自動車整備士はやめとけ?4つの理由と後悔しない職場の選び方を解説
  • 仕事・職場を知る
  • 2026/09/10

自動車整備士はやめとけ?4つの理由と後悔しない職場の選び方を解説

自動車整備士は車を支える専門性の高い仕事として需要が高く、人気の職種です。

しかし、きつい・やめとけという評判もあり、実態が気になっている方も多いのではないでしょうか?実際、身体的な負担や給与構造など大変な面もありますが、取り組みや環境によって働きやすさは異なります。

そこで本記事では、やめとけと言われる理由をはじめ、近年の給与や需要の変化、働きやすい職場のチェックポイントを解説します。

自動車整備士が自分に合う仕事かどうかを判断する材料として、ぜひ役立ててください。

CTA画像

自動車整備士が「やめとけ」と言われる4つの理由

自動車整備士が「やめとけ」と言われる背景には、主に以下の4つの理由が存在します。

  • 資格や技術が必要な割に給与が上がりにくい
  • 体力の消耗が大きく、年齢とともに続けにくくなる
  • 重量物やリフト作業でケガのリスクがある
  • 電動化と電子制御の進展で学び直しが続く

ここからは、それぞれの理由について詳しく解説します。

資格や技術が必要な割に給与が上がりにくい

専門的な技術や資格が求められるものの、収入が伸びにくい業界特有の仕組みがあります。主な理由は以下の2点です。

  • 作業時間を短縮しても工賃自体は増えない
  • 二級までの資格を取得した後は昇給幅が小さくなる

車検や点検の料金は、標準作業時間に工賃単価を掛けて算出します。作業速度を上げてももらえる工賃は変わらず、他店との価格競争もあるため単価を引き上げにくいのが実情です。

また、多くの職場では基本給の定期昇給と資格手当を中心に給与を構成しています。

そのため、二級までの資格を取り終える30代以降は手当の加算が止まりやすく、昇給のペースがゆるやかになりがちです。

身につけた技術や責任に対して給与が上がりにくい構造が、割に合わないとされる要因といえます。

ただし、役職や実績を適切に評価する会社を選べば、納得のいく待遇で働くことも十分可能です。

関連記事:自動車整備士の平均年収はいくら?給料は安いのか?メーカー・年代・保有資格別に解説

体力の消耗が大きく、年齢とともに続けにくくなる

立ち仕事や不自然な姿勢が多く、身体的な負担の大きさから年を重ねると働きにくさを感じやすい作業環境です。

身体に負担がかかりやすい要因として、主に以下の4点が挙げられます。

  • 無理な姿勢での作業
    腕を上げたまま行う下回り点検や、屈み込んだ姿勢での作業が多いため
  • 重量物の脱着や運搬
    タイヤやバッテリー、変速機など重い部品を扱うため
  • 過酷な温度環境
    工場の開口部から外気が入る構造上、夏は暑く冬は寒いため
  • 関節への負担の蓄積
    長年の立ち仕事や無理な姿勢により、腰や膝、肩に不調が出やすいため

空調設備を整える工場も増えていますが、車両の出入りがある以上、屋内の事務職と同等の環境にはなりません。

年を重ねるにつれて若いころと同じ作業量を維持するのが難しくなる点も、やめとけと言われる要因といえます。

ただし、省力化機器の導入が進んでいる職場や適正な人員配置を行う会社を選べば、体力の消耗を抑えて長く働くことも可能です。

重量物やリフト作業でケガのリスクがある

自動車整備士の現場には日常的に危険を伴う作業が多く、ケガのリスクを考慮する必要があります。

特に注意を払うべき場面は、以下の5つです。

  • 車両の下に入る作業:リフトやジャッキで持ち上げた車の下で作業するため
  • 高温部分の取り扱い:走行直後のエンジン周辺や排気管に触れるため
  • 回転部分の点検:作動中のファンやベルトの近くで作業するため
  • バッテリーの取り扱い:端子接続時のショートやバッテリー液の付着があるため
  • 電動車の整備:高電圧を扱う作業が存在するため

