プラントオペレーターとは?
プラントオペレーターは、化学工場、石油精製所、発電所、水処理施設といった「プラント」において、装置の運転・監視・制御を行います。
一般的な製造業のライン作業が「モノを組み立てる」仕事であるのに対し、プラントオペレーターは「巨大なシステムを管理する」のが主な役割です。
具体的には、計器室での中央監視と現場の巡回・操作の2つの役割で連携し、安全・安定的な生産を維持する専門職です。
非常に高い責任感と専門知識が求められる、インフラを支える専門職といえるでしょう。
プラントオペレーターの仕事内容

プラントオペレーターは、化学・エネルギー等の工場において、中央制御室のモニターや現場での巡回を通じて、生産設備の運転・監視・調整を行います。
具体的には、主に以下の4つの業務を担います。
仕事内容 | 詳細 |
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監視・操作 | 中央制御室のPC画面で温度・圧力・流量を監視し、異常があれば調整。 |
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現場巡回 | 屋外で機器の振動、漏れ、音などを点検・巡回。 |
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サンプリング・分析 | 生産中の製品を抜き出し、品質を確認。 |
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安定操業 | 定期的なバルブ操作やトラブル対応を行い、プラント全体を安定稼働させる。 |
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工場の安定的な稼働を守り、製品を生み出す重要なインフラ的な仕事であるといえます。
プラントオペレーターの働き方
プラントオペレーターが働く工場は24時間稼働のため、3交替制(※)が多いです。
※ 3交代制:1日24時間を「日勤・準夜勤・夜勤」など8時間ずつの3つのシフトに分け、3つのグループで交代しながら働く勤務形態
そのため、夜勤などが増えるため、プラントオペレーターの平均年収は高めです。
残業は少なめですが、夜勤など生活リズムに慣れが必要です。
実際に、プレックスジョブが保有する求人173件中の残業時間の割合は以下の通りです。
時間 | 件数 | 割合 |
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0時間 | 52件 | 30.1% |
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1〜10時間 | 34件 | 19.7% |
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11〜20時間 | 48件 | 27.7% |
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21〜30時間 | 35件 | 20.2% |
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31〜40時間 | 4件 | 2.3% |
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このように、残業時間が少なめであることは、無理なく働きたい方にとって非常に魅力的な環境であるといえます。
一方で、工場で働く仕事の多くが夜勤を避けることができないように、プラントオペレーターの仕事もまた夜勤を避けることは難しいです。
実際に、プレックスジョブが保有するプラントオペレーター求人173件の中で、夜勤のあるものは84件と約5割と半数を占めていました。
そのため、夜勤を避けたいがプラントオペレーターを目指したいという方は、夜勤帯で働くことは必須なのか日勤だけでもよいのか、確認するようにしましょう。
プラントオペレーターの1日の流れ
日勤帯で働くプラントオペレーターのとある日のスケジュールをご紹介します。
時間 | 詳細 |
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08:00 | 出社・朝礼・引き継ぎ:前夜勤スタッフから異常の有無や作業進捗を確認。ラジオ体操、安全朝礼、当日の作業工程・危険予知活動を実施。 |
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08:30 | プラント運転・監視開始:中央制御室にてモニターで温度、圧力、流量などのデータを監視。数値に異常がないかを確認。 |
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10:00 | 現場巡回・点検:現場へ行き、設備に異常がないか目視で確認。必要に応じてバルブの調整を行う。 |
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12:00 | 昼休憩 |
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13:00 | 午後の作業・監視:午前の続きの運転管理、現場点検を実施。生産計画に基づいて原料の投入や分析作業を行う。 |
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16:45 | 記録・申し送り準備:当日の作業記録を報告書にまとめ、次のシフトへの連絡事項を整理。 |
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17:30 | 退社 |
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このように、監視業務と巡回業務を交互に繰り返すのが一般的なプラントオペレーターの仕事の流れとなります。
プラントオペレーターの年収
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プラントオペレーターの年収は、製造業界の中でも比較的高い水準にあります。
厚生労働省のデータによると、プラントオペレーターの全国の平均年収は536.5万円です。
職種 | 平均年収 |
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プラントオペレーター | 536.5万円 |
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全産業平均 | 478万円 |
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引用元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)化学製品製造オペレーター
国税庁 民間給与実態統計調査
日本の全産業平均と比較してもわかる通り、プラントオペレーターはしっかりと稼ぐことができます。
高い給与の背景には、交代勤務による「深夜手当」や、専門資格に対する「資格手当」が充実していることが挙げられます。
もし、現在の仕事の年収に満足できないという方は、プラントオペレーターを目指すことで満足のいく待遇を叶えることができるかもしれません。
製造業で活躍するプラントオペレーター以外の職種の年収が気になる方は、以下の記事もご覧ください。
製造業・工場勤務の年収はいくら?職種別のランキングをご紹介!
プラントオペレーターに求められる資格・スキル
実はプラントオペレーターになるために必須な資格はありません。
実際に、プレックスジョブが保有する173件の求人のうち、89件は未経験でも応募可能です。
入社後の研修や実務を通じてスキルを身につけていくのが一般的なキャリアパスです。
ただし、以下の資格を持っていると転職活動で有利になり、入社後の昇給も早まります。
資格 | 詳細 |
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危険物取扱者(乙4など) | 石油や化学薬品を扱う現場で必須。最も汎用性が高い。 |
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高圧ガス製造保安責任者 | 化学プラントなどで高圧ガスを扱う際に必要。評価が非常に高い。 |
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ボイラー技士 | 蒸気を発生させる設備がある工場で重宝される。 |
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電気工事士 | 設備の軽微な修理やメンテナンスに役立つ。 |
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機械保全技能士 | 故障の予兆を察知するスキルを証明できる。 |
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フォークリフト運転 | 資材の運搬など、現場作業で幅広く活用。 |
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工場・製造業界で役立つ資格について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
高圧ガス製造保安責任者の難易度・合格率は?試験科目免除ができる方法も
製造業・工場勤務におすすめな資格12選!転職に有利な資格から合格率までまとめて紹介
プラントオペレーターに向いている人

