清水建設の中途採用はグローバル職とエリア職で難易度が変わる?
清水建設の中途採用は、グローバル職とエリア職の採用形式があります。
グローバル職とエリア職の採用を比べると、グローバル職のほうが年収が高い傾向にありますが、エリア職採用の転職難易度が低いわけではありません。
ここではグローバル職とエリア職の採用について、それぞれの特徴と転職難易度を解説します。
清水建設のグローバル職の特徴と転職難易度
清水建設のグローバル職(総合職)は、中途採用で転職する難易度が高いです。
グローバル職は国内外問わず、幅広いプロジェクトに携わる総合職であり、将来的には幹部候補や大規模なプロジェクトの責任者を目指すポジションです。そのためゼネコン未経験から応募して、転職に成功するのは基本的に難しく、即戦力レベルのスキルや経験が求められます。
またグローバル職の年収は高い傾向にあり、転職のオファー年収が570万円〜870万円という求人もあります。清水建設は転職時の年収が高い分、即戦力として活躍できる方を募集しているのです。
たとえば建築分野の施工管理であれば、高層ビルや商業施設での施工管理経験が求められますし、海外勤務を希望する方は英語や中国語などの語学力が必要になります。グローバルで活躍できる職種のため、転職希望者からの人気も高く、転職時の選考倍率も高くなりやすい傾向にあるのです。
清水建設のエリア職の特徴と転職難易度
清水建設のエリア職(地域限定職)も、中途採用で転職する難易度は高いです。
なぜならエリア職はグローバル職と比べると年収が低い一方で、県外への転勤や出張なしにできるメリットがあるからです。なおグローバル職よりは年収が低いですが、清水建設のエリア職に中途採用で転職する場合の年収レンジは、400万円〜700万円(※東京)と決して低くはありません。
また清水建設は年功序列の傾向にあるため、在籍期間が長くなったり年齢を重ねたりすることで、エリア職でも年収が1000万円を超える可能性もあります。エリア職の年収は、グローバル職よりは低いものの、日本全体の平均年収478万円よりもかなり高い水準です。
つまり清水建設のエリア職は、県外への転勤や出張なしで高年収を狙える職種なのです。そのため家族との時間を大切にしたい技術者やゼネコン出身の求職者からの人気が高くなっています。人気が高い一方で、清水建設のエリア職は、グローバル職よりも求人が少ない傾向にあります。
上記のように、清水建設のエリア職は転職希望者の人気が高い一方、求人数自体は多くないため、選考倍率が高くなりやすく、中途採用で転職する難易度が高くなっているのです。
ここまで紹介したとおり、清水建設はグローバル職でもエリア職でも、転職の難易度は高いです。
つづいては、なぜ清水建設に中途採用で転職する難易度が高いのかを解説します。
清水建設に中途採用で転職するのが難しい3つの理由
清水建設の中途採用で転職するのが難しい理由は、以下の3つです。
- 高年収・高待遇で離職率が低いから
- 中途採用は大規模現場の即戦力人材が求められているから
- 穏やかで誠実な社風・カルチャーに合わないと落とされるから
高年収・高待遇で離職率が低いから
清水建設は、待遇面が業界トップクラスに高いです。有価証券報告書(2025年3月期)によると、清水建設は平均年収1012万円となっています。また格安の独身寮や社宅がありますし、テレワーク(サテライトオフィス)・フレックス勤務・時差出勤制度などの福利厚生制度も充実しています。
インフラ施設整備や都市の再開発の需要は多いので、今後も仕事がなくなる心配はありませんし、会社からリストラされる可能性も低い状態です。さらにスーパーゼネコンで勤務するステータスも高いです。結果として、過去5年の離職率は1%〜2%と低くなっています。
年度 | 離職率 |
|---|---|
2024年度 | 2.1% |
2023年度 | 2.1% |
2022年度 | 1.5% |
2021年度 | 1.4% |
2020年度 | 1.1% |
