バス運転手の仕事内容は?
バス運転手の最大の責任は、乗客の皆さんを安全に、確実に目的地まで送り届けることです。
ひとたび事故ともなれば人命にかかわる重大な結果をもたらすこともあります。
また、運転中は車外はもちろん、バスの車内の安全や乗客の方々の健康状態、乗客どうしのトラブルにも、十分な気遣いが必要です。
さらに、公共交通機関として社会への貢献度も大きく、その重要性、必要性も広く利用者に認められた仕事です。
参考:公益社団法人日本バス協会 バスの仕事ってどんな仕事?
バスの種類ごとの仕事内容
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バス運転手と一口に言っても、運転するバスの種類によって仕事の内容や関わる乗客は大きく異なります。
それぞれのバス運転手の仕事の特徴を以下の表にまとめました。
種類 | 詳細 |
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路線バス | 地域住民の通勤・通学・通院など、生活を支える重要な役割を担う |
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観光バス | 観光客を目的地(観光地、食事処、宿泊地など)へ送迎し、旅の思い出作りを支える |
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送迎バス | 学校・企業・介護施設など特定の利用者を、決められたルートと時間で安全に送迎する |
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高速バス | 都市間を長距離移動するお客様を、高速道路を利用して目的地まで安全に送り届ける |
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それぞれのバス運転手の仕事内容をさらに詳しく見ていきましょう。
路線バス運転手の仕事内容
路線バス運転手の主な役割は、路線バスを運転し、安全にかつ運行時刻を守って乗客を目的地まで運ぶことです。
乗客の求めに応じて、行き先や乗り換え場所、所要時間や周囲の地理の簡単な案内など、丁寧な応対が求められます。
路線バスは多くの人が利用する公共性の高い乗り物であり、乗客がケガをすることがないよう、周囲の交通事情を見通した安全運転が第一です。
時刻表通りの運行ができるよう常に気を配る必要があります。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag) 路線バス運転手
観光バス運転手の仕事内容
観光バス運転手は、名所旧跡や観光施設を巡る定期観光バスや、修学旅行やツアーなどの団体旅行で使用する貸切観光バスを運転します。
単に目的地へ運ぶだけでなく、安全運転を心がけながら車内の雰囲気にも気を配り、乗客にとって「楽しい旅行」を演出することも重要な仕事の一部となります。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag) 観光バス運転手
送迎バス運転手の仕事内容
送迎バス運転手は、幼稚園や学校の生徒、介護施設の利用者、企業の従業員、ホテルの宿泊客など、特定の利用者を決められたルートで送迎します。
送迎バスには、登下校や出退勤時のみ運行する「時間限定型」と、商業施設のように「終日巡回する型」があります。
基本的には1人勤務ですが、福祉施設やスクールバスの場合は介護士や教職員が同乗することもあり、円滑な運行のためには周囲との密な協力が必要です。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag) 送迎バス運転手
高速バス運転手の仕事内容
高速バス運転手のメインの仕事は、都市間を結ぶ長距離の運転です。
仕事の大半を運転が占め、一般道だけでなく高速道路を長時間走行します。
また、車体点検や車内清掃もお客様を安全に快適に目的地へお届けするために非常に大切な仕事の一つです。
参考:国土交通省指定 認証実施団体 一般財団法人日本海事協会
バス運転手の働き方とは?
