施工管理は意外と楽?むしろ楽すぎ?働きやすい分野・現場の特徴
  • 転職お役立ち情報
  • 2025/10/30

施工管理は意外と楽?むしろ楽すぎ?働きやすい分野・現場の特徴

「施工管理は激務?きついって聞いたけど」 「今の職場はしんどい。楽な現場はある?」 施工管理で働いている人や転職を検討している人には、上記の疑問を持っている方もいるでしょう。 結論、2024年以降、働き方改革の影響で、施工管理の現場には「意外と楽」という声が増えています。 そこで本記事では、施工管理が「意外と楽」と感じる人が増えている理由や施工管理が働きやすい企業、施工管理が「意外と楽・楽しい」と感じる人の特徴などを解説します。

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施工管理は「意外と楽」と感じる人が増えている

「施工管理はきつい」「施工管理がしんどい」というイメージを持っている方が多いでしょう。

たしかに以前の施工管理は、「激務で大変」という評価が一般的でした。

しかし近年は、働き方改革の影響で、施工管理の仕事が「意外と楽」と感じる方も増えています

実際に企業の口コミサイトやSNS上でも、「想像よりも残業が少ない」という声も多くあります。

また当社(プレックスジョブ)で転職した方からは、以下の感想(よかったこと)もありました。

  • 残業がほとんどなくプライベートの時間を確保できている
  • 土日休みで家族と過ごせる
  • 時間に余裕が出来た
  • 休みが多い
  • 会社の業績も良く安心して働ける環境がある

※当社(プレックスジョブ)経由で転職した方のアンケートを一部抜粋

上記からも、施工管理が「意外と楽」と感じることも多いとわかります。

つづいては施工管理が「意外と楽・想像より楽すぎ」と言われる理由を見ていきましょう。

施工管理が「意外と楽・想像より楽すぎ」と言われる理由

施工管理が「意外と楽・想像より楽すぎ」と言われる理由は、以下の3つがあります。

  • 施工管理はきついというイメージが強すぎるから
  • 施工管理はデスクワークの仕事が多いから
  • 施工管理は労働時間が減少傾向にあるから

施工管理はきついというイメージが強すぎるから

以前の施工管理は、残業時間が100時間を超えていたり、休日出勤が多い会社が多かったりしましたし、3K(きつい・汚い・危険)の代表的な職業と言われることもありました。

そのため、今でも「施工管理は激務できつい」というイメージが強く残っています。

ただし2024年4月から、建設業界でも時間外労働の上限規制が適用され、原則として残業時間は月45時間以内・年間360時間以内にしなければならなくなりました。

また人材不足を改善するため、国土交通省が主体として、働き方改革の取り組みを推進しています。

参照:
建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制
働き方改革の実現に向けた効率的な建設工事の促進事業

しかし上限規制の適用や働き方改革の推進は2024年からのため、現状は3Kの印象を刷新できておらず、「施工管理は激務」というイメージが未だ根強く残っています。

一方で現場では、労働環境が改善しているので、「想像より楽だった」と感じる方も多いのです。

施工管理はデスクワークの仕事が多いから

施工管理の業務にデスクワークの仕事が多いことも、「意外と楽」と感じる人が多い理由です。

建設業界は現場仕事なので、施工管理も現場を走り回る肉体労働と考える人が多いでしょう。

たしかに一昔前の施工管理は、職人と一緒に現場作業を手伝うこともありました。

しかし現在は、DXの普及や分業化の発展が進んだことにより、工程管理や書類作成、打ち合わせなどのデスクワークが業務の中心となっています。

とくに先進的な現場になると、ウェアラブルカメラやドローンで現場状況を把握し、施工管理の担当者が現場を巡回する頻度を減らす状態を作っています。

これらのDX化・IT活用によって、肉体労働や長時間の現場作業は、大幅に削減されました

その結果、肉体的に疲れることが少なく、一般的なデスクワークを同じくらいと感じる方もいるのです。

施工管理は労働時間が減少傾向にあるから

働き手の減少や働き方改革の影響もあり、施工管理の労働時間は減少傾向、休日は増加傾向にあります

建設業界の過去10年間の年間労働時間と年間休日の推移は、以下のとおりです。

年次(西暦)

年間労働時間(時間)

年間休日(日)