厚生労働省の雇用動向調査(令和6年)によると、日本全体の離職率は14.2%なので、清水建設の離職率である1%〜2%はかなり低い水準であるとわかります。つまり清水建設の中途採用は、緊急的な欠員補充というより業績拡大するための増員という側面が大きいのです。
だからこそ清水建設の採用担当者は、書類選考や面接の時点で求職者を厳しくジャッジしており、中途採用で転職する難易度が高くなっているのです。
中途採用は大規模現場の即戦力人材が求められているから
清水建設の中途採用の難易度が高くなる理由として、大規模工事の即戦力として活躍できる人材を求めているからという要素もあります。というのも清水建設が担当するのは、高層ビル・大型商業施設・最先端の医療施設などの高い技術力が必要な現場が多いからです。
そして清水建設の中途採用では、基本的に即戦力の人材が求められます。そのため高層ビルなどの難易度の高い工事の経験がある方や、大規模プロジェクトで主任技術者や次席として活躍していたレベルの求職者を求めており、その基準を満たした求職者が多く応募しています。
中途採用の書類選考や面接では、新卒と違い、将来性やポテンシャルではなく、これまでの経験や実績、保有している資格などがシビアに見られます。
たとえば施工管理の求人は1級施工管理技士や一級建築士の保有が前提ですし、事務系の職種なら大型案件のマネジメント経験や事業会社での経理・財務で数年以上の経験が求められます。
このように清水建設は、ハイレベルな業務を即戦力として活躍できる人材を求めているからこそ、中途採用で転職する難易度が高くなっているのです。
穏やかで誠実な社風・カルチャーに合わないと落とされるから
清水建設は即戦力レベルの業務ができることを前提として、会社の文化とマッチしているかも同じくらい重要視しています。なぜなら転職して現場に配属された後、会社の文化とマッチせず、既存の社員と衝突して全体の生産性を下げたり、短期離職されたりするとマイナスが大きいからです。
清水建設は社是として、渋沢栄一の『論語と算盤』を引用するなど、高い倫理観を重視しており、会社全体として協調性や誠実さを大切にしています。結果、清水建設には穏やかな人や誠実な人が多く在籍しています。そしてチームを大切にする文化もあり、コミュニケーション力も大切です。
逆に技術力が高く、即戦力のスキルを持っている方も、清水建設の誠実なものづくりを大切にする文化と合っていなかったり誠実性が低いと判断されたりすると転職に成功できません。
たとえば面接で前職の不満ばかり伝えたり、工事の成功を自分だけの功績と語ったりする人は、チームワークが欠けていると判断される可能性が高いです。逆に「チームメンバーのおかげでプロジェクトを成功できました」と伝えるほうが良いケースもあります。
清水建設の中途採用は、即戦力かどうかと同じレベルで会社文化とのマッチと見られるからこそ、転職する難易度が高くなっているのです。
あらためて清水建設の転職難易度を難しくしているのは、以下の3点です。
- 高年収・高待遇で離職率が低いから
- 中途採用は大規模現場の即戦力人材が求められているから
- 穏やかで誠実な社風・カルチャーに合わないと落とされるから
とはいえ清水建設の転職ができないわけではなく、施工管理の経験があって、1級施工管理技士や一級建築士の資格を持っている方が、適切な準備をすれば、内定のチャンスも高まります。
そこでつづいては、清水建設の中途採用で転職に受かるコツを解説します。
清水建設の中途採用で転職に受かるための3つのコツ
清水建設の中途採用で転職に受かるためのコツは、以下の3つがあります。
- 実績や経験の伝わる履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接で工事長や主任技術者での経験や工夫を伝える
- ゼネコンの転職に強い転職エージェントを活用する
実績や経験の伝わる履歴書・職務経歴書を作成する
清水建設に転職するには、実績・経験・スキルが伝わる履歴書・職務経歴書の作成が大切です。
