長距離ドライバーの年収相場は約491.9万円

※令和6年(2024年)民間給与実態統計調査は未公開
年収相場 | |
トラックドライバー※1 | 約491万円 |
全国※2 | 約460万円 |
※1.トラック運転手 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
※2.令和5年分 民間給与実態統計調査
トラックドライバーの年収相場は約491万円です。
一方で、日本全体の平均年収は約460万円であり、働き方次第で平均を上回りやすい職業と言えます。
ただし、トラックドライバーの年収には条件により収入に幅が出やすくなります。
- 走行距離に応じた歩合給
- 残業代や深夜手当
- 高速代や待機時間に対する手当
つまり、同じ「長距離ドライバー」でも、勤務する会社の規模や路線、担当エリアによって大きく年収が変動するのが特徴です。
ここからは、年齢や地域といった条件ごとの具体的な年収差について解説します。
グラフ引用元データ:
2023 年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態 (概要版抜粋) 公益社団法人 全日本
令和5年分 民間給与実態統計調査
令和4年分 民間給与実態統計調査
令和3年分 民間給与実態統計調査
年齢別の長距離ドライバー年収

年齢層※1.3 | 平均年収(万円) |
|---|---|
20~24歳 | 約330万円 |
25~29歳 | 約380万円 |
30~34歳 | 約420万円 |
35~39歳 | 約450万円 |
40~44歳 | 約470万円 |
45~49歳 | 約490万円 |
50~54歳 | 約500万円 |
55~59歳 | 約480万円 |
※1.トラック運転手 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
※3.2024年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態
最も年収が高くなる年齢は、45歳〜54歳頃です。
長距離ドライバーは、走行距離や担当ルートによって歩合給や残業代が加算されます。そのため、経験を積むほど収入を上げやすい特徴があります。
一方、若手層は平均年収が低めです。ただし、30代以降になると運転スキルや仕事量に応じて収入が上がりやすくなります。
54歳をすぎると体力的な負担から勤務時間を抑える傾向があり、年収がやや下がる傾向が見られます。
年齢に応じた働き方を選び、体力と収入のバランスを取ることが長期的に安定して稼ぐためのポイントです。
地域別の長距離ドライバー年収

地域※1 | 平均年収(万円) |
|---|---|
北海道 | 約410万円 |
東北 | 約400万円 |
関東 | 約480万円 |
中部 | 約460万円 |
北陸信越 | 約440万円 |
近畿 | 約470万円 |
中国 | 約430万円 |
四国 | 約420万円 |
九州 | 約420万円 |
沖縄 | 約390万円 |
※1.2024年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態
大都市圏は物量が多く輸送需要が高いため、平均年収も高めに推移しています。
関東や近畿は企業数や物流拠点が集中しているため、輸送案件が多く収入が上がりやすい傾向にあります。
一方で地方は輸送距離が長くなることも多いですが、物量そのものが少ないため年収水準はやや低めです。
地域差は生活コストにも関係しており「収入が高い=生活が楽」とは限らない点に注意しましょう。
男女別の長距離ドライバー年収

地域※3 | 男性の年収平均 | 女性の年収平均 |
|---|---|---|
全国 | 約414万円 | 約330万円 |
北海道 | 約380万円 | 約360万円 |
東北 | 約362万円 | 約265万円 |
関東 | 約450万円 | 約347万円 |
北陸信越 | 約407万円 | 約324万円 |
※3.2024年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態
平均年収は男性ドライバーのほうが高い傾向にあります。
女性ドライバーは近年増えてきていますが、家庭との両立を重視して仕事をセーブして選ぶケースも多く、長距離便を担当する勤務時間の違いが年収に差が出ています。
とはいえ、物流業界は女性活躍を推進しており、長距離を選択すれば男性並みに稼ぐことも十分可能です。
性別よりも「どんな働き方を選ぶか」が収入に直結するといえるでしょう。
長距離ドライバーは高収入・稼げると言われる理由

長距離ドライバーが「稼げる」と言われるのは、ドライバーならではの働き方と、支給される手当が理由です。
月収 | 内容 |
|---|---|
基本給与 | 月ごとに安定して支給される定額報酬 |
歩合給与 | 配送荷物や走行距離に比例した報酬 |
残業手当 | 規定の勤務時間を超過した場合に発生する追加手当 |
その他手当 | 危険業務や深夜勤務など、特別な業務に応じて支払われる手当 |
ここからは、歩合制や残業代が収入にどのように反映されるのか、また手当の種類とその効果について詳しく解説していきます。