バス運転手の働き方は、運転するバスの種類によって大きく異なります。この章では、各バス運転手の働き方を詳しく紹介します。
路線バス運転手の働き方
路線バス運転手の一日は、非常に時間厳守であり、時間管理が得意な方には向いているかもしれません。
1日の流れ | 詳細 |
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出勤・点呼・アルコールチェック | 呼気中アルコール濃度がゼロであることを確認 |
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車両点検 | その日乗務する車両を法定項目に従って点検 |
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始業点呼 | その日一日の仕事内容を管理者と一緒に確認 |
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乗務 | 運行表でバス停や到着時間を確認しながら運行 |
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休憩 | 終点に着いて、次の発車までは休憩 |
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入庫 | 運行ダイヤをすべて終えたら、営業所に戻る |
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車両点検・清掃 | 車両の内外を確認して、ランプの球切れや異常箇所があれば、管理者に報告 車両を清潔に保つため、外側は洗車機で、車内は汚れていれば掃除 |
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給油 | 次に乗務する運転士のために、減った分の燃料を補給 |
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就業点呼・退勤 | 管理者に勤務終了の報告 アルコールチェック 次に出勤するときの勤務を確認 |
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参考:岐阜バス 運転士採用サイト
勤務の特徴としては、早朝や夜間の勤務や土日出勤もありますが、宿泊業務はなく、毎日家に帰ることができます。
また、季節による仕事量の変化が少ない安定した仕事です。
観光バス運転手の働き方
観光バス運転手は、日々異なる場所へ行くため、変化に富んだ働き方が特徴です。
1日の流れ | 詳細 |
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出勤 | 身だしなみや携行品を確認して出勤 宿泊乗務を行う場合は、ホテルや乗務員宿泊場所からの出勤 |
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アルコールチェック | 毎日出勤後にアルコールチェックが行われる |
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車両点検 | 勤務内容や担当車両を確認した上で、車両点検を行う 乗客が気持ちよく過ごせるよう車内の点検も行う |
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出庫点呼 | 出庫点呼を受ける 管理者やバスガイドと一緒に、配車場所や時間、積み込み品、その日の重要事項の確認 健康状態や身だしなみもチェック |
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配車場所に到着 | 乗降口横に立って乗客を迎える |
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観光スポットを巡る | 指示されたルートに沿って、観光スポットを巡る |
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解散場所で乗客を降ろす | 全ての旅程が終了し解散場所に着いたら、乗客の見送りを行う |
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入庫して終業点呼 | 入庫し、洗車や車内清掃、給油、車両の点検を行う 車内清掃時には忘れ物がないか隅々まで確認 |
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明日の業務の確認 | 貸切観光バスの場合、基本的には毎日運行するルートが変わる |
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参考:国土交通省指定 認証実施団体 一般財団法人日本海事協会
仕事を通して様々な場所を訪れてみたいという方にとって、観光バスの運転手として働くことは非常に魅力的であるでしょう。
一方で、宿泊業務や土日出勤の場合もあり、完全にプライベートを優先したいという方には注意が必要です。
また、修学旅行シーズンや社員旅行の多い、5月下旬〜6月下旬、7月中旬〜11月下旬は繁忙期となります。
送迎バス運転手の働き方
送迎バスは、朝と夕方の送迎の時間帯に集中して働くスタイルが一般的です。
1日の流れ | 詳細 |
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出社 | 出庫前車輌点検~始業点呼 免許証、健康状況の確認 車輌点検の報告書を提出 アルコール検査を受け、運行管理者から指示事項・注意事項と道路状況の連絡を受ける |
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出庫 | 各バス停での生徒さん乗車~学校到着 生徒さんが下車したら、午前中の業務は終了 |
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休憩 | 送迎がない間は休憩をとる |
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下校便 | 各バス停に下車する 社外の清掃はドライバーが担当する |
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入庫 | 終業点検、運転日報の整理等を行う |
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参考:トーヨーふれ愛バス 1日の流れ
送迎バス運転手の方は、お客様とのコミュニケーションをとる機会も多く、人とのかかわりが好きな方には非常にぴったりの仕事であるといえるでしょう。
また、担当する企業や学校により異なりますが、土日出勤や宿泊業務は少なく、プライベートを優先する働き方が可能です。
一方で、会社の繁忙期や学校の行事が多い時期には、それに伴いバス運転手の拘束時間が増えることもあるかもしれません。
高速バス運転手の働き方
高速バスは、長時間の運転を無理なく安全にするために、休憩時間がしっかりと組み込まれています。
1日の流れ | 詳細 |
