日産ディーラーの整備士の平均年収は?給料は安いのか・他メーカーや民間工場との比較
  • 年収・給与
  • 2026/03/24

日産ディーラーの整備士の平均年収は?給料は安いのか・他メーカーや民間工場との比較

将来に漠然とした不安を抱える整備士にとって、業界大手の給与体系や待遇の実態は、キャリアの選択肢を広げるための重要な情報です。

日産ディーラーは国内でも有数の規模を誇るため、転職によって収入や労働環境の改善を期待する人は少なくありません。

日産ディーラーに勤務する整備士の初年度平均年収は約405.6万円です。

「給料が安いのでは?」と疑問を持つ方もいるかもしれませんが、独自の資格手当や安定したボーナス支給、さらに最新技術を学べる環境は、日産ならではの大きな強みといえます。

本記事では、日産整備士の年齢・経験別の年収目安から、他メーカーとの比較、さらに年収を最大化させるための資格制度の仕組みまでくわしく解説します。

現在の経験を活かし、納得感のある収入と将来の安定を両立させるための判断材料として、ぜひ役立ててください。

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日産ディーラーの整備士の平均年収

日産ディーラーの整備士の平均年収

日産ディーラーに勤務する整備士の初年度平均年収は405.6万円です。

日産の給与の内訳は下記の通りです。

【給与内訳】
基本給+残業代+手当+賞与

日産の給与体系の特徴は、個人のスキルを証明する資格手当が充実している点です。

国家資格に加えて日産独自の社内資格を取得することで、基本給の昇給とは別に月々の支給額を底上げできます。

また、サービス主任や工場長といった役職に就くことで役職手当が加算され、着実に年収を伸ばせる環境が整っています。

年齢・経験別の年収目安

日産ディーラーの年収は、販売会社(販社)や役職によって変わります。

ここでは、標準的な昇給モデルと、都市部や大規模販社で見られる高収入モデルの2パターンを紹介します。

【モデルA】標準的な昇給パターン(役職と経験に連動)
多くの販社で見られる、着実にステップアップしていくモデルです。

民間工場から転職した場合、まずはこの水準をベースに、資格取得による上積みを目指すことになります。

  • 20代半ば(経験5年/副主任):年収350万円
  • 30代半ば(経験10年/係長):年収400万円
  • 40代後半(経験29年/課長):年収565万円 