切り傷や打撲、やけどなどの日常的なケガにとどまらず、重大な事故につながる危険性も存在します。

業界全体で安全教育や設備点検が進められているものの、対策の徹底度は事業者によって異なるのが現状です。

電動化と電子制御の進展で学び直しが続く

動車整備士は技術が進化し続けているため、新しい知識を学び続けなければならない負担があります。

継続的な学び直しが求められる主な要因は、以下の3点です。

  • 目視で確認できない電子制御の増加:衝突被害軽減ブレーキなどの普及に伴い、専用機器とシステムの知識が必要になったため
  • 法令改正に伴う講習や資格の取得:安全装置の調整が法令上の整備対象となり、所定の講習修了などが義務付けられたため
  • 日常業務と学習の両立:現場の作業をこなしながら、最新の技術情報を更新し続ける必要があるため

従来の機械構造に関する知識だけでは対応が難しく、専用の診断機器を用いた作業が不可欠です。

また、安全装置に関わる整備には法令に合わせた設備や資格が求められるため、講習の受講や情報収集が欠かせません。

資格を取って業務を覚えた後も勉強を重ねる環境に対して、大変さを感じる人も見られます。

継続して新しい技術や知識を吸収できるかどうかが、長く働き続けるうえでのポイントといえるでしょう。

自動車整備士の待遇と需要が変わりつつある3つの動き

納得のいく進路を選ぶには、自動車整備士を取り巻く最新の動向を把握することが欠かせません。

近年の現場では制度の改定や技術革新が進み、実際の待遇や需要が大きく変化しているためです。

自動車整備士の環境においては、主に以下の3つの変化が生じています。

  • 人手不足を背景に給与と年間休日の見直しが進んでいる
  • 車が社会インフラである限り需要は途切れず、資格は全国で通用する
  • 電動化に対応できる整備士は市場価値が高まる

それぞれの変化について詳しく解説します。

人手不足を背景に給与と年間休日の見直しが進んでいる

自動車整備士の人手不足が深刻化するなか、採用時の条件や労働環境を見直す事業者が増加しています。

整備士を志望する若い世代の減少に伴い、現場では高齢化が進む一方、自動車の保有台数や整備工場の数は大きく変わっていません。

その結果、他職種と比べて高い求人倍率が続いており、人員不足を課題として挙げる会社が多数派です。

主な見直しの取り組みとして、以下の点が挙げられます。

  • 給与面の見直し:初任給や基本給の引き上げ、資格手当や役職手当の新設・増額
  • 休日や勤務体制の改善:年間休日の増加、完全週休二日制の導入、残業時間の削減
  • サポート制度の導入:工具の会社貸与、資格取得にかかる費用の会社負担

さらに行政も職場環境や処遇の改善を促す指針を出しており、賃金の確保や若手が相談しやすい体制づくりなどを事業者に求める方針です。

ただし、すべての会社で待遇改善が進んでいるわけではありません。企業ごとに取り組みの差が生じているため、求人を探す際は労働条件を個別に確認することが重要です。

参考: 自動車整備白書 - 日本自動車整備振興会連合会
自動車整備人材の確保・育成 - 国土交通省

車が社会インフラである限り需要は途切れず、資格は全国で通用する

自動車整備士は、景気の変動に左右されにくく、安定した需要が続く職業といえます。

需要が途切れない理由や資格の価値として、主に以下の3点が挙げられます。

  • 定期的な点検や車検の義務化

    法令で整備が定められており、車の保有台数に応じて一定の仕事が発生するため

  • 工場運営における有資格者の配置義務

    認証工場や指定工場の認定を受けるには、資格を持つ人員が不可欠なため

  • 全国どこでも効力をもつ国家資格

    一級・二級・三級などの資格は地域を問わず有効で、経験を示す証明になるため

整備需要は新車の販売台数ではなく、すでに走行している車の総数に連動する点が特徴です。車が生活や物流を支えるインフラである以上、定期的な点検や整備は継続して発生します。

