タンクローリードライバーはきつい?やめとけと言われる理由と仕事の実態を解説
  • 仕事・職場を知る
  • 2026/06/04

タンクローリードライバーはきつい?やめとけと言われる理由と仕事の実態を解説

タンクローリードライバーに興味があるものの、「本当にきつくないのか?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか?

タンクローリードライバーは手積みや手降ろしがほぼ発生せず、毎日帰宅できるといった働きやすい特徴があります。

一方で、人によってはきついと感じる側面があるのも事実です。

そこで本記事では、タンクローリードライバーはやめとけと言われる理由や、実際の労働条件、向いている人の傾向を解説します。

自分に合った職場を見つけるためのポイントも紹介しますので、転職活動の参考にしてみてください 。

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タンクローリードライバーの仕事内容と1日の流れ

タンクローリードライバーの1日は、出社から帰社まで以下の流れで進みます。

  1. 出社・点検(午前3〜4時ごろ)
  2. 積み込み
  3. 配送・荷卸し
  4. 帰社(17〜18時台が多い)

ガソリン配送では午前3〜4時の早朝出社が一般的です。

積み込みはホース・バルブ操作が中心なので、手積み手降ろしはありません。

危険物は前日夜に積み込めない規制があるため、当日朝に積み込んでそのまま配送するという流れになっています。

1回の荷積みで1〜3件を配送し、1日に2〜4回繰り返すこともあります。

地場輸送が基本で、1日の走行距離は300〜400kmが目安です。残業があっても帰社は17〜18時台が多く、毎日自宅に帰れる点が長距離トラックとは大きく異なります。

一般トラックで最もきついとされる手積み・手降ろしがなく、きつさの種類そのものが違うといえます。

タンクローリードライバーがきついと言われる3つの理由

プレックスジョブでは、転職を検討している現役のタンクローリードライバーに対して、「辞めたいと思った理由」についてヒアリング調査を実施しました。

そこで特に多く挙げられたのが、以下の3つです。

このように「タンクローリードライバーはやめとけ」と言われる理由は、体力的な負担よりも精神面・生活リズム・運転技術の習得にあります。

それぞれ詳しく解説します。

危険物を扱う精神的プレッシャーが大きい

タンクローリードライバーは、事故や油種混入を防ぐため、常に高い緊張感のなかで業務を行う必要があります。

ガソリンや灯油などの危険物を積載して走行するため、わずかなミスでも火災や重大事故につながりかねません。

運転中はもちろん、荷積み・荷下ろしの場面でも細かな確認作業が必要です。現場では、コンタミ防止のための指差呼称やチェックリストの徹底が求められます。

また、新人は荷下ろし訓練をクリアしなければ現場作業を任せてもらえないなど、安全管理に関する基準も厳格です。

実際に転職を決めた方からも、責任の重さや精神的なプレッシャーを理由に転職を検討したという声が寄せられています。

給料アップを目的にタンクローリーの仕事に転職したのですが、想像以上に労働環境が過酷でした。正直、これ以上続けるのは厳しいと感じています。

タンクローリーは事故が多く、非常に危険だと感じています。私自身、危険物を取り扱った経験があるからこそ、そのリスクの大きさを痛感しており、転職を考えるようになりました。

大型タンクローリーの長距離ドライバーを6年半続けてきましたが、不規則な生活でなかなか家に帰れず、年齢的にも体力面で不安を感じるようになりました。危険物を運ぶ責任の重さもあって、これからはもっと体への負担が少ない仕事に就きたいと考えています。