歩合制と残業代が年収アップに繋がる
長距離トラックドライバーが高収入と言われる理由のひとつが歩合制です。歩合制とは、走行距離や輸送した荷物の量に応じて給料が上乗せされる仕組みのことを指します。
走れば走るほど収入が増えるため、長距離トラックドライバーならではの稼ぎ方と言えるでしょう。
さらに、ドライバーという仕事の性質上、残業代で収入が伸びやすいことも大きな特徴です。
残業が発生しやすい理由
- 交通渋滞や事故による遅延
- 雨や雪などの悪天候で速度を落とす必要がある
- 荷物の積み下ろしや荷待ち時間が長引くことがある
ドライバーならではの要因によって拘束時間が延びる分、残業代や深夜勤務手当が加算されます。
特に歩合制や残業代がしっかり支払われる会社であれば、頑張った分だけ給与が跳ね上がりやすく、安定して高収入を目指せます。
手当で給与アップに繋げることも可能
長距離ドライバーには、基本給や歩合以外に独自の手当が付与されます。
長距離ドライバーによくある手当
- 深夜手当
- 宿泊手当
- 無事故手当
- 長距離運行手当
- 特殊貨物輸送に伴う資格手当
長距離ならではの働き方に伴う負担を補うために設定されており、積み重ねることで大きな収入差につながります。
たとえば無事故手当は安全運転を継続することで安定的に支給され、宿泊手当は長期運行時の宿泊費や生活補助の役割を果たします。
つまり、長距離ドライバーは「基本給+歩合+手当」で構成され、条件が整えば高収入を実現しやすい職業です。
年収1,000万円も可能?長距離トラックドライバーで高収入を叶えるコツ
長距離トラックドライバーは「年収1,000万円も稼げる!」という噂がありますが、実際に企業に勤める一般的な働き方でそこまで到達するのは難しいのが現実です。
ただし、年収700万円台であれば十分に目指せる可能性があります。
ここからは、長距離ドライバーが年収700万円などの高収入を実現するための具体的なポイントを紹介していきます。
年収を大幅に伸ばすには「工夫して稼げる条件を積み上げていく」ことが不可欠です。
これから紹介する取り組みを意識すれば、他のドライバーとの差別化につながり、より高収入を狙いやすくなります。
長距離ドライバー経験を積む
長距離ドライバーは経験を積むほど、年収は上がりやすくなります。
年収が上がりやすい理由
- 事故率が低い=安全に任せられる人材
- 道路状況を見越したルート選びができる
- 荷積み・荷下ろしの段取りの効率化ができる
- 法規制の理解と遵守
未経験者は基礎から始めるため給与は低めですが、経験を重ねれば給与交渉や好条件の転職が可能になります。
数年の運転経験があるドライバーは即戦力として市場価値が高く、転職時には初めから高い給与水準での交渉ができる場合も多いです。
実績は最大の武器になるため、キャリアを積み重ねる意識が大切です。
配送する荷物を選ぶ
運ぶ荷物の種類によって収入は大きく変わります。例えば、以下のような特殊な輸送は高収入になりやすい分野です。
荷物の種類 | 具体的な荷物 |
|---|---|
国際便で運ぶ荷物 | ・ コンテナ貨物 |
重量物輸送 | ・ 風力発電の羽根や鉄塔の部材 |
危険物輸送 | ・ 石油製品 |
特殊な輸送には専用の免許や資格が必要になる場合がありますが、資格取得を視野に入れて、より単価の高い仕事を選ぶことが高収入への近道です。
配送地域を選ぶ
関東や近畿など、物流の中心地は案件が豊富で高収入につながりやすい傾向です。
新しいルートを社内で開拓することは難しいですが、転職時に地域を考慮すれば効率的に収入を上げられるでしょう。
会社によっては寮や家賃補助を用意しているケースもあり、福利厚生も考慮すると実質的な手取り額を増やせます。
運転できる車両を増やす
対応できる車両が増えれば任される仕事の幅も広がり、資格手当や基本給与のアップに繋げられる可能性があります。
一度にすべての免許を取得するのは難しいですが、段階的に増やしていくことで着実に収入を伸ばせます。
年収アップに繋がる運転車両
- バン・ウイング
- 平ボディ
- キャリアカー
- トレーラー
- タンクローリーなど
長距離トラックドライバーとして長く活躍していくなら、特殊な荷物を運べるようになるのも強みです。
未経験から挑戦したい方、転職してスキルアップしたい方は、資格支援手当のある会社を選ぶと良いでしょう。
運送以外にできる仕事を増やす
資格を取得することで運送以外の仕事にも対応でき、収入アップの可能性が広がります。
資格名 | 資格概要 |
|---|---|
けん引免許 | トレーラーなどけん引車両を運転できる資格 |
フォークリフト運転技能講習 | 荷物の積み下ろしなどに使うフォークリフトを運転できる資格 |
危険物取扱者 | ガソリンなど危険物を運搬する際に必要な資格 |
高圧ガス移動監視者 | プロパンガスなど、高圧ガスを車両で輸送する際に必要な資格 |
特にけん引免許やフォークリフト資格は比較的取得しやすく、実務でも需要が高い資格なのでおすすめです。
スキルの幅を広げることが、自身の市場価値を高める近道になります。
▼けん引免許の取得方法を詳しく知る
牽引免許取得は難しい?需要が高まる牽引免許の取得方法やコツ・難易度を解説!
