鹿島建設の平均年収は1184万円|手取りは846万円が目安
鹿島建設の有価証券報告書(2025年3月期)によると、鹿島建設の平均年収は1184万円でした。
過去10年の平均年収と手取り(目安)は、以下のとおりとなっています。
決算期 | 平均年収※1 | 手取り(目安)※2 |
|---|---|---|
2025年3月期 | 1184.7万円 | 846.7万円 |
2024年3月期 | 1177.1万円 | 842.1万円 |
2023年3月期 | 1163.5万円 | 832.8万円 |
2022年3月期 | 1127.9万円 | 810.8万円 |
2021年3月期 | 1135.1万円 | 816.1万円 |
2020年3月期 | 1134.1万円 | 815.4万円 |
2019年3月期 | 1138.8万円 | 818.1万円 |
2018年3月期 | 1102.7万円 | 794.1万円 |
2017年3月期 | 947.3万円 | 692.7万円 |
2016年3月期 | 892.8万円 | 656.1万円 |
※1 小数点第2位を切り捨て
※2 累進課税制度を考慮した東京都の所得税・住民税・健康保険等を差し引いた金額
参照:有価証券報告書・半期報告書 | 鹿島建設株式会社
上記のとおり、基本的に鹿島建設の平均年収は増加傾向にあります。
とくに2020年の東京五輪やアメリカの好影響が重なり、2017年から2018年にかけて、平均年収が150万円以上アップしています。
実際に2018年当時の業績については、鹿島建設の公式サイトにある『鹿島グループ中期経営計画2018〜2020|押味社長インタビュー』で、以下のコメントが掲載されていました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックや米国の好景気など時代の波に後押しされている
また2022年以降は、国内外でデータセンターをはじめとした建設需要が年々拡大しており、業績アップに合わせる形で、再度、平均年収が押し上げられています。
鹿島建設の初任給はいくら?|院卒・大卒・高専卒別
鹿島建設の初任給は、博士了で35万円。修士了で32万円であり、業界トップクラスの水準です。
最終学歴 | 新卒の初任給 |
|---|---|
博士了 | 35万円 |
修士了 | 32万円 |
大学・高専専攻科卒 | 30万円 |
高専卒 | 28万円 |
厚生労働省(東京労働局)によると、令和7年3月1日から4月30日に就業を開始した大卒の初任給は平均25.9万円です。そのため鹿島建設の初任給は、平均より4万円以上高い設定と言えます。
なお鹿島建設は初任給が高いだけではなく、昇給のスピードも早いのが特徴です。そのため20代で年収700万円を超えるケースもあります。つづいて、年齢別に鹿島建設の年収目安を解説します。
年齢別|鹿島建設の年収と手取りの目安|20代で700万・30代で1000万円も狙える
鹿島建設の公式サイトでは、年齢別の年収が公開されていません。
ただし当社(プレックスジョブ)経由で鹿島建設に転職した方の年収や、OpenWorkやOpenMoneyなど複数の口コミサイトから年齢別の年収目安を推測できます。
鹿島建設の年収と手取りの目安を年齢別にまとめた表は、以下のとおりです。
年齢 | 年収の目安 | 手取りの目安 |
|---|---|---|
20代 | 460万円~800万円 | 360万円~593万円 |
30代 | 570万円~1300万円 | 440万円~919万円 |
40代 | 770万円~1600万円 | 573万円~1081万円 |
50代 | 950万円~2000万円 | 694万円~1305万円 |
※当社データや複数の口コミサイトから算出
表のとおり、鹿島建設の年収は、年齢を重ねるごとに増加する傾向にあります。なお年収の目安に幅がある理由は、新卒入社と中途入社が混ざっていたり、職種や役職が混合したりするからです。
つづいては職種別の年収目安を解説します。
職種別|鹿島建設の年収と手取りの目安
鹿島建設の職種別の年収と手取りの目安をまとめた表は、以下のとおりです。
職種 | 年収の目安 | 手取りの目安 |
|---|---|---|
管理 | 450万円~2000万円 | 352万円~1305万円 |
