ホンダディーラーの整備士の平均年収

ホンダディーラーに勤務する整備士の初年度平均年収は約443万円です。
自動車整備士全体の平均年収が約442万円(※)であるのと比較しても、初年度から業界標準を上回る水準を確保しています。
給与の構成は下記のとおりで、賞与(ボーナス)の支給実績が手厚い点が特徴です。
【給与の構成】
基本給+残業代+諸手当+賞与
多くの販社で年間2.5ヶ月〜5ヶ月分程度の賞与が支給され、好業績の会社や地域によっては6ヶ月分以上となるケースもあります。
また、店舗の売上目標達成に応じたインセンティブ制度を導入している店舗もあり、月々の給与に数万円が上乗せされる仕組みも年収を押し上げる要因となっています。
※参照:令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について
年齢・経験別の年収目安
ホンダディーラーでは、経験年数や役職に応じた昇給体系が明確化されています。
以下は、実際の求人情報に基づいたモデル年収例です。
- 29歳(経験3年):年収460万円
└ 月給22万円+諸手当+インセンティブ+賞与 - 43歳(経験9年):年収540万円
└ 月給27.5万円+諸手当+インセンティブ+賞与 - 38歳(経験17年・工場長職):年収740万円
└ 月給25万円+諸手当+インセンティブ+賞与
若手から中堅層にかけて着実に年収が上昇し、管理職である工場長(サービスマネージャー)クラスになると700万円を超える高待遇も期待できます。
ホンダディーラーと他メーカーの給与比較
国内主要メーカー系ディーラーの整備士年収と比較すると、ホンダは業界トップクラスです。
メーカー | 平均年収(目安) |
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スズキ | 459万円 |
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ホンダ | 443万円 |
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トヨタ | 442.3万円 |
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ダイハツ | 424万円 |
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マツダ | 400.2万円 |
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他メーカーと比較してもホンダの給与水準は安定しており、特に基本給の設定や賞与の支給割合が高い傾向にあります。
メーカーのブランド力と強固な経営基盤が、整備士の待遇面に反映されているといえます。
ホンダディーラーと民間整備工場の給与比較
メーカー直系のディーラーであるホンダと、地域密着型の民間整備工場とでは、年収に大きな開きがあります。
- ホンダディーラー:約443万円(初年度)
- 民間整備工場:約389万円(平均)
民間工場の多くは、ディーラーと比較して基本給が低めに設定されているほか、ボーナスや残業代の支給基準が曖昧なケースも見受けられます。
一方、ホンダは労務管理が徹底されており、残業代の全額支給はもちろん、家族手当や住宅手当などの福利厚生も充実しています。
転職先によっては、民間工場からホンダへ移るだけで年収が100万円以上アップすることも珍しくありません。
ホンダディーラーの種類
ホンダの整備士として転職を検討する際、年収や待遇を左右するのが運営母体の違いです。
現在、ホンダの販売網は名称こそ統一されていますが、中身は大きく2つの形態に分かれています。
正規ディーラーはHonda Carsの1種類のみ
ホンダの正規ディーラーは、現在Honda Cars(ホンダカーズ)の1種類に統合されています。
かつては、ホンダプリモ・ホンダクリオ・ホンダベルノという3つの販売チャネルが存在し、取り扱い車種が分かれていました。
しかし、2006年のネットワーク統合により、現在はどの店舗でもホンダの全車種を取り扱う体制となっています。
整備士にとっては、店舗を問わず軽自動車からミニバン、スポーツカー、ハイブリッド車まで、ホンダの全ラインナップに触れられる環境です。
直営と地場の違い
Honda Carsという看板を掲げていても、その経営母体は直営店と地場店の2種類に大別されます。
