スーパーゼネコンへの転職難易度は大学の偏差値で例えると難関国立レベル
スーパーゼネコンに転職するのは難しく、大学の偏差値で例えると難関国立レベルと言えます。スーパーゼネコンの5社は応募者数が非公表のため、正確な選考倍率はわかりません。
ただしスーパーゼネコン各社の中途採用は、数十人から200人程度で、合計1000人前後です。この数字は建設業界全体の就業者477万人中の0.1%以下であり、スーパーゼネコンの転職が難しいとわかります。
会社名 | 2024年度の中途採用者数 |
|---|---|
鹿島建設 | 638人※ |
清水建設 | 209人 |
大成建設 | 164人 |
大林組 | 98人 |
竹中工務店 | 非公表 |
※2024年度の大幅な人数増加はグループ会社の再編に伴うもの
出典:各社の有価証券報告書またはキャリア採用ホームページ
2024年度はグループ再編の影響もあり、鹿島建設の中途採用者数が多くなりましたが、2023年度の鹿島建設の中途採用者数は78人でした。また竹中工務店は中途採用者数を公表していませんが、2019年度から2021年度にかけて、30人〜40人程度の中途人材の採用を公表していました。
上記のことから、スーパーゼネコンの転職難易度は、高いと言えるでしょう。
ここからはスーパーゼネコン5社の転職難易度について、各社の中途採用者数をもとに解説します。
鹿島建設|中途採用者数:638人※2024年度
鹿島建設は、2024年度の中途採用者数が638人であり、スーパーゼネコン5社で最も多いです。
ただし2024年度の中途採用者数が多いのは、グループ再編による一時的な影響であり、中途採用で転職する難易度が下がったわけではありません。過去5年の中途採用者数は、以下のとおりです。
年度 | 中途採用 |
|---|---|
2024年度※ | 638人 |
2023年度 | 78人 |
2022年度 | 77人 |
2021年度 | 93人 |
2020年度 | 80人 |
※2024年度の大幅な人数増加はグループ会社の再編に伴うもの
表のとおり、鹿島建設は2020年度から2023年度の中途採用者数が100人を下回っており、中途採用での転職難易度は高いと言えるでしょう。なお鹿島建設に転職するのが難しい理由や、中途採用の転職難易度については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事:
鹿島建設の中途採用の難易度を偏差値で例えると?転職に成功する方法
清水建設|中途採用者数:209人※2024年度
清水建設は、2024年度の中途採用者数が209人で、鹿島建設に次ぐ人数となっています。
過去5年における清水建設の中途採用者数の推移は、以下のとおりです。
年度 | 中途採用 |
|---|---|
2024年度 | 209人 |
2023年度 | 167人 |
2022年度 | 85人 |
2021年度 | 77人 |
2020年度 | 65人 |
表のとおり、清水建設は中途採用の獲得を強化している傾向にあります。実際に清水建設では、2025年4月からキャリア採用として、リファラル採用やアルムナイ採用の制度を整備しています。
参照:キャリア採用における制度の新設および改訂について|清水建設株式会社
上記のことからも、清水建設が中途採用に積極的になっているとわかるでしょう。なお清水建設の中途採用の難易度や転職時のコツは、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事:
清水建設の中途採用の難易度|エリア職や施工管理の転職で受かるコツ
大成建設|中途採用者数:164人※2024年度
大成建設は、2024年度の中途採用者数が164人で、スーパーゼネコンで3番目に高くなっています。
過去5年における大成建設の中途採用者数の推移は、以下のとおりです。
年度 | 中途採用 |
|---|---|
2024年度 | 164人 |
2023年度 | 102人 |
2022年度 | 69人 |
2021年度 | 28人 |
2020年度 | 11人 |
大成建設は中途採用を強化しており、2020年度の11人から2024年度の164人まで急増しています。
大成建設は中期経営計画(国内土木事業)の資料で、受注大成を強化するために『新卒・キャリア採用拡大と教育システムの整備、シニア社員活躍に向けた環境の整備』と書いています。そのため土木事業領域においては、土木施工管理技術者は以前より転職しやすい状況と言えるでしょう。
参照:【TAISEI VISION 2030】達成計画・中期経営計画(2024-2026)|大成建設株式会社
なお大成建設に中途採用で転職する難易度や、大成建設に転職しやすい人の特徴は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
