設備設計はデスクワークが中心で、現場職に比べ体力的な負担が少ない仕事です。
一方できつい、やめとけという声もあり、実態が気になっている方も多いのではないでしょうか?
実際、きつさの内容は職場により異なりますが、仕事の構造上避けられない側面があるのも事実です。
そこで本記事では、きついと言われる5つの理由や適正、働きやすい職場の選び方、年収の実態を解説します。
設備設計が自分に合う仕事かどうかを判断する判断材料として、ぜひ役立ててください。

設備設計はデスクワークが中心で、現場職に比べ体力的な負担が少ない仕事です。
一方できつい、やめとけという声もあり、実態が気になっている方も多いのではないでしょうか?
実際、きつさの内容は職場により異なりますが、仕事の構造上避けられない側面があるのも事実です。
そこで本記事では、きついと言われる5つの理由や適正、働きやすい職場の選び方、年収の実態を解説します。
設備設計が自分に合う仕事かどうかを判断する判断材料として、ぜひ役立ててください。


設備設計がきつい・やめとけと言われる背景には、施工管理のきつさとは性質が異なる5つの構造的な要因があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
設備設計がきついと言われる1つめの要因は、後工程ゆえにスケジュールのしわ寄せを受けやすい点にあります。
建物の竣工日は契約で決まっているため、前段階である意匠設計や構造設計が遅れると、設備設計に割り当てられる時間が削られる仕組みです。
たとえば意匠設計の確定が2週間遅れたとしても、全体の納期は変わりません。
そのため、設備設計者は短縮された期間で帳尻を合わせる必要があり、現場では次のような負荷が発生します。
建設業界全体で残業規制が強化されましたが、工期そのものが厳しい案件は依然として存在します。
こうした構造的な問題があるため、ワークライフバランスを重視したい方は、入社前に平均残業時間だけでなく、案件の受注状況や工期のゆとりを確認することが大切です。
参考:NSSスマートコンサルティング 建設業2024年問題調査
設備設計がきついとされるのは、専門知識が異なる多くの関係者との間で板挟みになり、調整が必要なためです。
たとえば、デザインを優先したい意匠側と、効率を重視する設備側で意見が分かれる場合があります。
こうした技術的な衝突を解決するため、次のような調整作業を何度も繰り返します。
円滑に業務を進めるには、設計スキルだけでなく、相手の意図を汲み取って落とし所を見つける交渉力を磨く姿勢が求められます。
設備設計が扱う防災、電気、空調などの設備は、設計ミスが人命や建物の安全に直結するため、責任が大きい仕事です。
スプリンクラーや排煙設備に不備があれば火災時の避難に影響し、電気設備の設計ミスは漏電などの重大な事故を招きます。
安全性を担保するため、日常業務では次のような対応が求められます。
重大な欠陥を防ぐため設備設計一級建築士による安全確保が義務化されている点からも、責任の重さがうかがえます。
設備設計の仕事に就く場合は、ダブルチェック体制が整っている組織かどうかを確認し、個人の負担を分散できる環境を選ぶことが重要です。
設備設計は無資格でも実務をこなせますが、キャリアを積むには難関資格の取得が実質的に必要です。
習得すべき知識の範囲は幅広く、毎年の法改正への対応も継続的に求められます。
資格取得に要する勉強時間の目安は、一級建築士で1,000〜1,500時間、建築設備士で500〜1,000時間程度です。
仕事をこなしながら毎日1〜2時間の勉強を続けるイメージになります。
主な資格の難易度は以下のとおりです。
資格名 | 総合合格率(目安) | 受験資格の主な条件 |
|---|---|---|
一級建築士 | 10〜12%前後 | 指定学科卒または実務経験 |
建築設備士 | 15〜20% | 所定の学歴+実務経験 |
設備設計一級建築士 | 全科目修了率40.8% | 一級建築士取得後5年以上の設備設計実務 |
ただし取得後は資格手当が加わり、年収700〜1,000万円台のキャリアが視野に入ります。
資格手当の目安は、建築設備士で月2〜5万円程度、設備設計一級建築士で月5〜10万円程度です。
参考:公益財団法人建築技術教育普及センター 設備設計一級建築士講習データ
参考:日本建築士会連合会 令和7年度建築士登録状況
設備設計がきついかどうかは、職種そのものよりも職場の規模や体制によって変わります。
厚生労働省の調査では建設業全体の平均残業時間は月12.7時間ですが、企業規模によっては月45時間を超える技術者が3割以上存在するなど、環境による差が大きいのが実態です。
とくに人手が不足している設計事務所では、1人で5件以上の案件を同時に担当するケースもあり、締め切りが重なると業務過多に陥りやすくなります。
中小企業や大手企業だからといって良し悪しが決まるわけではないため、次のような体制が整っている職場を探しましょう。
転職活動では平均残業時間だけでなく、1人あたりの担当案件数やサポート体制を詳しく確認することが目安となります。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)建築設計技術者