なぜなら清水建設などのスーパーゼネコンは求職者からの応募が多く、経験やスキルが伝わらない職務経歴書を提出すると、書類選考の時点で審査落ちになる可能性が高いからです。
また清水建設は長期ビジョンとして『スマートイノベーションカンパニー』を掲げており、環境への配慮や最新技術の導入に力を入れています。そのため最先端技術の導入の推進経験があったり、環境を意識した業務改善の経験があったりする方は、その内容を書くとよいでしょう。
他にも「延床5万㎡の商業施設の建設工事で現場代理人を務めて、職人と協力会社を含めた50名のチームを率いて工期短縮を達成」や「大規模トンネル工事で、コストを10%削減」など、具体的な実績を書くことも、採用担当者にアピールするのに効果的となります。
なお「転職活動検討中だけど履歴書や職務経歴書を作っていない」という方は、ねこ履歴書という無料の書類作成サービスを活用してください。
ねこ履歴書は、スマホやパソコンのブラウザから質問に答えるだけで、履歴書・職務経歴書を作成できる無料のサービスです。ExcelやWordのダウンロード不要で、カンタンに提出用の書類を作成できます。
またPDF形式で出力されるので、そのままデータで書類提出できますし、コンビニや自宅のプリンターで印刷することも可能です。途中で一時保存もできるので、忙しい方はブックマークで活用してください。
一方で「職務経歴書を作ったけど、清水建設の書類選考に通過できるかわからない」や「自分一人で清水建設に通過するレベルの職務経歴書を作れるか不安」という方は、一度、当社(プレックスジョブ)のアドバイザーに相談してみてください。あなたの履歴書・職務経歴書を、最大限魅力的にするサポートをいたします。
面接で工事長や主任技術者での経験や工夫を伝える
清水建設の面接に突破するためには、工事長や主任技術者としてプロジェクトを推進した経験や、トラブルが起こった際に自分が工夫して完工まで導いた経験を伝えるのがおすすめです。
なぜなら清水建設の中途採用では、即戦力として活躍できるかを見られるからです。そして自分が即戦力として活躍できることを証明するためには、現場の責任者としての経験や、トラブルの際にどのように考えて解決したかを伝えるのが説得力のある内容となります。
トラブルの解決を伝えるためには、以下のような内容を伝えるとよいでしょう。
協力会社間での連絡が取れず、資材搬入や設備工事で手待ちが発生して、工程に遅延が出る可能性が生じた。対策として、それぞれの業者に指示するだけではなく、毎日午前中に全ての協力会社の責任者を集めた段取り会議を立ち上げて、翌日と翌々日の作業計画をデジタルツールで可視化し、責任範囲を明確にした。その結果、現場で責任範囲の共通認識を取れたため、遅延を解消できた。
上記を伝えることで、採用担当者に「この人は現場でのトラブルに対して、自分で考えて、対策を取れる人だ」という印象を与えることができます。
だからこそ清水建設の面接を通過して内定獲得するには、プロジェクトの推進を主導した経験や、トラブルが起こった際に自分が工夫して完工まで導いた経験を伝えるのが重要なのです。
ゼネコンの転職に強い転職エージェントを活用する
清水建設に転職するには、直接応募や総合型の転職エージェントより、ゼネコンの転職に強い転職エージェントの活用がおすすめです。というのもゼネコンの転職は、他の業界とは異なり、資格や工事実績の重要性が高かったり、面接で聞かれる内容が一般的な内容と変わったりするためです。
そのため自分で転職活動を進めると、書類で重要な資格を持っていることを書き忘れて書類選考で落ちる可能性があります。またゼネコンの転職に詳しくない転職エージェントを利用すると、清水建設の面接で聞かれやすい内容を知らないため、面接対策できないケースもあります。
一方でゼネコンの転職に強い転職エージェントであれば、書類選考の通過率を最大限高めるための添削もありますし、面接で聞かれやすい質問も知っているので、清水建設の面接対策も可能です。