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出勤・出庫前点検 | 運転するバスの出庫前点検を行う タイヤにホイールを取り付けるナットの緩みや、ベルトの張り、エンジンオイル・冷却水の漏れがないかを1つひとつチェック |
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出庫 | 出庫前には必ず点呼・アルコールチェックを行う |
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休憩 | サービスエリアにて休憩をとる |
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到着 | 駐車場に入庫した後は、入庫点呼を受けた後洗車や車内の清掃を行う |
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休息 | 宿舎にて休息(退勤) |
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参考:ウィラコレ! 【1日密着】WILLER EXPRESSのバスを日々運行!乗務員さんのお仕事
運転することが好きで、人と関わることも好きな方にとって、長距離を運転する高速バス運転手の仕事は非常に魅力的であるといえます。
一方で、高速バス運転手は宿泊業務や土日出勤はつきものです。
また、世間が連休を取る時期には、高速バス運転手の方は繁忙期に入るため、家族との時間を過ごしにくいかもしれません。
バス運転手に求められるスキル・資格

バス運転手は、乗客の命を安全かつ快適に運ぶために、様々なスキルや資格を求められます。
大型自動車第二種免許
バス運転手になるための必須資格が「大型二種免許」です。
これは、乗車定員30人以上の車両を有償で運転するための免許です。
項目 | 詳細 |
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年齢 | 21歳以上 |
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運転経験 | 普通免許等を取得後、通算3年以上の運転経験 (※緩和規定あり) |
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視力 | 両眼で0.8以上、片眼で各0.5以上 (矯正可) |
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色覚 | 赤・青・黄の識別が可能 |
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深視力 | 2cm以内の誤差で測定可能 |
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聴力 | 90デシベルの音が聞こえること |
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多くのバス会社では「養成制度」があり、入社後に免許取得費用を全額または一部負担してくれる仕組みがあります。
安全運転技術と責任感
バス運転手として大切なのは、安全第一の考え方です。
交通ルールを守ることはもちろん、乗客や他の道路利用者への気配りも重視しなければなりません。
乗客が安全に乗り降りできるような配慮や、天候が悪い時の適切な対処も重要です。
運行中の安全を守るためには、常に周囲を注意深く観察し、予期せぬことが起きても落ち着いて対応する必要があります。
また、事故を防ぐため体調が悪いと感じた時には早めに申告することや、車両のメンテナンスを欠かさないことも重要です。
コミュニケーション能力
バス運転手は、コミュニケーションの機会が多い職業でもあります。
そのため、乗客や同僚、さらには他の道路利用者と、スムーズにやりとりできるようなコミュニケーション能力が必要です。
コミュニケーション能力が優れたバス運転手は、何か問題が起きた時には落ち着いて情報を伝え、乗客に安心感を与えられます。
地理知識・ルート把握
バス運転手にとって、担当エリアの地理に関する知識は非常に重要であり、安全運行と顧客サービスの両面で不可欠な要素です。
地理知識やルート把握を行うことで、以下のようなことに対応することが可能になります。
- 安全運行と状況判断
- 効率的な運行
- 顧客対応(道案内)
- 信頼性の確保
時間管理能力・体力
健康は、バス運転手の職務を遂行する上で欠かせない要素です。
健康な体は、集中力を保ち、長時間の運転でも疲れにくいため、安全運転に直結します。
また、体調管理ができている人は、突発的な欠勤の回数を減らせる可能性があります。
バス運転手はシフト制で働いているケースが多く、欠勤時に代理のドライバーを見つけるのは大変です。
そうした面から見ても、体調管理ができる人はバス運転手に向いているといえます。
バス運転手になるメリット

バス運転手に転職すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
安定した給与で長く働ける
需要の安定性、定年後の再雇用制度、体力に応じて短時間勤務へのシフトも可能な会社があるため、安定して長く働きやすい職業と言えます。
特に高齢化社会で公共交通機関の需要は高く、未経験者でも運転スキルを活かしてキャリアを築きやすい環境です。
人間関係がシンプル
バス運転手の働く環境は、以下のような理由から人間関係はシンプルであるといえます。
- 運転中は基本的に一人
- 乗客との関わりは短時間・限定的
- 業務分担が明確
そのため、常に人と協力して働くことや複雑な人間関係を避けたい方にとって、理想的な職場環境であるでしょう。
シフト制でプライベートも充実
働き方改革により、無理な長時間労働は厳格に制限されています。
また、シフトが決まっているため、家族との時間や趣味の時間を計画的に確保しやすいという声も多いです。
そのため、プライベートをしっかりと充実させたいという方に向いていると言えます。
バス運転手になるデメリット

一方で、あらかじめ理解しておくべきデメリットもあります。
不規則な勤務時間
高速バスや観光バスの運転手の場合は、早朝出勤や夜勤、宿泊を伴う勤務がある場合もあります。
また、シフト制であることが多いため、規則的な生活ができない可能性もあるといえます。
これはメリットでもあり、場合によってはデメリットになってしまうのです。
乗客の命を預かるというプレッシャー
数十名の命を預かる責任は非常に重いものです。
プレッシャーを重荷と感じすぎず、「プロとしての誇り」に変えられる精神的なタフさが求められます。
プレッシャーに弱い方や、安全第一を守れない方は向いていないかもしれないです。
バス運転手に転職する方法
ここまでの仕事内容や働き方の説明から、バス運転手の仕事に興味を持った方は、プレックスジョブなどの転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントは会社の雰囲気や働き方など、求人に掲載されていない情報も持っているため、自分に合った会社を選ぶことが可能です。
その他にも、転職を成功へ導くためのサービスを提供しています。例えばプレックスジョブでは、以下のようなサポート体制を整えています。

実際に、プレックスジョブを利用した方からは以下のような声が寄せられています。
前職からの転職を考えた理由は?