また、分解整備や電子制御整備を行う工場では、法令により有資格者の配置が義務付けられています。

国が認定する資格(一級・二級・三級・特殊整備士)は全国で有効なため、勤務先や地域が変わっても経験を証明する材料として活用可能です。

参考:自動車整備士になるために - 国土交通省
点検・整備の推進 - 国土交通省

電動化に対応できる整備士は市場価値が高まる

電子制御や電動化に対応できる整備士は、今後さらに市場価値が高まる傾向にあります。市場価値が高まる主な理由は、以下の3点です。

  • 対応できる人材の少なさ
    若手の減少に加え、診断機器を用いた作業に苦手意識を持つベテランも多いため
  • 制度上の必須要件
    運転支援装置などの整備には認証や指定講習の修了が必要で、誰でも担当できる業務ではないため
  • 専門性の高さによる差別化
    新しい技術を扱う知識がある人は、現場において代わりのきかない存在になるため

衝突被害軽減ブレーキや電動パワートレインなど、近年の車両は複雑な電子制御を中心に構成されています。

従来の機械的な整備知識だけでは対応できない作業が増えており、専用機器を使いこなせる整備士の必要性が増す状況です。

新技術を身につける学びは、将来的に自身の評価を高めるポイントとなります。

ただし、実際に最新技術に触れられるかどうかは会社の設備投資や研修体制に依存するため、職場環境を見極める視点も欠かせません。

後悔しない職場を選ぶための4つのチェックポイント

同じディーラーでも、同じ町の整備工場でも、条件は一社ごとに違います。

応募先を比べるときに確認しておきたい項目は次の4つです。

  • 年間休日と繁忙期の残業実態
  • 工具・作業着の支給や購入補助の有無
  • 職場の人数構成と教育体制
  • 資格手当と昇給の仕組み

ここからは、それぞれのチェックポイントについて詳しく解説します。

年間休日と繁忙期の残業実態

休日数や残業時間は平均値だけで判断せず、実際の取得形式や繁忙期の状況を確認することが大切です。主な確認ポイントとして、以下の3点が挙げられます。

  • 休日の規定と取得形式:年間休日数(約100日〜120日超)だけでなく、固定休かシフト制かを確かめるため
  • 最繁忙期の残業時間:年度末など業務が集中する時期における、実際の稼働状況を把握するため
  • 作業量に対する人員配置:人員不足による一人あたりの負担増加や、残業の発生しやすさを見極めるため

同じ休日数でも、希望休の通りやすさや休日の曜日によって生活スタイルは変わります。

平均データでは見えにくい最繁忙期の労働時間や人員配置について、事前に確認しておくと安心です。

工具・作業着の支給や購入補助の有無

工具や作業着の費用負担は職場によって異なるため、自己負担の範囲や補助制度を事前に確認することが大切です。

費用負担の扱いは、主に以下の4パターンに分かれます。

  • 全額会社負担(工具一式の貸与)
  • 基本セットのみ支給(追加分は自己負担)
  • 購入費用の一部補助
  • 全額自己負担

作業着や安全靴の扱いも同様です。工具は高額な製品が多く、入社初期に購入費用がかさむと実質的な手取り額に影響します。

求人票に明記されていない場合は、転職エージェントとの面談や面接の場で負担範囲を確認しておくと安心です。

職場の人数構成と教育体制

入社後のミスマッチを防ぐには、職場の人間関係と教育体制の実態を確認することが大切です。

主な確認ポイントとして、以下の3点が挙げられます。

  • 人数構成と直近の入社人数:少人数で距離を取りにくく離職につながりやすいことから、在籍人数や年齢層、直近の入社人数を確認するため
  • 指導方針の違い:見て覚える方針か言葉で教える方針かにより、働き始めの負担が大きく変わるため
  • 指導役とサポート体制:年齢の近い先輩が支える仕組みの有無や、資格取得までに任される作業範囲を把握するため