関連記事:
大成建設の中途採用の難易度|高卒・第二新卒でも転職できるかを解説
大林組|中途採用者数:98人※2024年度
大林組は、2024年度の中途採用者数が98人でした。
過去5年における大林組の中途採用者数の推移は、以下のとおりです。
年度 | 中途採用 |
|---|---|
2024年度 | 98名 |
2023年度 | 101名 |
2022年度 | 102名 |
2021年度 | 76名 |
2020年度 | 57名 |
大林組は、以前から一定数を中途で採用していますが、他のスーパーゼネコンと比べると、急激な中途採用の拡大には慎重に見えます。実際に大林組は、2024年度の中途採用者数が98人の一方で、新卒採用者数が359人であり、中途採用比率は21.4%と低い水準でした。
上記の数字から、大林組は中途採用での獲得に積極的ではないと考えられるでしょう。ただし年間100人前後を採用していることからも、転職が不可能なわけではありません。大林組の中途採用の難易度や書類対策・面接対策は、以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:
大林組の中途採用難易度は?転職できる人の特徴や書類・面接対策を解説
竹中工務店|中途採用者数:非公開
竹中工務店は、スーパーゼネコンで唯一の非上場企業であり、中途採用者数を公表していません。
ただし過去5年の新卒採用者数と、2019年度から2021年度までの中途採用比率は公表しています。
年度※ | 新卒採用比率 | 中途採用比率 |
|---|---|---|
2021年度 | 84.2% | 15.8% |
2020年度 | 83.6% | 16.4% |
2019年度 | 83.2% | 16.8% |
※2022年以降は記載なし
出典:キャリア採用FAQ|株式会社竹中工務店
年度 | 中途採用 |
|---|---|
2023年度 | 211人 |
2022年度 | 203人 |
2021年度 | 191人 |
2020年度 | 248人 |
2019年度 | 244人 |
上記2つの数字を踏まえると、竹中工務店の中途採用者数は、年間30人〜40人だと推測できます。
年間30人〜40人の中途採用者数は、他のスーパーゼネコンと比べても、かなり少ないと言えます。竹中工務店が中途採用に消極的な理由は、会社全体で『作品主義』や『品質経営』を掲げており、中途採用でも品質に対するこだわりを厳しくチェックしているからだと考えられます。
なお竹中工務店に中途採用で転職する難易度やキャリア採用や第二新卒で転職できる人の特徴は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
関連記事:
竹中工務店の中途採用の難易度|キャリア採用や第二新卒で転職できる人の特徴
ここまで紹介したとおり、スーパーゼネコン5社は、いずれも転職するのが難しいです。
そこでつづいては、スーパーゼネコンに中途採用で転職するのが難しい理由を解説していきます。
スーパーゼネコンに中途採用で転職するのが難しい5つの理由
スーパーゼネコンに中途採用で転職するのが難しい理由は、以下の5つです。
- 新卒での採用がメインで中途採用の募集枠が多くないから
- 各社が平均年収1000万円以上で福利厚生も充実しているから
- 有名な建築物を多く施工しており技術者から人気があるから
- スーパーゼネコンへの転職では即戦力人材が求められるから
- 企業ごとに社風が異なりカルチャーマッチが求められるから
新卒での採用がメインで中途採用の募集枠が多くないから
スーパーゼネコンの採用は新卒一括採用が中心であり、中途採用枠が少ないことが転職の難易度を高くしている一つ目の原因です。たとえば業界最大手の1社である竹中工務店では、2019年度から2021年度にかけて、中途採用者数の比率が20%を下回っていました。
年度※ | 新卒採用比率 | 中途採用比率 |
|---|---|---|
2021年度 | 84.2% | 15.8% |
2020年度 | 83.6% | 16.4% |
2019年度 | 83.2% | 16.8% |
※2022年以降は記載なし
出典:キャリア採用FAQ|株式会社竹中工務店
また他4社も中途採用比率は20%〜30%を下回る年が多く、基本的には、新卒採用がメインです。
なお新卒採用がメインである理由は、スーパーゼネコン5社は年間離職率が1%〜3%程度であり、現職の社員が辞めないため、欠員補充の必要がないためです。結果として、中途採用では即戦力で活躍できる優秀な人材のみを採用するため、転職の難易度が高くなっています。
各社が平均年収1000万円以上で福利厚生も充実しているから
