フィールドエンジニアはやめとけと言われる5つの理由

「フィールドエンジニアはきついからやめとけ」と言われる背景には、職種の働き方の性質に基づく理由があります。主な理由は、以下の5点です。
各理由を把握しておくことで、入職後のミスマッチを防ぐことが可能です。それぞれ詳しく解説します。
急なトラブル対応で勤務が不規則になりやすい
フィールドエンジニアは夜間・休日を問わず緊急呼び出しが発生しやすく、勤務が不規則になりやすい職種です。
製造設備・医療機器・ネットワーク機器が停止すると顧客のビジネスや医療現場が直接止まります。
トラブルは計画外のタイミングで起きるため、いつ呼ばれるかわからない状態が常態化しやすい傾向です。
そのため、シフト制やオンコール対応が組まれている職場もみられます。
フィールドエンジニア職に転職する場合は、会社のトラブル対応について、ルールが整っているか事前に調べておくことが大切です。
客先に常駐する働き方が一般的
フィールドエンジニアは顧客先に常駐することが基本であり、機器トラブル時には強いプレッシャーとクレームを顧客から直接受ける立場に置かれます。
そのため、対人的なプレッシャーへの耐性がないと、きつさを感じやすい傾向にあります。
設備の停止は顧客の売上に直結するため、早く直してほしいという要求が強くなりがちです。
自社の上司が近くにいない中で顧客の視線を受けながら作業を続けなければならないため、緊張感のある職種と言えるでしょう。
フィールドエンジニア職に転職する場合は、先輩への遠隔相談可否など、サポート体制が整った職場かどうかを確認することが重要です。
自分で判断をしなくてはいけない
フィールドエンジニアは、顧客先で一人で問題を診断・判断・解決する対応力が求められます。
そのため、正解かどうかわからないまま動くプレッシャーがある仕事です。これはクレーム対応とは別の、技術的な意思決定に関するきつさといえるでしょう。
トラブルの現場では上司や同僚にすぐ相談できる環境にありません。
原因の特定・修復方法の判断・顧客への説明をすべて一人でこなす必要があり、判断が遅れるほど顧客への影響が拡大します。
経験が浅い段階ではとくに、この孤独な意思決定が重荷になりやすい傾向があります。
フィールドエンジニア職に転職する場合は、基本のマニュアルが整備されていたり、OJTが充実した職場を選ぶことで、負担を軽減できます。
担当製品の技術進化にあわせて学習が必須
フィールドエンジニアは、入職後も常に新しい知識を自主的に習得し続ける必要があります。
フィールドエンジニアが担当する製造設備・医療機器・ネットワーク機器・半導体製造装置は、いずれも高度化・複雑化が進んでいます。
そのため新製品が出るたびに仕様を理解し直す必要があり、メーカー研修や資格取得が継続的に求められる環境です。
学ぶことが好きな方にとっては市場価値を上げ続けられる機会となりますが、業務のあり方が変化していくことに負担を感じる方は、きつい原因になり得ます。
上流工程へのキャリアアップは難易度が高い
フィールドエンジニアから上流工程、つまりシステム設計や開発などへキャリアアップする難易度は高いです。
フィールドエンジニアの仕事は、製品の故障原因を突き止めて修理するスキルが求められます。
対して上流工程では、何もない状態から要件を定義してシステム全体を設計するスキルが必要です。
つまりキャリアアップを目指す場合は、新しい知識・スキルを学びつつ、案件を振ってもらえるように上司に交渉する必要があります。
そのため、早めに給与を上げたい方などは、顧客折衝や現場経験が強みになるマネジメント職やセールス職へのキャリアチェンジを検討する方も多いです。
関連記事:フィールドエンジニアとは?仕事内容やサービスエンジニアとの違いを徹底解説!