整備工場は少人数の固定メンバーで過ごす時間が長いため、人間関係が合わない場合にストレスを抱えやすい環境です。

あらかじめ在籍データの傾向や、誰がどのように教えてくれるのかを聞いておくと、入社後の過ごし方を具体的にイメージできます。

資格手当と昇給の仕組み

整備士の年収は基本給のみで決まらないため、各種手当や評価基準の実態を事前に確認することが重要です。主な確認ポイントとして、以下の3点が挙げられます。

  • 保有資格に応じた手当額:対象範囲や支給額は工場ごとの裁量に委ねられ、差が出やすいため
  • 昇給の決定基準:勤続年数、資格、人事評価、役職のいずれが考慮されるか把握するため
  • 賞与の直近実績:規定上の数字ではなく、実際に支給された月数を確かめるため

資格手当の制度は業界に広く浸透しているものの、金額設定や支給条件は職場によって異なります。

同じ二級整備士であっても、手当の額に数倍の開きが生じるケースは珍しくありません。

また、資格取得に対する会社の支援体制も収入向上に直結するポイントです。

受験費用の負担や学習時間の確保、講習時の勤務調整といった制度がある職場では、上位資格をスムーズに取得でき手当が付く時期も早まります。

自動車整備士はやめとくべき?やりがいを紹介

負担を承知したうえで、それでもこの仕事を選び続けている人がいます。収入や待遇とは別のところに、続ける理由があるということです。

不具合を自分の手で直せたときの達成感がある

不具合の原因を自ら特定し、車両を正常な状態へ復旧させた際に大きな達成感を得られます。

単純な部品交換とは異なり、実際の現場では原因を絞り込む作業が中心です。

同じ症状であっても原因は1つとは限らないため、主に以下の情報を照らし合わせながら論理的に原因を特定していきます。

  • 顧客から聞き取った症状
  • 点検で得られた数値データ
  • 診断機器が示す解析結果

順序立てて可能性を消していく作業には知識と経験が求められ、習熟するほど正確な診断が可能です。

技術が高まるにつれて原因特定の精度が上がり、難度の高い修理を任される機会も増えるでしょう。

自らの判断で不具合を解消し、担当した車がその日のうちに走れる状態に戻る結果は客観的にも明確です。

作業の成果をダイレクトに実感できるプロセスは、整備士ならではの醍醐味といえます。

お客様から直接感謝され、社会の移動を支えている実感がある

ディーラーや町の整備工場など一般ユーザーと接する職場では、顧客から直接感謝の言葉を受け取れる点や、社会全体の交通・物流を支える役割を果たせる点に大きなやりがいがあります。

主な特徴として、以下の3点が挙げられます。

  • 顧客からの直接的な感謝:不具合を解消して車両を引き渡す際、お礼の言葉や指名を得られるため
  • 一連の工程を担うやりがい:症状のヒアリングから点検説明、受け渡しまで一括して担当できるため
  • 社会インフラの維持:生活や経済活動に欠かせない車両の安全を自らの手で守るため

これらの職場の整備業務は、単に機械に向き合うだけでなく、車を利用する人と接する機会が多い仕事です。作業内容を明確に伝え、トラブルを解消することで、担当者として高い信頼を獲得できます。

また、世の中を走る車を安全に保つ責任は、この職業ならではの大きなやりがいです。人々の移動や物資の輸送を陰で支える自負が、モチベーションの維持につながるでしょう。

自動車整備士の職場環境の違い

同じ整備士資格を持ち、同じように車を点検・修理していても、一日の過ごし方は勤務先によって大きく変わります。

扱う車の種類と、誰から仕事を受け取るかが違うためです。代表的な3つの業態には、次のような傾向があります。

項目

ディーラー

町の整備工場

自社整備部門

扱う車

特定メーカーの車種

メーカーを問わず幅広い

自社が保有する車両

顧客

一般ユーザー

一般ユーザー・地域の事業者

社内の運行部門

繁忙のタイミング

土日祝・連休前

車検の集中する時期

車両の稼働状況

学べる技術

メーカーの新技術

幅広い車種への対応力

特定車種の深い知識

ディーラーの働き方と待遇の傾向

メーカー系列の整備工場であるディーラーは、充実した研修体制や明確な待遇制度が整っている一方で、土日祝日の勤務や接客対応が多くなる傾向があります。

ディーラーにおける働き方の主な特徴は、以下の3点です。

  • 体系的な研修と最新技術の習得:自社ブランドに特化しており、メーカーの研修やマニュアルを通じて新技術を学べるため
  • 明確な給与・休日制度:会社の規模が大きく、明確な給与体系や就業規則が整備されているため
  • 接客や提案業務の存在:点検案内や見積もり説明を行う機会が多く、技術力以外の能力も評価されるため