スーパーゼネコンは5社とも平均年収が1000万円以上であり、独身寮や社宅制度などの福利厚生も充実しているのが特徴です。スーパーゼネコン5社の平均年収は、以下のとおりとなっています。
会社名 | 平均年収 |
|---|---|
鹿島建設 | 1184.7万円 |
大林組 | 1140.4万円 |
大成建設 | 1058.0万円 |
竹中工務店 | 1032.1万円 |
清水建設 | 1011.6万円 |
※直近の有価証券報告書や企業HPの情報をもとに作成
上記のとおり、スーパーゼネコンは、いずれも平均年収が1000万円以上となっています。
なお国税庁の民間給与実態統計調査(令和6年分)によると、日本全体の平均年収が478万円のため、スーパーゼネコンは日本全体の2倍以上の所得があるとわかります。さらに加えて、独身寮・社宅・現場手当・海外勤務手当などの福利厚生も極めて手厚く整備されています。
また平均年収が高いだけではなく、スーパーゼネコンはボーナス(賞与)も充実しているのも魅力です。実際に日本経済新聞の調査によると、2025年冬のボーナス支給額TOP5の中に、スーパーゼネコンが3社ランクインしています。
順位 | 社名 | 税込み支給額 |
|---|---|---|
1 | ディスコ | 4,487,549円 |
2 | トーセイ | 2,760,354円 |
3 | 鹿島建設 | 2,600,000円 |
4 | 大成建設 | 2,500,000円 |
5 | 大林組 | 2,210,000円 |
出典:冬ボーナス、上位5社にゼネコン3社 業種7割でプラス|日本経済新聞
清水建設と竹中工務店のボーナス支給額は公表されていません。ただしスーパーゼネコン5社の平均年収は同じ水準なので、清水建設や竹中工務店のボーナス支給額も、かなり高い水準になると推測できます。
上記のようにスーパーゼネコンの待遇がよいからこそ、建設業界で働く求職者からの人気が高く、中途採用で転職する難易度が高くなるのです。
関連記事:
【2025年】スーパーゼネコン5社の年収ランキング | 20代・30代の年収
有名な建築物を多く施工しており技術者から人気があるから
スーパーゼネコン各社は、有名な建造物を数多く施工しており、技術力に自信のある優秀な設計士や施工管理技術者からの人気が高いです。スーパーゼネコンが施工した建造物の代表例は、以下のとおりです。
■鹿島建設の代表的なプレジェクト
- 東京駅丸の内駅舎
- 世界貿易センタービルディング
- HANEDA INNOVATION CITYなど
■大林組の代表的なプレジェクト
- 大屋根リング(関西万博)
- サンフランシスコ近代美術館
- 東京スカイツリーなど
■大成建設の代表的なプレジェクト
- 新国立競技場
- 中部国際空港
- 明石海峡大橋など
■竹中工務店の代表的なプレジェクト
- 東京タワー
- あべのハルカス
- 日本武道館など
■清水建設の代表的なプレジェクト
- トーチタワー
- 長崎オランダ村ハウステンボス
- 明治神宮宝物殿など
上記のとおり、スーパーゼネコンでは、日本を代表するような建造物のプロジェクトを担当しています。
スーパーゼネコンは誰でも知っている建造物や、普段から市民に使われるプロジェクトに携われるため、仕事に対してやりがいを求める優秀な求職者が数多く応募してきます。
だからこそスーパーゼネコンは、中途採用で転職する難易度が高くなっているのです。
スーパーゼネコンへの転職では即戦力人材が求められるから
基本的にスーパーゼネコンの中途採用では、即戦力として活躍できることが求められます。新卒採用では将来性やポテンシャルを見られる比重が高いですが、中途採用で見られるのは経験やスキルが中心です。
具体的には、1級施工管理技士の資格を持っていることを前提として、現場代理人や主任技術者として、大規模プロジェクトを完工まで導いた経験や、五大管理に対する一貫した経験や専門性が求められます。
上記のように、即戦力人材であることが必須なことも、スーパーゼネコンへの転職が難しい理由です。
企業ごとに社風が異なりカルチャーマッチが求められるから
スーパーゼネコンが扱うプロジェクトは、大規模且つ長期的な現場が多く、基本的にチームで動くことが求められます。だからこそスーパーゼネコンへの転職は、企業の社風にあった人材が求められています。
たとえば大成建設は『現場独立採算制』を導入しており、自由度の高い社風があります。清水建設では『論語と算盤』を社是に引用するなど、高い倫理観が求められます。一方で竹中工務店は『作品主義』を掲げており、プロジェクトの品質に対して強いこだわりを持っています。
上記のように、スーパーゼネコン各社で社風や文化がそれぞれ異なります。そのため転職活動の際には、即戦力かに加えて、自社の社風や文化にマッチしそうかを徹底的に見られています。