2015年

2,080時間

114

2016年

2,101時間

115

2017年

2,081時間

113

2018年

2,076時間

115

2019年

2,048時間

119

2020年

2,023時間

122

2021年

2,032時間

121

2022年

1,986時間

125

2023年

1,978時間

124

2024年

1,943時間

128

出典:毎月勤労統計調査 | 厚生労働省

過去10年間で、建設業界の年間労働時間が約150時間も減少しているのがわかります。

1日8時間労働と仮定すると、150時間の労働時間は約19日となります。

1ヶ月の労働日数は約20日なので、計算上、1ヶ月弱の労働時間がなくなるレベルです。

また年間休日は10年前と比べると、14日間(月に1日以上)も休みが増えているのです。

とくに2021年以降の労働時間減少が激しく、3年間で約90時間の残業時間が減少しました。

もちろん繁忙期や突発的なトラブル対応が起こると、一時的に忙しくなることもあります。

とはいえ残業時間の上限が規制されたことで、現場の長時間労働は大幅に減少しています。

このように施工管理の労働時間が減少傾向にあることも、「意外と楽」と感じる理由の一つです。

ここまで紹介したとおり、働き方改革の影響もあり、施工管理の仕事は楽になってきています。

しかしすべての企業・現場が、楽になっているわけではありません。

そこでつづいては業界別に、ホワイト企業を3社ずつご紹介します。

【業界別】施工管理が働きやすいホワイト企業はどこ?

各社が発表する離職率を基準に、施工管理が働きやすいホワイト企業を業界別に紹介します。

施工管理が働きやすいホワイト企業は、以下のとおりです。

業界

企業名

ゼネコン

  • 鹿島建設
  • 大林組
  • 大成建設

プラント

  • 川崎重工業
  • IHI
  • JFEエンジニアリング

ハウスメーカー

  • 旭化成ホームズ
  • 積水化学工業
  • 住友林業

※各業界の売上規模TOP10から離職率が低い企業上位3社を選出

ゼネコンのホワイト企業3選

ゼネコン(総合建設会社)にも、施工管理が働きやすい企業が存在します。

とくにスーパーゼネコンと言われる5社は、長時間労働の是正や待遇改善に積極的です。

スーパーゼネコンの上位3社の離職率は2%未満で、日本全体の平均的な離職率を大きく下回っています。

会社名

離職率(2024年度)

鹿島建設

1.2%

大林組

1.5%

大成建設

1.8%

日本全体

14.2%

※各社HP及び令和6年雇用動向調査結果の概況を参照

たとえば最も離職率の低い鹿島建設は、企業全体の平均年収が1,184.7万円です。

その中で年間休日は126日で、有給消化日数は年間11.3日、月の残業時間は約30時間となっています。

参照:鹿島建設

なお大林組(平均年収:1140.4万円)も大成建設(平均年収:1058.0万円)も高年収でありながら、年間休日は多く、残業時間が月40時間を下回っています。(いずれも2024年時点)

離職率を含めた数字からもわかるとおり、残業時間は少し長めですが、激務とは言えない労働環境です。

会社の離職率が低いのは、社員が働き方や待遇に満足していることの証拠でもあります。

上記3社のゼネコンに転職すれば、仕事や待遇に納得できる可能性が高いでしょう。

なおスーパーゼネコンの年収ランキングや残業時間・年間休日・離職率については、以下の記事で詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:スーパーゼネコンの年収ランキング | 休みの多いホワイト企業は?

プラントのホワイト企業3選

プラント(工場設備や発電所など)の施工管理を担当するプラントエンジニアリング企業は、働きやすく収入の高い企業も多いです。

全体として、平均年収が高い傾向にありますし、近年は労働時間の適正化にも取り組んでいます。

会社名

離職率(2024年度)

川崎重工業

2.3%

IHI

2.7%

JFEエンジニアリング

2.8%※1

日本全体

14.2%

※各社HP及び令和6年雇用動向調査結果の概況を参照

※1 2023年度の離職率

川崎重工業は平均年収が約800万円で、平均勤続年数は15年以上です。

また月の平均残業時間は約22時間で、有給取得日数は年間18.5日あり、男性でも25.8%(4人に1人)は、育児休暇を取れるなど、長期間働き続けられる環境が整っています