この違いは労働環境や安定性に直結するため、事前に把握しておく必要があります。
区分 | 特徴 | 給与面 |
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直営店(メーカー出資) | メーカー直系のため経営基盤が極めて強固。 コンプライアンス意識が高く、サービス残業の排除や有給休暇の取得促進など、労働管理体制が厳格に運用されている。 | 基本給や賞与の基準が明確で、福利厚生も充実しているため、長期的な安定を求める方に適している。 |
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地場店(地元企業運営) | 経営の意思決定が単独で行われるため、独自のキャンペーンやサービスを展開できる自由度がある。 アットホームな社風の店舗も多い一方、地方の中小企業が母体となるため、労働条件や最新設備の導入状況は会社ごとに差がある。 | 会社の業績や経営者の判断により、成果がダイレクトに給与に反映されるケースもある。 直営店ほど待遇が整っていない場合も少なくありません。 |
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直営か地場かを見分けるには、求人サイトの会社概要や企業の公式サイトにある株主の欄を確認してください。
「株主:本田技研工業株式会社(100%)」といった記載があれば直営店です。
安定した昇給と充実した福利厚生を最優先するなら直営店、個人の裁量や地域密着の働き方を重視するなら地場店が有力な選択肢となります。
ホンダで整備士として年収を上げる方法

ホンダディーラーの年収は、個人のスキルアップが給与に直結する仕組みが整っています。
具体的には、下記3つの方法で収入アップを目指せます。
一級整備士や検査員などの上級資格を取得する
最も確実な昇給手段は、国家資格のグレードを上げることです。
多くの販社で資格手当が設定されており、取得した月から月給が加算されます。
特に自動車検査員の資格は、車検業務を行ううえで不可欠なため、手当額が高めに設定される傾向があります。
【国家資格手当の相場例】
- 一級自動車整備士:月10,000円〜20,000円
- 二級自動車整備士:月5,000円〜15,000円
- 自動車検査員:月5,000円~20,000円
一級整備士や検査員資格を取得することで、二級整備士のみ保持している状態よりも年収ベースで10万円〜40万円以上の差がつくケースも少なくありません。
ホンダの独自資格を取得して手当を増やす
ホンダには、Honda四輪サービス技能修得制度という独自の社内資格があります。
この資格は、ホンダ車特有の構造や診断技術に精通している証であり、業界内でも高い評価を得ています。
国家資格手当に加えて、このホンダサービスエンジニア(SE)資格の手当が別途支給されるのがホンダの大きなメリットです。
【ホンダSE資格手当の例】
- ホンダSE 1級:月5,000円〜15,000円
- ホンダSE 2級:月4,000円〜12,000円
- ホンダSE 3級:月3,000円〜10,000円
リーダーやマネージャーへキャリアアップする
現場の作業担当から、チームをまとめるチーフや店舗の整備責任者である工場長へ昇格することで、基本給のベースアップと役職手当の獲得が可能です。
キャリアアップに伴う年収例は下記の通りです。
- 一般整備士:380万〜450万円
- チーフ:420万〜500万円
- 工場長:600万〜740万円
一般整備士は入社から数年の若手層を指し、基本給に加えて時間外手当や資格手当が主な収入源となります。
30歳前後で昇格が一般的なチーフは、現場リーダーとして後輩指導や作業管理を担うことで役職手当が加算されます。
整備部門の責任者である工場長は、店舗の売上管理やスタッフ育成を統括する役割です。
管理職としての手当に加え、店舗業績に連動したインセンティブの反映額も大きくなるため、年収700万円を超えるケースも少なくありません。
ホンダディーラーに転職するメリット

ホンダディーラーへの転職は、単なる給与アップだけでなく、整備士としての専門性や働きやすさを大きく向上させる機会となります。
ここからは、下記3つのメリットについて解説していきます。
最新技術を学びながら稼げる
ホンダはハイブリッド車(e:HEV)や電気自動車(EV)の開発において業界をリードしており、現場には常に最先端の技術が投入されています。