新車の販売店舗と併設されているケースが多く、土日祝日や大型連休前に来店が集中しやすい環境が一般的です。

そのため、休日取得のタイミングには一定の制約が生じます。実際の勤務形態は交替制の運用や年間休日の設定により、職場ごとに大きく異なるのが現状です。

また、整備作業だけでなく点検結果の説明や見積もりの提案といった顧客対応も担当します。

説明能力や提案力も重要な評価基準となるため、技術以外の能力も活かせる環境といえるでしょう。

町の整備工場の働き方と待遇の傾向

メーカーを問わず多様な車種を扱うため幅広い技術を学びやすい一方、経営規模によって待遇や設備環境に大きな差が出やすい傾向があります。

町の整備工場における働き方の主な特徴は、以下の3点です。

  • 扱う車種や作業範囲の広さ:国産車から輸入車、年式の古い車まで対応し、点検から修理まで総合的に経験できるため
  • 地域密着型の業務:地元の個人客や運送会社と長期間の取引を行うケースが多いため
  • 待遇や設備のばらつき:給与体系や最新機器の導入状況、教育体制が工場ごとに大きく異なるため

メーカーを限定せず幅広い車両に対応するため、整備に関する知識や応用力を早期に身につけやすい環境です。

少人数で運営される現場では、受付から点検、修理、引き渡しまでの一連の業務を一人で担当する機会も少なくありません。

一方で、経営基盤や事業規模による影響を受けやすい業態でもあります。

設備投資に積極的で労働条件が整っている工場がある一方で、環境整備が遅れている現場も存在するため、求人を検討する際は個別の条件を精査することが重要です。

運送会社・バス会社などの自社整備部門の働き方と待遇の傾向

自社所有の車両を点検・修理するため、顧客対応がなく整備業務へ専念しやすい一方、運行ダイヤに応じたシフト勤務になりやすい環境です。

自社整備部門における働き方の主な特徴は、以下の3点です。

  • 顧客対応や営業業務がない:対象が自社のトラックやバスなどに限られ、整備作業に注力できるため
  • 親会社の制度に準じた待遇:自社やグループ企業の就業規則が適用され、給与や福利厚生が安定しやすいため
  • 運行に合わせた勤務体系:車両が稼働していない早朝や夜間に作業を行う場合があるため

一般の整備工場とは異なり、個人の来客対応や販売目標が存在しません。

計画的な点検を中心に作業を進められるため、突発的な繁忙が発生しにくい環境といえます。ただし、大型車や特殊車両を扱う現場では、専用の資格や知識が必要です。

勤務時間は車両の運行スケジュールに応じて組まれるため、早朝や夜間のシフトが入るケースも存在します。

休日や待遇面は母体企業の規定に準拠するケースが多く、福利厚生が充実している職場を選びやすい点も特徴です。

自動車整備士のキャリアが広がる4つのステップ

将来的な選択肢やステップアップの過程をあらかじめ把握しておきましょう。長期的な視点を持つことで、将来の体力の変化やライフステージに応じた働き方を選べるようになります。

自動車整備士のキャリアにおいては、主に以下の4つの領域で業務や役割が広がっていきます。

  1. 先輩の補助として基礎作業を覚える
  2. 一人で点検・車検整備を担う
  3. 管理職として現場をまとめる
  4. 整備の経験を活かして関連職種へ転身する

