タンクローリードライバーは将来性のある仕事!

タンクローリードライバーの仕事は、近い将来なくなる可能性はほぼないとされています。
最大の理由は、消防法による規定が存在するためです。
ガソリンや灯油といった危険物を輸送するタンクローリーには、危険物取扱者の資格を持つ者の同乗が法律で義務付けられています。
この規定は危険物の規制に関する政令に基づいており、たとえ自動運転技術が飛躍的に発達したとしても、法改正が行われない限り無人での運行は認められません。
国が人の関与を必須としている以上、職域そのものがなくなる心配はないでしょう。
また、タンクローリーの業務は運転だけではありません。現場では、以下のような状況に応じた作業と判断が求められます。
- 積み込み時の複雑なバルブ操作
- 給油先に応じたホースの接続
- 荷卸し時の周囲安全確認
- 漏洩などの緊急事態への即応
これらの作業を完全に代替することは、現在の技術水準では困難です。
将来性を不安視して転職をためらう必要はなく、資格を武器に安定して働ける職種といえます。
自動運転はいつ普及する?2026年度以降が目標、普及はさらに先

自動運転の実用化スケジュールを確認すると、現時点から就職した場合に影響が出るまでには相当な時間があります。
国土交通省の報告書によると、高速道路でのレベル4自動運転トラック(システムが全ての運転操作を行う段階)の社会実装目標は、2026年度以降とされています。
ただし、現在もまだ実証実験の段階で、一般の物流路線に広く普及するにはさらに数年から十数年かかる見込みです。
しかもタンクローリーはガソリンや化学薬品といった危険物を運ぶため、一般のトラックより安全基準がずっと厳しく、自動化が実現するのはさらに遅くなると予想されます。
いまから就職した場合、少なくとも10〜15年は自動運転を原因とする仕事消失のリスクはほぼないと考えられます。
参考:国交省「自動走行ビジネス検討会報告書Version6.0」
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EVシフトでガソリン輸送の仕事量は減る見通し
タンクローリーでの輸送が必要なガソリンですが、ガソリン需要は2023年度から2028年度にかけて年平均2.6%の減少が見込まれています。
ガソリンの減少要因は、以下のことが考えられます。
- 乗用車のEVシフト
- ハイブリッド車の普及
- エンジンの燃費改善
一方、大型車両が使う軽油の減少幅は年平均0.8%にとどまる見通しです。
ガソリン運送は減少するものの、年に数パーセントずつの変化であり、就職してすぐにタンクローリーの仕事がなくなるわけではありません。
また、水素・LPガス輸送といった運送は引き続きタンクローリーが担い、安定した需要が見込まれています。
そのため、まずは市場の変化を知りつつ、軽油や化学薬品など幅広い品目を扱える企業を選択肢に入れることで、長期的に安定して働ける環境を確保できます。
参考:資源エネルギー庁「2040年度エネルギー需給の見通し」
参考:資源エネルギー庁「2024〜2028年度石油製品需要見通し」
しかし水素・LPガス輸送などの運送は高需要
ガソリン輸送の需要が変化しても、液体・気体を安全に輸送するというタンクローリーの仕事がなくなることはありません。
水素燃料などの新エネルギーが普及すれば、全国のステーションへ輸送する新たな需要が生まれるからです。今後のタンクローリー需要を支える輸送品目は、以下のとおりです。
- 水素などの高圧ガス
- LPガスや化学薬品
- 飲料・調味料などの食品原料
これらはEVシフトの影響を受けにくく、今後も安定した輸送需要が見込まれます。
なかでも高圧ガスに対応した車両は、新しいエネルギー社会を支えるインフラとして重要な位置づけです。
将来性を高めるには、特定の燃料輸送だけに頼らず、幅広い品目を運べるスキルを身につける必要があります。
たとえば、高圧ガス移動監視者などの資格を取得しておくと、輸送品目が変わっても長く活躍できるキャリアを築けるでしょう。
タンクローリーは未経験可の求人が多い売り手市場
タンクローリー業界ではドライバー不足が深刻化しており、未経験者を育成する前提で採用を行う企業が増加しています。
ここでいう未経験とは、タンクローリーの運転経験がないことを指します。
大きな車体を扱う仕事であるため、安全面の観点から、普通自動車免許の保有期間が3年以上といった条件や、一定の運転経験が求められるケースが一般的です。
しかし、この基本的な運転経験を満たしていれば、専門的な経験がなくても採用される場合も多く、挑戦しやすい職種といえます。
売り手市場なのはなぜ?将来は輸送能力の34%が不足する見通し
国土交通省によると、2024年問題への対策が不十分な場合、2030年度には営業用トラックの輸送能力が34.1%不足する可能性があるとされています。
具体的に、同年度には約21万人超のドライバーが不足するという衝撃的な予測も立っているのが現状です。
この人手不足に追い打ちをかけるのが、業界内で進む高齢化です。現在のトラックドライバーのうち50歳以上が約半数を占めており、今後の引退者増加でさらに需要は高まります。
しかし、若年層を中心にドライバー職を志望する人は多くありません。
その背景には、長時間労働や不規則な勤務形態、荷積み・荷下ろしといった付帯業務の負担など、働き方に対する厳しいイメージがあると考えられます。
一見ハードルが高く感じられるかもしれませんが、条件が合えば安定して働ける環境も多く、これから挑戦する価値のある職種です。
参考:国交省「2024年問題に係る資料」
関連記事:トラック運転手はきつい?300名に聞いたリアルな声と向いている人の特徴を解説
未経験OKの求人と会社選びのチェックポイント
働きやすい会社を選ぶには、以下のポイントを確認するとよいでしょう。
チェックポイント | 確認すべき内容 |
|---|
未経験歓迎の明示 | 未経験OK・研修制度・資格取得支援など、育成を前提にする記載があるか |
|---|
休日・労働時間 | 働き方がイメージできるか確認する └ 年間休日の目安:100〜120日 └ 労働時間の目安:月残業30時間以内 |