危険物を扱う仕事だからこそ、慎重な確認作業や安全管理を苦に感じない人に向いています。

一方で、常に緊張感のある環境が負担になる人にとっては、精神的なきつさを感じやすい職種といえるでしょう。

早朝・深夜シフトによる生活リズムの乱れ

タンクローリードライバーは早朝出勤が多いため、生活リズムを維持できない方はきついと感じやすい傾向にあります。

危険物の積み込みは前日夜に行えないため、当日朝に積み込みを行い、そのまま配送する業務フローが基本となっています。

たとえば、ガソリンスタンドへの配送では午前3〜4時に出社するケースが一般的です。

1日の拘束時間は8時間ですが、現場によっては残業が発生することもあり、慣れるまでは睡眠時間の確保や体調管理は必須です。

実際に転職を決めた方からも、家族と生活リズムが合わなくなるなどの声が寄せられています。

石油タンクローリーの仕事では不規則な勤務や睡眠不足、低賃金が重なり、心身ともに限界を感じて退職しました。

家族とも相談したのですが、やはり早朝出勤の負担が大きく、今の働き方を続けるのは難しいと感じるようになりました。

今の職場は夜勤や不規則なシフトが多く、妻と生活リズムが合わないのが悩みです。土日祝休みで給与も維持できる職場を探しています。

一方で、2024年問題(改正労働基準法)の影響により労働時間は改善傾向にあります。

帰社時間も17〜18時台が中心のため、長距離トラックドライバーなどと比べると生活リズムを整えやすい側面もあります。

ただし、生活リズムや自身の適性によって負担の感じ方は大きく異なるため、勤務時間帯は入職前に必ず確認しておきましょう。

液体特有の運転技術習得に時間がかかる

タンクローリーは液体を運ぶため、一般的な大型トラックとは異なる運転技術の習得が必要です。

タンク内の液体は走行中に揺れ動くため、重心が不安定になりやすい特徴があります。

特に急ブレーキやカーブでは車体の挙動が変化しやすく、慣れるまでは運転に神経を使う場面が少なくありません。

また、配送先ごとの進入ルートや危険物通行禁止区域なども把握する必要があります。

ただし、研修期間中は先輩社員との同乗を通じて運転技術とルートを覚えていくのが一般的で、独り立ちまでに数か月から半年程度経つと不安が大きく軽減されるケースもあります。

特に大型車の運転経験がある方は、車両感覚や安全確認の習慣が身についているため、比較的スムーズに業務へ適応しやすいでしょう。

タンクローリーはきついだけじゃない!3つのメリットを紹介

きつさを理解した上で、タンクローリードライバーの仕事を選ぶメリットもあります。

詳しく解説していきます。

手積み・手降ろしがほぼなく体への負担が少ない

タンクローリーの積み下ろしはホース・バルブ操作が中心で、重量物を抱えて運ぶ作業はほぼ発生しません

身体負担が少ないため、長期的に働きやすいドライバー職として人気があります。

一般大型トラックとの主な違いは以下のとおりです。

比較項目

タンクローリー

一般大型トラック

荷積み・荷降ろし

ほぼなし

あり

フォークリフト

不要

必要なケースあり

腰・膝への負担

少ない

大きい

毎日帰宅

しやすい

長距離は困難


プレックスジョブをご利用いただきタンクローリードライバーへ転職された方からは、次のような声が上がっています。

大型免許を持っていますが、前職は夜勤専門で手積み・手降ろし作業も多く、身体への負担がかなり大きかったです。腰への負担も気になるので、手積み手降ろしのない仕事で助かります。

以前は手おろし作業が多くて、年齢的にも体への負担が気になっていました。もっと長く働けるように、経験を活かせるローリーの仕事についています。

体力的な負担から転換したいトラックドライバーにとって、最も大きなメリットです。

地場配送が中心で毎日帰宅できる

タンクローリードライバーは地場配送が中心のため、長距離ドライバーと比べて自分の時間を確保しやすい働き方です。

ガソリンスタンドや工場への燃料配送は、配送拠点から半径数十km圏内で行われるケースが多く、数日間にわたる泊まり運行はほとんどありません。

1日の走行距離も300〜400km程度が目安で、長距離輸送と比べると運転時間や移動距離は短めです。

また、日曜固定休や週休2日制を採用している企業も多く、帰社時間は残業があっても17〜18時台が中心となっています。

そのため、毎日自宅に帰れる仕事へ転職したい方や、家族との時間を増やしたい長距離ドライバーにとっては大きな魅力といえるでしょう。

危険物手当がつき年収が高い

危険物取扱者乙種4類の資格保有者には危険物手当が支給されることが多く、タンクローリードライバーは他のドライバー職種と比べて高い年収を目指しやすい傾向があります。

職種別の平均年収の目安は以下のとおりです。

車種・職種

年収目安

給料目安

高圧ガスローリー

約600万円

約50万円

危険物ローリー運転手

約550万円

約46万円

大型トラックドライバー

約500万円

約42万円

準中型トラックドライバー

約460万円

約38万円

非危険物タンクローリー

約450万円

約38万円

中型トラックドライバー

約420万円

約35万円


タンクローリードライバーは、可燃性や有毒性のある危険物を安全に運搬するための資格や専門知識が求められます。

そのため、一般的なトラックドライバーよりも高い給与水準が設定されているケースが多いです。

特に高圧ガスローリーや危険物ローリーは年収500万〜600万円台を目指せるため、収入アップを目的に転職する方も多く見られます。

年収を重視して転職先を選びたい方にとって、タンクローリーは有力な選択肢の一つといえるでしょう。

関連記事:タンクローリー運転手の平均年収は491万円!給料アップする資格や給与相場を徹底解説
参考:トラックドライバー - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