またゼネコンに強い転職エージェントでは、企業の採用担当者と連絡を取っているケースも多く、清水建設などの採用担当者から求められる経験やスキルセットが共有されていることも多いです。
だからこそ清水建設への転職に成功する確率を最大限高めたい方は、ゼネコンの転職に強い転職エージェントを活用することをおすすめします。
なお当社(プレックスジョブ)は、清水建設などのスーパーゼネコンの転職支援実績もあります。完全無料で書類添削や面接対策などのサポートをしていますので、ぜひ気軽に活用してください。
清水建設の中途採用の選考フロー
清水建設の中途採用の選考フローの一例は、以下のとおりです。
■STEP1. 応募
清水建設の採用ページか、プレックスジョブなどの転職エージェント経由で応募できます。
基本的には、職種や支店ごとに募集があり、まとめて複数の職種・支店への応募も可能です。なお複数職種にまとめて応募したい方は、プレックスジョブに登録して、応募を任せるのが便利です。
■STEP2. 書類選考
清水建設に応募したあとは、履歴書・職務経歴書・工事経歴書を提出することになります。
上記の書類に記載している内容をもとに、清水建設の採用担当者が書類選考を実施します。
■STEP3. 面談
業務内容やキャリアのイメージをすり合わせるための面談が行われます。オンライン面談も対面の面談も対応しているので、遠方に住んでいる方や仕事が忙しい方も時間を確保しやすいです。
■STEP4. 適性検査
WEB上で、適性検査と能力検査が実施されます。
■STEP5. 面接(目安:1回~2回)
適性検査に突破すれば、オンラインか対面で面接をすることになります。面接は、1回〜2回です。
なお清水建設で面接した方によると、最終面接は人事役員や部門の人事責任者が担当するケースもあるようです。
■STEP6. 結果通知
面接の結果、合格となれば、内定通知や労働条件通知書が届きます。労働条件通知書には、従事する仕事内容・給料・賞与・休日などの重要な情報が記載されるので、しっかり確認しましょう。
複数の企業から内定がある場合は、条件を比較して、内定を承諾する企業を考えてください。
■STEP7. 内定承諾
実際に内定承諾を伝えた場合は、正式に採用が決定します。
現職のプロジェクトや引き継ぎ期間を考慮して、いつから働けるかもあわせて伝えてください。
清水建設の選考(書類・面接)で見られるポイント
清水建設の選考(書類・面接)で見られるポイントは、主に以下の3つがあります。
- 清水建設に入社して即戦力で活躍してくれそうか
- 清水建設の入社後に長期的に働いてくれそうか
- 清水建設の現場メンバーとの相性がよさそうか
清水建設に入社して即戦力で活躍してくれそうか
清水建設の中途採用では、即戦力として活躍できる人材が求められています。そのため選考の際、採用担当者は「この人は清水建設ですぐに活躍してくれそうか」をチェックしています。
なぜなら中途採用は新卒採用のように将来性を重視するのではなく、即戦力として活躍する人材を求める傾向が強いからです。実際に清水建設のキャリア採用の募集要項にも『即戦力となる方』と書かれており、ポテンシャルより即戦力として活躍できるかが重視されているとわかります。
具体的には、書類選考は保有する資格(例:1級建築施工管理技士など)や工事実績(請負金額が30億円以上の現場での責任者経験など)が見られています。また面接の際は、職務経歴書に書いた工事の実績や経験に関するエピソードが深堀って質問されるケースも多いです。
そのため書類を作成する際にも面接を受ける際にも、自分が清水建設で即戦力として活躍できるとアピールすることが大切になります。
清水建設の入社後に長期的に働いてくれそうか
清水建設の中途採用では、即戦力かどうかと同じくらい長期的に働いてくれるかを重視します。
というのも清水建設は数年から10年以上かかる大規模プロジェクトが多く、すぐに辞められると、人員の移動が必要になったり、現場の負担が大きくなったりするデメリットがあるからです。なお清水建設の離職率は年1%〜2%と低く、基本的には、定年まで勤めることが前提となっています。
