組み込みエンジニアの転職エージェントおすすめ10選
組み込みエンジニアの転職に強いおすすめの転職エージェントは、以下のとおりです。
転職エージェント | 得意領域 | 求人数 |
|---|
プレックスジョブ | メーカー | 79,000件以上 |
|---|
メイテックネクスト | メーカー | 10,000件以上 |
|---|
タイズ | メーカー | 8,700件以上 |
|---|
プロライズキャリア | IT業界 | 非公開 |
|---|
レバテックキャリア | IT業界 | 53,000件以上 |
|---|
Geekly | IT業界 | 46,000件以上 |
|---|
リクルートエージェント | 全業種対応 | 106万件以上 |
|---|
doda | 全業種対応 | 31万件以上 |
|---|
JACリクルートメント | 全業種対応 | 60,000件以上 |
|---|
ワークポート | 全業種対応 | 13万件以上 |
|---|
※2026年8月時点、各転職エージェントの公式データを参照
プレックスジョブ

出典:プレックスジョブ
プレックスジョブは、メーカー・製造業界で組み込みエンジニアとして、年収アップ・キャリアアップの転職を目指したい方におすすめの転職エージェントです。
組み込みソフト・制御エンジニアの転職支援実績が豊富で、転勤なし・年収アップ・残業時間削減などの労働条件改善を目指せる優良求人を数多く保有しています。
またメーカー・製造業界の転職支援を専門に扱っている担当者が在籍しているため、C言語でのマイコン制御経験やオシロスコープを用いた実機デバッグなどの業務内容を正確に評価してくれます。
ただしプレックスジョブは、IT業界・ソフトウェア企業の求人が豊富ではありません。そのためIT業界の組み込みエンジニアとして転職を目指す方は、IT業界特化型の転職エージェントの利用がおすすめです。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
メイテックネクスト

出典:メイテックネクスト
メイテックネクストは、組み込み・制御系の求人を比較・検討したいエンジニア経験者におすすめの転職エージェントです。
機械・電気電子・半導体・組み込みソフト・ITなど、メーカー技術職の求人を細かく分類しているため、求人検索しやすい点が特徴です。また求人数の約80%が非公開求人で、大手自動車メーカーや電子部品・半導体メーカーの組み込み開発案件に関する求人も保有しています。
さらにメーカーや技術系の経験者も在籍しているため、組み込みの専門用語もスムーズに伝わります。
そのためメーカー・技術系に精通したエージェント担当者による転職支援を受けたい方には、おすすめの転職エージェントとなります。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
タイズ

出典:タイズ
タイズは、大手優良メーカーへの転職を考えている組み込みエンジニアにおすすめのメーカー転職専門の転職エージェントです。
とくに本社を構える関西や東海エリアのメーカーに強い点が特徴です。また一般的な転職エージェントが年齢・職種・勤務地・年収などの条件を基にマッチングするのに対し、タイズは一人のコンサルタントが企業と求職者の双方を担当する両面型を採用したアナログ型での求人マッチングを取り入れています。
エージェント担当者からの情報提供が正確になりやすいため、入社後のギャップやミスマッチを最小限に抑えやすいです。そのため関西・東海エリアの大手優良メーカーに絞って転職活動を考えている組み込みエンジニアの経験者には、おすすめの転職エージェントとなります。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
プロライズキャリア

出典:プロライズキャリア
プロライズキャリアは、組み込みエンジニアの経験を活かしながら、IT・ソフトウェア領域へキャリアの選択肢を広げたい方におすすめの転職エージェントです。
目先での転職成功だけではなく、3年後・5年後のキャリアプランから逆算した提案をするのが特徴です。またプロライズキャリアでは、IT業界の転職支援を専門するキャリアコンサルタントが、業界動向や報酬水準を踏まえたうえで、非公開求人や限定求人を含めた求人を提案してくれます。
ただしIT業界やベンダー企業への転職支援に強みがある一方、自動車・重工業・建設機械などの物理的なものづくり主体の伝統的メーカー求人は少ない傾向にあります。