参照:有価証券報告書 | 川崎重工業

先ほど紹介したスーパーゼネコン3社と比べると、川崎重工業の年収は約800万円でやや低いです。

ただし日本全体の平均年収460万円と比べると、十分に高いですし、働きやすさも大幅に改善します。

またIHI(平均年収:813.5万円)もJFEエンジニアリング(平均年収:1083.0万円)も平均年収は高く、残業時間は30時間より短くなっています。(いずれも2024年時点)

そのためプラントで施工管理を担当するなら、上記3社から選べば間違いないでしょう。

ハウスメーカーのホワイト企業3選

ハウスメーカーで施工管理を担当する場合でも、働きやすい企業はあります。

ただし他の業界と比べると、会社によって働きやすさに大きな差がある点には注意が必要です。

ここで紹介する3社は、離職率が3%未満のため、現在働いている社員の満足度が高いと考えられます。

会社名

離職率(2024年度)

旭化成ホームズ

2.1%

積水化学工業

2.2%

住友林業

2.8%

日本全体

14.2%

※各社HP及び令和6年雇用動向調査結果の概況を参照

離職率の低い旭化成ホームズの年収は非公開ですが、平均年収は750万円~800万円と言われています。

また旭化成ホームズは、健康経営優良法人(大規模法人部門)ホワイト500に選出されており、従業員の健康に配慮を持っていることを経済産業省が認めています。

2020年に『健康経営宣言について』を発表しており、社員の健康を大切にすると宣言しています。

健康経営ビジョン

旭化成グループは、「一人ひとりの活躍・成長」と「グループの生産性向上・発展」を通じて、さらに「持続可能な社会」の実現に貢献します。そのため会社は、従業員と家族が心身ともに健康で、従業員の働きがいと生きがいを高めていきます。