スーパーゼネコンは企業ごとの社風や文化にあわせた対策が必要なことも、転職が難しい理由なのです。
ここまで紹介したとおり、スーパーゼネコンに中途採用で転職するのは難しくなっています。とはいえスーパーゼネコンには転職できないわけではなく、ポイントを抑えることで転職の可能性は高まります。
そこでつづいては、スーパーゼネコンへの転職に成功する確率を高める方法を解説します。
スーパーゼネコンへの転職に成功する確率を高める3つの方法
スーパーゼネコンへの転職に成功するためには、以下の3つを意識してください。
- 採用担当者の印象に残る履歴書・職務経歴書を作成する
- 社風や文化にマッチした志望動機・転職理由を作成する
- スーパーゼネコンへの転職に強い転職エージェントを利用する
採用担当者の印象に残る履歴書・職務経歴書を作成する
スーパーゼネコンへの転職できる可能性を高めるには、採用担当者が書類を一目見ただけで、これまでの実績やスキルが明確に伝わるようにすることが大切です。なぜならスーパーゼネコンは応募する求職者が多いため、印象に残らない履歴書・職務経歴書では、書類落ちになる可能性が高いからです。
そのため基本のフォーマットや箇条書きを使い、読みやすい履歴書・職務経歴書を作成するのを前提に、スーパーゼネコンの採用担当者が「この求職者はよさそう」と印象に残る書類にするのが大切です。
たとえば職務経歴書には、即戦力人材のアピールで「延床5万㎡の商業施設建設で現場代理人を担当し、50名のチームを率いて工期を短縮」や「大規模トンネル工事でコストを10%削減」などの数字を使った具体的な実績を書くことで、採用担当者の印象に残りやすくなります。
さらに応募する企業にあわせて、キーワードを盛り込むことも有効です。たとえば清水建設の応募なら、長期ビジョンで記載のある『スマートイノベーションカンパニー』という文言を意識しつつ、環境対策の経験やICT施工の経験、DXの導入推進などを書くことで書類通過の確率が高まるでしょう。
だからこそスーパーゼネコンに提出する履歴書や職務経歴書で工事実績や自己PRを記載する際は、採用担当者の印象に残る状態にするのが大切なのです。なお「転職活動検討中だけど履歴書や職務経歴書を作っていない」という方は、ねこ履歴書という無料の書類作成サービスを活用してください。
ねこ履歴書は、スマホやパソコンのブラウザから質問に答えるだけで、履歴書・職務経歴書を作成できる無料のサービスです。ExcelやWordのダウンロード不要で、カンタンに提出用の書類を作成できます。
またPDF形式で出力されるので、そのままデータで書類提出できますし、コンビニや自宅のプリンターで印刷することも可能です。途中で一時保存もできるので、忙しい方はブックマークで活用してください。
一方で「履歴書と職務経歴書を作ったけど、スーパーゼネコンの書類選考に通過できるかわからない」や「自分一人でスーパーゼネコンに通過するレベルの職務経歴書を作れるか不安」などと感じている方は、一度、当社(プレックスジョブ)のアドバイザーに相談してみてください。
あなたの履歴書と職務経歴書を、最大限、魅力的に見せられるようにサポートいたします。
関連記事:
施工管理の職務経歴書の書き方ガイド|分野別テンプレート付き
施工管理の履歴書テンプレート|施工管理技士・施工管理技士補
社風や文化にマッチした志望動機・転職理由を作成する
スーパーゼネコンの面接では、即戦力として活躍してくれそうかだけではなく、入社意欲の高さや長期で働いてくれるかなども見られています。そのため入社の意欲が高いことや長期的に働く意思があることを伝えるために、会社ごとの社風や文化にマッチした志望動機や転職理由を考えることが大切になります。
たとえば大成建設はブランドスローガンに『地図に残る仕事。』を掲げたうえで、『現場独立採算制』を導入していることから、裁量権をもって自分なりの考えを提案することが重要と考えられます。そのため大成建設の面接で好印象を与えるには、提案力をアピールする志望動機が重要と考えることができます。
一方で大林組は企業理念が『「地球に優しい」リーディングカンパニー』であり、中期経営計画でも『カーボンニュートラルやウェルビーイング等の社会課題の解決に繋がるビジネスモデルの創出と技術の獲得』と記載があるので、環境に配慮したいという内容が良い印象を与えられると考えられるでしょう。
企業の社風や文化を把握して転職理由や志望動機を伝えれば、採用担当者に良い印象を与えられるので、スーパーゼネコンの面接に通過して、内定を獲得できる可能性が高まるでしょう。
なお当社(プレックスジョブ)では、会社ごとに伝えるべき志望動機や転職理由について相談や、面接の伝え方に関するアドバイスも無料で対応しています。ぜひ気軽に活用してください。