以下の特徴に複数当てはまる場合、設備設計への転職で活躍できる傾向にあります。
さらに、施工管理(現場監督)の現場経験があれば、設備設計者として差別化できる強みになります。
①図面・数値・仕様書の細部を正確に確認できる
設備設計は寸法・容量・法規数値のミスが後工程に連鎖するため、細部への注意力が業務品質を左右します。感覚だけでは進められない仕事です。
②異なる専門領域の関係者と技術的な調整ができる
施主・意匠設計・構造設計・施工管理・行政と多方面の調整が発生します。コミュニケーション能力がある人、物事に集中しつつ調整もできる人が活躍しやすい環境です。
③BIM・省エネ基準改正など技術変化への学習意欲がある
国土交通省の建築BIM加速化事業により、BIM活用は建設業全体で標準化が進んでいます。新技術への対応意欲がある人は、専門家としての価値を高めやすい立場にあります。
以下の特徴に複数当てはまる場合、転職後もきつさが解消されない可能性があります。
ただし、担当領域・職場体制・案件規模を絞ることで適性を発揮しやすくなるケースもあります。
①細かい数値確認・仕様書の精査が苦手
設備設計は設計数値のミスが法的・安全上の問題に直結するため、精度への要求が高い仕事です。細かい確認作業が苦手な方は負荷を感じやすい傾向があります。
②平面図から立体的な設備経路を想像することが難しい
平面図を立体的にイメージする能力は依然として必要です。
BIM(3次元モデル)の活用が広がっていますが、空間把握の基礎力が低いとBIMの操作自体もきつくなることがあります。
③デスクワーク中心の業務が苦手
設備設計はCAD操作・計算・書類作成が業務の中心で、1日の大半をデスクで過ごします。
体を動かす仕事が向いていると感じる場合は、設備施工管理・設備管理・建築営業といった代替キャリアの方が合う可能性があります。
設備設計のきつさの大部分は職場体制に起因します。以下の5つの条件が整っている職場では、業務負荷を抑えながらキャリアを積みやすくなります。
①設備設計フェーズに十分な期間が確保されている
ゼネコン設備部門・大手設計事務所では工程管理の仕組みが整っている職場が多く、前工程が遅れても設備設計に一定の作業期間が確保されやすくなります。
②月平均残業が10〜20時間程度で安定している
2024年の残業規制に対応して業務量の調整・人員補充・DX化が進んでいる職場の目安です。業界平均は月12.7時間まで低下しており、この水準で安定している職場は実在します。
③資格取得支援制度が整備されている
建築設備士の資格手当は月2〜5万円程度、設備設計一級建築士では月5〜10万円程度を支給する企業が多い状況です。
取得できるかどうかがキャリア全体の年収に直結するため、支援制度の有無は転職先選びの重要な判断軸になります。
④担当領域が電気・空調・衛生のいずれかに絞られている
全設備を1人で担当させる小規模事務所と比べると習熟が早く、専門家としての市場価値を高めやすくなります。
⑤設計業務が中心で、工事監理は別部門が担当する分業体制がある
施工管理から設備設計に転職する場合、工事監理まで兼任させる体制の職場だと、結果として現場対応が発生し続けます。
設計に集中できる分業体制の職場を選ぶことで、デスクワーク中心の働き方が実現しやすくなります。
設備設計の転職で失敗を防ぐには、求人票の文字情報だけでなく、面接や外部サービスを活用して実態を把握することが不可欠です。
働きやすい環境が整っているかを確認するために、具体的に以下の3点を確認しましょう。
面接では、繁忙期と通常期それぞれの残業時間を数値で質問します。
回答が曖昧な場合は、組織として労働時間の管理が行われていない可能性があるため注意が必要です。
また、1人で設計から工事監理まで兼任する職場では、想定以上に業務が広がる場合があります。
こうした内部情報の収集には、建設業界に強い転職エージェントの活用が有効です。
たとえば、プレックスジョブでは、個人では聞きにくい残業実態や人員体制をアドバイザーが事前に確認し、内定から入社後まで無料でサポートします。