引用:健康経営宣言について | 旭化成株式会社

なお積水化学工業(平均年収:934.8万円)や住友林業(平均年収:931.8万円)も平均年収は高いため、待遇面で不満を感じる方は少ないでしょう。

ただし残業時間は他の業界よりやや高めで、25時間~40時間となっています。

さらに他の企業になると、月の残業時間が45時間(36協定の最大値)を超えるケースもあります。

そのためハウスメーカーで施工管理を担当したい方は、事前の会社選びを慎重にするのがおすすめです。

ここまで施工管理が「意外と楽」と感じて、働きやすいホワイト企業を紹介しました。

就職や転職の会社選びで重要なのは、環境が自分にあっているかを見極めることです。

つづいては、施工管理として「意外と楽」と思える現場を見つけるコツを紹介します。

施工管理で意外と楽と思える分野・現場を見つけるコツ

前提として、施工管理の仕事で意外と楽と思うには、あなたが興味を持てる分野でないと難しいです。

たとえば産業プラント工場などの現場は、ハウスメーカーや下請けのサブコンなどと比べて、残業時間や休日出勤が少ないケースが多いです。

ただし労働時間が短くても、産業プラント工場での仕事内容が退屈に感じるなら、楽とは思えません。

ハウスメーカーは、顧客との距離が近いため、労働時間が長くても楽しいと感じる人もいるでしょう。

そのため前提として、施工管理で意外と楽と思うには、自分が興味を持てる分野を明確にしてください

そのうえで、以下の3つを意識すれば、あなたが意外と楽と感じる現場が見つかりやすくなるでしょう。

  • 派遣社員として働く現場を自分で選ぶ
  • 分業体制が整っている会社に転職する
  • 労働環境が整っている会社に転職する

派遣社員として働く現場を自分で選ぶ

働きやすさを最も重要に考える方は、正社員ではなく、派遣社員として働くのも一つの方法です。

派遣社員なら契約期間ごとに働く現場を選択できるので、自分の希望にあった案件だけを担当できたり、自宅から通いやすい現場だけを希望したりできます。

また派遣先企業との契約上、勤務時間外の業務に制限があるので、長時間労働や休日出勤は起こりにくい構造ですし、基本的にサービス残業は発生しません。

さらに派遣社員は、法令(派遣禁止業務)があるため、主任技術者や監理技術者を担当できないです。

そのため責任の重圧が比較的小さく、ムリのない範囲で経験を積むことが可能な点も、派遣という働き方の大きな魅力と言えるでしょう。

分業体制が整っている会社に転職する

業務の分業体制が整っている会社に転職すれば、個人の負担が軽減され、仕事が楽になりやすいです。

なぜなら複数の業務を同時並行で担当すると、肉体的にも精神的にも負担が大きくなりやすいからです。

一昔前の施工管理は、安全管理・品質管理・工程管理・原価管理の4大管理を、すべて一人で担当するケースも少なくありませんでした。

このような状況では、複数のトラブルに同時に対処する必要もあり、どうしても負担が大きくなります。

一方、分業体制が確立されている会社であれば、図面の作成や書類整理は専任スタッフが担当するので、施工管理は工程管理や職人とのやりとりに集中できます。

それぞれが得意な業務に集中できるので、現場全体がスムーズに進むのでそれぞれの負担が減りますし、残業時間の削減やトラブルの減少にもつながります。

逆に分業が進んでいない現場では、トラブルの対応が遅れたり、ヒューマンエラーが増えたりするので、施工管理の負担が大きくなるのです。

そのため転職前は「社内にサポート体制が整えられているか」などの会社の分業体制を確認することが、施工管理の仕事を楽に続けるためのコツです。

労働環境が整っている会社に転職する

労働環境の整備に力を入れている会社に転職すれば、仕事を楽に感じられるでしょう。

建設業界でも、2024年から残業時間の上限規制が適用されるなど、働き方改革が推進されています。

その結果として、施工管理業界でも完全週休2日制の導入や残業時間を月20時間以内まで削減するなど、労働環境が改善傾向にある会社も多いです。

またICT(情報通信技術)やクラウドなどのデジタル技術の導入で書類作成や進捗管理の効率化をして、現場業務を減らす工夫をしている会社もあります。

書類作成や写真整理、図面・報告書の共有などの事務作業が短時間で終わるので、負担を減らせます。

このような取り組みを行う企業であれば、施工管理の仕事でもメリハリをつけて働けるでしょう。

そのため転職の際には、面接の前に転職エージェントと相談したり、面接の中で質問したりして、転職を検討している企業で、自分がムリなく働けるかを見極めましょう

施工管理の仕事は責任が大きいですし、大変なことも多いです。

ただしここで紹介した3つのポイントを意識すれば、意外と楽と思える現場を見つけられるでしょう。

なお施工管理の仕事は、向いている人にとっては「意外と楽・楽しい」と感じられる部分も多いです。

そこでつづいては、施工管理の仕事が楽しいと感じられる人の特徴を見ていきましょう。

施工管理が「意外と楽・楽しい」と感じる人の特徴

施工管理の仕事が意外と楽・楽しいと感じられる人の特徴は、以下のとおりです。

  • コミュニケーションを取るのが楽しい人
  • スケジュールを管理するのが好きな人
  • 臨機応変な対応が得意な人

コミュニケーションを取るのが楽しい人

多種多様の人とコミュニケーションを取るのが得意な人は、施工管理の仕事を楽しめやすいでしょう。

なぜなら施工管理の仕事は、職人や発注者、設計者、近隣住民など、さまざまな背景を持つ人に声掛けや交渉などのコミュニケーションを取って進めることが多いからです。

建設の現場は、基本的にチームプレーです。

そのためコミュニケーションが得意な人は、自分が現場の中心となり、工事を進めることができるので、大きなやりがいを感じられる傾向にあります。

一方、口下手で人との調整がストレスになる人には、施工管理の仕事がきつく感じるかもしれません。

現場でトラブルが起きたときに、自分から周囲に声をかけて回れるコミュニケーション力がある人なら、周囲からの信頼が集まりやすいですし、仕事もスムーズに進みます。

このような良いサイクルを作れる点でも、コミュニケーションを取るのが好きな人は、施工管理の現場を前向きに楽しく取り組めるでしょう。

スケジュールを管理するのが好きな人

計画を立ててスケジュールどおりに進めるのが好きな人は、施工管理を楽に感じられる傾向にあります。

なぜなら施工管理の最も大切な仕事の一つが、工事現場のスケジュールを管理して、工期に合わせて工事を完了させることだからです。

具体的には、『今日は(No.1)の作業を完了させて、週末までに(No.3)までの作業を終わらせる』と計画を示して、現場の職人たちをその方向に向かわせる必要があります。