スーパーゼネコンへの転職に強い転職エージェントを利用する
スーパーゼネコンに転職する可能性を最大限高めるためには、ゼネコンの転職に強い転職エージェントを利用するのがおすすめです。というのもスーパーゼネコンの転職は書類対策や面接対策まで、他の企業と違う内容が求められたり、専門性の高い内容が求められたりするからです。
たとえばスーパーゼネコンは応募条件が細かく指定されているので、履歴書内の記載漏れがあるだけで、書類落ちになるでしょう。また面接対策をしていないと、会社独自の質問に対応できずに焦って間違った回答をしてしまう可能性も高くなります。
上記のリスクを避けるためにも、ゼネコンの転職に強いエージェントの利用がおすすめなのです。
たとえば当社(プレックスジョブ)では、スーパーゼネコンへの転職支援実績が複数ありますし、企業の採用担当者と連絡することもあるので、一般には出回らない情報を踏まえたサポートも対応可能です。
実際に当社では、第二新卒で現場経験の少ない方から50歳近くの経験豊富な方など、幅広い層でスーパーゼネコンへの転職支援経験があります。転職のサポートは完全無料でしているので、スーパーゼネコンに転職する可能性を最大限高めたいと考える方は、ぜひ一度、当社のアドバイザーに相談してください。
ここまで紹介したとおり、スーパーゼネコンに転職する難易度は高いため、書類対策や面接対策なしでの転職は難しいです。また書類対策や面接対策をしたからといって、必ずしも転職できるとは限りません。
そこでつづいては、スーパーゼネコンの中途採用で転職しやすい人の特徴を解説します。自分のスキルや経験が条件に当てはまっているかを確認して、スーパーゼネコンに転職できそうかを把握してください。
スーパーゼネコンの中途採用で転職しやすい人の特徴5選
スーパーゼネコンの中途採用で転職しやすい人の特徴は、以下の5つがあります。
- 大手ゼネコンや中堅・準大手ゼネコンで元請けの経験がある
- 請負金額が10億円以上のプロジェクトの経験がある
- 大手サブコンで現場代理人や次席の経験がある
- 一級建築士や技術士などの難易度の高い資格を持っている
- 第二新卒や20代前半で1級施工管理技士(補)を持っている
大手ゼネコンや中堅・準大手ゼネコンで元請けの経験がある
現職でスーパーゼネコンや中堅・準大手ゼネコンで元請けの経験がある方は、スーパーゼネコンに転職しやすい傾向があります。なぜなら同じ規模の建設プロジェクトや土木公共工事での経験は、鹿島建設でも大成建設でも大林組でも、即戦力として活躍できると判断されやすいからです。
とくに大規模プロジェクトの元請け経験があると、協力会社や職人をまとめるマネジメント力や、プロジェクトを進めるための計画力や調整力に加えて、工期までに竣工に導く推進力などの帳尻を合わせる力があると判断されやすいです。
そのため現職で元請けの経験があると、スーパーゼネコンの転職に有利になりやすいと言えます。
請負金額が10億円以上のプロジェクトの経験がある
大手ゼネコンの出身者以外でも、10億円以上のプロジェクト経験がある方は、スーパーゼネコンに転職しやすいと言えます。なぜなら10億円以上のプロジェクト経験は、大手ゼネコン出身者と同じレベルの経験があると判断されて、書類でも面接でも高く評価されやすいからです。
具体的には、「大規模プロジェクトでの組織体制や段取りの進め方をわかっている」というように判断されやすいため、採用担当者から高評価を得やすいです。とくに現場代理人など、現場全体を見る立場を経験した方であれば、即戦力として判断される可能性も高くなるでしょう。
だからこそ大手ゼネコン出身者でなくても、請負金額が10億円を超えるプロジェクトの経験者は、スーパーゼネコンの転職に有利になると言えるのです。
大手サブコンで現場代理人や次席の経験がある
大手サブコンで現場代理人や次席の経験があると、スーパーゼネコンに転職しやすいと言えます。
というのも大手サブコンは、スーパーゼネコンとプロジェクトを共同で行うことも多く、現場での感覚を共有できていると認識されやすいからです。また近年は、データセンターやプラント工場の建設など、スーパーゼネコンの中でも設備関連のプロジェクトが増加傾向にあります。だからこそ実際に現場で活躍する大手サブコン出身者が、スーパーゼネコンへの転職に有利になるのです。
実際に当社(プレックスジョブ)でも、大手サブコンの出身者がスーパーゼネコンへの転職に成功できた事例もあります。だからこそ大手サブコンで現場代理人や次席として、現場全体をまとめた経験のある方であれば、スーパーゼネコンに転職しやすいと言えるでしょう。
一級建築士や技術士などの難易度の高い資格を持っている
前提として、スーパーゼネコンへの転職には、1級施工管理技士の資格はほぼ必須となっています。実際に、スーパーゼネコン5社の応募条件(建築施工管理技士)は、以下のとおりです。
