組み込みエンジニアとは?仕事内容は?必要なスキルや活躍する業界まで解説!
  • 仕事・職場を知る
  • 2026/03/05

組み込みエンジニアとは?仕事内容は?必要なスキルや活躍する業界まで解説!

組み込みエンジニアとは、家電、自動車、医療機器、産業用ロボットなどの機械内部に搭載されるコンピューターの制御プログラムを設計・開発する職種です。

年収の水準も高く、将来的にも安定した需要を見込める魅力的な仕事であるといえます。

本記事では、組み込みエンジニアの仕事内容や具体的な年収、必要なスキルから未経験・異業種からの転職方法まで詳しくご紹介します。

この記事を最後まで読み、ぜひ転職活動を成功させましょう。

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組み込みエンジニアとは

組み込みエンジニアとは、家電、自動車、医療機器、産業用ロボットなどの機械内部に搭載されるコンピューターの制御プログラムを設計・開発する職種です。

組み込みエンジニアは、ハードウェアの特性を理解した上で、限られたリソースを最大限に活かすソフトウェアを構築します。

ハードウェアとソフトウェアの知識を駆使し、リアルタイム性が求められる環境下で安定した機器動作を実現する、IoT時代に必須の専門技術者です。

組み込みエンジニアの仕事内容

組み込みエンジニアの仕事内容

組み込みエンジニアの仕事は、製品を動かすために、ハードウェアとの密接な連携が求められます。

制御プログラムの開発

組み込みエンジニアのメインミッションは、製品を動かすためのファームウェアの開発です。

洗濯機、エアコン、自動車の自動運転システムなど、製品が特定の入力に対してどのように反応し、動くべきかを定義するプログラムを作成します。

制限された環境で最高のパフォーマンスを出すという面白さは、組み込み開発ならではの醍醐味です。

ハードウェアの理解・連携

組み込みエンジニアは、マイコン、センサー、モーターなどの電子部品を理解し、ハードウェアとソフトウェアの連携を行う必要があります。

製品開発は多岐にわたるため、機械設計エンジニア、ハードウェア技術者、システム設計者、製品マネージャーなどと連携します。

例えば、モーターの動きが悪い場合、ハードの問題かソフトの問題かを特定するため、オシロスコープを用いて波形を確認するなど、物理的なアプローチを交えながら緊密に連携します。

システムテスト・デバッグ

組み込まれたプログラムが正しく、かつ安全に動作するかを確認し、品質を管理します。

実機を用いたテストを繰り返し、過酷な環境でも正常に動作するかを徹底的に検証する工程は、製品の信頼性を守る重要なプロセスです。

組み込みエンジニアの平均年収

平均年収の比較

結論からお伝えすると、組み込みエンジニアの平均年収は574.1万円です。

これは日本の全産業平均と比較しても明らかに高い水準にあります。

職種

平均年収

組み込みエンジニア

約574.1万円

全産業平均

約478万円

引用元:システムエンジニア(組込み、IoT)- 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

また、実際にプレックスジョブが保有している求人約100件を無作為に抽出した際の平均年収は約643万円でした。

さらに、プレックスジョブが保有する組み込みエンジニア求人の役職ごとの平均年収は以下の通りでした。

  • スタッフ:400~550万円
  • 主任:500~700万円
  • 係長:600~800万円
  • エキスパート:700~1000万円

これは一例にすぎませんが、経験を重ねるごとにしっかりと昇給することができるとわかります。

組み込みエンジニアの年収についてより詳細に気になる方は、以下の記事もご覧ください。
組み込みエンジニアの年収を徹底解説|プレックスジョブ

組み込みエンジニアに求められるスキル

求められるスキル

組み込みエンジニアには特に以下の3つのスキルが求められます。この章で、しっかりと確認しましょう。

プログラミング言語

組み込み開発において、C言語は標準言語であり、ハードウェアを直接制御するのに最適な必須のスキルです。

また、近年の大規模なシステム開発や車載ソフトウェア、オブジェクト指向が求められる現場ではC++も多用されます。

他業界からの挑戦の場合、C言語は最初は難解に感じるかもしれませんが、これをマスターすることでコンピュータの仕組みへの理解が劇的に深まります。

ハードウェア知識

組み込みエンジニアには、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアの知識が不可欠です。

具体的には、電子回路の読解力、マイコン・CPUのアーキテクチャ知識、I2C/SPI/UARTなどの通信インターフェース、センサーやモーターの制御技術が求められます。