そのためメーカーの求人情報も見たい方は、メーカーに強い転職エージェントとの併用がおすすめです。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
レバテックキャリア

出典:レバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITエンジニアとしてのキャリアも含めて転職先企業を比較・検討したい組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェントです。
レバテックキャリアは、アドバイザーが開発現場に足を運びエンジニアへ直接ヒアリングしているため、開発環境やチームの雰囲気を入社前に把握でき、ミスマッチを防ぎやすいのが特徴です。また最先端のIoT機器開発やエッジAI、車載ADAS開発などハイエンドな組み込みソフト求人を数多く保有しています。
そのためSIer・ソフトウェア企業への転職を考えている方に、とくにおすすめの転職エージェントです。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
Geekly

出典:Geekly
Geeklyは、SIer・ソフトウェア企業を中心に、組み込みエンジニアの経験を活かせる求人を探したい方におすすめの転職エージェントです。
分析データに基づく高精度な求人マッチングと、選考スピードの早さが特徴です。また現在の年収相場と求職者のスキルを客観的な数値で比較してくれるため、自分の現在の年収相場を正確に把握できますし、組み込みソフト開発からIoTデバイス開発へのシフトなど新規領域へのキャリアチェンジも目指せます。
そのため組み込みエンジニアの経験を活かして、SIer・ソフトウェア企業に転職したい方に、おすすめの転職エージェントとなります。一方でメーカー・製造業界などの求人は確認できないため、モノづくりの組み込みエンジニアを目指す方は、他の転職エージェントとの併用をおすすめします。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
リクルートエージェント

出典:リクルートエージェント
リクルートエージェントは、特定の業界に絞らずに、組み込みエンジニアとして応募できる求人を幅広く比較したい方におすすめの転職エージェントです。
2026年8月時点で、全業種で108万件以上の求人を保有しており、組み込みエンジニアに絞っても1万件を超える求人を保有しています。また大手メーカーから受託開発SIerまで、幅広い求人を網羅しています。
ただしリクルートエージェントは、最大手クラスの総合型転職エージェントであり、担当者も多いです。そのため担当者の専門性はバラツキが多くなりやすく、転職支援に満足できない可能性もあります。
リクルートエージェントを利用するときは、複数の転職エージェントを併用することをおすすめします。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
doda

出典:doda
dodaは、自分で求人を探しながら、エージェント担当者から転職支援も受けたい組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェントです。
転職サイトと転職エージェントの機能を一つのアカウントで併用できる点が、最大の特徴です。そのため求人の情報収集から始めたいと考えている組み込みエンジニアでも、安心して利用しやすくなります。
なお組み込みエンジニアは、メーカーだけではなく、SIer・ソフトウェア会社・技術サービス会社など、採用企業の幅が広い職種です。dodaで求人情報を比較検討する際には、年収だけではなく、担当製品・開発言語・OS・担当工程・客先常駐の有無などを確認することをおすすめします。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
JACリクルートメント

出典:JACリクルートメント
JACリクルートメントは、転職で年収・役職を上げたい組み込みエンジニア経験者におすすめのミドル・ハイクラス向けの転職エージェントです。
年収700万円〜1,000万円以上の高年収求人や、大手メーカーの管理職・PM・技術スペシャリスト案件を豊富に取り扱っている点が特徴です。またJACリクルートメントでは、担当コンサルタントが企業と直接やり取りしているため、現場の組織課題や求められる技術レベルなどに関する情報提供も受けられます。