体調管理を徹底する
しっかり稼ぐには、安全運転ができる健康な身体が欠かせません。
長距離トラックドライバーは長時間運転で疲労が蓄積しやすく、心身に不調があると重大事故につながるリスクが高まります。
実際ドライバーの体調不良が原因となる重大事故は毎年発生しています。
そのため、企業は採用時や定期健診で健康診断の結果を厳しく確認し、基準を下回る場合には採用を見送ることもあります。
また、健康手当を導入して従業員の健康意識を高めるなど、会社としてサポートを行う例も増えています。
このように、体調管理は安全運転の前提であると同時に、長く安定して稼ぎ続けるための土台になると言えるでしょう。
参考サイト
体調不良で運転 首都高3人死亡の事故 運転手が起訴内容認める | NHK | 事件
全日本トラック協会_トラック運送事業者のための - 健康起因事故防止
長距離ドライバーはやめとけと言われる理由とは?

長距離トラックドライバーが「やめとけ」と言われる理由は、プライベートの時間が確保しづらいことです。プライベートの時間が確保しづらいことで、以下のような問題が起こります。
- しっかり休めず、疲労が回復しにくい
- 家族と過ごす時間が取れない
- 規則正しい生活リズムを保ちにくい
- こういった負担を踏まえると、給与が少なく感じる
アンケート結果からもわかるように、長距離トラックドライバーは歩合給や残業代によって収入を伸ばせる一方で、体力的な負担も大きい仕事です。
拘束時間が長く、心身に疲れが溜まりやすいことから「もっと給料が高くても良いのでは」と感じる人も少なくありません。
そのため、全国の平均年収から見て高収入を得やすい反面、ライフスタイルの自由度が低くなることが「きつい」と言われる背景があります。
ただし、この働き方が合う人にとっては稼ぎやすい職業でもあります。向いているのは次のような方です。
- 長時間運転に抵抗がない人
- デスクワークが苦手な人
- 短期間でお金を貯めたい人
- 体力に自信があり、体を動かすことが好きな人
自分の価値観やライフスタイルに合うかを見極めることが、長く働けるかどうかの分かれ道になります。
データ引用元
【エッセンシャルワーカー転職市場のリアル調査第1弾】「今すぐ変えたい」から始まる転職 ドライバーの"リアルな職場選びの基準
▼さらに詳しくトラック運転手の実態を知りたい方はこちら
トラック運転手はやめとけと言われる理由6選とその実態!転職のためのポイントもご紹介
長距離ドライバーで安定収入を叶える求人選びのコツ
高収入を狙える長距離ドライバーの仕事ですが、求人選びを誤ると収入が不安定になったり、働きづらい環境に悩まされる可能性があります。
安定した収入と安心して働ける環境を得るためには、求人票のチェックポイントを押さえることが重要です。
それぞれ詳しく解説します。
給与形態と手当を確認する
求人を選ぶ際に最も注意したいのは給与の内訳です。
トラックドライバーの月給は基本給に加え、走行距離や労働時間に応じて支給される歩合給で構成されています。
歩合給の割合が大きすぎると、残業時間や休日数によって毎月の収入が大きく変動し、安定性を欠く点に注意が必要です。
安定収入を重視するなら、基本給がしっかり確保され、歩合が適度に上乗せされる形が理想です。
- 基本給(みなし残業代は含むか)
- 歩合給(基本給とのバランス)
- 手当(支給の有無)
また、求人票に記載された月給には、みなし残業代や各種手当が含まれている場合もあります。