事務 | 350万円~1200万円 | 276万円~857万円 |
設計 | 450万円~1500万円 | 352万円~1026万円 |
管理 | 550万円~1800万円 | 423万円~1192万円 |
※当社データや複数の口コミサイトから算出
鹿島建設は、職種よりも役職(等級)のほうが年収に与える影響が大きいです。
そのため職種ごとの年収の差は、昇進のしやすさや残業の長さの影響が大きいと考えてください。
つづいては鹿島建設の役職ごとに、年収と手取りの目安を確認しましょう。
役職別|鹿島建設の年収と手取りの目安
鹿島建設の役職は、大きく6つの等級(役職)で分類されます。
等級(役職)ごとの年収と手取りの目安をまとめた表は、以下のとおりです。
等級(役職) | 年収の目安 | 手取りの目安 |
|---|---|---|
6級(一般) | 460万円~800万円 | 360万円~593万円 |
5級(主任) | 730万円~1000万円 | 547万円~727万円 |
4級(課長代理) | 950万円~1300万円 | 694万円~919万円 |
3級(課長) | 1100万円~1500万円 | 792万円~1026万円 |
2級(部長) | 1500万円~1700万円 | 1026万円~1135万円 |
1級(部長以上) | 1500万円~2000万円 | 1026万円~1305万円 |
※当社データや複数の口コミサイトから算出
表のとおり、主任で年収1000万円以上を目指せますし、部長になれば年収2000万円を目指せます。
なお令和6年賃金構造基本統計調査によると、大企業(社員数1000人以上)における役職別の平均年収は、以下のとおりです。
- 部長級:約1300万円
- 課長級:約1010万円
- 一般職:約510万円
上記からわかるとおり、鹿島建設は他の大企業と比べても、平均年収が高くなっています。
ここからは鹿島建設の年収が、他のスーパーゼネコンや準大手ゼネコン、大手デベロッパーなどの企業と比べて、高いのかを見ていきましょう。
鹿島建設の平均年収は他のゼネコンより高い?
結論として、鹿島建設の平均年収は他のゼネコンと比べて高く、業界トップの水準です。
ここからは鹿島建設と以下の企業との、年収を比較していきます。
- 競合のゼネコン
- 鹿島建設グループ
- 大手デベロッパー
スーパーゼネコンと準大手・中堅ゼネコンとの年収を比較
スーパーゼネコンと準大手・中堅ゼネコンを含めた平均年収ランキングは、以下のとおりです。
順位 | 会社名 | 平均年収 |
|---|---|---|
1 | 鹿島建設 | 1184.7万円 |
2 | 大林組 | 1140.4万円 |
3 | 大成建設 | 1058.0万円 |
4 | 長谷工コーポレーション | 1057.8万円 |
5 | 竹中工務店 | 1032.1万円 |
6 | 前田建設工業 | 1023.1万円 |
7 | 清水建設 | 1011.6万円 |
8 | 東亜建設工業 | 974.6万円 |
9 | 奥村組 | 973.9万円 |
10 | フジタ | 943.0万円 |
11 | 戸田建設 | 941.0万円 |
12 | 五洋建設 | 925.3万円 |
13 | 鉄建建設 | 916.3万円 |
14 | 東洋建設 | 838.0万円 |
15 | 大豊建設 | 765.0万円 |
※各社の有価証券報告書や企業HPの情報をもとに作成
表のとおり、鹿島建設の平均年収は、ゼネコン業界で最も高くなっています。
鹿島建設の平均年収が他のゼネコンより高い理由は、受注する案件の規模と質にあります。
というのも鹿島建設は、大型の案件や難易度が高い案件を受注できる高い技術力とブランド力を持っており、高い収益を生み出す構造にあり、社員への還元率も高くなるからです。
実際に2025年3月期決算において、鹿島建設は1258億円以上の当期純利益を計上しており、来期も1300億円の当期純利益を稼ぐことを想定しています。
このように鹿島建設は、稼ぐ力が強いからこそ、他の企業より平均年収が高くなるのです。
関連記事:
【2025年】スーパーゼネコン5社の年収ランキング | 20代・30代の年収
鹿島建設と鹿島建設グループ会社の年収差はどのくらい?