設備設計はきついからやめとけという意見に左右されないよう、根拠のある情報をもとに判断してください。
設備設計の年収であれば、十分にゆとりを持った生活が可能です。将来的には700万〜1,000万円台の高収入も目指せます。
経験年数別の所定内月給の目安は次の通りです。これに加えて、賞与や残業代が支給されるため、実年収はさらに高くなります。
経験年数 | 所定内月給の目安 |
|---|---|
0年(入社直後) | 28.79万円 |
1〜4年 | 29.88万円 |
5〜9年 | 34.35万円 |
10〜14年 | 38.15万円 |
15年以上 | 46.21万円 |
設備設計一級建築士などの難関資格を取得すれば、月5〜10万円程度の資格手当が期待できます。
設備設計はきつい、やめとけと言われることもありますが、専門性を高めることで着実に年収を上げられる環境です。
将来的な生活の安定を重視するなら、資格取得支援が充実した職場を選ぶのが目安となります。
設備設計のキャリアは大きく3方向に分かれます。施工管理(現場監督)経験者は②の管理職路線が最も活かしやすい方向です。
それぞれ解説していきます。
専門家を目指す道は、一級建築士から建築設備士、最終的に設備設計一級建築士へと段階的にステップアップします。
設備設計一級建築士は、大規模建築の設計において法的に関与が義務付けられている希少な資格です。
取得には最短でも10年前後の実務期間を要しますが、次のような独占業務を扱えるようになります。
しかし、全国に約6,000名しかいない希少な存在になれば、定年後も安定して活躍できるでしょう。
設備設計チームのリーダーから設備部門長へのルートです。
施工段階での問題発生パターン・現場調整の経験を設計業務のプロジェクト管理に直接活かせます。
施工側を知っている設計者として、後輩育成や施工会社との折衝でも評価されやすい立場になります。
実績・資格・人脈が整った場合、設備設計事務所として独立が可能です。
設備設計者は人材不足が続いており、フリーランスや個人事務所への受注機会が増えています。
設備設計の仕事についてよくある質問をまとめました。ひとつずつ回答していきます。
A.初年度の平均給与は495万円ですが、将来的には700万円以上を目指すことも可能です。
プレックスジョブが所有する設備設計の求人のうち、約100件の初年度年収を算出したところ、平均年収は495万円でした。
全産業の平均給与は478万円のため、比較的高い水準といえます。資格を取得するとさらに高年収を叶えることもでき、ゆとりをもった生活も可能です。
A.令和7年4月1日時点で全国6,140名です。
一級建築士38万3,923名の約1.6%にあたり、希少性の高い資格です。
取得要件は一級建築士取得後5年以上の設備設計実務経験で、最短でも新卒入社から10年前後かかります。
全科目受講の修了率は令和6年度で40.8%で、一級建築士取得者でも容易ではない資格です。
3階以上かつ床面積5,000㎡超の建物の設備設計に法律上必要な資格(建築士法、平成20年施行)であり、大規模案件を扱う設計事務所やゼネコンでの評価が高い資格です。
参考:日本建築士会連合会 令和7年度建築士登録状況
参考:公益財団法人建築技術教育普及センター 設備設計一級建築士講習データ
A.設備設計士という名称の国家資格は存在せず、業務に関わる資格はどれも高難易度です。
一級建築士の総合合格率は10〜12%前後であり、学科と設計製図の両方で高い壁があります。
建築設備士は総合合格率15〜20%ほどですが、受験者が実務経験者に限定されているため、数値以上に難易度は高いと判断できます。
さらに上位の設備設計一級建築士は、一級建築士取得後5年以上の実務経験が必要な難関資格です。
効率的にステップアップするための各資格の難易度や特徴は次の通りです。
一級建築士から建築設備士、設備設計一級建築士へと順を追って挑戦することで、最終的な修了率を大幅に高められます。
一度にすべてを目指すのではなく、実務経験に合わせて着実に資格を積み上げましょう。
設備設計は後工程ゆえの納期圧迫や関係者との調整、ミスが許されない重責から、「きついからやめとけ」と言われる側面があります。
しかし、こうしたきつさの多くは職場の体制に起因するため、適切な環境を選ぶことで負担は軽減可能です。
また、設備設計は難関資格を取得すれば年収1,000万円台を目指せるなど、努力が収入に直結する安定したキャリア形成ができるメリットの大きな仕事でもあります。
実際に設備設計として働く際は、平均残業時間やサポート体制を事前に確認し、無理なく専門性を高められる職場を見極めましょう。
もし設備設計の仕事に興味があれば、ぜひプレックスジョブまでご登録ください。製造特化の転職エージェントが、条件にあわせた職場をご紹介します。

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