【モデルB】若手から高水準な給与を狙えるパターン
一部の販社や、成果に応じた手当が厚い会社で見られる高収入モデルです。

モデルAと比較すると、同じ30〜40代でも年間50万〜80万円ほどの差が生まれます。

  • 25歳(経験3年/一般職):年収380万円
  • 35歳(経験15年/係長職):年収490万円
  • 40歳(経験20年/課長代理職):年収540万円 

このように、日産ディーラーと一口に言っても、選ぶ会社によって将来的な年収には大きな開きが出ます。

転職を考えるのであれば、目先の給与だけでなく、数年後の伸びしろまで含めた販社選びが極めて重要です。

日産の整備士の給料は安いのか?大手ディーラー5社と比較

大手ディーラー年収比較

「日産の整備士は他社より給料が低い」と耳にすることがありますが、メーカー別の平均年収を比較すると以下の通りです。

メーカー名

初年度平均年収

スズキ

459.0万円

ホンダ

443.0万円

トヨタ

442.3万円

ダイハツ

424.0万円

日産

405.6万円

マツダ

400.2万円

数値上、日産の平均年収は大手ディーラー5社の中で中位から下位に位置しています。

ただし、この平均値だけで「日産は稼げない」と判断するのは早計です。

日産は全国に多数の販売会社(販社)があり、地域や経営母体によって給与水準が大きく異なります。

都市部の販社や、広域展開している大規模な販社では、上記の平均を大きく上回るケースも少なくありません。

また、日産は賞与(ボーナス)が安定して支給される傾向にあり、年間で4.0ヶ月〜6.0ヶ月分以上の実績を持つ販社も存在します。

月々の基本給に加えて、資格取得による手当や役職手当を積み上げることで、他メーカーと同等、あるいはそれ以上の年収を実現できる環境です。

一時的な月給の高さだけでなく、ボーナスを含めた年間総支給額と、昇給の仕組みを理解することが重要です。

日産ディーラーと民間整備工場の給与比較

日産ディーラーの初年度平均年収が405.6万円であるのに対し、民間整備工場の平均年収は約389万円(※)です。

民間工場から転職する場合、初年度から15万円以上の年収アップが見込めます。

大きな違いは、基本給の安定性と賞与(ボーナス)の支給実績です。

民間工場では昇給が不透明なケースも多いですが、日産ディーラーは大手資本による明確な規定があり、年齢や勤続年数に応じた定期昇給が制度化されています。

また、年間で4〜5ヶ月分以上の賞与が安定して支給される傾向にあり、この差だけで年間数十万円の年収差が生まれます。

さらに、コンプライアンスを重視するディーラーでは残業代が1分単位で全額支給される体制が整っていることも、手取り額を押し上げる要因です。

民間工場で培った多車種対応の技術を、より基本給や手当が充実した環境へ持ち込むことは、整備士としての生活を安定させるための現実的な選択肢といえます。

※参照:令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について

日産で年収を最大化させる資格制度

日産で年収を効率的に上げるためには、資格手当の活用が不可欠です。

多くの販社では、国家資格と日産独自資格のそれぞれに対して手当を支給しており、これらを重複して取得することで月給を大きく底上げできます。

下記は、ある会社の資格手当の例です。

【日産整備士資格】

  • HITEQマスター:15,000円
  • 1級:10,000円
  • 2級:6,000円
  • 3級:3,000円

【日産テクニカルアドバイザー資格】

  • 1級:10,000円
  • 2級:6,000円
  • 3級:3,000円

【国家自動車整備士】

  • 1級 20,000円
  • 2級 15,000円
  • 3級 3,000円

たとえば、国家2級と日産2級を取得すれば、月額21,000円、年間で25.2万円の手当が加算されます。

日産サービス技術習得制度とは

日産サービス技術習得制度は、整備士の技術力と顧客応対力の向上を目的に設けられた日産独自の教育・資格体系です。

大きく分けて、技術専任のTS(テクニカルスタッフ)と、受付・接客を担うTA(テクニカルアドバイザー)の2つの軸で構成されています。

  • 日産TS
    4級から1級まで。段階的に高度な整備技術や電子制御の診断スキルを習得します。
  • 日産TA
    5級から1級まで。点検内容の説明や見積作成など、高いコミュニケーション能力と専門知識が求められます。

さらに、最上位資格としてHITEQマスターという資格も用意されており、取得により整備技術のエキスパートとして認められます。

この制度は単なる社内資格ではなく、全国の日産ディーラー共通の評価指標となっているため、取得状況が昇進や昇給に直結する仕組みです。

日産マスターテクニシャン制度とは

日産独自のサービス技術習得制度

引用:日産:アフターサービス | 日産の資格制度

マスターテクニシャンは、日産サービス技術習得制度において最高峰のランクに位置付けられる称号です。

具体的には、日産TS1級と日産TA1級、国家1級整備士資格のすべてを取得した者に与えられます。

さらに、HITEQマスターの資格を持つ者に与えられる称号として、マスターテクニシャンHITEQが存在します。

マスターテクニシャンHITEQは、全国に約250名しかおらず、マスターテクニシャンの育成を通して日産の技術力向上に貢献する役割を担っています。

マスターテクニシャンやマスターテクニシャンHITEQは、全整備士の中でも一握りしか到達できない希少な資格です。

取得者は現場のリーダーや工場長候補として、年収面でも最高レベルの優遇を受けることが一般的です。

日産ディーラーに転職するメリット

日産ディーラーに転職するメリット

民間整備工場から日産ディーラーへ転職することは、単なる給与アップだけでなく、将来的な整備士としての市場価値を高める大きな転換点となります。

大手メーカー直系ならではの組織力を背景とした、下記3つのメリットを解説します。

体系的な研修で着実に成長できる

日産ディーラーでは、入社年数やスキルレベルに応じた教育カリキュラムが完備されています。

現場の忙しさに左右される「見て覚える」スタイルの教育ではなく、業務時間内にメーカー専用の研修施設で実習を受ける機会が定期的に用意されています。

入社1年目から中堅、ベテランに至るまで、各段階で習得すべき技術が言語化・マニュアル化されているため、自分の成長を客観的に把握できるのが特徴です。

民間工場で培った多車種対応の応用力に、ディーラーの標準化された高い技術力が加わることで、どこへ行っても通用するプロフェッショナルを目指せます。

最新のEV・自動運転技術を学べる

「技術の日産」として業界をリードする環境では、アリアやサクラなどの電気自動車(EV)、さらには先進運転支援システムであるプロパイロットといった、最先端の技術に日常的に触れることができます。