会社名 | 応募条件(資格) |
|---|---|
鹿島建設 | 一級国家資格(一級建築士,1級建築施工管理技士)もしくは同等以上の資格 |
大林組 | 一級建築士または1級建築施工管理技士 |
大成建設 | 一級建築士または1級建築施工管理技士若しくは、同等以上の資格 |
竹中工務店 | 一級建築士または1級建築施工管理技士 |
清水建設 | 1級建築施工管理技士または一級建築士 |
※スーパーゼネコン5社の募集要件(中途採用)を参照
そのため1級施工管理技士に加えて、一級建築士や技術士など、他の国家資格の取得がある方は、スーパーゼネコンへの転職に有利になります。なぜなら一級建築士や技術士の資格を持った状態で転職活動を進める求職者は少なく、転職市場で高い希少性があるからです。
実際に当社(プレックスジョブ)がスーパーゼネコンの採用担当者と話した際には、「プレックスさんは技術士で転職している人もいるの?」と驚かれたこともあります。採用担当の方の反応からわかるとおり、技術士などの有資格者は転職市場で高い希少価値を持っています。
だからこそ1級施工管理技士だけではなく、一級建築士や技術士などの資格を持っている方は、スーパーゼネコンへの転職に有利になるのです。
第二新卒や20代前半で1級施工管理技士(補)を持っている
第二新卒や20代前半で1級施工管理技士(または1級施工管理技士補)を持っている方も、スーパーゼネコンに転職しやすいです。なぜなら第二新卒の時点で、1級施工管理技士の有資格者は珍しくスーパーゼネコンの採用担当者からも将来性やポテンシャルが高いと評価されるからです。
建設業界は全体として、慢性的な人手不足と高齢化に悩んでおり、1級施工管理技士を持っている若手人材は即戦力としても、将来的なポテンシャルの高さを見ても高く評価されやすいです。
実際に当社(プレックスジョブ)で、1級建築施工管理技士補に第二新卒で合格した方が、地元の工務店からスーパーゼネコンへの転職に成功した事例があります。そのため第二新卒や20代前半で1級施工管理技士(補)を持っている方は、スーパーゼネコンに転職しやすいと言えるのです。
ここまで紹介したとおり、大手ゼネコンでの元請け経験や大手サブコンでの現場責任者経験、一級建築士や技術士などの有資格者など、スーパーゼネコンの転職は高い水準が求められています。
とはいえ上記に当てはまらず、「自分はスーパーゼネコンの転職がムリかも」と感じてしまう人もいるでしょう。このような方は、スーパーゼネコンだけにこだわらず、中堅・準大手ゼネコンへの転職も選択肢に加えることで、短期的にも中長期的にもキャリアアップしやすくなります。
そこでつづいては、中堅・準大手ゼネコンへの転職におすすめな理由を解説します。
スーパーゼネコンへの転職が難しい方は中堅・準大手ゼネコンへの転職もおすすめ
スーパーゼネコンへの転職が難しい方に、中堅・準大手ゼネコンへの転職を目指すことをおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 2級施工管理技士でも転職できるチャンスがある
- 年収1000万円を目指せて福利厚生も充実している
- 中堅・準大手ゼネコンをステップにスーパーゼネコンへの転職も目指せる
中堅・準大手ゼネコンなら2級施工管理技士でも転職できるチャンスがある
中堅・準大手ゼネコンへの転職をおすすめする理由は、スーパーゼネコンへの転職では必須となる1級施工管理技士の資格なしで転職できるチャンスがあるからです。
本記事『一級建築士や技術士などの難易度の高い資格を持っている』で紹介したとおり、スーパーゼネコンは応募条件として、1級施工管理技士の保持を必須要件としています。一方で中堅・準大手ゼネコンは、2級施工管理技士でも応募できる会社が少なくありません。
たとえば準大手ゼネコンである三井住友建設の応募資格は、以下のとおりです。
■応募資格
【最終学歴】
高校卒以上
【経験】
次の経験を有すること。
土木施工職:土木工事(PC上部・下部、道路土工等)における施工管理業務
建築施工職:建築工事における施工管理業務
建築設備職:建築工事における設備施工管理業務、設備設計業務
建築設計職:建築工事における意匠設計業務・構造設計業務
【資格】
次の資格を有することが望ましい。
土木施工職:1級土木施工管理技士
建築施工職:1級建築士、1級建築施工管理技士
建築設備職:建築設備士、1級電気工事施工管理技士、1級管工事施工管理技士
建築設計職:1級建築士
また同じく準大手ゼネコンの西松建設の募集要項(建築施工技術者)は、以下のとおりです。
■応募資格
【実務経験】
高卒以上で施工管理の実務経験が3年以上ある方
【有資格】