そのためスケジュールを立てて計画どおりに進めることを楽しく感じられたり、やりがいを感じられたりする人は、施工管理の仕事を楽しめるでしょう。

たとえば学生時代にテストの計画を立てて勉強を進めていたり、社会人でも仕事のスケジュールを立てて進めていたりするのが好きな人は、施工管理に向いている可能性が高いです。

逆に計画を立てずに、行き当たりばったりで進める人だと、施工管理の仕事がきつく感じるでしょう。

臨機応変な対応が得意な人

想定外のトラブルが起きても臨機応変に対応できる人は、施工管理の現場でも楽しめるでしょう。

施工管理の現場は、天候の乱れや資材の納品遅れ、予期せぬ設計変更など、計画通りに仕事が進まないケースも少なくありません。

たとえば急な雨で屋外作業が中止になった場合は、室内作業に切り替えるよう職人に指示を出しますし、資材が届かなければ、他の現場から調達する必要があります。

トラブルが起きると現場対応に迫られますが、咄嗟の判断ができたり、段取りを柔軟に切り替えられたりする人にとっては、気にすることなく、仕事を進められます。

反対にイレギュラーな出来事や計画が崩れることで仕事が進められない人には厳しい環境ですが、トラブル対応をゲーム感覚で乗り越えられるタイプであれば、現場の変化も苦になりません。

柔軟な現場対応力は周囲からの信頼にも直結しますし、仕事も楽しくなってきます

そのため臨機応変な対応が得意な人は、施工管理の仕事を楽しめるでしょう。

あらためて施工管理の仕事を意外と楽と感じられる人の特徴は、以下の3つです。

  • コミュニケーションを取るのが楽しい人
  • スケジュールを管理するのが好きな人
  • 臨機応変な対応が得意な人

上記3点のうち、一つに当てはまる方なら施工管理に挑戦する価値は十分あるでしょう。

関連記事:
施工管理に向いている人の特徴7選【チェックリスト付き】

というのも施工管理の仕事は、大変な部分も多いですが、それを上回る魅力やメリットがあるからです。

つづいては施工管理として働くメリットを見ていきましょう。

施工管理として働くメリット

施工管理として働くメリットは、以下の3つがあります。

  • 平均年収が600万円以上で高年収
  • 未経験でも就職のチャンスがある
  • 完工時に大きなやりがいを感じる

平均年収が600万円以上で高年収

施工管理は、平均年収が600万円を超える職種です。

職業の分類

平均年収

建築施工管理技術者

641.6万円

土木施工管理技術者

596.5万円

日本全体

478.0万円

参照:
建築施工管理技術者 | 厚生労働省
土木施工管理技術者 | 厚生労働省
令和6年分 民間給与実態統計調査 | 国税庁

土木施工管理技術者でも日本全体の平均年収より100万円以上高いですし、建築施工管理技術者であれば150万円以上高くなります。

また国家資格である1級施工管理技士を取得すれば、さらに年収アップを目指せます

たとえば当社(プレックスジョブ)を利用した方の傾向からは、1級施工管理技士を取得すれば、年収が600万円以上にアップする方も多くいます。

資格の種類

年収の目安

1級建築施工管理技士

600万円~1,200万円

1級土木施工管理技士

600万円~800万円

1級管工事施工管理技士

600万円~800万円

1級電気工事施工管理技士

600万円~800万円

※当社(プレックスジョブ)経由で転職した方の年収の目安

また大手ゼネコンやハウスメーカーに転職して、施工管理の経験を積んでいけば、30代で年収が800万円まで伸びることもありますし、40代以降になると年収1,000万円以上の可能性も十分あるのです。