民間工場では外部に委託することが多いエーミング(電子制御装置の校正作業)などの高度な業務も、自社ピット内の充実した設備で経験できるのが大きな魅力です。

整備士の市場価値が、これまでの機械的な修理から、電動化や電子制御の正確な診断へと移り変わる中、日産でこれらのスキルを実務を通して習得できることは、将来にわたって高い年収を維持するための強力な武器になります。

最新のメカニズムを深く理解し、時代の変化に左右されない専門性を磨くことで、整備士としてのキャリアをより確かなものにできるはずです。

充実した福利厚生で安心して働ける

日産ディーラーは、経営母体が安定している大規模な販売会社が多く、待遇面が非常に手厚いのが特徴です。

たとえば、年間休日が110日以上に設定されている会社が一般的で、ゴールデンウィークや夏季休暇、年末年始といった長期休暇もメーカーのカレンダーに準じてしっかりと確保されています。

民間工場では難しいこともあるプライベートの予定の立てやすさは、日産へ転職した多くの整備士が実感する大きなメリットです。

また、基本給以外の手当が充実している点も見逃せません。

住宅手当や家族手当といった生活を支える諸手当に加え、退職金制度なども細かく規定されており、将来を見据えたときの安心材料となります。

平均勤続年数が長い傾向にあるのは、こうした働きやすい環境が組織として定着している証拠であり、腰を据えて長く働き続けたい方にとって最適な環境といえます。

日産ディーラーの整備士についてよくある質問

日産ディーラーへの転職を検討する際、多くの方が疑問に感じる下記3つのポイントをQ&A形式でまとめました。

自動車整備士の40代の年収はどれくらい?

A.40代の整備士の年収は、一般的に400万円〜500万円程度が相場です。

日産ディーラーの場合、現場での経験に加えて上位資格の取得や役職に就くことで、500万円後半から600万円以上を目指すことが可能です。

技術力が給与に反映されやすい職種であるため、20代・30代でどれだけ専門性を磨いたかが40代以降の年収差となって現れます。

日産の業績が不安なのですが、将来性は大丈夫ですか?

A.整備士としての将来性は非常に高いといえます。

理由は大きく2点で、1つ目にメーカー(日産自動車)と各ディーラー(販売会社)は別組織である点が挙げられます。

地域密着で車検や点検を担う販売会社のサービス収益は、メーカーの業績に左右されにくく、景気変動に関わらず安定した需要が存在します。

次に、日産で働くことで「EV・自動運転」に関する高度なスキルを習得できる点です。

先進技術で業界をリードする日産の整備経験は、これからの自動車業界で生き残るための強力な武器となります。

目先の業績以上に、市場価値の高い「次世代の技術力」を身につけられる環境こそが、長期的なキャリアの安定に直結します。

日産の整備士の初任給はどれくらい?

A.日産整備士の初任給は、2年課程の専門卒で19万~21万円、4年制の1級課程卒で21万~22万円程度が目安です。

この基本給に加えて、時間外手当(残業代)や通勤手当、さらには取得済みの国家資格に応じた手当などが別途支給される仕組みとなっています。

大手メーカー直系ならではの充実した教育体制も魅力の一つです。

新人には先輩社員が専任でつくメンター制度を導入している販売会社も多く、技術的な悩みだけでなく日々の業務の進め方についても相談しやすい環境が整っています。

入社後も日産独自の資格を取得していくことで、初任給からの確実なステップアップが期待できるでしょう。

トヨタの自動車整備士の年収はどれくらい?

A.トヨタの整備士の初年度平均年収は約442.3万円です。

国産ディーラーの中ではトップクラスの水準を維持しています。

日産と同様、トヨタも独自の社内資格制度を設けており、資格手当や技術認定によって給与が変動する仕組みです。

メーカーごとの平均値には差がありますが、所属する販売会社や残業時間による影響が大きいため、メーカー名だけでなく個別の求人条件を精査することが重要です。

まとめ

日産の整備士は、メーカー独自の資格制度や体系的な研修、さらには最先端のEV技術に触れられる環境が整っています。

自分の努力が資格という形で評価されるため、民間整備工場から環境を変えることで、年収アップと将来の安定を同時に手にできるはずです。

平均年収の数字だけに捉われず、ボーナス支給実績や充実した諸手当に目を向けることが、納得感のある転職への第一歩となります。

ただし、日産の販売会社は全国に多数存在しており、会社ごとに給与条件や職場の雰囲気が異なる点には注意が必要です。

「自分に最適な販社はどこか」「今のスキルでいくら稼げるのか」といった、現場のリアルな情報を知りたい方は、ぜひプレックスジョブへご相談ください。

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