日本郵便輸送ドライバーの平均年収・給料・手取りの目安
日本郵便輸送の給料は「基本給」だけを見ると一見安く感じるかもしれませんが、ボーナスの支給月数(4.3ヶ月分)と、多種多様な手当を加味すると、ドライバー全体の平均を十分に上回るポテンシャルを持っています。
日本郵便輸送ドライバーの年収目安は450万円前後
求人を見ると日本郵便輸送のドライバーの年収目安は約450万円です。
転職直後の初年度は「最低保証」からのスタートとなるため、以下の目安も参考にしてください。
項目 | 年収目安 | 月収目安 | 月の手取り目安 |
|---|---|---|---|
日本郵便輸送 | 約380万円〜450万円 | 約23.4万円〜 | 約20万円〜 |
トラックドライバー全体 | 約491万円 | 約40.4万円 | 約31〜32万円 |
全産業平均 | 約478万円 | 約39.8万円 | 約31〜32万円 |
参考:日本郵便輸送 正社員・契約・短期アルバイト求人サイト
※東京都の中型車求人を参照
※別途、通勤手当(会社規程による)、残業手当、深夜手当、住居手当、扶養手当、一般営業手当が加算
日本郵便輸送の求人票には「各種手当抜き」の最低額が記載されることが多いため、見かけの数字より実際の手取りは多くなります。
例えば、長野県の求人を参考にすると扶養手当(1名5,000円)や住居手当(最大27,000円)などが加算されるため、家族持ちの方であれば月にプラス5万円以上のさらなる収入が期待できます。
日本郵便輸送ドライバーの職種別年収の比較
運転する車種によっても年収は変動します。大型免許を保有していれば、ベースの給与や手当がさらに優遇されます。
職種 | 推定年収 | 月収目安(手当抜き下限) |
|---|---|---|
小型(1〜2t) | 約360万円〜 | 約22.0万円〜 |
中型(4t) | 約380万円〜450万円 | 約23.4万円〜 |
大型(10t) | 約450万円〜550万円 | 約22.5万円〜 |
参考:日本郵便輸送 正社員・契約・短期アルバイト求人サイト
※東京都の求人を参照。
大型の月給下限が低く設定されている場合もありますが、大型手当や運行手当の加算により、総額では中型を大きく上回るのが一般的です。
日本郵便輸送ドライバーの地域別年収の比較
物価や需要に合わせて、地域ごとに賃金水準が設定されています。
地域 | 推定年収(正社員) | 月給目安 |
|---|---|---|
東京都 | 約400万〜500万円 | 23.4万円〜 |
福岡県 | 約360万〜430万円 | 19.8万円〜 |
大都市圏ほど基本給や地域給が高くなる傾向にありますが、地方でも日本郵便グループの安定した福利厚生は変わらず受けられるため、生活水準を維持しやすいのが特徴です。
日本郵便輸送ドライバーの雇用形態別年収の比較
日本郵便輸送には正社員の他に「契約社員」の枠もありますが、長期的に家族を養うなら正社員一択です。
- 正社員:年収 約380万円〜 + 賞与(4.3ヶ月分)。退職金・昇給あり。
- 契約社員:年収 約260万円〜(日給10,700円程度〜)。賞与や手当が限定的。
採用サイトでは、アルバイトや契約社員からスタートして正社員登用試験に合格した例が多数紹介されています。
「まずは現場に入ってから正社員を目指す」というステップアップも十分に可能です。
日本郵便輸送ドライバーの給与体系の特徴

日本郵便輸送の給与が「生活を支えやすい」と言われる理由は、基本給以外の「手当の厚さ」にあります。
日本郵便輸送の給料の仕組み
基本給に加えて、以下のような大手ならではの手当が毎月加算されます。
- 賞与:年2回(2024年度実績 4.3ヶ月分)
- 定期昇給:年1回(4月)
- 住居手当:月額最高27,000円(賃貸・持ち家問わず条件により支給)
- 扶養手当:被扶養者1名につき月額5,000円
- 一般営業手当・運行手当・安全運転手当
上記は長野営業所の求人例ですが、基本給に加えて各種手当で月に50,000円以上の増額が見込まれるケースもあります。
残業代で稼ぐスタイルではなく、これらの手当によって「家族との時間を確保しながら、安定した手取りを得る」ことが可能です。
日本郵便輸送の福利厚生
日本郵便の福利厚生は非常に充実しています。代表的なものを以下に挙げます。
- 社会保険完備(健康・厚生年金・労災・雇用)共済会
- 教育制度:新入社員研修、階層別研修、現場研修など実務に即した教育を実施
- 退職金制度・定年再雇用制度
- 育児休業制度・介護休業制度
未経験での入社から定年付近のベテランまで、各ライフステージに必要な福利厚生がしっかりと揃っていることがわかります。
日本郵便輸送のドライバーの年収を左右する要因

