事を続けながら条件のよい職場へ移る選択肢も考えられるでしょう。

2位:キャリアアップ

キャリアアップを挙げた人のほとんどは、ほかの職種や仕事への興味を理由にしています。

回答者全体に占めるほかの職種や仕事への興味の割合は30.9%で、全職種平均の19.6%を大きく上回り、今回の調査で最も特徴的な結果となりました。

資格やスキルを活かしたい、収入を上げたいといった理由はごく一部にとどまり、実際の回答にも、スキルを高めながら別の仕事に挑戦したいという思いが表れています。

  • スキルを高めたいという思いから、転職を考えた。(20代)
  • キャリアアップに加えて、ほかのことにも挑戦したいと思った。(20代)

- 酪農・畜産経験者の声

この理由は職場を変えても解消しにくく、本人が望む仕事の方向性に由来するものです。

転職を考える際は、酪農・畜産で身につけた経験を活かせる仕事かどうかを軸に選ぶと、次の職場でも力を発揮しやすいでしょう。

3位:職場環境

職場環境を挙げた人では、上司・経営者との関係が最も多く、同僚・チームの人間関係が続きます。

理由(中分類)

酪農・畜産(%)

全職種平均(%)

上司・経営者との関係

13.0

10.0

同僚・チームの人間関係

9.9

5.9

※回答者全体に占める割合です。

大分類の職場環境は全職種平均を上回りました。

中分類ごとに見ると全職種平均との開きは大きくないものの、人間関係が転職のきっかけになりやすい傾向はうかがえます。

家族経営や少人数の牧場では、経営者や同僚と長い時間をともに過ごすため、作業の進め方や指示の出し方が合わないと距離を置きにくい環境です。

人間関係の悩みは、職場を変えることで解消できる可能性が高いといえます。

従業員数や年齢構成、教育担当の有無など、人の体制がわかる情報を応募前に集めておくと、同じ悩みを繰り返しにくくなります。

酪農・畜産から前向きに転職する人の理由

酪農・畜産の経験は、同じ業界でも別の業界でも活かせる場面が多くあります。前向きな転職を考える人には、主に次のような方向性があります。

  • 条件のよい牧場・農業法人へ移る
    休日や設備が整った職場で、搾乳や飼養管理の経験をそのまま活かす
  • 酪農ヘルパーや専門職を目指す
    さまざまな牧場で技術を磨いたり、家畜人工授精師の資格を取って繁殖の専門性を高めたりする
  • 機械操作の経験を活かして他業界へ
    トラクターなどの操作経験や大型特殊自動車免許・けん引免許を、物流や製造の仕事に活かす

プレックスジョブ経由で転職した酪農・畜産経験者の入社先を見ると、6割以上が牧場・農場スタッフ(酪農以外の農業・畜産を含む)の仕事に就いており、農業・畜産の分野にとどまって職場を変える人が多数派でした。

職種を変えるか迷う場合は、辞めたい理由が職場の条件にあるのか、仕事そのものにあるのかを整理するのが第一歩です。

休日や人間関係が理由なら職場選びで解決できる余地があり、別の仕事への興味が理由なら、これまでの経験を活かせる職種から探すと選択肢を広げやすくなります。

参考:酪農従事者 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)