プラントオペレーターへの適性をチェックしてみましょう。以下の項目に当てはまる方は、活躍できる可能性が高いでしょう。
高い集中力を保てる人
プラントオペレーターのメイン業務は監視です。
単調な監視業務でも、小さな変化に気づける、集中力を持続できる人は向いています。
また、常に危険と隣り合わせの環境で、手順を守り、安全第一に作業するためには集中力を欠かすことができません。
体力のある人
24時間の交代制勤務は、慣れるまで生活リズムの調整が必要です。
また、屋外での定時パトロールにおける立ち仕事・歩行移動が多く、体力は常に求められます。
さらに、機械操作は自動化されているものの、緊急時の対応や現場での機器メンテナンスなど、力仕事や体力的なスタミナが求められる場面もあります。
コミュニケーション能力の高い人
「一人で黙々と作業する」イメージを持たれがちですが、実はチームとして働く場面が多くあります。
化学製品、材料、エネルギーなど、インフラを支える重要な職種として、安全性とチームワークが重視されます。
そのため、チームでの作業が多いため、情報の共有や連携を円滑に行える人がプラントオペレーターとして活躍できると言えます。
プラントオペレーターに向いていない人

一方で、以下のような方には、プラントオペレーターの仕事は向いていないかもしれません。
単調な作業が苦手な人
プラントオペレーターの主な仕事には、集中してモニタリングをすることや設備の点検など、ルーティン業務が多く含まれます。
そのため、地道に単調な作業をこなすことが苦手な方にはモチベーションを維持する事が難しいかもしれません。
夜勤に抵抗のある人
工場勤務の職業において、夜勤を避けて働くことは難しいです。
実際に、プレックスジョブで保有しているプラントオペレーターの求人の半数が夜勤帯で働く事を求められます。
そのため、絶対に夜勤で働きたくないという方は、選べる企業の選択肢が狭まってしまいます。
プラントオペレーターのキャリアアップ
プラントオペレーターは、知識の向上や経験を積むほど市場価値が高まる職種です。
プラントオペレーターのキャリアアップには、具体的には以下のような選択肢があります。
- 現場でのスキル向上でスペシャリストになる
- リーダーや管理者への昇進
- 生産管理・設備保全といった専門職への転換
プラントオペレーターの仕事は、自分の手で製品を安定供給しているという達成感に加え、トラブルを解決するたびに問題解決能力が磨かれます。
また、資格の取得は必須ではないですが、危険物取扱者、高圧ガス製造保安責任者などの資格取得で新たな可能性を広げることができます。
プラントオペレーターに転職する方法
ここまでの説明で、プラントオペレーターとして活躍したいと思った方は、プレックスジョブなどの転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントは実際の残業時間や屋外での作業時間の実態など、一般に掲載されていない詳細な情報も持っているため、自分に合った会社を選ぶことが可能です。
その他にも、転職をサポートするためのサービスを提供しています。例えばプレックスジョブでは、以下のようなサポート体制を整えています。

プラントオペレーターを目指す方からよくある質問

最後に、プラントオペレーターを目指す方から良くある質問にQ&A形式でお答えします。
プラントオペレーターの仕事内容は?
中央制御室でコントロールパネルを監視し、さまざまな装置や機器の運転・操作を行います。
製造工程でトラブルが発生した場合は、マニュアルに従って原料の供給や温度、圧力などを調整して適切にコントロールします。
屋外にある大型装置などのパトロール業務が主な仕事です。
プラントオペレーターの年収は?
プラントオペレーターの仕事の平均年収は約536.5万円です。
日本の平均年収と比較すると高い傾向にあります。
初任給は23万円程度が相場のようで、派遣社員やアルバイト・パートでは平均時給がそれぞれ1,638円、1,499円となっています。
プラント業界に向いている人は?
コミュニケーション能力が高い人は、プラント業界に向いているでしょう。
プラントでの作業では複数の職種や部署、企業が関わることが一般的であり、円滑なコミュニケーションが不可欠です。
コミュニケーション能力が高い人は他の人と効果的に情報を共有し、意見を交換し、チーム全体の目標に向かって協力し、行動できるでしょう。
まとめ
プラントオペレーターは、化学工場や石油精製所などの化学プラントにおいて、装置の運転・監視・制御を行う「工場の運転員」です。
平均年収も高く、専門性も磨くことができるため、製造業界の中でも非常に魅力的な選択肢の一つと言えます。
プラントオペレーターの仕事に興味がある、求人に応募してみたいという方は、ぜひプレックスジョブにご登録ください。
プレックスジョブでは、実績豊富な専任のアドバイザーが転職活動を最後までサポートいたします。