採用担当者やOJT担当の目線でも、コストをかけて育成した人材の退職は避けたいです。
そのため清水建設の採用担当者は、面接で「この人は短期離職しなさそうか」というポイントをしっかりとチェックしています。とくに経歴(職歴)に関して重点的に見られており、短期間での離職経験がある方は、退職理由を聞かれる可能性が高いでしょう。
そのため面接で退職理由を聞かれた際は、転職理由や志望動機と一貫性を持たせて、採用担当者が「清水建設に転職すれば辞めない」と納得させられる回答を準備しておくことが大切です。
たとえば退職理由や志望動機を聞かれた際には、以下のような回答を考えておきましょう。
昨年に新しく家族ができたので、長期的な目線で腰を据えて働ける会社への転職意思が強まった。また子どもの世代に向けて残せるような、建設プロジェクトに携わりたいと感じるようになった。そのために技術者としても、成長できる環境に転職したいと考えている。清水建設であれば、先進的な技術の導入も進んでいるし、何より『子どもたちに誇れるしごとを』という理念に強い魅力を感じた。自分の子どもや子ども世代に誇れる仕事をできる清水建設で尽力したいと考えている。
上記のように「長期的に働きたい」と伝えれば、退職理由がネガティブに受け取られないですし、清水建設で長期的に働いてくれそうという印象を与えることができます。結果として、面接時にも評価が高くなりやすく、内定を獲得できるチャンスも高まります。
だからこそ清水建設に転職するには、長期的に働く意思があることを伝えることが大切なのです。
清水建設の現場メンバーとの相性がよさそうか
即戦力で活躍してくれそうかや、長期的に働いてくれそうかというポイントを突破したとしても、現場のメンバーとの相性が悪そうと判断されると内定を獲得できません。なぜならあなたが現場に参加したことで、チームメンバーの生産性が落ちる場合、会社にとって損失になるからです。
清水建設は社風として、真面目な方や穏やかで誠実な方が多いです。そのため現場で怒鳴ったり、声を荒らげたりする人が入ると、既存のメンバーに悪い影響を与えてしまいます。
そのため採用担当者は面接の際、清水建設の文化や現場メンバーとの相性もしっかり見ています。たとえば面接で「進捗が遅れるときは、大声で喝を与えて現場の進捗を進めた」などと伝えると、「経験は十分あるがカルチャーマッチしない」とマイナスの評価をされがちです。
だからこそ清水建設から内定を獲得するには、工事現場の雰囲気や会社のカルチャーを把握して、自分の性格や仕事の進め方がマッチしていることを伝えることが大切になります。
ここまで紹介したとおり、清水建設の面接では見られるポイントが多く、中途採用の転職が難しいです。
つづいては、清水建設の職種別の募集要項からわかる転職難易度と転職しやすい人を解説します。
職種別|清水建設の中途採用の募集要項を解説
ここでは清水建設の中途採用の募集要項から、転職難易度と転職しやすい人の特徴を解説します。
- 建築施工管理の転職難易度と転職しやすい人
- 土木施工管理の転職難易度と転職しやすい人
- 設備施工管理の転職難易度と転職しやすい人
- 事務の転職難易度と転職しやすい人
- 営業の転職難易度と転職しやすい人
建築施工管理の求人から見る転職難易度と転職しやすい人
清水建設の建築施工管理に転職する難易度は、高いと言えます。
建築施工管理の求人情報に、記載のある内容は以下のとおりです。
■必要な能力・経験
【必須】
建築施工管理のご経験を3年程度以上お持ちの方
【歓迎】
- 1級建築施工管理技士または一級建築士をお持ちの方
- 幅広い用途、構法、規模の物件でのご経験をお持ちの方
【期待】
担当者に留まらず、将来的には現場のトップなどの役割を担っていただきたいとの期待を込めて採用をしています。
求人からわかるとおり、清水建設の建築施工管理は3年以上の経験がある即戦力として活躍できる人材が求められています。また将来的に、現場のトップの役割を期待するという記載があるので、監理技術者を担当できる1級建築施工管理技士や一級建築士の資格取得がほぼ必須とわかります。