鹿島建設グループ会社の具体的な年収は、公表されていません。
ただし当社(プレックスジョブ)で転職した方のデータや、他企業の本社とグループ会社の年収を比較すると、おおよその年収目安を推測できます。
一般的にグループ会社(子会社)の年収は、本社の70%〜80%程度と言われています。
鹿島建設の平均年収が1184万円なので、鹿島建設グループ会社の平均年収は830万円~950万円が目安になると考えられるのです。つまり200万円〜300万円程度の年収差があるとわかります。
なお実際に当社(プレックスジョブ)経由で、転職した方の年収実績は、以下のとおりです。
会社 | 年収のレンジ※ |
|---|---|
鹿島建設本社 | 450万円~950万円 |
鹿島建設グループ会社 | 300万円~700万円 |
※プレックスジョブ経由で転職した方の年収レンジ(契約社員含む)
当社(プレックスジョブ)経由で転職した方の事例を見ても、鹿島建設本社とグループ会社では、200万円〜300万円程度の年収差があると推測できます。
鹿島建設と大手デベロッパーの平均年収はどちらが高い?
鹿島建設と大手デベロッパー(平均年収上位5社)の比較は、以下のとおりです。
会社名 | 業種 | 平均年収 |
|---|---|---|
ヒューリック | 専門デベロッパー | 2035.7万円 |
三井不動産 | 総合デベロッパー | 1756.2万円 |
三菱地所 | 総合デベロッパー | 1347.8万円 |
東急不動産HD | 総合デベロッパー | 1278.4万円 |
鹿島建設 | スーパーゼネコン | 1184.7万円 |
野村不動産HD | 総合デベロッパー | 1183.1万円 |
※各社の有価証券報告書や企業HPの情報をもとに作成
表のとおり、平均年収の高いデベロッパー5社と比べると、鹿島建設の平均年収は低めです。
デベロッパーのほうが年収が高い理由は、ビジネスモデルの構造上、デベロッパーのほうが従業員一人が稼げる金額が大きいからです。たとえば平均年収2000万円を超えるヒューリックは、2024年12月期の決算で、従業員一人当たりの経常利益が約6.5億円と発表しています。一方で、鹿島建設の2024年度の従業員当たりの経常利益は、約1433万円となっています。
つまり給料の原資となる従業員一人当たりの経常利益がデベロッパーのほうが高いからこそ、鹿島建設より大手デベロッパーの年収が高くなっているのです。
鹿島建設の平均年収が大手デベロッパーより低いとはいえ、他のゼネコンより年収が高いですし、国税庁(令和6年分)が発表した日本の平均年収478万円と比べても、2倍以上高くなっています。
そこでつづいては、鹿島建設の平均年収が他のゼネコンより高い理由を解説します。
鹿島建設の平均年収が他のゼネコンより高い3つの理由
鹿島建設の平均年収が他のゼネコンより高い理由は、以下の3つです。
- 高い技術力があり高付加価値の大型案件を受注できるから
- 海外事業・開発事業などの利益率が高い収益源があるから
- 基本給の高さに加えてボーナスや手当も充実しているから
高い技術力があり高付加価値の大型案件を受注できるから
鹿島建設の年収が高い大きな理由は、これまでに培ってきた高い技術力に加えて、トップレベルのエンジニアリング力も活用して、収益性の高い大型プロジェクトを受注できる体制が整っているからです。
鹿島建設は、1968年の時点で霞が関ビルや世界貿易センタービルを立てるなど、1968年当時から『超高層の鹿島』と呼ばれるほどの技術力を持っていました。さらに2025年には、世界初の自動化施工システムである『クワッドアクセル』を開発するなど、最先端の技術力も持っています。
鹿島建設は、過去に培ってきた技術に最新のエンジニアリング力を合わせることで、難易度の高いプロジェクトも数多く担当している分、難しい工事に対する経験値も積み重なっています。
実際に2025年3月期の通期決算説明会によると、2024年度の特命受注(発注者が競争入札を経ずに直接工事を発注する方式)の割合が40%を超えています。特命受注の割合が多いのは、鹿島建設の技術力や実績が、発注者であるデベロッパーやメーカー、国、自治体から信頼されている証です。
