大手引越し屋の年収と待遇

ここでは大手の引越し屋の年収や待遇などをご紹介していきましょう。
アート引越センター
アート引越センターはアートグループの1社で引越し事業を展開しています。業界でも最大手クラスの引越し業者として有名で、日本全国に支社のある運送会社です。
引越し業務だけではなく荷物の輸送全般をメインに行っている企業です。本社は大阪府大阪市にあり物販事業や輸入車販売事業なども行っている企業です。テレビCMでも有名な「0123」がマークですね。
以下、引越しスタッフの求人情報の一例です。
- 月給:23万3,000円以上
- 休日は月8~10日のシフト制日
- 家族手当、地域手当、無事故手当などの福利厚生
アリさんマークの引越社
アリさんマークの引越社は赤井英和さんのCMで有名な引越センターですね。近年ではDAIGOさんを起用してオマージュをしています。引越し以外の事業も電気工事やハウスクリーニングなど引越しに極めて隣接する事業を専門的に行っているのが特徴です。
正式名称は「株式会社引越社」です。本社は東京都江戸川区にあり日本全国に支社を持っている、まさに引越し専門の業者なのです。
2009年からはグリーン物流パートナーシップへの取り組みを行っています。2017年にはブラック企業大賞など不名誉な賞を受賞したりもして話題となっています。
求人情報の一例は以下のとおりです。セールスドライバー職となっていることで、その分給料が高いです。
- 月給は30万~33万円賞与は年3回
- 休日は月10日のシフト制、夏季年末年始、有給休暇など各種あり
- 昇給年12回(テストを毎月設けている)家族・役職手当、退職金制度、各種社会保険完備
サカイ引越センター
パンダのマークでおなじみの株式会社サカイ引越センターは、東証プライム上場の企業です。
ISO 9001(品質マネジメントシステムの国際規格)、ISO 14001(環境マネジメントシステムの国際規格)を取得している企業です。
引越し業界ではNo1の実力を持った引越し業者です。事業をスタートしたばかりの時は問題もありましたが、現在では過去の問題を改善して日本全国の引越しをお手伝いしています。
求人情報の一例は以下のとおりです。福利厚生が非常に充実しています。
- 月給は23万1,000円~、賞与年2回
- 休日は月に6日~11日
- 交通費支給、家族・役職・資格・残業手当、社会保険、財形貯蓄や確定拠出年金制度、他
ハート引越しセンター
ハート引越センターは比較的新しい引越し会社です。2tトラックなど中型のトラックを使って引越し業務を行っているので、
全国展開しており、単身赴任の方や独身の方、学生の方のお引越しにピッタリの引越センターです。
企業全体で環境に配慮した業務を行っており、環境負担低減活動や二酸化炭素の排出の低減、そしてリサイクル活動などにも積極的に参加している企業でもあります。
求人情報の一例は以下のとおりです。2025年5月末現在、引越しスタッフの募集はなく引越ドライバーの求人となっており、給料が高いです。
- 月給30万円以上、年1回の業績賞与
- ドライバー手当、各種保険完備他
引越し屋のキャリアパス
どんな仕事でもキャリアパスというものがありますが、引越し業界でのキャリアパスというのはどのようなものなのかについてを、簡単ではありますが説明していきましょう。
現場仕事は20代から30代
引越しはとても大変な仕事です。独身の中の引越しなら大きな家電製品などはないかもしれませんがそうとばかりは言えません。さらにエレベーターが無い場所への引越しもよくある事です。
肉体労働の部類に入る仕事なので、実際に現場で仕事をする人は20代~30代くらいまでの方が多いようです。
35歳くらいまでならギリギリ採用される可能性は高いでしょう。それ以上の方は引越し業界での採用は難しいかもしれません。
20代~35歳くらいまでは下積みや色々な引越しの基本的な事を学ぶ時期ともいえるでしょう。
30代後半から40代でキャリアチェンジ
35歳くらいまでは現場で経験を積んで、35歳くらいからキャリアチェンジを行います。リーダーとして活躍できるよう研修をうけたり、主任として活躍できるような研修を受けて次のステップに進んでいきます。
特に40代くらいになったら上級管理職に就任するために、必要な研修を受けたり場合によっては試験を受けたりする事が多いようです。
これによって引越しの現場で働くのではなく、管理職として様々な業務を行うようになります。
管理職
管理職になると従業員を束ねるリーダーに、業務の指示を行ったり日常的な業務の指示を行います。当然ですが年収も上がっていきますし、引越しの業務を行う事もありません。
ただし管理職になるためには基礎能力が必要です。これまでの業務を通して管理職とはどんなものなのかなどを学び、次の人材を育成する役割を果たさなくてはなりません。
もちろんそれまで感じなかったプレッシャーも感じるかもしれませんが、やりがいを感じるポジションである事は間違いありません。
引越し屋での管理職を簡単に言うと、支店の店長になったり運行管理などを行います。
営業職