日本郵便輸送において、同じドライバー職でも年収に差が出るポイントは主に4つあります。
自分の希望する年収に到達するためには、どの条件を満たすべきかを確認しておきましょう。
雇用形態
年収を最も大きく左右するのが、正社員かそれ以外(契約社員・アルバイト)かという雇用形態の違いです。
・賞与の有無
ベースとなる給与も正社員の方が高く設定されていますが、最大の違いは賞与です。正社員であれば、基本給の4ヶ月分ほどの賞与が加算されるため、年収ベースでは大きな差となります。
・正社員登用の可能性
採用サイトによると、運転職における正社員の割合は47%と現在は半分以下ですが、決して門戸が狭いわけではありません。
複数の社員インタビュー記事では、アルバイトや契約社員からスタートして正社員になった例が多数紹介されており、会社として正社員登用に積極的な姿勢が伺えます。
運転車種
運転するトラックの大きさ(車種)も、給与に直結する要因です。
- 大型トラックの優位性:中型トラック(4t)よりも、大型トラック(10t)の方が、基本的にはベースとなる給与や、車種ごとの手当が多く設定されています。
- 免許支援の活用:日本郵便輸送には免許取得支援制度があるため、入社後にステップアップして大型車に乗ることで、着実に年収を増やすことが可能です。
残業や出勤日数
日本郵便輸送は「ホワイトな働き方」が強みですが、稼ぎたい場合は残業や出勤日数が影響します。
- 各種手当の加算:給与規定を見ると、「残業手当(超過勤務手当)」や「出勤手当」が細かく定められています。これらは勤務時間や出勤日数に応じて加算されるため、繁忙期やシフトの入り方によって月収が変動します。
- クリーンな労務管理:大手グループのため、サービス残業などは一切なく、働いた分だけしっかりと手当として還元される仕組みが整っています。
経験年数
長く勤めることで安定して年収が上がっていくのが、日本郵便グループの特徴です。
- 定期昇給制度:年1回(4月)の定期昇給制度があり、着実に基本給が底上げされていきます。
- 年収の質と安定性:今後10年、20年と勤め続けることで、手当や基本給が積み上がり、定年まで安定した高水準の生活を維持することが可能です。
【年収目安で比較】日本郵便輸送 vs 他大手4社のドライバー

転職先を選ぶ上で、日本郵便輸送と他社を「年収の額面」と「働き方の質」で比較しました。
年収目安で比較
東京・神奈川等の都市部、未経験〜3年目程度の中型ルート配送ドライバーのモデルケースで大手企業のドライバーの年収・月収を比較してみましょう。
会社名 | 月収目安 | 年収目安 |
|---|---|---|
日本郵便輸送株式会社 | 約23.4万円~(不明) | 約380万円~(不明) |
日本通運 | 約21万〜27万円 | 約335万円~430万円 |
ヤマト運輸 | 約20万〜44万円 | 約400万円~415万円 |
佐川急便 | 約22万〜47万円 | 約400万円~515万円 |
西濃運輸 | 約22万〜43万円 | 約560万円~670万円 |
※年収は「月給×12+賞与4ヶ月分(仮)」で推計。
※福山通運、西濃運輸は手当込み、佐川急便は記載なく不明、他企業は手当抜きで算出。
参考:日本郵便輸送 正社員・契約・短期アルバイト求人サイト
日本通運 経験者採用サイト
ヤマト運輸 中途採用 セールスドライバー
佐川急便 中途採用
西濃運輸 ドライバー求人情報
日本郵便については3年目の月収が不透明ですが、下限が高く手当込であれば低く見積もっても年収は440万円付近にはなるでしょう。
長野県の求人を見ると入社3年目で月収30万円というモデル年収が示されており、東京であれば~2万円ほど水準が高いと思われます。
他大手企業の年収が気になる方はこちらをご覧ください。
関連記事:ヤマト運輸ドライバーの年収・給料は高い?【2025年版】実データや他社比較で徹底解説
日本通運ドライバーの年収・給料は高い?【2025年版】実データや他社比較で徹底解説
年収の質で比較(働き方・将来性)
給料の額面だけでなく、残業時間や休日数といった「働きやすさ」の指標を比較します。
会社(ドライバー職) | 残業時間(目安) | 年間休日(目安) | キャリアパスの透明性 |
|---|---|---|---|
日本郵便輸送株式会社 | 不明(20時間程度) | 不明(シフト制・週5日) | 不明(運行管理者なども可) |
日本通運 | 月20時間見込み | 114日 | 非公開情報が多い |
ヤマト運輸 | 月25時間程度 | 118日 | 明確(グループ長→所長) |
佐川急便 | 月45時間程度 | 108日 | 明確(管理職、他職種へ) |
西濃運輸 | 月42時間程度 | 111日 | 明確(リーダー→管理職) |
参考:日本郵便輸送 正社員・契約・短期アルバイト求人サイト
日本通運 経験者採用サイト
ヤマト運輸 中途採用 セールスドライバー
佐川急便 中途採用
西濃運輸 ドライバー求人情報
日本郵便輸送の求人には残業時間の目安やキャリアパスの具体的な記載はないため、インタビュー記事から推定しています。
日本郵便輸送の求人票やインタビューから読み取れる大きな特徴は、以下の通りです。
- カゴ台車での運送で体に優しい:手積み・手降ろしがほとんどないため、身体的負担が少なく長く続けられます。
- 免許支援制度あり:小型から中型、中型から大型へのステップアップも会社がサポートしてくれます。
- 休暇制度が豊富:有給休暇が取りやすいという声も多く、ワークライフバランスを重視したい方に向いています。
上記から休暇が取りやすい、という声もあるようです。
シニアドライバーが働き続けられる趣旨の記載が多いため、キャリアアップよりも落ち着いて長く働けることを強みとしていると思われます。
大手上場企業である日本郵便グループ傘下のため、労務面がしっかりしているのは間違いないです。
ドライバーとして年収を上げるには