なお高卒から大学院卒までの学歴が対象なので、学歴に自信のない方でも、実力のある方であれば転職に成功できる可能性は十分あります。とくに現職で現場代理人を担当していたり、次席として監理技術者のサポートをしていたりする方は、学歴がなくても即戦力と判断されやすいでしょう。
そのため歓迎要件であり1級建築施工管理技士や一級建築士の有資格者で、主任技術者など現場の責任者として、現場を主導した推進経験がある方は、建築施工管理で転職しやすいと言えます。
清水建設の土木施工管理の求人から見る転職難易度と転職しやすい人
清水建設の土木施工管理の転職難易度は、高いと言えます。
土木施工管理の求人で記載されている必須要件と歓迎要件は、以下のとおりです。
■必要な能力・経験
【必須】
ゼネコンにおける土木施工管理の実務経験のある方
【歓迎】
- 1級土木施工管理技士を有する方
- 海外の施工管理経験者は優遇
出典:【スーパーゼネコン】土木施工管理(国内・海外)|清水建設株式会社
清水建設の土木施工管理の求人では、ゼネコンの土木施工管理経験が必須となっています。
これは土木施工管理が公共工事(発注元:国や自治体)が多いことが要因と推測できます。公共の工事は、民間が発注元の工事よりも、提出書類の基準が厳しいことが多いです。また下請け企業のサブコン出身者の場合、公共工事の書類業務の経験が少なく、対応できないからと考えられます。
上記から清水建設の土木施工管理では、ゼネコン経験者で即戦力の方が求められるとわかります。なお勤務先として海外も含まれており、英語などの語学への苦手意識のある方は向いていません。
またゼネコンごとに対応案件の規模は違いますが、基本的に、清水建設の土木施工管理が担当するプロジェクトは、請負金額が数十億円規模の大規模プロジェクトも多いです。
そのため現職が中堅以上のゼネコンであり、1級土木施工管理技士として働いている方であれば、清水建設の土木施工管理に転職しやすいと考えられるでしょう。
清水建設の設備施工管理の求人から見る転職難易度と転職しやすい人
清水建設の設備施工管理の転職難易度は、かなり高いと言えます。というのも建築施工管理や土木施工管理の求人とは異なり、1級施工管理技士の資格が必須要件となっているからです。
設備施工管理の求人で記載されている内容は、以下のとおりです。
■必要な能力・経験
【必須】
ゼネコンやサブコンにおける設備施工管理の実務経験3年以上
1級電気工事施工管理技士または1級管工事施工管理技士をお持ちの方
【期待】
担当者に留まらず、将来的には現場のトップなどの役割を担っていただきたいとの期待を込めて採用をしています
設備施工管理の求人では、1級管工事施工管理技士か1級電気工事施工管理技士の資格が必須です。そのため設備施工管理に対する高い専門性は、必須条件だと言えるでしょう。
一方で土木施工管理とは異なり、サブコン出身者でも応募が可能です。これはデータセンターなど高い技術が必要なプロジェクトが増加しており、効率的にプロジェクトを推進するために、実際にサブコン経験者の知見や経験が、現場でも強いと捉えられているからの可能性が高いです。
なお当社(プレックスジョブ)でも、サブコンからスーパーゼネコンに転職した事例があります。
そのためサブコンや中堅ゼネコン出身でも、1級管工事施工管理技士や1級電気工事施工管理技士の資格を持っており、実際の現場でプロジェクトを推進した経験がある方であれば、清水建設の設備施工管理に転職できる可能性は十分あると言えるでしょう。
清水建設の事務の求人から見る転職難易度と転職しやすい人
清水建設の事務職に転職する難易度は、かなり高いと言えます。なぜなら清水建設の事務は、施工管理などと比べても募集枠が少ない一方で、募集要件はかなり厳しくなっているからです。
事務職の求人で記載されている内容は、以下のとおりです。
■資格要件
- ゼネコンにおける作業所事務の実務経験がある方