ただしミドル・ハイクラス向けの転職支援に特化しているため、経歴や実務経験が浅い方は、求人紹介を受けられなかったり、提案される求人数が限られてしまったりする可能性がある点には注意が必要です。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
ワークポート

出典:ワークポート
ワークポートは、メーカー・IT業界を問わず、組み込み・制御求人を幅広く探したい方におすすめできる総合型転職エージェントです。
未経験や第二新卒、20代若手への手厚いサポート体制が特徴で、全国に拠点・ネットワークがあります。
実務経験が浅い方向けに、独学でのC言語・C++学習やRaspberry Pi・Arduinoを使った電子工作の経験を評価してくれる求人を保有していたり、書類選考の通過率を高める添削ノウハウを持っていたりします。
そのため未経験から組み込みエンジニアへの転職を目指している人や、地方でIT・ものづくり系の求人を比較検討したい人には、おすすめの転職エージェントです。
※公式サイト掲載情報をもとに作成
目的別|組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェント
組み込みエンジニアの転職におすすめの転職エージェントは、転職の目的や求職者の属性で変わります。
そこでここでは、転職の目的別に組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェントを解説します。
- メーカーでのキャリアアップ
- IT・ソフトウェア企業の転職
- 20代・若手からの未経験転職
- 30代・ミドルからハイクラス転職
- 幅広い業界・職種の求人をみたい
メーカーでのキャリアアップにおすすめの転職エージェント
メーカーでのキャリアアップ転職を目指す方には、以下の3社がおすすめです。
- プレックスジョブ:組み込みエンジニアの年収アップ事例が豊富
- タイズ:関西・東海エリアの大手・優良メーカーの求人数が豊富
- メイテックネクスト:メーカー・技術系経験者が転職をサポート
上記の3社は、メーカーの転職事情に精通したキャリアコンサルタントが在籍しており、技術的な強みを正確に汲み取ったうえで求人を提案してくれます。またメーカーを専門に取り扱っている分、専門用語を噛み砕いて説明したり、やり取りに時間がかかったりするリスクを減らせます。
メーカーの組み込みエンジニアに転職を目指している方は、上記3社を併用することをおすすめします。
関連記事:メーカー・製造業の転職エージェントおすすめ
IT・ソフトウェア企業の転職におすすめの転職エージェント
IT・ソフトウェア企業の組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェントは、以下の3社です。
- プロライズキャリア:専任のキャリアコンサルタントが転職をサポート
- レバテックキャリア:企業訪問で組織の技術構成や開発プロセスを把握
- Geekly:豊富なマッチングデータを駆使したスピーディな求人選定
上記の3社は、IT・ソフトウェア企業の求人数が豊富です。さらにIT業界を専門に取り扱うエージェント担当者が在籍しているため、組み込みC言語で培ったメモリ管理やマルチタスク処理なども伝わります。
なおIT・ソフトウェア企業の転職は、メーカー等と比べると、面接対策の重要性が高まります。
そのためIT・ソフトウェア企業の組み込みエンジニアでの転職を目指す方は、複数の転職エージェントを利用して、専門性の高いエージェント担当者を探して、転職活動をサポートしてもらいましょう。
20代・若手からの未経験転職におすすめの転職エージェント
未経験の若手が組み込みエンジニアに転職するのにおすすめの転職エージェントは、以下のとおりです。
- リクルートエージェント:職種未経験歓迎の求人数が豊富
- ワークポート:未経験からエンジニアへの支援実績が豊富
- doda:面接力アップセミナーなどのオンライン支援も充実
20代の若手であれば、未経験から組み込みエンジニアに転職するのも現実的です。ただし経験者と比べて選考の通過率は低くなりやすいので、求人数の豊富な総合型転職エージェントをメインで活用することがおすすめです。また転職支援の手厚いメーカーやIT業界の特化型転職エージェントとの併用も有効です。