ここからは、それぞれのステップにおける業務内容や特徴について詳しく解説します。

先輩の補助として基礎作業を覚える

働き始めは先輩の補助を中心に業務をこなしながら、現場全体の流れや基本的な作業を身につけます。

初期における主な取り組みは、以下の3点です。

  • サポート業務による基礎習得:タイヤ脱着やオイル交換といった軽作業から担当し、業務に慣れるため
  • 現場におけるルールの把握:作業手順のほか、工具の名称や管理方法、記録の残し方を覚えるため
  • 知識や資格の取得推進:実務経験を積みながら講習へ通い、上位資格を目指すため

養成施設を修了した場合は実技試験が免除される一方、無資格で就職してから講習所に通うルートも選択できます。

三級から二級への昇格には一定の実務経験が求められるため、入社後数年での取得を目指して学習を進める傾向が一般的です。

一人で点検・車検整備を担う

二級整備士を取得して基礎が定まると、1台の作業を最初から最後まで単独で担当できるようになります。

この時期に求められる主な要素は、以下の3点です。

  • 作業スピードと正確性の両立
    完了までの時間が工場の1日あたりの受け入れ台数に直結するため
  • 高難度作業への対応
    故障原因の特定など、決まった手順のない複雑な業務を担当するため
  • 評価や収入への反映
    こなした作業量や仕上がりの品質が明確な数値となって現れるため

対応可能な車種が増えるにつれて、知識と応用力を要する業務の割合が高まります。

処理能力や作業精度が結果として可視化されるため、同世代の間でも評価や待遇に差が現れ始める時期です。

管理職として現場をまとめる

実務経験を積み重ねた後は、自ら整備を行うスタイルから、作業の確認や店舗運営の管理を行う役割へシフトします。

現場管理や上位職における主な特徴は、以下の3点です。

  • 責任ある役職への就任
    整備内容の確認を担う整備主任者や、保安基準への適合を検査する自動車検査員を務めるため
  • 手当による待遇の向上
    工場の運営に必要な資格や役職に対して手当が支給される場合が多いため
  • 身体的負担の軽減
    工場長や接客業務へ移行することで、現場での重労働が減るため

指定工場で自動車検査員を務めるには、整備主任者としての実務経験と教習の修了が必要です。責任の重い役職に就くことで手当が付与され、収入面の向上が期待できます。

また、工場長やアドバイザー職へ移行した後は、作業の配分や見積もり作成、客先への説明が主な仕事です。

体力を大きく消耗する作業が減るため、長期的にも働き続けやすい環境が整います。

整備の経験を活かして関連職種へ転身する

整備作業で培った知識や技術は、自動車整備工場以外の幅広い領域でも高く評価されます。

主な選択肢として、以下の5つが挙げられます。

  • サービスアドバイザー
    来店客へのヒアリングや見積もり作成、作業説明を担当する職種
  • メーカーの技術職・サービスエンジニア
    販売店からの高度な問い合わせに対応する職種
  • 損害保険会社の技術アジャスター
    事故車両の損傷状態を確認し、修理費用を算出する職種
  • 整備専門学校の講師
    次世代の技術者に対して実技や学科を指導する職種
  • 特殊車両の整備職
    建設機械や農業機械など自動車以外の機械を点検・修繕する職種