だからこそ鹿島建設は、高難易度プロジェクトや大型案件などの付加価値の高い案件を受注でき、結果として、他のゼネコンより高い収益を得られているのです。
海外事業・開発事業などの利益率が高い収益源があるから
鹿島建設は、国内で案件を受注するだけではなく、売上や利益を拡大するため、海外進出したり、開発事業を手掛けたりすることも積極的です。鹿島建設の業績(2024年度)は、海外事業の売上が1兆円以上ですし、開発事業は売上約1000億円に対して、270億円を超える利益を出しています。
上記のとおり、鹿島建設は複数の収益源を持っているため、国内建設市場で景気が悪くなったり、建設コストが増加したりしても、比較的安定した企業運営ができています。鹿島建設は海外事業や開発事業などを含めた利益率の高い収益源もあるからこそ、社員に高い年収を還元できるのです。
基本給の高さに加えてボーナスや手当も充実しているから
鹿島建設の年収が高い理由は、会社として、従業員に還元する体制が整っているからです。実際に鹿島建設のマルチステークホルダー方針の中で、以下のメッセージを記載しています。
賃金の引上げについて、2024年度の賃金改定において、ベースアップを2年連続で実施し、定期昇給を含む平均基本給を前年度比9%程度引き上げるとともに、継続的に引き上げてきた賞与についても、さらに増額することとし、特に支出負担の大きい子育て世代に手厚く支給しています。
事実として、鹿島建設の平均年収は年々増加傾向にありますし、日本経済新聞の調査によると、2024年の冬には220万円のボーナスが支給されたという結果もあります。
また各種手当も充実しており、時間外手当は全額支給されますし、現場で勤務する場合には、現場手当や責任者手当、資格手当なども揃っています。また独身寮や社宅制度を活用すれば、生活費を抑えられるので、実質的な可処分所得は、さらに高くなるでしょう。
鹿島建設への転職後に年収を上げるにはどうすればよい?
鹿島建設への転職後に年収を上げる方法は、以下の5つがあります。
- 社内からの評価を高めて等級・役職を上げる
- 上司からの評価を高めてボーナス額を上げる
- 1級施工管理技士や一級建築士の資格を取る
- 海外駐在のあるプロジェクトに応募する
- 大手デベロッパーや外資系企業など平均年収の高い企業に転職する
社内からの評価を高めて等級・役職を上げる
鹿島建設は等級(役職)を上げることで、基本給が上がっていきます。そのため鹿島建設で給料を上げたい方は、社内評価を高めて、早く昇進することが年収アップへの一番確実な方法です。
等級(役職)ごとの年収目安をまとめた表は、以下のとおりです。
等級(役職) | 年収の目安 |
|---|---|
6級(一般) | 460万円~800万円 |
5級(主任) | 730万円~1000万円 |
4級(課長代理) | 950万円~1300万円 |
3級(課長) | 1100万円~1500万円 |
2級(部長) | 1500万円~1700万円 |
1級(部長以上) | 1500万円~2000万円 |
※当社データや複数の口コミサイトから算出
鹿島建設は役職を上げるごとに年収アップしますし、管理職である3級(課長級)に昇進すれば、年収が1000万円を超えて、1500万円を目指せます。
そのため鹿島建設に転職した後は、仕事をきっちりこなして社内評価を高めるのが最善です。
上司からの評価を高めてボーナス額を上げる
鹿島建設に転職後、プロジェクトで上司や評価者を説得できる成果を作り、高評価を得ることで、ボーナス(賞与)の金額を上げられます。なぜなら鹿島建設は、半期に一度、上司との面談による職務実績評価制度があり、そのタイミングでボーナスの査定も行われると言われるからです。
たとえば施工管理職は、コスト削減だけではなく、現場での安全衛生管理計画の策定や、無事故・無災害記録の達成、協力会社との工程調整会議での円滑な運営なども評価対象となるでしょう。
1級施工管理技士や一級建築士の資格を取る
1級施工管理技士や一級建築士、技術士などの難易度の高い国家資格を取ることも、年収を上げる効果的な方法です。というのも1級施工管理技士や一級建築士などの資格取得は、鹿島建設で昇進要件になっていたり、年30万円〜50万円の資格手当がついたりするからです。