30代・ミドルからハイクラスにおすすめの転職エージェント
ミドルからハイクラス層の転職におすすめの転職エージェントは、以下の3社があります。
- プレックスジョブ:メーカー・技術系経験者の転職に強い
- プロライズキャリア:IT業界のキャリアアップ転職に強い
- JACリクルートメント:ハイクラス向けの求人数が豊富
明確なスキルを保有する30代以降の組み込みエンジニア経験者は、希望業界に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。なぜなら手厚い転職サポートで、年収アップ・キャリアアップの転職を実現しやすくなるからです。一方で経歴が浅い場合は、紹介される求人が少なくなるデメリットもあります。
そのため転職活動の前に、自分の過去の経験や培ったスキルの棚卸しから始めることをおすすめします。
幅広い業種の求人をみたい方におすすめの転職エージェント
幅広い業種の求人をみたい方におすすめの転職エージェントは、以下の3社があります。
- リクルートエージェント:求人数108万件以上※2026年8月時点
- doda:求人検索機能があるため、自分で希望条件を絞り込める
- ワークポート:IT業界・メーカーなどの求人が豊富
希望する転職先が決まっていない方は、幅広い求人を取り扱う総合型転職エージェントがおすすめです。組み込みエンジニアは、自動車・家電・半導体・産業機器・IoT・SIerなど幅広い業界で評価を得られる可能性があります。ただし最初から業界を絞る場合は、応募できる求人の選択肢が狭まってしまいます。
そのため希望業界が決まっていない方は、幅広い求人を扱う総合型転職エージェントをおすすめします。
組み込みエンジニアの失敗しない転職エージェントの選び方
組み込みエンジニアの転職は、転職エージェント次第で、内定獲得の可能性が変わるケースもあります。
なぜなら組み込みエンジニアは業務の専門性が深いため、企業ごとに求められるスキル・経験や、書類・面接でアピールすべきポイントが変わるからです。
そこでここでは、組み込みエンジニアの失敗しない転職エージェントの選び方を解説します。
- 組み込みエンジニア・制御系の求人が豊富な転職エージェントを選ぶ
- 組み込みエンジニアの転職支援に精通したエージェント担当者を選ぶ
- 希望業界の組み込みエンジニアの転職に強い転職エージェントを選ぶ
組み込みエンジニア・制御系の求人が豊富な転職エージェントを選ぶ
組み込みエンジニアの転職では、組み込み・制御系の求人が豊富な転職エージェントを選んでください。
なぜならサービス全体で数十万件以上の求人を保有していても、組み込み・制御系の求人が少ない場合、応募できる求人が限定的になってしまうからです。なお一つの転職エージェントしか利用していないと、他の転職エージェントの求人と比較検討できないため、結果的に妥協した転職になる可能性もあります。
そのため組み込みエンジニアの転職は、組み込み・制御系に強い転職エージェントを2社〜3社併用して利用することをおすすめします。
組み込みエンジニアの転職支援に精通したエージェント担当者を選ぶ
組み込みエンジニアが転職エージェントを選ぶ際には、応募する業界の転職支援に精通したエージェント担当者が在籍しているかを確認してください。
なぜならC言語やRTOS、マイコン制御など低レイヤーの知識がない担当者に当たると、自身の技術力や経験が企業側に適切に伝わらない可能性があるからです。たとえば技術用語を理解していない担当者から「C言語で開発経験あり」などの職務経歴書を作成されて、書類選考で不採用となるケースもあります。
一方で業界の知見がある担当者は、「AUTOSAR推進経験」や「CAN通信によるマルチタスク設計」など応募先の企業に刺さりやすい強みを的確に言語化して、企業の選考担当者への推薦までをしてくれます。
上記のとおり、エージェント担当者によって、転職のサポート内容は大きく変わるリスクもあります。
そのため転職活動の際には、複数の転職エージェントに登録し、組み込みエンジニアの技術・専門用語を理解してくれるエージェント担当者を見つけることが重要です。
希望業界の組み込みエンジニアの転職に強い転職エージェントを選ぶ
転職したい業界が決まっている場合は、希望業界に強い転職エージェントを選ぶことが重要です。
というのも組み込みエンジニアは、メーカーとIT・ソフトウェア企業で採用されており、希望業界ごとに専門性の高い転職エージェントが変わるからです。具体的には、以下のとおりです。