酪農・畜産のきつさは働き方で変わる?楽といわれる仕事の特徴

同じ酪農・畜産でも、牧場の規模や飼っている家畜、雇用の形によって負担の大きさは変わります。主な働き方ごとの特徴は次のとおりです。

働き方

きつい点

負担が軽い点

家族経営の酪農家

少人数で休みが不規則

経営者から全工程を学べる

法人の大規模牧場

手順と速さが求められる

シフトで休日を組みやすい

酪農ヘルパー

早朝と夕方に出勤がある

日中の時間を使いやすい

肉用牛の繁殖・肥育

夜間の分娩対応がある

搾乳の時刻に縛られない

養豚・養鶏

衛生ルールが厳しい

作業時間が決まりやすい


働き方ごとに、向いている希望は次のように異なります。

働き方

向いている希望

家族経営の酪農家

将来は独立や経営の継承を考えている

法人の大規模牧場

休日や福利厚生などの制度を重視したい

酪農ヘルパー

多くの牧場で経験を積みたい

肉用牛の繁殖・肥育

生活リズムを整えながら牛に関わりたい

養豚・養鶏

決まった時間で働きたい


比較的楽といわれやすいのは、法人の牧場でシフトが組まれている働き方や、搾乳のない肉用牛の飼育です。

ただし、負担が軽くなる分、得にくいものもあります。

法人では担当業務が決まっているため、経営全体に関わる経験は積みにくいでしょう。酪農ヘルパーは日中の時間を使いやすい一方で、早朝と夕方の出勤は避けられません。

養豚・養鶏は勤務時間が安定しやすい反面、シャワーを浴びてから畜舎に入るなど、衛生ルールに沿った手順が毎日の決まりになります。

どの働き方にも長所と短所があるため、自分が何を優先したいかを整理してから選ぶことが大切です。

参考:酪農経営の安定的な発展に向けて 酪農ヘルパーによる担い手の確保・育成|農畜産業振興機構

それでも酪農・畜産を選ぶメリット・やりがい

酪農・畜産には、きつさがあっても続けたいと思える魅力があります。主なメリットは次の3つです。

メリット1:命を育て成長を見届けるやりがいがある

子牛の誕生に立ち会い、日々の世話を通して成長を見届けられることは、ほかの仕事では得がたい経験です。

毎日観察していると牛ごとの性格や体調の小さな変化に気づけるようになり、手をかけた分だけ牛が応えてくれる手ごたえを感じられます。

生産した生乳や肉、卵は、乳製品や食卓の料理として多くの人に届きます。人の食を根本から支えている実感は、早朝からの作業を続ける原動力になるでしょう。

メリット2:未経験から挑戦しやすく働き手が求められている

酪農・畜産は、未経験からでも始めやすい分野です。

働き始めるのに必須の資格はなく、搾乳や給餌などの作業は先輩の指導を受けながら現場で覚えるのが一般的とされます。

従来からの酪農家では高齢化と後継者不足が進み、雇用による働き手の確保や省力化機械の導入で労働環境の改善が進められています。

住み込みの寮や社宅を用意する牧場もあるため、地方に移り住んで新しい生活を始めたい人にとっても挑戦しやすい環境です。

参考:酪農従事者 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)

メリット3:経験を積めば専門性を高めて独立も目指せる

酪農・畜産では、経験を重ねるほど任される仕事の幅が広がります。

繁殖管理や飼料の設計、牛の健康管理など専門的な判断ができるようになれば、牧場の中心的な役割を担えるでしょう。

家畜人工授精師の資格を取ると、乳牛の繁殖を自ら行えるようになります。

酪農には牛や施設、農地などの経営資産が必要なため、新規に始めるハードルは高いのが実情です。

一方で、後継者のいない牧場を引き継ぐ形での新規参入や、酪農ヘルパーとして経験を積んでから就農する道もあります。

将来自分の牧場を持ちたい人にとって、雇用されて働く期間は技術と人脈を築く準備期間になるはずです。

参考:酪農従事者 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)