このように若いうちから高い収入を得られるのは、施工管理として働く大きなメリットです。

日本全体の平均年収は横ばい傾向にある中、施工管理は経験と資格次第で、年収を大きく伸ばせます。

未経験でも就職のチャンスがある

施工管理は人手不足の職種なので、未経験からでも就職して年収アップできるチャンスがあります。

建設業界では職人や技術者の高齢化が進んでおり、国土交通省の調査(2023年)によると、労働従事者の3分の1以上が55歳以上となっています。

また職種的にも慢性的な人手不足なので、未経験者歓迎という求人も多いです。

職業の分類

有効求人倍率

建築施工管理技術者

8.56倍

土木施工管理技術者

16.3倍

参照:
建築施工管理技術者 | 厚生労働省
土木施工管理技術者 | 厚生労働省

有効求人倍率は8倍を超えており、1人の求職者に対して、8社の募集がある状態です。

だからこそ学歴や職歴に関係なく、施工管理として採用されるチャンスがあるのです。

とくに20代や30代前半までの年齢であれば、完全未資格・未経験でも採用されることもあります。

完全未経験でも転職後に資格を取得したり、経験を積んだりすれば、年収が800万円以上も目指せます。

なお建設業界は、インフラ需要や大型再開発が常に見込まれており、AIに代替される可能性も低い分野と言われているので、長期的に腰を据えて働ける点も大きなメリットと言えるでしょう。

完工時に大きなやりがいを感じる

担当した工事が完了したときは、施工管理として特別な達成感とやりがいを感じられます

ゼロから計画した建物やインフラが形として施工主に引き渡す瞬間は、この仕事にしかない醍醐味です。

とくに大きなプロジェクトに関わると、人々の生活を支えるインフラ設備だったり、多くの人に使われる商業施設だったりするので、より大きなやりがいを感じられるでしょう。

インフラ設備の工事であれば、完成後、何十年も人々の生活を支える存在となれる、社会貢献性の高さも施工管理として働くメリットと言えます。

施工管理は工期中の調整業務が多く、苦労することもありますが、最後には感謝される仕事となります。

このように完成物が目に見えて残って、人々に利用される喜びを感じられるのは施工管理ならではです。

他の仕事では得にくい大きな達成感を得られることも、施工管理として働く大きなメリットでしょう。

とはいえ施工管理で働くことに、メリットしかないわけではありません。

働き方改革の影響で働きやすさは高まっていますが、きついと感じる場面も多くあります。

そこでつづいては、施工管理の仕事がきついと感じるタイミングを紹介します。

施工管理できついと感じるときは?

施工管理できついと感じるときは、以下の3つがあります。

  • 発注者と職人の間で板挟みになる
  • 毎年出張や転勤をする会社もある
  • 工期前は残業が増える会社も多い

発注者と職人の間で板挟みになる

施工管理は、発注者と現場の職人との間で板挟みになり、調整業務に苦心することが多いです。

発注者からは、厳しい納期と品質を要求され、職人には急いで作業を進めてもらわなければいけません。

しかし職人の労働環境もあるので、必要以上の要求をするのは難しく、発注者に説明の必要があります。

たとえば工事の遅れを取り戻すために上司に相談すれば叱責されて、職人に作業スピードを早めるように伝えれば怒鳴られる現場もあるでしょう。

また施工管理は、会社の方針と現場の事情、設計担当者が想定する図面とリアルな施工状況のズレの間で調整に奔走することも多く、設計者と職人との間で板挟みになることもあります

とくに若手のうちは、職人から軽く見られて指示が通らず、工事がスムーズに進まないこともあります。

このように多方面とのコミュニケーションが必要となるので、コミュニケーションが苦手で、一人で黙々と仕事をしたい人はきついと感じることが多いでしょう。

毎年出張や転勤をする会社もある

建設業界の施工管理は、プロジェクトで勤務先が変わるので、毎年、出張や転勤をする会社もあります

たとえば大手ゼネコンでは、日本全国だけではなく、海外の案件もあります。

そのため東京で働いていたのに、次は沖縄。その次はベトナムというケースも少なくありません。

実際、日本建設産業職員労働組合協議会の調査(2025年)によると、既婚者の26.9%が単身赴任で、土木領域に限ると48.9%が単身赴任というデータもあります。

家族と一緒に暮らす時間は短くなりますし、毎年、知らない土地で人間関係を構築する必要もあるので、施工管理がきついと感じる人も多いです。

出張や転勤を避けたい場合は、工事現場が限定されている会社に転職するか、工事現場を制限できる方法で転職するかするほうがよいでしょう。

工期前は残業が増える会社も多い

工期の直前や現場でトラブルが起きた直後は、施工管理の残業時間が急増しやすくなります。

作業前に書類整理・朝礼準備をこなし、作業終了後も書類作成・資材の手配で残業することもあります。

リカバリーのために休日出勤することもあり、建設現場は納期優先で休みが削られる状況もあるのです。

とくに工期が迫っている状況だと、現場全体が慌ただしく、連日の長時間労働となる可能性もあります。

働き方改革の影響で、連日の長時間労働は改善傾向にありますが、工期がギリギリの状況だと、休日出勤があったり、残業時間が増えたりで「きつい」と感じることもあるでしょう。

関連記事:なぜ施工管理はやめとけと言われるのか?