それでも働く価値はある?フィールドエンジニアの3つのメリット

フィールドエンジニアの仕事はきつさも持っていますが、それでも働くメリットがあります。主なメリットは、以下の3点です。
それぞれ詳しく解説します。
経験を積むほど年収が上がる
キャリア | 平均年収 |
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初年度※ | 約402万円 |
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5~10年目(マネジメント職) | 約450〜約600万円 |
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10年以上(上流工程) | 約700〜約1,000万円 |
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※プレックスジョブが所有しているフィールドエンジニアの求人のうち、200件の平均を算出
フィールドエンジニアの年収は経験・専門性によって大きく伸び、将来的には700〜1,000万円も可能です。
一般労働者の平均賃金は34万円(年収換算約408万円)であり、初年度は同水準ですが、キャリアを積むことで大きく上回る水準に到達します。
高年収を目指したい方は、入職直後の年収水準だけで判断せず、3〜5年後のステージまで見据えて検討することが重要です。
関連記事:フィールドエンジニアの平均年収は?給料体系の内訳や労働環境の実態も解説!
参考:令和7年賃金構造基本統計調査 速報│厚生労働省
専門性が高く手に職がつく
フィールドエンジニアは、AI技術を使いこなす専門知識や現場対応力を身につけることで、手に職をつけられる点がメリットです。
最近の現場では、センサーデータから故障を予測するAIツールなどの導入が進んでおり、将来性の面でやめとけと言われることもあります。
しかし、AIを使う側にも、フィールドエンジニアならではの以下知識が欠かせません。
- 機械の構造や動作原理の理解
- 現場の状況に合わせたデータ解釈
- 誤診断や対応ミスを防ぐ実務経験
フィールドエンジニアは機器がある限り必要とされる職種のため、AIツールを正しく使いこなせるエンジニアは、これからの市場でさらに価値が高まります。
需要が高く仕事に困りにくい
フィールドエンジニアが活躍する製造業や医療などの分野は景気変動の影響を受けにくいため、仕事の需要が安定しています。
なぜなら、社会インフラに直結した産業の設備は止まることが許されず、維持や修復を行う専門人材へのニーズが常に存在しているからです。
たとえば、次の産業で使われる機器のメンテナンスが求められます。
- 工場の製造ライン:生産停止が収益に直結
- 医療機器:患者の治療に影響する
- 通信インフラ:企業活動に麻痺を生じさせる
景気に左右されない安定した職種だからこそ、将来を見据えて未経験からでも新しい技術の習得に安心して挑戦できるのがメリットです。
フィールドエンジニアに向いている人の5つの特徴
「フィールドエンジニアはきついからやめとけ」という声もありますが、特定の特徴を持つ人にとっては、強みを活かして長く活躍できる魅力的な職種です。
自分自身に合っているか、向いている人の特徴を解説します。
仕事の中心は現場で起きたトラブルの診断と修理です。なぜ壊れたのかという原因究明のプロセスを楽しめる人は、大きなやりがいを感じられます。
フィールドエンジニアは顧客の工場や病院など様々な現場で業務を行います。移動や現地作業を負担に感じず、アクティブに動くことを楽しめる人には、きつさを感じにくいです。
現場で業務を行う仕事のため、顧客とのコミュニケーションが発生します。成果に対する感謝の言葉をその場で受け取れる点は、他のエンジニア職にはあまりない大きな特徴です。
訪問先での状況説明や進捗報告が日常的に発生するため、技術力と同じくらい伝える力が求められます。
人と話すことを苦にせず、円滑に関係を築ける人であれば、ストレスなく動けて活躍の幅が広がります。
担当機器の技術進化に合わせて、研修や資格取得などの自主学習が求められます。新しい知識をアップデートしていく働き方になるため、学ぶこと自体を楽しめる人に向いています。
上記のうち複数当てはまる方には、長く活躍しやすい向いている職種といえます。