酪農・畜産に向いている人の特徴

酪農・畜産に向いているのは、仕事の大変さを理解したうえで、生き物と向き合う時間を楽しめる人です。

特に次の3つの特徴がある人は、仕事のやりがいを感じやすいでしょう。

生き物の小さな変化に気づける人

言葉を話さない家畜の体調は、食欲や歩き方、表情などから読み取るしかありません。

観察を苦にせず異変に早く気づける人は、病気の予防や命を守る場面で力を発揮できます。

早寝早起きの規則正しい生活を続けられる人

搾乳や給餌の時刻は毎日ほぼ同じです。朝型の生活に切り替えられる人なら、早朝からの勤務も負担に感じにくくなります。

同じ作業を丁寧に続けられる人

清掃や給餌などの作業は毎日繰り返されるものです。単調に見える作業でも手を抜かずに続けられる人は、衛生管理が重視される現場で信頼を得られます。

酪農・畜産に向いていない人の特徴

次のような希望を持つ人は、一般的な酪農の働き方では負担を感じやすい傾向があります。ただし、働き方や職場を選べば負担を減らせる場合も少なくありません。

土日休みや長期休暇を重視したい人

家畜の世話は毎日必要なため、カレンダーどおりの休日は取りにくいのが一般的です。

休日を重視するなら、シフト制で休日数を明示している法人の牧場や、作業時間が安定しやすい養豚・養鶏の農場を検討するとよいでしょう。

早朝の勤務がどうしても苦手な人

朝の搾乳に合わせて早朝から働くことが前提です。朝が苦手な場合は、搾乳のない肉用牛の牧場や、夕方の作業を担当する遅番のある職場を選ぶと負担を減らせます。

においや汚れ、暑さ寒さに強い抵抗がある人

ふん尿の処理や屋外に近い牛舎での作業は避けられません。

機械化や環境制御が進んだ畜舎では負担が軽くなりますが、完全になくなるわけではない点を理解しておく必要があります。

きつくない酪農・畜産の職場を選ぶポイント

酪農・畜産のきつさは、職場の体制や設備によって大きく変わります。応募前に次のポイントを確認しておくと、入社後のギャップを減らせるでしょう。

ポイント1:休日の取り方と人員体制を確認する

休日の取りやすさは、牧場で働く人数と交代の仕組みで決まります。求人票では、年間休日や月の休日数が明記されているか、休日が固定かシフト制かを確認しましょう。

面接では、何人で何頭の牛を管理しているか、休日に誰が作業を代わるのか、酪農ヘルパーを利用しているかを聞いておくと安心です。

急な休みを取りたいときの対応や、連休を取った実績があるかも、働きやすさを判断する手がかりになります。

ポイント2:搾乳設備や機械化の程度を確認する

体力的な負担は、設備がどこまで整っているかで大きく変わるものです。

たとえば酪農の場合、作業の姿勢や移動量は主に以下の搾乳方式によって大きく異なります。

  • 牛をつないだまま1頭ずつ搾る方式
  • 牛が搾乳室に来るパーラー方式
  • 搾乳ロボット

あわせて、ふん尿清掃や給餌の機械化、牛の体調を記録する管理システムの有無も確認したいポイントに挙げられます。

牧場見学ができる場合は、実際の作業風景を見て、自分の体力で続けられそうかを判断するとよいでしょう。

ポイント3:勤務時間の組み方と賃金の計算方法を確認する

拘束時間の長さは、勤務時間の組み方によって変わります。求人票や面接では、主に以下の点を確認しましょう。

  • 早番・遅番のシフトの有無
  • 昼の中抜け休憩の時間
  • 1日の実働時間

農業や畜産業で働く人は、労働基準法第41条により、労働時間・休憩・休日に関する規定の適用が除外されています。

そのため、時間外労働や休日労働に対する割増賃金の支払義務が生じない点に留意が必要です。

一方で、深夜労働の割増賃金と年次有給休暇の規定は適用されます。

残業代や休日出勤の手当がどのように計算されるかは、就業規則や雇用契約書で必ず確認してください。

実際の扱いは職場によって異なるため、判断に迷う場合は労働基準監督署や社会保険労務士など専門家への確認を推奨します。

参考:労働時間、休憩、休日の適用除外(労働条件ハンドブック)|長野労働局
参考:時間外、休日、深夜の割増賃金|大阪府

ポイント4:住居や通勤など生活環境を確認する

牧場の多くは市街地から離れた場所にあり、早朝や夜の移動が日常になるのが一般的です。

通勤に時間がかかると、昼の休憩時間に自宅へ戻れず、体を休める時間が減ってしまいます。

住居や通勤に関しては、主に以下の点を確認しましょう。

  • 寮や社宅の有無と家賃負担
  • 牧場から住居までの距離
  • 車の貸与や通勤手当の有無

地方へ移り住む場合は、買い物や医療機関までの距離、冬の積雪なども含めて、生活全体を続けられるかを考えておくことが大切です。

ポイント5:求人票でわからない実態は転職エージェントで確かめる

休みの取りやすさや職場の雰囲気、経営者の人柄などは、求人票だけでは把握しにくい情報です。

しかし、少人数の牧場ほど、職場環境が働きやすさを大きく左右します。そこでおすすめなのが、転職エージェントの活用です。

会員登録をすると企業からのスカウトを受け取れるほか、専属のキャリアアドバイザーに無料で転職相談をすることも可能です。

また、転職エージェントによっては独自のサービスを展開しています。たとえばプレックスジョブでは、以下のようなサービスが無料でご利用可能です。

プレックスジョブでできること5選

酪農・畜産の仕事を続けながら条件のよい職場を探したい人も、これまでの経験を活かして別の職種を検討したい人も、まずは希望や悩みをご相談ください。

酪農・畜産についてよくある質問

酪農・畜産の仕事について、よく寄せられる次の質問にお答えします。

Q:酪農・畜産は未経験からでもできる?

A:未経験からでも始められる仕事です。働き始めるのに必須の資格はなく、酪農の仕事に就いている人の約7割が、入社前の訓練は特に必要ないと回答しています。

未経験者が入りやすいのは、教育担当がいて作業手順が決まっている法人の牧場や、新人向けの研修を行う酪農ヘルパーの利用組合です。

働きながら取ると役立つ資格には、飼料づくりで使うトラクターの運転に関わる大型特殊自動車免許やけん引免許、乳牛の繁殖を担える家畜人工授精師があります。

資格取得の支援制度があるかは職場によって異なるため、求人票で確認しておきましょう。

参考:酪農従事者 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)

Q:女性でも酪農・畜産の仕事で働ける?

A:女性も働ける仕事です。搾乳や子牛の哺育、牛の健康観察など、力よりも丁寧さや観察力が求められる作業が多くあります。

重い物の運搬や大きな牛の移動には体力が必要ですが、機械化が進んだ牧場や、力仕事を複数人で分担する職場なら負担を抑えられます。

応募の際は、更衣室やトイレ、シャワーなどの設備が整っているかも確認しておくと安心です。

Q:40代・50代から酪農・畜産を始めても大丈夫?