最新の電子診断機や専用設備が完備された環境で、複雑化する車両トラブルにも論理的にアプローチできるのはホンダならではの強みです。
また、新技術に対応するためのメーカー研修が非常に充実しており、勤務時間内に最新知識をアップデートできる点も大きなメリットです。
ASV(先進安全自動車)の普及に伴い、エーミング作業などの特定整備の重要性が増すなか、働きながら市場価値を高めることができます。
作業効率と労働環境が改善される
民間整備工場と比較して、ホンダディーラーは分業制が徹底されているため、整備士が本来の業務に専念しやすい環境です。
多くの民間工場では、整備士がフロント業務や車検の受付、顧客対応を兼任することが珍しくありません。
対してホンダでは、サービスアドバイザーが窓口業務を一手に引き受けるため、メカニックは作業に集中して効率を高めることが可能です。
さらに、直営店ではPCの強制シャットダウンや残業時間の厳格な管理が行われるなど、無駄な付帯業務を削ぎ落とした、クリーンな労働環境が整備されています。
キャリアの透明性により将来の安心感が得られる
ホンダには、年齢や経験に応じた明確なステップアップの基準が存在し、将来のビジョンを描きやすいのが特徴です。
「どの資格を取得し、どの役職に就けば、どの程度年収が上がるか」が社内規定で可視化されているため、目標が曖昧な環境で働くストレスがありません。
現場のメカニックとして技術を極める道はもちろん、フロント職や工場長、さらには本部の技術指導員など、多彩なキャリアパスが用意されています。
自身のライフステージや体力の変化に合わせた柔軟な働き方が可能なため、将来にわたって長く安心して働き続けることができます。
ホンダディーラーの整備士についてよくある質問
ホンダの整備士への転職を検討する際によく寄せられる下記の質問に回答していきます。
ホンダはホワイト企業ですか?
A.自動車業界全体の中でも、ホンダはコンプライアンス意識が非常に高く、労働環境が整っている傾向にあります。
とくにメーカー直営店(ホンダモビリティ各社)では、PCの強制シャットダウンによる残業時間の厳格な管理や、年間110日〜120日前後の休日確保が徹底されています。
ただし、地元企業が運営する地場店の場合は、経営方針が各社に委ねられているため、残業時間や休日数にバラつきが生じる可能性があります。
応募前に求人票の年間休日や月平均残業時間を必ず確認しましょう。
未経験でもホンダの整備士になれますか?
A.未経験・無資格から応募できる求人は存在します。
ホンダは教育体制が非常に充実しており、入社後に実務経験を積みながら国家三級・二級整備士の取得を目指すことが可能です。
中途採用でも未経験歓迎の枠を設けている販社は一定数あり、意欲があれば大手ならではの研修制度を活用してプロのメカニックへと成長できる環境が用意されています。
1級整備士の平均年収は?
A.ホンダにおける1級整備士の年収目安は、おおよそ420万円〜550万円です。
一級自動車整備士の資格を保有していると、月額で高額な資格手当が支給されるだけでなく、難易度の高い重整備や故障診断を任される機会が増えます。
その結果、賞与(ボーナス)の査定にもプラスの影響を与えやすく、二級保持者よりも高い年収水準を維持することが可能です。
ディーラーで働く整備士の給料は?
A.国内ディーラー整備士全体の平均年収は約509万円(※)とされています。
ホンダの初年度想定年収である443万円という数字は、あくまでキャリアのスタート地点の目安です。
ここから経験を積み、ホンダ独自のSE資格の取得や工場長などの役職への就任により、500万円〜700万円台へと着実に昇給していく構造になっています。
民間整備工場の平均年収約389万円と比較すると、総じて高い給与水準にあるといえます。
※参照:令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について
まとめ
ホンダディーラーの整備士への転職は、初年度平均年収443万円という高水準なスタートに加え、その後の着実な昇給が期待できる選択肢です。
トヨタやスズキといった他メーカーと比較しても給与水準は安定しており、特にメーカー直系の直営店を選べば、厳格な労務管理のもとでホワイトな労働環境を享受できます。
国家資格だけでなく、ホンダSE資格という独自の評価軸があるため、技術を磨くほどダイレクトに収入へ反映される点も大きな魅力です。
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