溶接工の仕事を解説!200社調査で見えた年収や働き方も紹介
  • 仕事・職場を知る
  • 2026/01/30

溶接工の仕事を解説!200社調査で見えた年収や働き方も紹介

溶接の仕事とは、金属を接合し、製品や構造物を形にするものづくりの専門職です。

金属をつなぎ合わせるシンプルな作業に見えますが、実際には精度管理や安全性が強く求められ、構造物の品質を左右する責任ある役割を担っています。

また、近年は自動化が進む一方で、現場対応力や高度な技能を持つ溶接工の需要は依然として高く、未経験からでも手に職をつけやすい仕事として注目されています。

そこで本記事では、溶接の仕事に興味がある方へ向けて、溶接の仕事内容や種類を徹底解説。年収や将来性についても分かりやすくしていきます。

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溶接の仕事とは?

溶接とは、熱や圧力を加えて金属材料をつなぎ合わせる金属接合のことです。この溶接を仕事としている人のことを、溶接工といいます。

溶接の対象は、ビルを支える鉄骨・配管・大型タンク・精密機械部品など多岐にわたります。

これらの部材は、一度不具合が生じると修復が難しく、構造全体の安全性に大きな影響を与えます。

そのため溶接の仕事は、単なる接合作業にとどまらず、構造物の耐久性や資産価値を左右する重要な役割です。

こうした役割を担うため、溶接工には以下のような専門業務が求められます。

詳細

図面の読解

設計図から接合箇所の角度や厚みを正確に読み取る

精度の追求

ミリ単位の歪みを計算し、強度と品質を両立させる

安全管理

高電圧や高温ガスを扱うため、厳格な手順を守る


溶接不良は構造物の倒壊や爆発事故に直結するため、社会インフラを支えるうえで欠かせない責任ある仕事といえます。

溶接には種類がある!仕事内容の違いを解説

溶接方法の種類

溶接の方法は、使用する熱源やシールドガス(酸化を防ぐガス)によって、大きく3つの種類に分けられます。

①融接

接合したい母材(金属)同士を溶かしたり、溶加材(溶接棒など)を母材と一緒に溶かしたりして一体化させる最も一般的な方法です。高い強度と気密性が求められる場面で使われます。

②圧接

材料に電気を流して加熱し、金属が柔らかくなったところに強い機械的圧力をかけて接合する方法です。自動車のボディ製造などで使われます。

③ろう接

接合したい母材よりも融点の低い「ろう」と呼ばれる溶加材を溶かして、接着剤のように母材同士を接合する方法です。精密な部品の接合などに用いられます。

一括りに溶接と言っても、扱う機械や求められる精度によって、別の技術が必要であることを理解しておくとよいでしょう。

溶接の種類によって仕事場は変わる!