まとめ

本記事で紹介したとおり、働き方改革の影響もあり、施工管理は意外と楽と感じる人も増えています

なぜならIT化や分業化の影響で、肉体労働が減少し、工程管理などに集中できるようになったからです。

このような状況でも、施工管理は人手不足なので、平均年収は日本全体の平均より100万円以上も高く、待遇の良い職種となっています。

つまり働き方が改善される一方で、昔のイメージ(3K)がよくないので、年収が高いということです。

本記事の重要なポイントをもう一度、ご紹介します。

  • 施工管理はきついというイメージが強すぎる
  • 働き方改革で労働環境は大幅に改善している
  • 分業体制がある会社に転職するのがおすすめ
  • コミュニケーションを取るのが楽しい人が向いている
  • 施工管理は平均年収が600万円以上で高年収

施工管理は未経験からでも転職できますし、経験を積めば年収800万円以上も目指せる職種です。

プレックスジョブなら未経験で施工管理に転職可能ですし、年収や働き方を改善している方も多いです。

今の会社や働き方に不満を感じている方は、ぜひ一度、プレックスジョブで求人をみてください。

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施工管理は意外と楽?に関するよくある質問

最後に「施工管理は意外と楽?」に関するよくある質問に回答します。

施工管理は女性でも長期的に働けますか?

施工管理は、女性でも長期的に働ける環境が整いつつあります

これまでは肉体労働も多く、女性は体力的に厳しい現場でしたが、近年は働き方改革や企業の取り組みで女性の働きやすさが改善されています。

実際、国土交通省も建設産業で女性が働きやすいようにする取り組みを進めていますし、女性用トイレや更衣室の設置、育児支援制度の充実など、各社で環境整備が進められています。

もちろん繁忙期の残業など大変な面はありますが、完全週休2日制の会社もありますし、リモート勤務が可能な企業もあります。

男女関係なく働きやすい現場が増えているので、女性でも長期的なキャリアが積めるでしょう。

関連記事:
女性が施工管理で働く7つのメリット

施工管理は未経験でも楽な会社に入れますか?

未経験でも施工管理に転職することは可能です。

ただし最初から楽な会社に入るのは、簡単ではありません。

というのも一般的に仕事を楽に感じられる待遇の良い職場は人気があるので、転職時のライバルが強く、未経験では採用されない可能性が高くなるからです。

そのため未経験OKな会社で実務経験を積みながら、その後にキャリアアップを目指すのが現実的です。

施工管理で楽な会社は給料が安いのは本当ですか?

一般的に労働環境が楽な会社ほど、給与水準は低めに設定される傾向があります。

なぜなら労働環境の良い会社は、給与を高く設定しなくても、希望する求職者が多いからです。

また労働環境の楽な会社は、担当工事数が少なく、残業時間が少ない分、給料が安い会社もあります。

ただし一部の企業では、労働環境の良くて、年収の高い会社もあります

そのような会社を知りたい方は、ぜひプレックスジョブの担当者に相談してください。

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¥245,000〜¥285,000
勤務時間
午前7時50分〜午後5時10分(◆ 働き方:変形労働時間制(1か月単位) ・繁忙時期は残業になる事が多いです。  「所定の労働日・休日・始業終業時刻は勤務シフト表により決定し 週平均の労働時間を法定労働時間以内に設定する」 ◆ 月平均残業時間:15時間 ◆ 休憩時間:80分 ◆ マイカー通勤可否:可 ※ 駐車場 あり)
勤務地
鹿児島県鹿児島市
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鹿児島県鹿児島市
想定給与
¥187,000〜¥285,000
勤務時間
午前8時30分〜午後5時30分(◆ 働き方:変形労働時間制(1年単位) 「所定の労働日・休日・始業終業時間は勤務表により決定し、週平均の労働時間を法定労働時間以内に設定する」 ◆ 月平均残業時間:5時間 ◆ 休憩時間:60分 ◆ マイカー通勤可否:可 ※ 駐車場 あり)
勤務地
鹿児島県鹿児島市
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