- メーカーに強い:プレックスジョブ、タイズ、メイテックネクスト
- IT・ソフトウェアに強い:プロライズキャリア、レバテックキャリア、Geekly
またメーカーの中でも、自動車・半導体・産業機器など、おすすめの転職エージェントが変わります。
そのため転職したい業界が決まっている方は、各業界に強い転職エージェントの利用がおすすめです。
関連記事:
半導体・電子業界の転職エージェントおすすめ
自動車業界・自動車メーカーに強い転職エージェントおすすめ
食品業界・食品メーカーの転職エージェントおすすめ
組み込みエンジニアの転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントを利用するメリットは、自分の経験・専門性にあった求人が探しやすくなったり、求人紹介から選考対策・条件交渉までのサポートを受けられたりすることがあります。
主なメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
- 組み込み・制御系の非公開求人を紹介してもらえる
- 自分の技術・経験を評価する企業を探してもらえる
- 職務経歴書で技術経験を伝える方法を相談できる
- 応募企業に合わせた面接対策を受けられる
- 年収や入社日などの条件交渉を任せられる
大手メーカーの組み込み開発職など、公開すると応募が殺到する求人や、競合他社に知られたくない開発案件がエージェント経由でのみ紹介されるケースが多いです。
また職務経歴書の添削や模擬面接といった選考対策も、自力で行うには限界があります。
組み込みエンジニアは、成果物が社内で完結して、自分の実績を言語化するのが難しいことも多いです。その点、転職エージェントは、実績の言語化もサポートしてくれるため、組み込みエンジニアとの相性が良いサービスと言えるでしょう。
組み込みエンジニアの転職エージェントを利用する際の注意点
転職エージェントを利用する際には、利用するサービスや担当者によって、組み込みエンジニアの業務に関する理解度や保有求人に差がある点に注意が必要です。
具体的には、以下の点を確認することをおすすめします。
- 希望と異なる求人ばかり紹介されていないか
- 担当者がC/C++、RTOS、マイコンなどの経験を理解しているか
- メーカー・ITなど希望する業界の求人を十分に持っているか
- 年収だけでなく仕事内容や開発環境まで確認できているか
たとえばメーカーに強いエージェントにIT・Web系の企業の転職を相談しても、紹介される求人が期待とマッチしないケースがあります。逆にIT特化型の転職エージェントに大手メーカーの組み込みエンジニア求人を確認しても、希望するメーカー関連の求人が少なく、応募先の選択肢が限られる場合があります。
そのため転職エージェントに登録する際に、自分の希望業界の転職支援が得意な転職エージェントを選ぶことが重要になります。
組み込みエンジニアの主な転職先
組み込みエンジニアの主な転職先としては、自動車・半導体・電子部品・家電・電機・住宅設備などのメーカーやSIer・ソフトウェア企業などがあります。
転職先によって、担当する製品や求められる技術、開発体制は大きく異なります。
そのため自身のスキルと優先順位(年収・働きやすさ・担当工程)に合った業界を選ぶことが重要です。
業界 | 主な開発対象 | 活かしやすい経験 | 転職時の確認ポイント |
|---|
自動車 | ECU・ADAS・自動運転・コネクテッド | C/C++、AUTOSAR、CAN/LIN、モデルベース開発、機能安全 | 担当ECU・開発工程・OEM/Tier1/Tier2の立場 |
|---|
半導体 | マイコン・SoC・半導体製造装置 | ファームウェア、BSP、デバイスドライバ、レジスタ制御 | 対象デバイス・OS・ハードウェア寄りの業務範囲 |
|---|
家電 | 家電・AV機器・空調・エネルギー機器 | C/C++、RTOS、組み込みLinux、IoT・通信制御 | 自社製品開発か、クラウド・アプリ連携まで担当するか |
|---|
住宅設備 | 給湯・空調・スマートホーム・エネルギー管理 | マイコン制御、通信制御、ECHONET Lite、組み込みC | 製品領域・IoT連携・内製開発の範囲 |
|---|
SIer | 車載・産業機器・家電・医療機器などの受託開発 | C/C++、RTOS/Linux、要件定義・設計、顧客折衝 | 客先常駐の有無・案件・担当工程 |