活躍できる場所は、溶接の種類によって変わります。

「現場」もしくは「工場溶接」の2つがあり、どちらを選択するかで、一日のスケジュールや環境が変わります。

現場溶接の仕事内容と特徴

現場溶接は、建設中のビル・プラント施設・機械の据付工事現場で作業を行います。

詳細

作業環境

屋内作業で空調設備が整っているケースが多い

主な業務

同じ製品や決まった工程を反復し、品質を均一に保つ

活かせるスキル

・状況に応じて臨機応変な判断力

・重量物を取り扱う「重量屋」や、土木・建設の現場経験

よく使われる溶接の種類

・アーク溶接

・ガス溶接

・ガス圧接 など


天候に左右される面はありますが、現場手当がつくことが多く、特定の場所に留まらず動きたい人に向いています。

工場溶接の仕事内容と特徴

工場溶接は、製造ラインや加工場の中で、製品の一部を接合する作業が中心です。

詳細

作業環境

・屋内での作業
・空調設備や安定した足場

主な業務

・定型的な製品の組み立て
・部材の大量加工
・ライン作業

活かせるスキル

同一の品質を維持し続ける再現性

よく使われる溶接の種類

・抵抗溶接
・ビーム溶接
・ろう付け など


現場溶接に比べて体力的な負担を調整しやすいため、長期的に安定して働きたい方や、未経験から技術を磨きたい方にとって現実的な選択肢となります。

溶接の仕事は儲かるって本当?平均年収を調査

業種

平均年収

溶接工

452.5万円

全産業

478万円

引用:溶接工 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
令和6年分 民間給与実態統計調査

溶接工の平均年収は、452.5万円です。

年収452.5万円で一人暮らしの場合は、貯蓄をしながら趣味などにも支出できる余裕のある生活が可能でしょう。

配偶者・子どものいる3人家族の場合は、家賃や教育費などの固定費を支払いながら、標準的な暮らしを維持できる水準と言えます。

全産業の平均年収478万円と比べるとやや下回りますが、溶接は手に職を付ける仕事の代表格です。

そのため、現場での実務経験や保有資格によって、年収は大きく変動します。

実際、高度な技術を要する現場や特殊な素材を扱う企業では、年収600万円以上を提示しているケースも珍しくありません。

そこで次に、未経験からスタートした場合の初年度年収や、年齢ごとの推移を紹介します。

関連記事:溶接工の平均年収は452万円!さらなる稼ぎ方や求人のポイントまで徹底解説

未経験の初年度年収を調査

項目

金額

月収

22.8~31.3万円

年収

321万円~447万円


プレックスジョブで取り扱う「未経験可」の溶接求人のうち100件から算出した、初年度の年収データは以上の通りです。

年収321万円以上が目安ですが、初年度から年収400万円以上となるケースも多い点が特徴です。

以下の職種からの転職者は、即戦力に近い扱いを受ける傾向で高年収が目指せます。

業界

評価ポイント

製造・工場勤務
(組立、加工、マシンオペレーターなど)

・図面を読み解く
・機械操作経験
・精密な作業への慣れ

とび工、土木作業員

・火花が散る現場環境への耐性
・体力

重量屋・配管工
(重量物の運搬や設備工事)

・共通する資格が多い(玉掛けなど)
・体力

自動車整備士

・金属の特性への理解
・精密な作業への慣れ


上記業界の経験者は、溶接技術の習得がスムーズです。

また、玉掛けやフォークリフトの資格を既に保有している場合、採用を優遇する企業も多く存在します。

年齢による平均年収を調査

年齢区分

平均年収

20〜24歳

322万円

25〜29歳

370万円

30〜34歳

421万円

35〜39歳

460万円

40〜44歳

531.3万円

45〜49歳

521.7万円

50〜54歳

505.5万円

55〜59歳

517.6万円

60〜64歳

444.6万円

引用:溶接工 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

年齢別の年収推移を見ると、経験年数に比例して右肩上がりに上昇していく傾向が見られます。

20代〜30代は、技術習得期です。基礎を固める時期のため、年収は低めとなっています。

40代〜50代は、熟練技術者として活躍している世代です。現場責任者や指導的立場を任されることも多く、年収はピークを迎えます。

60代以降は 定年による引退や再雇用への移行期のため、年収は下がる傾向にあります。ただし、再雇用制度の利用により、技術を活かして働き続けることも可能です。

より年収を上げるためには、JIS溶接技能者などの専門資格取得を目指すとよいでしょう。スキルが証明できると、会社との条件交渉にも有利に働きます。

溶接の仕事における勤務条件を調査

溶接の仕事を長く続けていくためには、勤務条件も大切です。プレックスジョブで取り扱う溶接工の求人のうち、約200社から算出した勤務条件を紹介します。

溶接工の年間休日数は?

年間休日数(日)

割合

90〜99日

5

100〜109日

25

110〜119日

36%

120〜129日

33%

130〜139日

1.7


溶接工の年間休日数は、平均110日〜129日です。

基本的に土日祝日が休みとなる企業がほとんどで、その他でも日曜日+平日シフトの完全週休2日制を採用しています。

夏季休暇・ゴールデンウィーク・年末年始などの長期休暇も確保しやすく、休日環境については他職種と比較しても良好と言えるでしょう。

溶接工の勤務時間と残業時間は?

残業時間(月間)

割合

0〜9時間

13%

10〜14時間

24%

15〜19時間

9%

20〜24時間

48%

25〜29時間

8.8%

30時間以上

12.3%


一般的な勤務時間は、8時〜17時です。夜勤を導入している会社はほぼありません。

残業時間は月20〜24時間がボリューム層です。

残業の発生はあるものの、年間休日が115日の場合、1日あたりの平均残業時間は約1時間程度となります。

定時後に予定を入れることもでき、プライベートと業務を両立させやすい仕事であると言えるでしょう。

溶接の仕事に将来性はあるのか?