営業職が何をするのかというと、引越しのお客様との綿密な打ち合わせ業務を行うだけではなく、引越しの当日になって問題が起こったりしないように、お客様の要望や指示などを引越しスタッフに伝える役割を担います。
営業職というのはクライアントと現場で働くチームとの橋渡しをしなくてはならない重要なポストです。
そのため漏れなく聞く耳、漏れなく話す口が必要になります。コミュニケーション能力が必要なポジションになります。
40代で転職する人も
20代から引越し屋で仕事をされている方の中には、40代になってから転職を選択する方も多いようです。
転職先に多いのが運送業の仕事を選ぶ方が多いようです。その理由はやはり運転に慣れているからというのが理由でしょう。
そして引越し屋の経験があると、小さい路地などもよくわかっているので運送業で働くには有利です。それに引越しの時の体力があれば手積みみ手おろしが無い運送会社だと肉体的に楽というのがあるからかもしれません。
「引越し屋はきつい」は本当か
よく言われているのが「引越し屋はきつい」という噂。この噂は本当なのでしょうか?そう思われている理由をご紹介いたします。
現場作業は体が資本
どんな仕事であっても肉体労働に分離される仕事というのは体が資本です。
特に引越し屋の仕事というのは家具や大きな家電を運び出したりしなくてはなりませんし、中には階段で登らなくてはならない場所もあるでしょう。
そのため若い頃は動きに慣れてしまえば比較的楽な仕事だと思っていても、年齢を重ねていくといくらコツを覚えていても、少しずつ辛くなっていくのは仕方がない事なのかもしれません。
若い方でコツを覚えただけでは辛いという方は普段から肉体を鍛えておく必要がありそうですね。
休みは取れる?残業は?
引越し屋は休みが取れないのでは?と感じる方も多いようです。
確かに日曜日に引越しを指定する方も多いようなので、担当してしまったら休みの日に休めない事もあるかもしれませんが、基本的には週休2日制のところが多いので心配はいりません。
ただし繁忙期になると休みが取りにくい状況になる可能性は否定できません。残業についてはトラックドライバーと比べると少ないですし、深夜に仕事があるという事もありませんので心配する必要は無いかもしれません。
年収・待遇・福利厚生は
年収や待遇、福利厚生については企業によって違いがあります。大手はやはり手厚く保障されているようですね。
年収に関しては20代の場合だと同じ年代の方に比べると高い方かもしれませんが、中高年になってくるとやや見劣りするかもしれませんね。
例えばずっと現場で働くのではなく、管理職を目指して研修などを受けてみると良いでしょう。
現場での仕事から抜け出せて年収も上がります。ただしその分責任のある仕事をしなくてはならないという部分も頭に入れておきましょう。
スキルアップの機会は多い
引越し屋では出世しないのでは?なんて考えてしまうかもしれませんが、実際には出世する機会は多いでしょう。
キャリアパスは会社ごとですが、特に大手は制度化されていることも多く、自分の頑張り次第ではどうにでもなります。
ある程度引越しの業務を行い経験を積んだら、リーダーへの昇進試験や、管理職を狙って勉強を行うと良いかもしれません。
希望している年収を獲得する事もでき、満足度も高いお仕事になる可能性は大きいでしょう。
将来を見据えた働き方を
引越し屋の仕事は決して楽な仕事ではありません。お客様の荷物に傷をつけてはならないので非常に神経も使います。また肉体労働なのでいつまでも続けられる仕事でもありません。
だからこそ将来を見据えた働き方をしなくてはならないのです。若い頃は周囲より効率よくお金を貯める事もできるので、30代半ば頃になったらキャリアチェンジをしたり転職を考えたりして見ても良いでしょう。
まとめ

今回は引越し屋の業務内容やお給料や福利厚生などについてを、各会社ごとにご紹介いたしました。
肉体労働でもあるので若い内から計画的にお仕事をすると良いでしょう。この記事が引越し屋での仕事や給料などを知りたい方の参考になれば幸いです。