A:40代・50代から始めることもできます。厚生労働省の調査では、働く人の平均年齢が49.1歳で、中高年の働き手も多い分野です。

家畜・家きん飼育作業員などの職業分類に対応する令和7年賃金構造基本統計調査によると、働く人の平均年齢は49.1歳です。

一方で、早朝からの勤務や力仕事が続くため、体力面の備えは欠かせません。

最初は搾乳や子牛の世話など担当業務が決まった職場を選び、少しずつ体を慣らしていくと続けやすいでしょう。

参考:酪農従事者 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)

Q:酪農・畜産に将来性はある?

A:牧場の数は減る一方で1戸あたりの規模は大きくなっており、雇用される働き手の確保が課題とされている分野です。

令和8年の調査結果では、乳用牛の飼養戸数は1万800戸で、前年より4.4%減少しました。

一方で、1戸あたりの飼養頭数は119.1頭と前年より増えており、規模の大きな経営に牛が集まる流れが続いています。

規模の大きい牧場では家族だけで作業を回すことが難しく、従業員の確保や省力化機械の導入が進められています。

家畜・家きん飼育作業員などの職業分類に対応するハローワークの有効求人倍率も、令和7年度は3.54倍と高い水準です。

飼料価格や乳価など経営環境の変化には注意が必要ですが、技術を身につけた人材は今後も求められやすいと考えられます。

参考:畜産統計(令和8年2月1日現在)|農林水産省
参考:酪農従事者 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)

Q:酪農・畜産の給料は安い?

A:調査が異なるため単純に比較はできませんが、全体の平均と比べて高い水準とはいえません。年収は経営規模や役割によって差があります。

指標

金額

平均年収

360.8万円

求人賃金の月額

22.8万円

民間の平均給与

487万円

※年収と求人賃金は家畜・家きん飼育作業員などの職業分類、平均給与は1年を通じて勤務した民間の給与所得者全体の値です。

平均年収と民間の平均給与は調査の方法や対象が異なるため、数値の差はあくまで目安として捉えてください。

休日の少なさや拘束時間の長さを考えると、収入に物足りなさを感じる人もいるでしょう。

一方で、寮や社宅を用意して住居費の負担を抑えられる牧場もあります。

役職や担当業務、資格手当の有無によって収入は変わるため、基本給だけでなく手当や住居の条件も含めて比較することが大切です。

参考:酪農従事者 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)
参考:令和7年分 民間給与実態統計調査結果|国税庁

まとめ

酪農の仕事は拘束時間の長さや体力面の負担が重なりやすく、きつい、あるいはやめとけといわれる傾向が見られます。

一方で、シフト制を導入した大規模法人や機械化が進んだ牧場を選べば、身体への負担を抑えて働くことが可能です。

長く安心して続けるためには、事前の見学や求人情報の確認を通じて、自分に合う作業体制を見極める姿勢が求められます。

酪農の仕事はきついという不安を解消して納得のいく職場を見つけるためにも、まずは転職エージェントへの登録がおすすめです。

どのような将来にしたいかという相談から始めたい方や、これまでの経験を活かせる求人をお探しの方は、内定まで完全サポートを行うプレックスジョブへぜひご相談ください。

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転職活動をするかどうか悩んでいる時は、プレックスジョブの公式LINEを友だち追加をしておくと希望に近い求人をLINEで受け取れます。

お知らせ

よくある質問

Q. 「プレックスジョブ」の掲載求人には、どのような種類のお仕事がありますか?

物流・建設業界を中心にドライバー(貨物・旅客)や運行管理者、施工管理技士や職人といった様々な職種の求人を掲載しております。中でもドライバーの求人は20,000件を超えており、大型トラックの運転手から軽貨物の配送、タクシー・バスの運転手など、様々な求人を掲載しています。

Q. 未経験でも応募可能ですか?

応募する職種の就業経験がない方でも、積極的に募集している求人も多数ございますので、未経験の方も応募は可能です。一方で、応募条件を経験者のみに限定している場合もございますので、条件をよく確認してから、応募しましょう。


必要資格を持っていない場合でも、入社後に、必要な免許を取得するチャレンジを応援している企業もあります。免許取得支援制度は、会社側が運転免許の取得に掛かる費用を全額もしくは一部を補助してくれる制度です。制度を利用する際には、規定もありますので、事前に確認しておきましょう。

Q. 費用はかかりますか?

登録から転職決定まで費用は一切発生いたしません。どんな求人があるのか知りたい、話だけ聞いてみたいといった方でも問題ございませんので、お気軽にご登録ください。