56歳になり子供の手も離れ自分だけの時間が出来ました。若い頃に憧れたバスドライバーに挑戦しようと思いました。大型は初めて、MT車は30年ぶりで不安もありましたが、挑戦できる喜びが勝りました。
入社を決めた理由は?
会社見学の雰囲気、説明して下さった方々のお人柄でしょうか。きちっとしていながらも暖かなものを感じ取れました。
初心者でも研修期間がしっかりある事、大型二種免許取得費用を退職時にいただける事、福利厚生がしっかりしているのも有り難かったです。
入社してみて良かった点は?
生きる活力、目標に向かって努力する事の喜びが出来ました。
プレックスジョブを利用した感想
異業種からの転職で何もわからずでいましたが、進むべき道筋を作って頂きました。
私はとても良い方に担当になって頂いたと思います。
お若い方でしたが、しっかりとした常識を持ち合わせ礼儀正しく親身になって頂きました。
他社を利用した事もありますが、挑戦する事を後悔するような対応でしたので、担当者のお人柄、仕事に取り組む姿勢はとても大事だと思います。
私にも言える事ですが、働く個人によって勤める会社の評価が変わると思った出会いでした。
担当の〇〇様には感謝しております。この繋がり一つで利用者の人生が変わると言っても良いと思います。
私の人生、生活が変わりました。〇〇様には感謝の気持ちで溢れています。ありがとうございました。
引用元:採用決定者からの口コミ・評判
情報収集したい方や、転職検討中の方でもご相談可能なので、ぜひお気軽にご登録ください。
バス運転手を目指す方からよくある質問

最後に、バス運転手を目指す方からよくある質問について、お答えしていきます。
バス運転手の仕事内容は?
安全・定時運行を最優先に、乗客の送迎、運賃収受、車内アナウンスや簡単な案内、車内点検、忘れ物確認などです。
路線バス、観光バス、送迎バスなど種類によって内容は異なります。
共通して「お客様の命を預かる」という強い責任感が求められ、乗務前後の車両点検やアルコールチェックも重要な業務です。
バス運転手は何をする職業ですか?
バスを運転し、決められた時刻表やルートを守って、安全に乗客を目的地まで運ぶ職業です。
単に運転するだけでなく、安全とサービスを確保するための多岐にわたる業務を行います。
バス運転手の年収は?
バス運転手の平均年収は461.1万円です。
全産業の平均年収が478万円であることを踏まえると、バス運転手の年収は日本全体の水準と大きな違いははありません。
一般的な生活設計を考えやすい年収帯といえるでしょう。
バス運転手の年収について、さらに気になる方は以下の記事もご覧ください。
バス運転手の年収を種類・地域・年齢別に調査!他のドライバー職と比較して給料は低いのか?
バス運転手はどんな人が向いていますか?
強い責任感と安全意識を持ち、時間管理や体調管理が得意な人です。
また、お客様第一の姿勢で冷静に対応できる方は、特に現場で重宝されます。
まとめ
バス運転手は、重い荷物を下げるなどの体力的負担は少なく、直接的に人とのつながりを感じられる仕事です。
また、ライフスタイルに合わせて高速バス・観光バス・路線バス・送迎バスなど、異なる働き方の職場を選ぶことで自分らしく活躍できます。
バス運転手の仕事に興味を持ったものの、一人で転職活動を進めるのが不安という方は、ぜひプレックスジョブにご登録ください。
プレックスジョブでは、実績豊富な専任のアドバイザーが転職活動を最後までサポートいたします。