また1級施工管理技士や一級建築士を取得すると、現場責任者(監理技術者)を担当できるため、出世しやすくなったり、会社からの評価が高くなったりします。
だからこそ鹿島建設で年収を上げるには、1級施工管理技士や一級建築士、技術士などの難易度の高い国家資格を取得するのが効果的なのです。
海外駐在のあるプロジェクトに応募する
鹿島建設で年収を大幅に引き上げたい場合は、海外事業で駐在のあるプロジェクトに応募するのも効果的です。なぜなら駐在プロジェクトであれば、海外勤務手当や危険地手当などが加算されて、年収が1.5倍から2倍にアップする可能性もあるからです。
たとえば現時点の年収が1000万円の方だと、1500万円から2000万円にアップするイメージです。
もちろん駐在のあるプロジェクトに応募するには、語学や家族の問題などのハードルもあります。ただし鹿島建設では、毎年、社員に部署異動や職務変更の希望があるかなどを確認しているので、そのタイミングで海外のプロジェクトを希望することも可能です。
海外駐在は鹿島建設の社員であれば、誰でも可能なわけではありません。ただし年収を大幅アップさせたい方は、海外駐在のあるプロジェクトにチャレンジするのも一つの方法です。
大手デベロッパーや外資系企業など平均年収の高い企業に転職する
鹿島建設の年収に満足できず、年収2000万円以上を目指したい方は、大手デベロッパーや外資系の建設会社に転職するのも一つの方法です。
たとえば大手デベロッパーであるヒューリックは平均年収が2000万円を超えていますし、外資系の建設会社であるターナー&タウンゼントは転職時点で1500万円を超える求人もあります。
鹿島建設で培える大規模プロジェクトのマネジメント経験は、大手デベロッパーや外資系企業でも高く評価されるでしょう。鹿島建設でも十分に高い報酬を受け取れますが、鹿島建設以上の年収を求める方は、鹿島建設より平均年収も高い企業に転職するのもおすすめします。
鹿島建設に転職できる確率を高める方法は?
本記事で紹介したとおり、鹿島建設は平均年収1000万円以上で福利厚生も充実することに加えて、最先端のデジタル技術やエンジニアリング力を持っています。そのため転職市場での人気も高く、鹿島建設に中途採用で転職する難易度は極めて高いと言えます。
そこでつづいては、鹿島建設に転職できる確率を高める方法を解説します。
- 鹿島建設の担当者に刺さる職務経歴書を作成する
- 鹿島建設の転職に特化した選考の対策を実施する
- 中小ゼネコンや工務店勤務なら中堅ゼネコンをステップにする
なお鹿島建設の中途採用の難易度や転職に成功する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:
鹿島建設の中途採用の難易度を偏差値で例えると?転職に成功する方法
鹿島建設の担当者に刺さる職務経歴書を作成する
鹿島建設に転職できる可能性を高めるには、採用担当者に刺さる職務経歴書の作成が必要です。
というのも採用担当者に刺さる職務経歴書を作成しないと、書類審査で落とされてしまいますし、面接に進むこともできないからです。職務経歴書は、自分の経験やスキルをアピールする書類で、鹿島建設の採用担当者は職務経歴書をみて、面接に進めるかを判断する重要な書類になります。
だからこそ最初に採用担当者が魅力的に感じる職務経歴書を作成するのが大切なのです。
なお「転職活動検討中だけど履歴書や職務経歴書を作っていない」という方は、ねこ履歴書という無料の書類作成サービスを活用してください。
ねこ履歴書は、スマホやパソコンのブラウザから質問に答えるだけで、履歴書・職務経歴書を作成できます。※ExcelやWordのダウンロード不要
PDF形式で出力されるので、そのままデータで提出できますし、コンビニや自宅のプリンターでの印刷も可能です。途中で一時保存もできるので、忙しい方はブックマークで活用してください。
一方で「職務経歴書を作ったけど、鹿島建設に通過できるかわからない」や「自分一人で鹿島建設に通過するレベルの職務経歴書を作れるか不安」という方は、一度、当社(プレックスジョブ)のアドバイザーに相談してみてください。