開発現場では、オシロスコープ等の測定器を用いて電気信号を直接確認しながらデバッグを行うこともあります。

最初からすべての知識を備えておく必要はありませんが、働く中で身に少しずつ身に着けていくとよいでしょう。

リアルタイムOS (RTOS)

多くの組み込み機器では、限られた時間内に必ず処理を終わらせる「リアルタイム性」が求められます。

そのため、リアルタイムOS(RTOS)のスキルは必須と言えます。

RTOSとは簡単に言うと、時間内に複数のプログラムを渋滞させずに処理するスキルです。

具体的に求められるのは、タスクの優先度管理、スケジューリング、排他制御への理解です。

  • タスク管理とスケジューリング
    複数のタスクを、優先順位に基づいてミリ秒単位で正しく切り替える知識。
  • 排他制御・同期処理
    セマフォ、ミューテックス、イベントフラグ、メッセージキュー等を使い、リソース競合を防ぎ安全にタスク間通信を行う技術。
  • RTOSの動作原理
    コンテキストスイッチや割り込み処理の仕組み。
  • リソース管理
    限られたメモリやCPUサイクルを効率的に割り当てるスキル。

これらの概念は、バックエンド開発経験がある方なら、親和性が高く習得しやすい領域です。

組み込みエンジニアにあるとよい資格

転職において、客観的なスキル証明となる資格は強力な武器になります。

以下の資格は必須ではありませんが、組み込みエンジニアにチャレンジする際に有利になります。

C言語プログラミング能力認定試験(3級)
C言語の基礎知識を証明する試験です。組み込みの登竜門として最適です。

詳細

内容

難易度

★★★☆☆

合格率

55~70%

勉強時間の目安

100~110時間

取得期間の目安

1ヶ月~2ヶ月

費用の目安

5,700円

引用元:C言語プログラミング能力認定試験

ETEC(クラス2)
組み込みシステム技術に関する知識を測定する試験で、業界内での信頼性が高い資格です。

詳細

内容

難易度

★★★☆☆

合格率

40~60%

勉強時間の目安

50~100時間

取得期間の目安

1ヶ月~3ヶ月

費用の目安

15,750円

引用元:ETEC(組み込み技術者試験制度)
組み込みソフトウェア技術者試験

基本情報技術者
ITエンジニアとしての基礎体力を証明する国家資格です。

詳細

内容

難易度

★★★★☆

合格率

約38.9%(年度により変動)