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資格支援制度 | 資格取得費用を会社が負担してくれるか |
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取引先の安定性 | 石油元売り系グループの輸送子会社・関連会社は取引先が安定しやすい |
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もし具体的な理想の働き方がある方や、まずはどんな求人があるのか知りたい方は、転職エージェントへの相談がおすすめです。
転職エージェントでは、求人紹介から書類添削、面接対策、年収交渉まで一貫したサポートを実施しています。
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関連記事:石油タンクローリードライバーとして大手会社で働くには?グループ会社で働くメリットも
タンクローリーの仕事に必要な資格
タンクローリードライバーとして働くには、運転免許と、危険物取扱者乙種第4類がという資格が必要です。
中型免許〜大型免許
タンクローリーの種類 | 運転免許 |
|---|
小型タンクローリー | 普通免許・準中型免許 |
|---|
中型タンクローリー | 準中型免許・中型免許 |
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大型タンクローリー | 大型免許 |
|---|
タンクローリーを運転するには、運転免許が必要です。
タンクローリーのサイズによって、必要な免許は変わりますが、一般的な大型タンクローリーには大型自動車免許(大型一種)が必要です。トレーラー型のタンクローリーを運転する場合は、さらにけん引免許が必要になります。
関連記事:
運送業におすすめな免許・資格12選!転職や年収アップに有利な資格をまとめて紹介
牽引免許は難しい?費用から取得方法、一発合格のコツまでわかりやすく解説
危険物取扱者乙種第4類
| 詳細 |
|---|
難易度 | ★★★★★ |
|---|
合格率 | 31.3% |
|---|
勉強時間の目安※ | 40~60時間 |
|---|
取得期間の目安 | ー (自己学習の速度による) |
|---|
費用の目安 | 受験料4,600円+参考書代 |
|---|
参考:試験実施状況|一般財団法人消防試験研究センター
タンクローリーの仕事でとくに重要な資格は、危険物取扱者乙種第4類(乙4)です。
ガソリン・軽油・灯油・重油など石油製品の取り扱いに必要な国家資格で、取得することで消防法が定める有資格者同乗の要件を自分が満たせるようになります。
この資格を取得すると資格手当が加算される会社が多く、収入アップにつながります。
また、自動運転が普及してもタンクローリーへの有資格者の立ち合いは法律で求められ続けるため、資格取得が長期的なキャリアの安定に直結します。
免許の取得費用や手順の詳細は以下の記事をご参照ください。
関連記事:タンクローリーの資格は難しい?合格率と費用でわかる本当に狙うべき免許を紹介!
タンクローリーについてよくある質問
タンクローリードライバーへの就職を検討している方からよく寄せられる質問と回答をまとめました。
ひとつずつ回答していきます。
Q:タンクローリードライバーの年収はいくらですか?
A:厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、タンクローリー運転手の平均年収は491.9万円です。
全日本トラック協会の調査では、トラックドライバー全体の賃金・賞与の年換算平均が432万円なので、タンクローリードライバーはそれより約60万円高い水準です。
危険物を扱う専門性が給与に反映されており、危険物取扱者の資格があるとさらに資格手当が加算される会社も多くあります。
関連記事:タンクローリー運転手の平均年収は491万円!給料アップする資格や給与相場を徹底解説
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
参考:全日本トラック協会「トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態 令和5年版」
Q:タンクローリードライバーの仕事に将来性はありますか?
A:将来性はあると判断できます。
国交省の自動運転ロードマップでは高速道路でのレベル4トラックの社会実装目標が2026年度以降とされていますが、危険物輸送への適用や一般普及にはさらに時間がかかります。
2030年度には輸送能力の34.1%が不足する可能性もあり、ドライバー需要は引き続き高水準が続く見通しです。
資格を取得することで、より長期的な安定が見込めます。
Q:タンクローリードライバーの年間休日は何日くらいですか?
A:プレックスジョブが所有しているタンクローリー・石油系ドライバー対象の求人票を調査したところ、平均107日・中央値110日となっています。
年間90〜120日程度と会社によって幅広く、求人票で実際の日数を確認することをおすすめします。
資格取得支援制度の有無と合わせて、会社選びの重要なポイントです。
まとめ:タンクローリーの仕事は当面なくならない
消防法の規定により、危険物を運ぶタンクローリーには有資格者の同乗が義務付けられており、法改正がない限り完全無人運行は実現しません。
高速道路での自動運転トラックの社会実装目標は2026年度以降で、タンクローリーへの適用と一般普及にはさらに10年以上かかる見通しです。
2030年度には約21万人超のドライバー不足が見込まれており、有資格者の需要は引き続き高い水準が続きます。
就職前に危険物取扱者乙種第4類の取得を目指すと、就職先の選択肢が広がります。資格取得支援のある会社かもチェックするとよいでしょう。
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