あなたの履歴書・職務経歴書を、最大限魅力的にするサポートをいたします。
関連記事:
施工管理の職務経歴書の書き方ガイド|分野別テンプレート付き
鹿島建設の転職に特化した選考の対策を実施する
鹿島建設の面接に突破するには、他社で使う内容の使いまわしではなく、鹿島建設の文化やプロジェクトにあわせた内容を伝えることが大切になります。
というのも鹿島建設のように応募者が多い企業では、水準以上の専門知識やスキルがある前提で、文化やプロジェクトとのマッチ度も確認されるからです。また鹿島建設は長期間のプロジェクトが多いため、短期離職しないこと(長期的なコミットメント)も示す必要があります。
そのため面接の際は、鹿島建設の強みである海外事業や開発事業、最新技術(DX・IT化)の活用に自分自身がどのようにコミットして貢献できるかをアピールすることが大切です。
鹿島建設の選考対策は、中堅・準大手ゼネコン以上に「なぜ鹿島建設に応募したか」という質問に対して、自分自身の経験に基づいた説得力のある回答を用意することが重要になります。
なお当社(プレックスジョブ)では、鹿島建設を含めた企業個別の面接対策にも対応しています。
「一人で鹿島建設の面接対策を進めるのは難しい」と考えている方は、一度、プレックスジョブに登録して、アドバイザーに相談してください。完全無料で面接対策をサポートいたします。
中小ゼネコンや工務店勤務なら中堅ゼネコンをステップにする
ここまで紹介したとおり、鹿島建設は中途採用の難易度が高く、中小ゼネコンや工務店勤務の方が転職するのは簡単ではありません。そのため現在、中小のゼネコンや工務店で勤務している方は、中堅ゼネコン(又は準大手ゼネコン)をステップに、鹿島建設を目指す方法が現実的と言えます。
なぜなら鹿島建設が中途採用で求めている人材は、大規模かつ難易度の高いプロジェクトの経験がある人材であるケースが多く、中小規模の現場経験のみでは、書類落ちの可能性が高いからです。
その点、中堅ゼネコンクラスであれば、求職者のスキルやポテンシャル次第で転職できる可能性も高くなりますし、中堅ゼネコンでの経験があれば鹿島建設への転職も成功確率が高まります。
たとえば中堅ゼネコンに転職して、S造やRC造の中規模案件で所長代理などの役職を経験すれば、即戦力として鹿島建設に転職できることもあるでしょう。
そのため中小のゼネコンや工務店で勤務している方は、中堅・準大手ゼネコンをステップにして、その後に鹿島建設を目指す方法がおすすめです。
鹿島建設の働き方・福利厚生と残業時間は年収に見合っている?
「鹿島建設の年収は高いけど激務なのでは?」と不安な方も多いでしょう。そのためつづいては、鹿島建設の働き方や福利厚生などが年収に見合っているかのリアルを解説します。
- 働き方改革やDX化・IT化の影響もあり残業時間は減少傾向にある
- IT化・DX化の推進で少しずつテレワークの導入が進んでいる
- 独身寮や社宅制度が充実しており実質的な年収はさらに高い
- 女性の働きやすい環境も整備しており『けんせつ小町活躍推進表彰』で優秀賞を獲得
- 過去5年の離職率は毎年0.7%~1.2%と極めて低い
働き方改革やDX化・IT化の影響もあり残業時間は減少傾向にある
鹿島建設は、働き方改革やDX化・IT化の影響もあり、残業時間が減少傾向にあります。
年度 | 月間平均残業時間 |
|---|---|
2024年度 | 30.5時間 |
2023年度 | 34.7時間 |
2022年度 | 37.0時間 |
2021年度 | 39.5時間 |
2020年度 | 39.6時間 |
表のとおり、2020年度の残業時間は約40時間ですが、2024年度は約30時間まで減少しています。なお厚生労働省の毎月勤労統計調査(2025年9月分結果確報)によると、日本の平均残業時間は14.3時間※となっています。※事業所の人数が30人以上且つ一般労働者に限る
そのため鹿島建設の残業時間が少ないとは言えませんが、少しずつ改善しているのがわかります。
ただし一部、繁忙期や工期前には残業が長くなることもある点は、意識しておきましょう。
IT化・DX化の推進で少しずつテレワークの導入が進んでいる