タンクローリードライバーはやめとけと言われる理由を調査

プレックスジョブでは、転職を検討している現役のタンクローリードライバー179名に対して、「辞めたいと思った理由」についてヒアリング調査を実施しました。

その結果、離職理由として最も多かったのは「労働条件」に関する不満で、全体の36.9%を占めていました。

退職理由の分類

割合

労働条件
(給与・残業・休日・シフト等)

36.9%

キャリアアップ
(資格活用・収入アップ等)

16.8%

身体・健康
(体力的なきつさ・疲労等)

14.5%

雇用・将来性
(キャリア不安・経営不安等)

12.3%

生活環境の変化
(引越し・家族の事情等)

6.7%

職場環境
(人間関係・ハラスメント等)

6.1%

定年・再就職

2.8%

その他・不明

3.9%


労働条件には、給与・年収への不満だけでなく、夜勤やシフト勤務による生活リズムの乱れ、休日の少なさなども含まれています。

一方で、キャリアアップを目的とした転職も16.8%を占めており、「今より良い条件の職場へ移りたい」「資格を活かして収入を上げたい」といった前向きな理由もみられました。

この結果から、タンクローリーが「やめとけ」と言われる背景には、職種そのものよりも勤務先の労働条件や働き方の違いが大きく影響していることが分かります。

転職を検討する際は「タンクローリーだからきつい」と判断するのではなく、勤務時間・休日数・配送エリア・夜勤の有無などを事前に確認することが重要です。

条件次第では、毎日帰宅しながら年収アップを目指せる求人も存在します。

タンクローリードライバーに向いている人・向いていない人

向いている人

向いていない人

几帳面で手順通りに作業できる

プレッシャーに弱く緊張が続くと消耗する

責任感が強く、安全意識が高い

確認作業が苦手でおおざっぱな性格

一人で黙々と作業するのが好き

早朝・深夜の生活リズムに馴染めない

運送業経験があり大型車に慣れている

人との会話やチームワークが活力になる


タンクローリーは危険物を扱う仕事のため、安全確認や手順の遵守が欠かせません。

また、一人で運転・配送を行う時間が長く、黙々と業務を進める場面が多い職種です。

そのため、几帳面で責任感が強い人や、一人で作業することを苦に感じない人は適性を発揮しやすいでしょう。

プレックスジョブをご利用いただきタンクローリードライバーへ転職された方からは、次のような声が上がっています。

石油商社のタンクローリー運転手の仕事は、一人で仕事ができる気楽さが自分には合っていました。接客などもないので働きやすいです。

一方で、緊張感のある環境が苦手な方や、早朝勤務・不規則な生活リズムに適応しづらい方は負担を感じる可能性があります。

タンクローリードライバーからの転職を決めた方からは、以下のような声が見られました。

給料アップを目的にタンクローリーの仕事に転職したのですが、想像以上に労働環境が過酷でした。正直、これ以上続けるのは厳しいと感じています。

自分に向いているか判断が難しい場合は、実際の働き方や労働条件を事前に確認したうえで転職先を選ぶことが重要です。

タンクローリードライバーになる方法:必要な資格と転職の手順

タンクローリードライバーへの転向は、次の3ステップで進めます。

  1. 中型以上のトラック運転経験を積む
  2. 危険物取扱者乙種4類を取得する(入社後でも可)
  3. 転職エージェントを利用して転職する

それぞれ詳しく解説します。

ステップ1:中型以上のトラック運転経験を積む

タンクローリーの運転経験は入社時点では求められませんが、中型以上のトラック運転経験は多くの企業で採用の前提条件となっています。

車体が大きいほど事故時の影響が大きく、採用側が運転スキルの基礎を重視するためです。

大型免許を保有していればベストですが、今すぐ転職したい場合には大型免許の資格取得を支援する企業もあります。

免許取得費用を会社が負担する求人を選ぶ方法も有効です。

運送業経験者であればすでに中型以上の運転経験がある可能性が高く、このステップは実質クリア済みのケースも多くなっています。

ステップ2:危険物取扱者乙種4類を取得する

ガソリン・軽油・灯油など石油類を運ぶ場合には、危険物取扱者乙種4類が必要です。

会社によっては資格支援制度が用意されており、入社後に取得できる企業もあります。

合格率は約35〜40%で、独学での取得が可能です。入社後に受験費用・参考書代を支給する企業も多く存在します。

資格を持つことで危険物手当が支給されるため、年収面でも取得する価値は大きくなっています。

関連記事:タンクローリーの資格は難しい?合格率と費用でわかる本当に狙うべき免許を紹介!