フィールドエンジニアを経由したキャリアパス3選
フィールドエンジニアとして積んだスキルは、他の職種への転向にも活きます。
きつくなったときの将来ビジョンとして3つのキャリアパスを把握しておくと、長期的な判断がしやすくなるでしょう。
フィールドエンジニア経験が活きる主なキャリアパスは以下の3つです。
キャリアパスについて詳しく解説します。
セールスエンジニア(技術営業)
セールスエンジニアとは、自社製品やサービスの技術的な専門知識を活かし、営業活動をサポートする職種です。
フィールドエンジニアで身につけた顧客折衝力と製品の技術的な知識は、セールスエンジニアで求められるスキルと一致します。
現場での実務経験も混じえて技術営業をすることで、説得力を持たせた提案ができます。
インフラエンジニア・SE
インフラエンジニアとは、ITシステムやWebサービスを支える土台をつくる仕事です。
サーバーやネットワーク、データベースなどの設計・構築から、運用・保守まで幅広く担当します。
フィールドエンジニアの実務経験はインフラ系SIerや社内インフラ担当SEでも高く評価されやすく、キャリアを広げやすい分野です。
さらに、ネットワークやサーバーに関する知識を独学や資格(CCNAなど)で補うことで転向のハードルも下がり、選択肢が広がります。
技術力を磨きながら、エンジニアとしてのキャリアをさらに深めたい方に向いているルートです。
社内SE
社内SEとは、自社で使うシステムやITインフラの企画・開発から、運用・保守、社内からの問い合わせ対応まで幅広く担う仕事です。
会社のIT環境を支え、社員が安心して業務を進められるようサポートする役割も担います。
客先への緊急対応ではなく社内対応が中心となるため、勤務時間が安定しやすく、不規則な働き方や急なトラブル対応による負担も軽減されやすい傾向があります。
ワークライフバランスを見直したい方や、これまでの経験を活かしながら働き方を改善したいフィールドエンジニアにとって、現実的なキャリアパスの一つです。
フィールドエンジニアについてよくある質問
フィールドエンジニアに関してよく寄せられる質問と回答をまとめました。それぞれの質問に順番に回答します。
Q:フィールドエンジニアの年収はいくらですか?
A:初年度の平均年収は約400万円、ゆくゆくは450〜600万円も可能です。
一般労働者の平均賃金(年収換算約408万円)と同水準です。
5~10年で450〜600万円、医療機器・半導体製造装置などの高度専門領域・マネジメント層では700〜1,000万円に到達する案件もあります。
参考:令和7(2025)年賃金構造基本統計調査速報
Q:フィールドエンジニアの将来性はありますか?
A:フィールドエンジニアは、将来性が高い職種です。
機器の設置・保守・修理は現地対応が不可欠であり、AIや遠隔作業での代替が難しい職種特性を持っています。
製造業・医療・通信インフラなど社会インフラに直結した産業が主な活躍フィールドであり、景気変動の影響を受けにくい安定した需要があります。
Q:フィールドエンジニアは底辺ですか?
A:フィールドエンジニアは底辺ではなく、需要の多い職種です。
きつい側面があることは事実ですが、専門知識・対人スキルの両方を必要とし、経験値が高いほど市場価値も上がる職種です。
給与も全産業の平均年収を上回る水準を目指すこともでき、スキルを磨けば稼げる安定性のある職種と言えます。
まとめ
「フィールドエンジニアはきついからやめとけ」と言われることもありますが、専門性が高く将来性もある魅力的な職種です。
経験を積むほど年収が上がりやすく、景気に左右されない安定した需要があるという大きなメリットもあります。
きつい側面と魅力的な面の両方があるからこそ、自分に合う職場を見極めて入職後のミスマッチを防ぐことが大切です。
そのため、もしこれからフィールドエンジニアを目指すなら、転職エージェントの活用をおすすめします。
たとえば、製造業に特化したプレックスジョブでは、求人票に掲載されていない情報を保有しています。
これまでに進路を決めた人の特徴や、企業のリアルな雰囲気などを事前に知ることで、トラブルへの対応ルールが整っているか、サポート体制があるかといった点を確認可能です。
ぜひプレックスジョブを活用して 、自分の理想のライフスタイルに合う最適な職場を見つけてください。