溶接の仕事は、AIやロボット技術が進化する現代においても、安定した需要が見込まれる職種です。

自動化が進む一方で、現場での臨機応変な対応や微細な調整、複雑な形状や特殊材料の加工などは、今なお熟練した人の判断と技術が不可欠とされています。

また、技術者の高齢化により人手不足が深刻化しており、確かな技術を持つ溶接工の市場価値は年々高まっています。

橋梁・船舶・配管といった社会インフラの建設や保守にも溶接は欠かせず、景気の影響を受けにくい点も強みです。

現場経験による理解に加え、溶接ロボットの操作や管理を担う立場に回ることで、AI時代にも対応できる人材として、安定的かつ長期的に活躍できるでしょう。

溶接の仕事のキャリアパスを紹介

溶接工としてのキャリアは、実務経験と保有資格によって段階的にステップアップしていくのが一般的です。

初年度〜3年:現場作業の習得

現場で基本的なアーク溶接や半自動溶接の技術を磨きます。先輩の補助からスタートし、図面の読み方や安全管理を徹底して身につける期間です。

3年〜5年:専門資格の取得と専門特化

JIS溶接技能者などの資格を取得し、特定の素材(ステンレスやアルミ)や高度な溶接技術に対応できるレベルを目指します。

この段階で、年収は450万円〜500万円程度まで昇給するケースが増えます。

5年〜10年:現場責任者・管理職

チームをまとめる職長や、工程管理・品質管理も担っていきます。技術だけでなくマネジメント能力が求められ、年収600万円以上を目指せる企業も多くなります。

溶接の仕事に向いている人の特徴

溶接工に向いている人・向いていない人

溶接の仕事は作業精度や安全管理が重視されるため、求められる適性が比較的はっきりしています。

溶接の仕事に向いているのは、丁寧な作業を継続できる人、ものづくりの工程に抵抗がない人、日々の作業を積み重ねられる人です。

  • 丁寧な作業が好きな人

    溶接はわずかなズレやムラが強度低下につながります。手順を守り、細部まで確認できる人は現場で評価されやすい傾向があります。

  • ものづくりが好きな人

    図面をもとに部材を組み立てる工程が多く、製造や設備関連の現場で安定した需要があります。

  • コツコツ努力を続けられる人

    技能は経験に比例して向上します。現場経験を積むことで、資格手当や担当工程の幅が広がります。

一方で、溶接の仕事には注意力や体力が求められる場面も多く、向き不向きが分かれやすい職種です。

  • 集中力に自信がない人

    溶接品質は製品の強度や安全性に直結します。注意力が欠けると事故や不良の原因になります。

  • 体力に自信がない人

    現場によっては高温・低温環境での作業や、重機材の取り扱いが発生します。

自身の適性を把握したうえで検討することで、溶接の仕事を長期的なキャリアとして選びやすくなります。

溶接工100名の離職理由を調査!トップ10を紹介

ランキング

離職理由

件数

1位

給与・年収への不満

72件

2位

将来性・経営不安

38件

3位

人間関係

33件

4位

体力・健康・安全面の不安

28件

5位

仕事内容・適性不一致・飽き

22件

6位

労働環境・労働条件の不満

20件

7位

ワークライフバランス・家族理由

17件

8位

キャリアアップ・スキル志向

15件

9位

通勤・勤務地の問題

13件

※1人あたり最大3つまで離職理由をヒアリングした結果です。

プレックスジョブを利用した元溶接工100名を対象に離職理由を調査したところ、離職理由の1位は給与・年収への不満でした。

溶接は高度な技能が求められ、火傷などの危険性や身体的負荷も伴う仕事です。

その一方で、業務内容の重さに対して収入が見合っていないと感じる人が多い実態が明らかになりました。

その理由は、材質・板厚・作業姿勢で難易度が変わる溶接技能を、客観的に評価する基準を持たない職場が多いという背景にあるでしょう。

評価制度が不透明な環境では、どれだけ技術を高めても昇給に繋がらず、結果として年収が伸び悩んでしまいます。

溶接の仕事で理想の収入を得るためには、昇給・評価基準を定めている企業を選び、資格取得などで技術を可視化することが大切です。

未経験でも取得できる溶接の仕事に有利な資格3選

溶接の仕事に活かせるおすすめ資格一覧

溶接の仕事に活かせる、法律で定められた教育や講習について紹介します。おすすめは以下の3つです。

資格を取得することで、担当できる作業範囲が広がり、年収アップなどのメリットを受けやすくなります。

関連記事:溶接工の資格一覧|難易度と資格あり・なし問わず役立つキャリアプラン

①アーク溶接特別教育

アーク溶接特別教育は、放電現象を利用して金属を接合する、アーク溶接を行うために必須となる法定の教育プログラムです。