安定して稼げる給与+頑張りで稼げる給与のバランスをチェックしましょう。
さらに、賞与の有無や車両維持費の扱いも会社によって異なるため、細かい条件を把握してから応募することが安定収入につながります。
福利厚生を確認する
給与条件が良くても、福利厚生が整備されておらず手取りが少なくなる可能性もあります。
最低限、運行に必要な費用と、勤務に伴う基本的な費用(交通費など)が支給されるかどうか確認しましょう。
福利厚生のチェックポイント
- 家賃補助・寮社宅完備
- 交通費負担
- 深夜手当
- 運行に必要な費用の負担
└ 高速道路料金
└ 車両の整備費用
└ ガソリン代 など
とくに長距離ドライバーは高速道路を使う機会が多く、運行費用の扱いは会社ごとに異なります。
高速道路には「深夜割引」があり、対象時間外に通過すると料金を自己負担させる企業もあります。
手当や補助費用も収入に直結するため、事前確認を行いましょう。
ただし、自己負担額などは求人票に全て掲載されていない場合も多いため、転職サイトのキャリアアドバイザーなど仲介会社を通じて確認すると安心です。
参考
高速道路の深夜割引の見直しについて | 全日本トラック協会 | Japan Trucking Association
高速道路の深夜割引の見直しについて | 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本
企業の実態を確認する
会社の経営基盤が安定しているかどうかも収入に直結します。設立年数や従業員数、取引先の多さを調べ、経営が安定している企業を選びましょう。
加えて、所有トラックの更新状況も参考になります。
車両が古いまま使われていたり、ドライブレコーダーなどの設備導入がされていない場合は、会社の投資意識が低くドライバーへの配慮が不足している可能性があります。
キャリアアップ支援の有無
キャリアアップ支援がある会社を選ぶことは、長期的に収入を伸ばすための近道です。
近年は資格取得費用を補助する企業も増えており、未経験者でもドライバー職へ挑戦しやすくなっています。
さらに入社後も制度を活用することで、収入アップやキャリア形成につながります。新人研修やスキルアップ研修が整っている会社は、社員を長期的に支援する姿勢が強い傾向です。
長く安定した収入を得て働きたい方ほど、制度の充実度を確認しておくことがポイントです。
長距離トラックドライバーの年収についてよくある質問
ここでは、長距離トラックドライバーの年収についてよくある質問をまとめています。
それぞれ解説していきます。
長距離ドライバーは年収700万や1000万も目指せる?
A.年収700万円は目指せる範囲ですが、会社員として年収1000万円を稼ぐのは難しいです。
基本給が高めに設定され、歩合給でしっかり稼げる環境であれば、年収700万円台に届く可能性はあります。
しかし、かつては可能だった1000万円超えも、現在は働き方改革による残業規制や運賃値下げ競争の影響で難易度が上がっているのが現状です。
特にネット通販の拡大に伴い物流需要は増えているものの、運賃の単価は下がり、ドライバー1人あたりの売上が伸び悩んでいます。
もし1000万円を目指すなら、会社員ではなく独立・開業して個人事業主として案件を選び、裁量を持って働くスタイルが現実的です。
ただし、その場合は車両購入や維持費、営業活動といったリスクも伴うため、慎重に判断しましょう。
参考:建設業・ドライバー・医師の働き方改革総合サイト はたらきかたススメ|厚生労働省
ドライバーの中でも給料が高いのは?