|---|
自動車メーカー・自動車部品メーカー
自動車メーカー・自動車部品メーカーは、車載制御やECU開発の経験がある組み込みエンジニア向けの代表的な転職先の一つです。
なぜなら近年の自動車開発は、パワートレインやボディ制御だけではなく、ADAS・自動運転システム・コネクテッド・SDVなどソフトウェアが担う領域が拡大しているからです。実際にトヨタグループでも、AI・ソフトウェア人材の育成を強化して、ハードウェアも理解する人材の育成を進めています。
なお自動車メーカー・自動車部品メーカーの中途採用では、C/C++の経験に加えて、ECU・CAN・AUTOSAR・モデルベース開発・機能安全などの経験が評価につながりやすいです。
経済産業省と国土交通省が策定した『モビリティDX戦略』でも、SDVは電動化と並ぶ競争の基軸として位置づけられており、車載領域の組み込み開発経験は、将来的にも評価が上がりやすい分野と言えます。
半導体メーカー・電子部品メーカー
半導体メーカー・電子部品メーカーは、マイコンやファームウェア、低レイヤーなどソフトウェア開発に強い組み込みエンジニアと相性の良い転職先となります。
なぜなら半導体製品は、自動車・産業機器・家電・IoT機器など幅広い製品に搭載されるため、デバイスを動かすファームウェアやドライバ開発が欠かせないからです。そのためC/C++だけでなく、次のような低レイヤーの経験が評価されやすくなります。
- マイコン・SoCの制御経験
- デバイスドライバやBSPの開発経験
- SPI・I2C・UARTなどの通信規格
- RTOS・組み込みLinux
また半導体製造装置メーカーのソフトウェア開発部門で「C言語またはC++を用いたシステム開発経験」を条件とする求人もありますし、離職率3%以下などの安定した職場環境を打ち出す企業も見られます。
そのためハードウェアに近い低レイヤーでの開発経験を活かしたい組み込みエンジニアの方にとっては、相性の良い転職先の一つと言えます。
家電メーカー・電機メーカー
家電メーカー・電機メーカーは、家電・AV機器・空調・エネルギー機器などの製品開発に携わりたい組み込みエンジニアにおすすめの転職先です。
なぜなら家電・電化製品の領域は、クラウド接続やスマホアプリ連携、エッジAI搭載へと進化しており、組込ソフト開発者・組み込みエンジニアの役割が急速に拡大しているからです。AIカメラ搭載の冷蔵庫とクラウドアプリを組み合わせるなど、家電とデジタル技術を統合した開発を進めている企業もあります。
C/C++の組み込み開発、RTOS・Linux、通信制御、IoT・クラウド連携などの経験を活かしやすいです。
そのため家電メーカー・電機メーカーは、IoT関連の技術を身につけたい組み込みエンジニアにとって、現実的な転職先の一つとなるでしょう。
住宅設備メーカー
住宅設備メーカーも、IoTや通信制御の経験を持つ組み込みエンジニアにおすすめな転職先の一つです。
なぜなら近年は、給湯器・エアコン・太陽光発電システムといった住宅設備のスマートホーム化が進み、遠隔操作やエネルギーマネジメントに対応した組み込みソフトウェアの開発需要が増えているからです。
そのためこれまでは、機械的な制御が中心だった住宅設備分野でも、家庭内のIoT機器同士を連携させる仕組みづくりが求められる場面が増加傾向にあります。
自動車や家電以外へ製品領域を広げたい方にも、住宅設備メーカーは検討価値のある転職先の一つです。
SIer・ソフトウェア企業
SIer・ソフトウェア企業は、組み込みエンジニアでの開発経験を活かしながら、幅広い業界・システムの開発に携わりたい方に向いている転職先です。
なぜならメーカーは自社製品を長期間担当するケースが多い一方、SIerや組み込みソフトウェア企業では自動車、産業機器、家電、医療機器など複数業界の案件に携わることがあるからです。特定の自社製品の開発に閉じず、車載機器や産業用ロボット、通信デバイスなどの多彩な案件に触れられる点も魅力です。
ただしSIer・ソフトウェア企業、客先常駐や受託開発が中心になるケースもあるため、応募する際には、案件だけではなく、工程まで確認することが重要です。
とくに技術領域を広げたい方は、メーカーだけではなく、SIer・ソフトウェア企業も比較してください。
組み込みエンジニアの転職に関するよくある質問
最後に組み込みエンジニアの転職に関するよくある質問に回答します。
IT向け転職エージェントに登録して、組み込み求人は見つかりますか?