建設現場の鉄骨組み立て・造船・自動車製造など、火花を散らして接合するほぼすべての現場で求められます。

数日の講習で取得でき、溶接工としてのキャリアをスタートさせるための第一資格とも言えます。

多くの企業では資格支援制度などを用意し、入社後に取得してもらう場合もあります。

参考:アーク溶接・自由研削といし特別教育

②ガス溶接技能講習

ガス溶接技能講習は、可燃性ガスと酸素を混合して発生する炎を利用し、金属の接合や切断を行うために必要な国家資格です。

アーク溶接が難しい薄板の接合や、解体現場での鋼材切断、配管の加熱加工など、建設からリサイクルまで幅広い分野で活用されます。

アーク溶接と併せて保有することで、接合と切断の両方の工程を担当できるようになります。

現場での対応力が向上するため、求人選定時の選択肢が広がり、給与面での優遇対象となるケースも多いです。

参考:ガス溶接技能講習|資格日程東京|一般社団法人労働技能講習協会 東京本部

③JIS溶接技能者評価試験

JIS溶接技能者評価試験は、日本産業規格(JIS)に基づいて、個人の溶接技術が一定の基準を満たしていることを証明する公的資格です。

試験は、知識を確認する学科試験と、実際の作業精度を確認する実技試験で構成されているので、難易度は少し高めです。

JIS溶接技能者資格は、建設現場や製造工場において、鋼構造物の製作や設備部材の組立、補修作業など、品質管理が求められる場面で利用されています。

建築鉄骨の製作工場では、工場認定の要件にも含まれており、実務との関連性が高い資格です。資格を取得することで、対応可能な溶接作業の範囲を示せるようになります。

参考:溶接技能者 - JWES:日溶協ポータルサイト

溶接の仕事について知りたいならエージェントに相談しよう

溶接の仕事は、手法や業界によって働き方が異なります。自身の適性や希望する条件にぴったりな職場を効率よく探すなら、業界に精通した転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントを利用することで、現在の市場動向や最新の求人傾向を把握でき、ミスマッチを防ぐことができます。

たとえばプレックスジョブでは、業界に詳しい転職エージェントが希望条件をヒアリングし、ぴったりな求人をピックアップしてご紹介が可能です。

プレックスジョブでできること5選

個人では確認しづらい福利厚生の実態や実際の残業時間、現場の雰囲気といった情報もご質問いただけるため、入社後のミスマッチを未然に防げるのが大きなメリットです。

加えて、履歴書の添削から面接対策まで一貫してサポートしているので、採用率を最大限に高められます。

現在のスキルに基づいた推定年収の算出や、キャリアアップに直結する資格取得の優先順位についても相談可能です。

もし溶接のお仕事に興味があれば、お気軽にご登録ください。

関連記事:【忖度なし】プレックスジョブは怪しい?しつこい?詐欺?実態を独自解説!

まとめ

溶接の仕事は、熱や圧力を用いて金属材料を接合する専門技術職です。

対象はビルの鉄骨から液体運搬用の配管、大型タンクまで多岐にわたり、構造物の耐久性を担保する重要な役割を担っています。

平均年収は452.5万円ですが、経験を積むことで年収600万円以上を目指すことも可能な市場価値の高い職種です。

仕事の大きなやりがいは、自身の技術が形として残り、社会インフラの安全を直接支えられる点です。

AIやロボット技術が進化する現代においても、現場での臨機応変な判断や微細な調整には熟練した人の手が不可欠であり、安定した需要が見込まれます。

一度身につけた技術は、景気に左右されにくい一生ものの武器です。

もし自身の適性に合った職場探しや、効率的なキャリアアップに迷うことがあれば、転職エージェントへの相談も検討しましょう。

業界に詳しいプロの視点から、長く安定した働き方をご提案いたします。

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Q. 未経験でも応募可能ですか?

応募する職種の就業経験がない方でも、積極的に募集している求人も多数ございますので、未経験の方も応募は可能です。一方で、応募条件を経験者のみに限定している場合もございますので、条件をよく確認してから、応募しましょう。


必要資格を持っていない場合でも、入社後に、必要な免許を取得するチャレンジを応援している企業もあります。免許取得支援制度は、会社側が運転免許の取得に掛かる費用を全額もしくは一部を補助してくれる制度です。制度を利用する際には、規定もありますので、事前に確認しておきましょう。

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登録から転職決定まで費用は一切発生いたしません。どんな求人があるのか知りたい、話だけ聞いてみたいといった方でも問題ございませんので、お気軽にご登録ください。