A.ドライバー職の中でも専門性の高い業務に従事する職種が高収入を得やすいです。
ドライバー職 | 全国の平均年収 |
|---|---|
クレーン運転士 | 526.9万円 |
トラック運転手 | 491.9万円 |
ダンプカー運転手 | 491.9万円 |
トレーラートラック運転手 | 491.9万円 |
タンクローリー乗務員 | 491.9万円 |
フォークリフト運転作業員 | 467.3万円 |
観光バス運転手 | 461.1万円 |
送迎バス等運転手 | 461.1万円 |
路線バス運転手 | 461.1万円 |
タクシー運転手 | 414.9万円 |
ルート配送ドライバー 宅配便配達員 | 394.5万円 |
引越作業員 | 394.5万円 |
クレーン運転士の平均年収は約527万円と最も高く、次いでトラック運転手やトレーラートラック運転手、タンクローリー乗務員が約492万円となっています。
一方で、タクシー運転手や宅配便配達員は400万円前後と低めです。この差は、取り扱う荷物の特殊性や必要とされる資格、リスクの高さに起因しています。
つまり、危険物や重量物を扱うなど高いスキルや責任が伴う業務ほど収入は高くなる傾向にあります。
安定した収入を求めるなら、専門資格を活かせる職種を選ぶのが有効です。
長距離トラックドライバーになるにはどうしたらいい?
A.免許取得後、ルート配送や中距離の経験を積みましょう。
長距離トラックドライバーを目指すには、以下のステップを踏むのが一般的です。
1.普通自動車免許(MT)・中型免許・大型免許の取得の取得
トラック運転の第一歩は普通免許です。小型トラックなら普通免許でも運転可能ですが、業務範囲は限られます。
長距離ドライバーには中型免許や大型免許を必要とすることがほとんどなので、より大きな車両を扱えるようになりましょう。
2.短距離・中距離で経験を積む
全くの未経験からいきなり長距離ドライバーになれる求人はかなり少ないです。長距離は体力的・安全面で負担が大きいため、まずは短・中距離の仕事で経験を積む必要があります。
3.長距離輸送へステップアップ
基本的な運転スキルや配送業務の流れを理解できたら、長距離輸送に挑戦できるチャンスが増えます。
企業によっては資格取得支援制度を導入しており、入社後に大型免許等を取得できるケースもあります。
求人を探す際は、長距離の配送業務を行っているか、免許取得支援制度があるかを確認するとスムーズにステップアップできます。
長距離トラックドライバーの2024年問題はどうなった?
A.稼ぎにくくはなったものの、年収としては大きな変動はありません。
2024年問題とは、ドライバーの労働時間を制限する法改正により物流業界全体に影響が出るとされる問題です。
結論として、現時点で年収が大幅に下がったというデータは確認されていません。荷待ち時間の削減や効率化の取り組み、運賃の調整といった対応が進められているためです。
ただし、労働時間が短縮されたことで輸送能力は不足しており、「モノが運べなくなる」懸念は依然残ったままです。
その結果、ドライバーの人手不足はより深刻となり、業界全体で効率化や人材確保が急がれています。
参考
物流の「2024年問題」とは - 東北運輸局
知っていますか?物流の2024年問題 | 全日本トラック協会 | Japan Trucking Association
好条件の長距離トラックドライバーに転職したいなら
物流需要の高まりに伴い、長距離トラックドライバーの募集も増えています。
しかし、求人に記載されている給与や福利厚生はあくまで目安であり、実際の勤務時間や休暇の取りやすさ、職場の雰囲気までは分かりにくいものです。
そのため、長距離トラックドライバーに挑戦してみたい方は、物流に特化した求人サイト「プレックスジョブ」の利用をご検討下さい。
「自分にもトラックドライバーが務まるのか知りたい」「自分の会社の給与は低いのでは?」といった不安や疑問について、専門のエージェントが無料でご相談に応じます。
また、エージェントは企業とのやり取りも行っており、面接では直接聞きづらい内容も事前に確認いたします。
- 休日の取得しやすさ
- 会社の雰囲気
- 求められる人材像
- 福利厚生の充実度
- 年収や条件交渉ができるか など
さらに、ご自身のスキルやキャリアに応じて、どれくらいの給与が見込めるのか、市場の相場を踏まえてアドバイスを受けることも可能です。
転職で実現したいことを丁寧にお伺いし、ぴったりの求人をご紹介します。無料で利用が可能なので、ドライバー職に少しでも興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
長距離トラックドライバーの年収は全国平均と比べても高水準です。しかし、その金額は勤務先や働き方によって大きく変わります。
トップ層であれば700万円前後に届くケースもありますが、歩合制や残業代が大きく影響するため、安定性には注意が必要です。
長距離トラックドライバーは長時間労働や体力的な負担もあり、誰にでも向くとは言えません。
それでも運転が好きで収入をしっかり得たい人には魅力的な職業です。自分に合った条件を見極めつつ、働きやすい企業を選びましょう。


















.jpg&w=750&q=75)