見つかります。
ただしIT特化型でも、Web・SaaSを中心に扱うサービスと、組み込み・制御、ファームウェア、車載ソフトなどの求人まで扱うサービスがあります。登録前に組み込み・制御系の求人数や取扱企業を確認し、自分の希望領域と合う転職エージェントを選びましょう。
組み込みエンジニアの人手不足は本当ですか?将来性はありますか?
組み込み・IoT領域では、経験者への求人需要が高い状況です。
厚生労働省のjob tagによると、システムエンジニア(組込み・IoT)の有効求人倍率は令和6年度で4.77倍です。また経済産業省は、2030年に自動車業界のソフトウェア人材が約5.1万人不足すると試算しています。
ただし需要は製品領域や保有スキルによって異なるため、車載、IoT、組み込みLinuxなど自身の経験と求人市場の相性を確認することが重要です。
参照:システムエンジニア(組込み、IoT)|job tag
30代・40代の組み込みエンジニアは大手メーカーに転職できますか?
30代・40代からでも、大手メーカーへの転職は目指せます。
ただし、年齢が上がるほど即戦力としての専門性や役割が重視されます。C/C++などの開発経験だけでなく、車載・半導体などの製品知識、要件定義・システム設計、PL・PM、マネジメントなどの経験を具体的に示すことが重要です。
これまで担当した製品・工程・役割を整理し、応募先が求める経験との接点を明確にしましょう。
職務経歴書にC言語や制御開発の経験をどう書けば、評価されますか?
「C言語5年」のように使用言語と年数だけを書くのではなく、製品・技術・工程・役割をセットで記載することが重要です。
たとえば「車載ECU/C言語/AUTOSAR/基本設計〜実機評価/5名チーム」のように整理し、担当した機能や改善実績まで記載すると、採用担当者が経験の再現性を判断しやすくなります。
メーカーからIT・Web系(SaaS等)への転職で年収は上がりますか?
IT・Web系へ転職すれば、必ず年収が上がるわけではありません。
組み込み開発で培ったC/C++やLinuxなどの経験は、IoT・エッジAIなど低レイヤー技術と親和性の高いIT企業では活かしやすい一方、一般的なWeb・SaaS開発ではWebアプリケーションやクラウドなど別の技術経験を求められる場合があります。
年収アップを目指す場合は、現在の経験が評価される職種・企業を選び、担当工程や専門性まで含めて市場価値を比較することが重要です。
組み込みエンジニアの平均年収は?転職で年収をアップできますか?
厚生労働省のjob tagによると、『システムエンジニア(組込み、IoT)』平均年収は578.5万円です。
参照:システムエンジニア(組込み、IoT)|job tag
平均年収の高い企業やこれまでより上流工程を扱う企業への転職により、年収アップも十分見込めます。
まとめ
組み込みエンジニアの転職では、組み込み・制御系の求人が豊富で、自分の技術や製品領域を理解できる転職エージェントを選ぶことが重要です。
組み込みエンジニアは、ソフトウェアとハードウェアの両方に携わるため、一般のエンジニアと比べても求人の探し方が異なります。メーカーの組み込みエンジニアを希望するならメーカー・製造業に強い転職エージェント、SIerやソフトウェア企業が希望ならIT業界に強い転職エージェントを比較してください。
また転職では、C/C++などの開発言語だけではなく、RTOS・Linux・マイコン・ECUなどの技術、担当製品、要件定義から評価までの担当工程を整理しておくことが大切です。
求人や年収だけで判断せず、これまでの経験を正しく評価してくれる企業か、今後身につけたい技術やキャリアにつながるかまで確認したうえで転職先を選んでください。