※他業種からの転職希望の場合、大卒以上で経理・原価計算・総務・法務・人事のいずれかの実務経験が3年以上ある方
- 宅地建物取引士、建設業経理士1級・2級、第一種衛生管理者のいずれかの資格保有者歓迎
事務職の求人では、ゼネコンで作業事務の実務経験があることが応募条件となっており、ゼネコン以外の出身者は、専門領域の経験年数が3年以上となっています。また仕事の専門性が高いので、応募条件を満たしたとしても、誰でも合格できる水準ではありません。
一方で施工管理や営業より、ワークライフバランスは取りやすい傾向にありますし、高年収で福利厚生も充実しているので、退職する人数は少なくなりやすいです。そのため欠員補充を目的とした求人募集も少なく、選考の際には、清水建設での事務適正をしっかりと見られることになります。
だからこそ清水建設の事務職に転職する難易度は、かなり高いと言えるのです。
清水建設の事務職に転職しやすい人の特徴としては、他の大手ゼネコンで事務の経験がある方や、他業種で経理・原価管理などの豊富な実務経験がある人と言えます。また事務は、専門性に加えてカルチャーマッチも重視されます。そのため清水建設の社風に沿った倫理観の高い人であるほど、転職できる可能性が高くなると考えられるでしょう。
清水建設の営業の求人から見る転職難易度と転職しやすい人
清水建設の営業に転職する難易度は、かなり高いと言えます。
営業職の求人で記載されている内容は、以下のとおりです。
■必要な能力・経験
- 建設業界関連の営業経験
- 建設業界の施工管理経験
- プラント関連や重電機器等、重厚長大な商材の営業経験
清水建設の営業への転職が難しい理由は、取り扱う主な商材が、数十億円〜数百億円の民間施設や公共工事が多く、主要顧客はデベロッパーや官公庁などのトップ人材となるからです。
さらに清水建設の営業では、単に建築を建てるだけではなく、清水建設が開発した建物OS(DX-Core)との連携を含めて、建物にどのIT機能を追加するかの提案をする必要もあります。
そのため清水建設の営業では、価格交渉やクロージングの能力というより、クライアントの潜在ニーズである将来的な事業計画や不動産のポートフォリオ最適化などを提案する能力が必要です。また設計・技術部門と連携して実現に向けて推進するコンサルティング的な能力も求められます。
だからこそ清水建設の営業は、中途採用で転職する難易度が高いと言えるのです。
なお清水建設の営業に転職しやすい人は、鹿島建設などの大手ゼネコンでの営業経験がある人や、デベロッパーや商社などで億単位の建設関連ビジネスを推進した経験がある人と考えられるでしょう。
清水建設の転職に関するよくある質問
最後に清水建設の転職に関するよくある質問に回答します。
清水建設はどんな会社?
清水建設株式会社は、1804年に創業した大手総合建設会社です。
清水建設は原点として、『誠実なものづくりと顧客第一』を掲げており、宮大工の伝統を受け継ぐ高い技術力と、『論語と算盤』に基づいた誠実で穏やかな社風が特徴です。
なお他のスーパーゼネコンと比べた際には、以下の分野で強みがあります。
- 医療・福祉施設
→国内トップクラスのシェアを誇る
- 社寺・伝統建築
→宮大工の技術を継承し、文化財の修復や木造建築に強い
- 非建設事業
→洋上風力発電や宇宙開発など、フロンティア事業に注力
清水建設の転職元・転職先は?
清水建設の転職元の企業は公開されていません。ただし採用要件から推察すると、大手ゼネコンや中堅ゼネコン、大手サブコンからの転職が多いと考えられます。なぜなら清水建設の中途採用は、即戦力がメインであり、即戦力で活躍できるのがゼネコンや大手サブコンの出身者だからです。
一方で清水建設から転職する方は、鹿島建設や大林組などのスーパーゼネコンも多いですが、中堅ゼネコンなどに部長級などの役職付きで転職するケースもあります。また他業種への転職では、メーカーやデベロッパーなどの発注者や官公庁の技術職員として公務員に転職する方もいます。
清水建設に転職後のキャリアパスは?