鹿島建設はIT化・DX化の推進により、フレックスタイム制やテレワーク(リモートワーク)などの導入が進んでいます。実際に鹿島建設では、2022年1月の規程制定のタイミングで、テレワーク(原則月8回、週3回以下)の制度が恒久化されましたし、フレックスタイム制も導入されました。
厚生労働省の就労条件総合調査によると、令和6年度でフレックスタイム制を導入している企業はわずか7.2%でした。そのため鹿島建設は、先進的な働き方を導入していると言えるでしょう。
ただしすべての職種や現場で、テレワークやフレックスタイム制が使えるとは言えません。とくに現場仕事の多い職種や古い現場だと、テレワークが使えない可能性もあります。
そのため可能であれば、転職のタイミングで配属予定の現場を確認することをおすすめします。
独身寮や社宅制度が充実しており実質的な年収はさらに高い
鹿島建設は平均年収が1100万円を超えていることに加えて、独身寮や社宅制度などの福利厚生も充実しています。独身寮や社宅で生活費を減らせるので、実質的な年収は額面より高いと言えます。
鹿島建設は、全国各地に独身寮や社宅を保有・借上げしています。独身寮や社宅の費用について、鹿島建設から公式の発表はありません。ただしグループ会社である鹿島建物では、独身寮の家賃(光熱費等は自己負担)を会社が全額負担としており、鹿島建設も格安で住めると推測できます。
たとえば鹿島建設は、2022年2月に東京都豊島区でドーミー南長崎アネックスを新築で建設して、社員の住宅環境の整備に力を入れていることもわかります。
東京都で築5年以下の物件に住むためには、家賃が月10万円以上になることも珍しくありません。独身寮は月3万円以下で住めるケースが多く、この場合、年間で100万円以上の節約となります。
女性の働きやすい環境も整備しており『けんせつ小町活躍推進表彰』で優秀賞を獲得
鹿島建設は、女性が働きやすい環境の整備にも積極的です。実際、2017年3月には、一般社団法人日本建設連合会の『けんせつ小町活躍推進表彰』で優秀賞を受賞しました。
ただし2025年時点で、鹿島建設の女性比率が18%と低めなので、完全に女性が働きやすい環境とは言えません。ただし2024年度には新卒女性採用比率が28%まで増えていますし、2028年度までに総合職女性採用比率を30%に引き上げる目標を立てています。
なお鹿島建設は事務職だけでなく、現場監督やエンジニアリング職でも女性が活躍しています。
2015年時点で人事部ダイバーシティ推進グループを新設しており、鹿島建設のホームページでも、今後も女性が働きやすい環境の構築に力を入れていくことを宣言しています。
過去5年の離職率は毎年0.7%~1.2%と極めて低い
鹿島建設は、過去5年の離職率が0.7%〜1.2%です。これは厚生労働省(雇用動向調査)が発表する日本の平均的な離職率14.2%と比べると、極めて低いとわかります。
鹿島建設の離職率の推移(過去5年分)は、以下のとおりです。
年度 | 離職率 |
|---|---|
2024年度 | 1.2% |
2023年度 | 1.1% |
2022年度 | 1.1% |
2021年度 | 0.8% |
2020年度 | 0.7% |
鹿島建設の離職率が低い理由は、平均年収の高さに加えて、福利厚生も充実しているので、辞めるメリットが少ないからと考えられます。離職率の低さは、従業員の満足度が高い証拠と言えます。
離職率の低さからも、鹿島建設の働き方や残業時間は、年収に見合っていると言えるでしょう。
鹿島建設の年収に関するよくある質問
最後に鹿島建設の年収に関するよくある質問に回答します。
鹿島建設のボーナス(賞与)はどのくらい?
鹿島建設のボーナス(賞与)は、給料4ヶ月分〜6ヶ月分と言われています。
実際に当社(プレックスジョブ)経由で鹿島建設に転職した方にも、転職時の労働条件通知書で、想定賞与が年収の6ヶ月分近くになっている方もいます。
ただし鹿島建設のボーナスは業績連動型になっており、会社の業績次第で激しく上下します。なお日本経済新聞によると、2024年冬の鹿島建設のボーナスは平均220万円となっています。
そのため業績次第で、給料6ヶ月分以上のボーナスをもらえるチャンスもあると言えるでしょう。
鹿島建設の毎月の給料と手取りは?