勉強時間の目安

初心者で約200時間

取得期間の目安

2ヶ月~3ヶ月

費用の目安

7,500円

引用元:情報処理技術者試験 統計資料

組み込みエンジニアに向いている人

組み込みエンジニアに向いている人

以下のような特徴を持つ人は、組み込みエンジニアとして活躍できる可能性が高いでしょう。

継続的な学習意欲のある人

組み込み業界は、ハードウェアの進化に伴い、新しい技術が頻繁に登場します。

例えば、近年では組み込み機器へのAIの搭載や、セキュリティ対策の強化が急務となっています。

現状の知識に固執せず、勉強を苦にせず最新情報を追い続けられる人は、市場価値を高め続けることができます。

論理的思考力のある人

エラーが発生した際、論理的に原因を特定し解決できる能力が求められます。

組み込み開発では、原因がソフトウェアにあるのか、それとも回路やセンサーといったハードウェアにあるのかを切り分ける必要があります。

仮説を立て、一つずつ検証していく論理的アプローチを楽しめる人は、この仕事に向いています。

モノづくりが好きな人

「自分の書いたコードで、目の前のロボットが動いた」という瞬間をやりがいに感じる、モノづくりが好きな人に向いています。

ロボット、家電、自動車などハードウェアが物理的に動作する仕組みに興味がある人にとって、これほど面白い仕事はありません。

実体のある製品として世に残り、人々の生活を支えている実感を得やすい職種です。

組み込みエンジニアに向いていない人

組み込みエンジニアに向いていない人

一方で、以下のような傾向がある方は、組み込み開発の現場でストレスを感じるかもしれません。

地道な作業が苦手な人

組み込み開発は、非常に泥臭く地道な作業の連続です。

プログラムはほんの少しの記述ミスで動かなくなります。

また、ハードウェアの厳しい制約の中で、数バイト単位の調整を繰り返したり、再現性の低いバグを数週間かけて追ったりすることもあります。

こうした細かい調整やデバッグを「面倒」と感じてしまう方には、酷な環境かもしれません。

期限を守るのが苦手な人

組み込み製品の開発は、多くの場合「製品の発売日」や「工場のライン稼働日」が決まっています。

納期が非常に厳しく、また開発の終盤でハードウェアの仕様変更が発生し、それに合わせて急ピッチでソフトを修正しなければならないこともあります。

スケジュール管理を徹底し、プレッシャーの中でも着実に業務を遂行できる責任感が求められます。

組み込みエンジニアが活躍する業界

組み込みエンジニアの活躍フィールドは、身の回りのすべての業界に広がっています。

  • 自動車: 自動運転技術、エンジン制御
  • 家電: ロボット掃除機、スマート冷蔵庫、洗濯機
  • 医療機器: MRI、人工透析装置、手術支援ロボット
  • 産業機器: 工場用ロボット、工作機械、プラント制御システム
  • スマートホーム: スマートロック、照明制御システム

IoTやAI技術の普及により、これまでネットワークにつながっていなかった製品までが高機能化しています。

そのため、家電から自動車まであらゆる分野でソフトウェアの重要性が増しており、組み込みエンジニアへの需要は高まっています

組み込みエンジニアに転職する方法

この章では、これまでの経験に応じた組み込みエンジニアへの転職方法を詳しくご紹介します。

IT・ソフトウェア業界からのステップアップ

すでにIT業界での開発の経験がある方は、論理的思考力やプロジェクト管理力が評価され、大きな強みとなります。

また、「プログラミングの基礎力」という転用可能なスキルをすでに持ちつつ、組み込み特有のハードウェア知識や実務ルールを習得すれば、高い需要に対応することができます。

そのため、比較的早期に活躍することが可能です。

製造業界からのステップアップ

現在、メーカーの製造ラインや回路設計、機械設計などに携わっている方は、ハードウェア開発の経験を直接活かすことができます

工場で実際に製品を扱っていた経験は、動作検証やトラブルシューティングの際に有利に働きます。

加えて、C言語・C++の学習や、基本情報技術者等の資格取得を並行して進めることで、組み込みエンジニアへの道はぐっと近づきます。

完全に未経験からのチャレンジ

「プログラミングも製造も未経験」という場合でも、20〜30代であればポテンシャル採用の可能性は十分にあります

まずは未経験歓迎の求人に応募することが近道です。

特に、車載ECUや家電製品のソフトウェア開発分野は深刻な人手不足にあり、教育体制を整えて未経験者を受け入れている企業も少なくありません。

プレックスジョブで調査したところ、未経験からでも応募できる組み込みエンジニア求人は約30件もありました。

組み込みエンジニアに転職するならプレックスジョブがおすすめ

ここまでの説明で、組み込みエンジニアとして活躍したいと思った方は、プレックスジョブなどの転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントは、未経験でも挑戦できる企業や入社後に有利になる資格など、一般に掲載されていない情報も持っているため、自分に合った会社を選ぶことが可能です。

その他にも、転職をサポートするためのサービスを提供しています。例えばプレックスジョブでは、以下のようなサポート体制を整えています。

プレックスジョブでできること5選

まとめ

組み込みエンジニアとは、家電、自動車、医療機器、産業用ロボットなどの機械内部に搭載されるコンピューターの制御プログラムを設計・開発する職種です。

組み込みエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアを繋ぎ、日本の「モノづくり」を根底から支える、将来性の高い職種であると分かりました。

組み込みエンジニアに挑戦してみたい、自分にできるのか相談してみたいという方は、ぜひプレックスジョブをご利用ください。

プレックスジョブでは、実績豊富な専任のアドバイザーが転職活動を最後までサポートいたします。

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プレックスジョブマガジン編集部

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