清水建設に転職した後のキャリアパスは、グローバル職とエリア職のどちらで転職するかや、どの職種で転職するかによって大きく異なります。そのため一概なキャリアパスは、断言できません。
ここでは、グローバル職の若手人材に関する一般的なキャリアパスの一例をご紹介します。
- 1年目~10年目:係員
→指示にもとづいた業務遂行など
- 11年目~15年目:主任
→複雑な判断を含めた業務遂行、上職補佐、部下育成・動機付けなど
- 16年目~:マネージャー
→所管業務のマネジメント、部下育成・動機付けなど
基本的に年功序列で年収が上がる傾向にありますが、マネージャー以降の役職を目指す場合には、現場での実績や周りからの評価の高さが大切になります。
清水建設に転職したときの年収は?
清水建設に転職したときの、具体的な年収は非公開です。ただしスーパーゼネコンの年収水準は、中堅・準大手ゼネコンと比べても、明らかに高い水準になっています。
そのため中堅・準大手ゼネコンなどから転職した場合、年収が上がるケースも珍しくありません。
なお清水建設の平均年収(2025年3月期)は1012万円なので、そこを一つの基準と考えましょう。
清水建設は高卒・高専卒でも転職できる?
高卒・高専卒でも転職できるかは、転職する職種や求人によって異なります。
たとえば清水建設の営業の求人に必要な学歴が『大学・大学院』である一方で、施工管理の求人は高卒以上なら学歴不問で応募可能です。そのため高卒や高専卒は、営業での転職はできませんが、施工管理としてであれば清水建設に転職できる可能性は十分にあると言えるでしょう。
清水建設は第二新卒でも転職できる?
清水建設は第二新卒でも転職できるチャンスがあります。なぜなら清水建設は採用情報サイトで、第二新卒を受け入れていると公式に発表しているからです。
とはいえ第二新卒で清水建設に転職するのは、決してカンタンではありません。第二新卒の採用は新卒と同様に将来性やポテンシャル重視での採用ですが、現職での経験や実績も見られます。
第二新卒で清水建設への転職を目指す方は、現職で目に見える実績を残すことを大切にしながら、「なぜ清水建設に転職を目指すのか」という内容を具体的に伝えられる準備をしておきましょう。
清水建設は未経験でも転職できる?
未経験で清水建設に転職するのは、原則的に難しいと言えます。なぜなら清水建設の中途採用は、即戦力の確保を重視しており、原則として経験者を採用しているからです。そのため未経験で清水建設に転職したい方は、中小ゼネコンで経験を積んだうえで、清水建設への転職を考えましょう。
上記のステップを踏めば、5年〜10年の時間はかかりますが、清水建設に転職する道が開けます。
ただし第二新卒の方であれば、ポテンシャルを評価されて、未経験でも転職の可能性はあります。
まとめ|清水建設への転職ならプレックスジョブ
本記事で紹介したとおり、清水建設に中途採用で転職する難易度は高いと言えます。とはいえ清水建設への転職が不可能なわけではなく、以下の3点を意識すると転職できる可能性は高まります。
- 実績や経験の伝わる履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接で工事長や主任技術者での経験や工夫を伝える
- ゼネコンの転職に強い転職エージェントを活用する
清水建設の中途採用は、即戦力となる経験者の採用がメインです。ただし職種次第では、ゼネコン出身者以外の転職も可能です。また未経験から清水建設への転職を目指したい方でも、中小・中堅ゼネコンをステップにして、最終的に清水建設へのキャリアアップを目指すのも可能です。
いますぐ清水建設への転職に成功したい方はもちろん、上記のように戦略的なキャリアパスを意識して転職活動をしたい方も、一度、プレックスジョブの担当者に相談してください。
あなたが清水建設に転職できるように、完全無料で専門の担当者が徹底的にサポートいたします。

