一級建築士、一級建築施工管理技士のいずれかの受験資格と取得意志がある方、資格保有者歓迎
上記のとおり、準大手ゼネコンの中には、1級施工管理技士を必須としておらず、歓迎条件や取得意思が応募条件となっています。そのため2級施工管理技士でも、転職できる可能性があります。
だからこそ「1級施工管理技士の資格がないからスーパーゼネコンに転職できない」という方は、中堅・準大手ゼネコンで実務経験を積みつつ、1級施工管理技士を目指すのがおすすめです。
中堅・準大手ゼネコンは年収1000万円を目指せて福利厚生も充実している
「2級施工管理技士でも行けるなら中堅・準大手ゼネコンは年収が低いのでは?」と心配する人もいるでしょう。しかし実際には、スーパーゼネコンと中堅・準大手ゼネコンには、極端な年収差があるわけではありません。スーパーゼネコンと準大手ゼネコンの平均年収は、以下のとおりです。
企業規模 | 会社名 | 平均年収 |
|---|---|---|
スーパー | 鹿島建設 | 1184.7万円 |
大林組 | 1140.4万円 | |
大成建設 | 1058.0万円 | |
竹中工務店 | 1032.1万円 | |
清水建設 | 1011.6万円 | |
準大手 | 長谷工コーポレーション | 1057.8万円 |
前田建設工業 | 1023.1万円 | |
西松建設 | 975.2万円 | |
戸田建設 | 941.0万円 | |
三井住友建設 | 893.3万円 | |
中堅 | 東亜建設工業 | 974.6万円 |
奥村組 | 973.9万円 | |
鉄建建設 | 916.3万円 | |
東洋建設 | 838.0万円 | |
大豊建設 | 765.0万円 |
※各社の有価証券報告書や企業HP、四季報の情報をもとに作成。会社全体の平均年収
上記のとおり、準大手ゼネコンは平均年収が900万円〜1000万円であり、スーパーゼネコンよりも低いものの、十分に高い年収水準となっています。また独身寮・社宅・家賃補助・住宅補助などの福利厚生制度も充実しており、実質的な所得ベースでは、年収1000万円を超える方も多いです。
またテレワークやフレックスタイム制度を導入する企業も増加しており、ワークライフバランスも取りやすい状況になりつつあります。つまり中堅・準大手ゼネコンは、スーパーゼネコンより転職難易度が低いのに、高年収且つ高待遇を期待でき、年収1000万円以上も目指せるのです。
だからこそスーパーゼネコンへの転職が難しい方は、中堅・準大手ゼネコンを目指す方法も一つの選択肢としておすすめできるのです。
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中堅・準大手ゼネコンをステップにスーパーゼネコンへの転職も目指せる
中堅・準大手ゼネコンへの転職後に、実務経験を積んだり1級施工管理技士を取得したりすれば、スーパーゼネコンへの転職を目指せることもおすすめなポイントです。
なぜなら本記事『大手ゼネコンや中堅・準大手ゼネコンで元請けの経験がある』のとおり、中堅・準大手ゼネコンでの元請け経験は、スーパーゼネコンへの転職で大きな武器になるからです。また中堅ゼネコンであれば、若手でも大規模プロジェクトを任せられるチャンスが多く、20代や30代で大規模プロジェクトのマネジメント経験が積める可能性もあります。
中堅・準大手ゼネコンで元請けとしての経験を積みつつ、1級施工管理技士や一級建築士、技術士などの資格取得を進めれば、即戦力人材としてスーパーゼネコンへの転職可能性が広がります。
だからこそ中長期的な目線でスーパーゼネコンへの転職を目指す方でも、中堅・準大手ゼネコンに転職して、実務経験や能力を身につけることがキャリア戦略上も有効な選択肢になるのです。
スーパーゼネコンへの転職に関するよくある質問
最後にスーパーゼネコンへの転職に関するよくある質問に回答します。
スーパーゼネコンは未経験からでも転職できますか?
完全未経験からスーパーゼネコンに転職するのは、難しいでしょう。なぜならスーパーゼネコンは即戦力採用がメインであり、未経験を育成する前提での採用を実施していないからです。
ただし第二新卒や20代前半の若手人材であれば、転職できる可能性もあります。とくに大学などの建築学科・土木学科・電気学科・工学科などで専門分野を学んでいれば、チャンスは大きいです。
なぜなら大学で学んでいる方の専門知識が、現場で3年働いているのと同じレベルだと判断されるケースがあるからです。また基礎理論の下地がある分、現場での吸収力や応用力が高いという印象を持たれることも多いです。だからこそ専門分野を学んでおり、現在、20代前半や第二新卒という条件が重なる方であれば、未経験からでもスーパーゼネコンに転職できる可能性はあるでしょう。
スーパーゼネコンは文系出身者でも転職できますか?