今の環境を変え、収入を最大化するには3つの道があります。
①今の会社で年収を増やす
まずは、現在の職場で収入を増やす方法です。転職せずとも、自身の努力で年収を上げることは可能です。
1.運転できるトラックの種類を増やす(免許取得)
中型免許から大型免許へ、さらに牽引免許へとステップアップすることで、担当できる業務の幅が広がり、手当がつくなど給与アップに繋がります。
大型トラックドライバーの年収はこちら
トレーラードライバーの年収はこちら
2.専門的な資格を取得する:荷物の積み下ろしに必須の「フォークリフト」や、特定の荷物を運ぶために必要な「高圧ガス移動監視者」などの資格は、自身の市場価値を高め、仕事の選択肢を広げます。
フォークリフトの資格取得方法はこちら
高圧ガス移動監視者の資格取得方法はこちら
3.働き方を変える
より高い手当がつく「長距離輸送」を担当したり、「深夜帯」に働いたりすることで、収入を大きく増やすことができます。
ただし、体力的な負担も増えるため、自身のライフスタイルと相談しながら検討しましょう。
長距離ドライバーの年収についてはこちら
②キャリアアップをする
ドライバーとして現場で走り続けるだけでなく、経験を活かして管理職を目指すというキャリアパスもあります。
代表的なのが、ドライバーの配車管理や安全指導、労務管理などを担う「運行管理者」です。
現場を熟知している運行管理者は、会社にとって非常に貴重な存在であり、その需要は年々高まっています。
ドライバー職に比べて体力的な負担が少なく、安定した収入を得られるため、年齢を重ねた後のキャリアとして非常に魅力的です。
国家資格である「運行管理者」の資格取得が、このキャリアへの第一歩となります。ドライバーとしての経験は、管理職になった際に必ず活きてくるでしょう。
運行管理者の年収については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:プレックスジョブ 運行管理者の年収/給料はどれくらい?一般的な月給や賞与、資格手当などについても解説
③より待遇の良い会社に転職する
現在の職場で昇給が見込めない場合、より良い待遇の会社へ転職するのが最も効果的な年収アップの方法です。
福山通運は確かに魅力的な選択肢ですが、必ずしも採用されるとは限りませんし、他にも優良な運送会社は数多く存在します。
大切なのは、自分が転職で何を最も重視するのか(給与、休日、勤務地、仕事内容など)を明確にし、多くの選択肢の中から比較検討することです。
給与アップを最優先するなら、ヤマト運輸を含む大手・元請けの運送会社や、危険物輸送用のタンクローリーなど、高い専門性が求められる分野に特化した会社を狙うのが定石です。
しかし、自分一人で数多ある求人の中から最適な一社を見つけ出すのは大変な作業です。そんな時に頼りになるのが、運送業界に特化した転職エージェントの存在です。
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日本郵便輸送ドライバーへの転職を目指す人からよくある質問

最後に、日本郵便輸送のドライバー職が気になる方からよくある質問に回答していきます。
郵便局のトラックの給料はいくらですか?
正社員であれば、初年度380万円〜、経験を積めば450万〜550万円程度が一般的です。基本給は標準的ですが、ボーナスが4ヶ月分以上出るため、年収ベースでは安定します。
配送ドライバーの年収はいくらですか?
厚生労働省によると、一般的なルート配送ドライバーの平均年収は394.5万円です。
日本郵便輸送であれば、大手ならではの福利厚生(住居・扶養手当)があるため、少ない残業時間でこの基準を大きく超えることが可能です。
日本郵便輸送はホワイト企業ですか?
はい。インタビュー調査等では残業が1日1〜2時間程度、休みが取りやすく福利厚生が充実しているという声が多いです。
手積み作業がほとんどない「カゴ台車」メインの仕事内容も、ホワイトと言われる大きな理由です。
まとめ
日本郵便輸送のドライバーは、「手積み手降ろしの過酷な現場から卒業し、家族との時間を守りながら、定年まで安定して稼ぎたい」という方にとって最高の選択肢の一つです。
- 平均年収は約511万円。初年度でも手当込で450万円前後が狙える安定感。
- 住居手当(最大2.7万円)や扶養手当など、生活に直結する福利厚生が充実。
- カゴ台車での運送で体の負担が少なく、毎日家に帰れる働き方が可能。
「もっと楽に、でも給料は下げずに働きたい」
「日本郵便以外にもっと自分に合う好待遇な会社はないかな?」
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