ステップ3:転職エージェントを利用して転職する

資格の確認と取得方針が決まったら、転職エージェントを利用するのが最短ルートです。

転職エージェントとは、キャリア相談から求人紹介・面接対策・給与交渉・入社手続きまでを専任アドバイザーが完全無料で代行・サポートするサービスです。

一人ひとりに合わせたキャリアプランの提案や、非公開求人の紹介も行います。

運送・製造業に特化したプレックスジョブのサービス内容は以下のとおりです。

プレックスジョブでできること5選

転職してみようかと感じた方は、まず無料登録・キャリア相談からスタートできます。

タンクローリードライバーについてよくある質問

タンクローリードライバーへの転向を検討する際に知っておくべき3点を、Q&A形式で解説します。

Q:タンクローリードライバーの将来性は?仕事はなくなる?

A:国内エネルギー需要がある限り、燃料・化学品輸送の需要はなくなりません。

短中期(10〜15年)ではEVシフトの影響は限定的で、ドライバー不足を背景に待遇改善も進んでいます。

物流は社会インフラであり、燃料・食品・化学薬品の安定輸送は生活に不可欠です。

2024年問題以降、トラックドライバー全体で人手不足が深刻化しており、待遇改善が加速しています。

EVシフトによるガソリン需要減は長期的な課題ですが、2035〜2040年頃までは大きな変化は見込まれていません。

LPガス・化学品・食品系タンクローリーはEV化の影響を受けにくい分野でもあります。

10〜15年のキャリアとして十分な将来性があり、転職で後悔するリスクは低いといえます。

関連記事:タンクローリーの仕事はなくなる?将来性やAI導入の傾向を解説

Q:運送業でホワイトなドライバーの職は?

A:ホワイトな職種の目安は、週休2日・残業月20時間以内・日帰り可能・手積み手降ろしなしの4条件です。

タンクローリードライバーはこれらを満たしやすい職種の一つです。

地場配送中心で毎日帰宅でき、手積み手降ろしがほぼなく、危険物手当で年収も高い点が、ホワイト条件に当てはまる理由です。

他の候補としては路線バス運転手やフォークリフトオペレーターが挙げられますが、タンクローリーはより高い年収水準が期待できます。

関連記事:石油タンクローリードライバーとして大手会社で働くには?グループ会社で働くメリットも

Q:タンクローリードライバーの給料はいくらですか?

A:危険物ローリー運転手の平均年収は450〜550万円程度で、危険物手当・夜間手当が加算されるため一般大型トラックドライバーより高い傾向があります。

非危険物ローリー運転手は400万円前後、一般大型トラックドライバーは350〜450万円が目安です。資格や経験によって幅があるため、詳細は関連記事をご参照ください。

まとめ

タンクローリードライバーは、危険物を扱う責任の大きさや早朝勤務などから「きつい」「やめとけ」と言われることがあります。

しかし実際には、手積み・手降ろしがほとんどなく、日帰り運行が中心の求人も多いため、ドライバー職の中では体力的な負担を抑えながら働ける仕事です。

つまり、大切なのはタンクローリードライバーという仕事そのものではなく、どの会社で働くかです。

勤務時間や休日数、教育体制などは会社によって大きく異なるため、自分に合った職場を選べるかどうかで働きやすさは大きく変わります。

ただ、求人票だけで職場の雰囲気や働き方を知るのは難しいのが実情です。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、転職活動では業界に詳しい人から情報を集めながら進めることをおすすめします。

たとえばプレックスジョブでは、運送業界に特化したキャリアアドバイザーが希望条件や不安をヒアリングし、一人ひとりに合った求人を紹介しています。

タンクローリードライバーへの転職を検討している方は、まず無料のキャリア相談で自分に合う求人があるか確認してみてください。

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