スーパーゼネコンは、文系出身でも転職できる可能性があります。というのもスーパーゼネコンの転職では、学歴よりも即戦力として活躍できるかを見られる傾向にあるからです。
そのため文系出身者でも、大規模なプロジェクトの現場経験があったり、1級施工管理技士や一級建築士の経験があったりすればスーパーゼネコンに転職できる可能性があります。ただし設計職や開発系など、一部の職種では、理系出身者の優遇があることもあるので注意が必要です。
スーパーゼネコンへの転職で有利な資格はありますか?
1級施工管理技士に加えて、一級建築士や技術士の資格を持っていると、スーパーゼネコンの転職に有利になりやすいです。なぜなら一級建築士や技術士の資格保持者は、施工管理だけではなく、設計や開発などに関する知識もあり、コミュニケーションを取りやすいと判断されるからです。
またスーパーゼネコン各社は、デベロッパーや官公庁から受注する施工管理だけではなく、自社で再開発事業を担当することもあります。そのため土地開発系の専門知識を証明できる一級建築士や技術士の有資格者は、スーパーゼネコンの採用担当者からも高い評価を得られます。
実際に当社(プレックスジョブ)がスーパーゼネコンの採用担当者と話した際にも、「プレックスジョブは技術者が登録しているのですか?」と質問があり、紹介してほしいとの話がありました。
スーパーゼネコンの採用担当者からの反応から見ても、一級建築士や技術士の有資格者であれば、転職しやすいと言えるでしょう。
スーパーゼネコンの中途採用の選考倍率はどのくらい?
スーパーゼネコン各社は、応募者数を公表していないので、具体的な選考倍率はわかりません。
ただし建設業界の人口である477万人に対して、スーパーゼネコン5社に転職できる人数は、年間1000人前後です。そのためスーパーゼネコンの中途採用の選考倍率は、かなり高いと言えます。
転職市場で人気の求人は、選考倍率が20倍~30倍を超えることも多くあります。待遇面や知名度が業界トップクラスのスーパーゼネコンは、選考倍率が30倍を超えていても不思議ではありません。
スーパーゼネコンへの転職で有利な年齢はありますか?
スーパーゼネコンへの転職は、20代までが有利と言われます。なぜなら20代なら、即戦力の経験やスキルだけではなく、将来性やポテンシャルを考慮される可能性が高まるからです。一方で、30代以降の方は、転職のために即戦力となる経験やスキルが必須となります。
実際に当社(プレックスジョブ)では、第二新卒で現場経験の少ない1級建築施工管理技士補が、スーパーゼネコンに転職した事例もあります。
当社の事例からも、若手ほど、スーパーゼネコンの転職に有利と考えられるでしょう。
ただし年齢を重ねたからと言って、スーパーゼネコンに転職できないわけではありません。実際にプレックスジョブでは、50歳前後でスーパーゼネコンに転職した方もいます。スーパーゼネコンの転職は20代が有利なものの、経験やスキル次第で、年齢が高くても転職できると考えてください。
スーパーゼネコンから転職するときの転職先企業はどこですか?
スーパーゼネコンからの転職先としては、同業のゼネコンに加えて、デベロッパーやメーカーなど発注者側に転職するケースも多いです。他にも官公庁(土木公務員)に転職したり、建設コンサルタントに転職(独立)するケースもあります。
またスーパーゼネコンで培えるプロジェクトマネジメント力は、他業界でも高く評価されますし、外資系企業やコンサルティングファームに転職する事例もあります。
まとめ|スーパーゼネコンへの転職ならプレックスジョブ
本記事で紹介したとおり、スーパーゼネコンは中途採用の採用者数自体が少なく、転職は難しいと言えます。ただしスーパーゼネコンへの転職が不可能なわけではなく、以下3つのポイントを意識することで、転職に成功できる確率は高まります。
- 採用担当者の印象に残る履歴書・職務経歴書を作成する
- 社風や文化にマッチした志望動機・転職理由を作成する
- スーパーゼネコンへの転職に強い転職エージェントを利用する
スーパーゼネコンの中途採用は即戦力がメインですが、20代の方は将来性やポテンシャルを評価してもらうことも可能です。いきなりスーパーゼネコンに転職するのが難しい方でも、中堅・準大手ゼネコンをステップに、最終的にスーパーゼネコンへのキャリアアップを目指すのも可能です。
いますぐスーパーゼネコンへの転職に成功したい方はもちろん、上記のように戦略的なキャリアパスを意識して転職活動をしたい方も、一度、プレックスジョブの担当者に相談してください。
あなたがスーパーゼネコンに転職できるように、完全無料で専門の担当者がサポートいたします。


