いずれの仕事においても、車両構造に対する正確な理解が前提として求められます。

現場での実務を離れる決断をした場合でも、積み上げたキャリアが評価され、多様な進路を選ぶことが可能です。

まとめ

自動車整備士がやめとけと言われる背景には、体力面の負担や給与の上がりにくさといった課題が存在します。

一方で、安定した需要や待遇改善の動きに加え、経験を積むことで現場管理や関連職種へキャリアを広げられる魅力もあります。

長く活躍するためには労働条件や教育体制を事前に確認し、希望に合う職場を見極める姿勢が重要です。

自動車整備士はやめとけという不安を解消し、安心して働ける環境を見つけるためにも、まずは転職エージェントへの登録をおすすめします。

整備士としての転職はもちろん、隣接する技術職へのキャリアチェンジや将来の働き方に悩んでいる方は、内定まで完全サポートを行うプレックスジョブへご相談ください。

CTA画像

\役に立った記事はSNSでシェアしよう!/

この記事の監修者

松野 尭之のプロフィール画像

松野 尭之

2019年にプレックス入社後、エッセンシャルワーカー専門の求人サービス「プレックスジョブ」を立ち上げから関わる。キャリアアドバイザーとしてドライバーの転職相談・キャリア支援に従事し、法人営業として運送・建設企業の採用課題に向き合った。現在は人材事業責任者として、人材紹介事業とダイレクトリクルーティング事業を統括。入社以来8年間エッセンシャルワーカーの転職市場に携わり、業界特有の給与体系・資格要件・働き方の実態に精通している。

この記事を書いた人

プレックスジョブマガジン編集部のプロフィール画像

プレックスジョブマガジン編集部

プレックスジョブマガジンは、累計200万人以上の方にご登録いただいている求人・転職サイト「プレックスジョブ」が運営するメディアです。 8年以上にわたりドライバー・製造職・施工管理といったエッセンシャルワーカーの転職支援に携わっており、各業界で働く方・これから目指す方のために、役立つ情報を発信しています。 仕事や転職に関する記事を通じて、キャリア支援をしています。

プレックスジョブマガジンTOPへ

自動車整備士の求人一覧

有限会社福野自工の画像

【転勤なし】南砺市の自動車整備士(退職金共済・厚生年金基金あり)|富山県南砺市

想定給与
月給¥175,000〜¥332,000
勤務時間
午前8時〜午後5時
勤務地
富山県南砺市
正社員自動車整備士未経験者歓迎日勤のみ年末年始休暇夏季休暇週休2日
詳しく見る
有限会社プロアームの画像

【年収700万円の社員も】浜田市のロードサービススタッフ(レッカー車・賞与年2回)|島根県浜田市

想定給与
月給¥180,000〜¥200,000
勤務時間
午前9時〜午後6時
勤務地
島根県浜田市
正社員自動車整備士
詳しく見る
西東京バス株式会社の画像

【年収450万円以上・京王グループの好待遇】西多摩エリアを走るバスの整備スタッフ|東京都八王子市

想定給与
月給¥300,000〜¥350,000
勤務地
東京都八王子市
正社員自動車整備士3級自動車整備士未経験者歓迎女性・男性歓迎日勤のみ
詳しく見る

あなたにおすすめの記事

職種から求人を探す

お仕事をお探しの方へ

会員登録すると、企業からのスカウトが届きます!また、専属のキャリアアドバイザーに無料で転職相談をすることも可能です!

お問い合わせはこちら

プレックスジョブについて不明点や気になる点がある場合はお気軽にお問い合わせください。

LINEのアイコン

LINEで気軽にお仕事探し

転職活動をするかどうか悩んでいる時は、プレックスジョブの公式LINEを友だち追加をしておくと希望に近い求人をLINEで受け取れます。

お知らせ

よくある質問

Q. 「プレックスジョブ」の掲載求人には、どのような種類のお仕事がありますか?

物流・建設業界を中心にドライバー(貨物・旅客)や運行管理者、施工管理技士や職人といった様々な職種の求人を掲載しております。中でもドライバーの求人は20,000件を超えており、大型トラックの運転手から軽貨物の配送、タクシー・バスの運転手など、様々な求人を掲載しています。

Q. 未経験でも応募可能ですか?

応募する職種の就業経験がない方でも、積極的に募集している求人も多数ございますので、未経験の方も応募は可能です。一方で、応募条件を経験者のみに限定している場合もございますので、条件をよく確認してから、応募しましょう。


必要資格を持っていない場合でも、入社後に、必要な免許を取得するチャレンジを応援している企業もあります。免許取得支援制度は、会社側が運転免許の取得に掛かる費用を全額もしくは一部を補助してくれる制度です。制度を利用する際には、規定もありますので、事前に確認しておきましょう。

Q. 費用はかかりますか?

登録から転職決定まで費用は一切発生いたしません。どんな求人があるのか知りたい、話だけ聞いてみたいといった方でも問題ございませんので、お気軽にご登録ください。