鹿島建設の平均年収1184万円を基準として、毎月の給料は約65万円。手取りは48万円が目安です。またボーナスの金額は、夏と冬のそれぞれで195万円(手取り:約140万円)が目安となります。
※鹿島建設はボーナスの比重が比較的高く、4ヶ月〜6ヶ月が目安と言われています。
なお年齢別に見ると、新入社員(20代)は額面が30万円代・手取り20万円後半ですが、昇給や役職手当で月給が上がる40代は額面80万円・手取り50万円超えという人が大半になるでしょう。
鹿島建設の20代の年収目安は?
鹿島建設の20代の年収目安は、460万円〜800万円です。20代の年収に幅があるのは、鹿島建設の昇給のスピードが早かったり、残業をするかどうかで、残業手当が変わったりするからです。
たとえば入社一年目の方は、初任給・残業手当・ボーナスが主な収入となります。一方で、29歳で等級が上がると基本給が高くなりますし、現場責任者になると責任者手当ももらえます。また1級施工管理技士や一級建築士を取得すると、年間50万円の資格手当がもらえるケースもあります。
鹿島建設の施工管理・現場監督の年収は?
鹿島建設の施工管理(現場監督)の年収レンジは、550万円〜1800万円となっています。
年齢や現場の残業時間によって異なりますが、年収目安は、800万円前後と考えてよいでしょう。鹿島建設の中でも、残業時間の長くなりやすい施工管理職は年収が高くなりやすいです。30代でも現場所長になれば、年収1000万円を目指せますし、部長なら年収1500万円以上を目指せます。
また施工管理は残業時間が長くなりやすいため、20代でも年収800万円前後を狙えるでしょう。
なお施工管理技士の平均年収は、以下の記事で詳しく書いています。ぜひ参考にしてください。
関連記事:
施工管理技士の平均年収は641万円|業界別ランキングと1000万目指す方法
鹿島建設は高卒でも年収が高い?
鹿島建設は、高卒でも年収が高いです。
実際、鹿島建設の初任給は高卒で21.5万円となっています。厚生労働省によると、令和6年度の高卒初任給は平均19.75万円となっており、初任給の時点でも鹿島建設は高い設定です。
また鹿島建設本体の給与ベースが業界トップクラスであるため、学歴に関わらず初任給や基本給は高いです。なお現場の第一線として働く高卒社員は、1級施工管理技士などの国家資格を取得して、現場の段取り能力や安全管理のスキルを身につけることで、昇給や昇格が可能となるでしょう。
鹿島建設の総合職と一般職(事務)との年収差は?
鹿島建設の総合職と一般職の事務(専門職)を比べると、100万円以上の年収差があります。
総合職と専門職を比べると、初任給時点で月5万円(年90万円※ボーナス6ヶ月計算)の差があり、その後の昇給幅も少ない傾向にあるからです。なぜなら基本的に、一般事務職の仕事は定型業務やサポート業務が中心であり、昇進・昇格の機会は少ないからです。
そのため一般職では昇進・昇格する機会も少なく、昇給の幅も小さくなります。一方で、総合職は課長・部長と昇進するにつれて、年収が1000万円・1500万円を超えていきます。
だからこそ鹿島建設の総合職と一般職の事務(専門職)では、年収に大きな差があるのです。
まとめ|鹿島建設の平均年収は1184万円
本記事で紹介したとおり、鹿島建設の平均年収は1184万円で、手取りの目安は846万円となっています。
また鹿島建設は平均年収が高いだけではなく、福利厚生も充実しており、転職市場でも人気の求人です。そのため鹿島建設に転職する難易度は高く、誰でも転職できるわけではありません。
ただし鹿島建設への転職が不可能というわけではなく、以下のポイントを押さえれば転職の成功も現実的になります。
- 鹿島建設の担当者に刺さる職務経歴書を作成する
- 鹿島建設の転職に特化した選考の対策を実施する
- 中小ゼネコンや工務店勤務なら中堅ゼネコンをステップにする
なお当社(プレックスジョブ)経由で転職した方には、1級施工管理技士の第一次試験の合格でも鹿島建設に転職できた方もいますし、20代でも40代でも転職した方もいます。
鹿島建設への転職に成功したい方はもちろん、中堅ゼネコンをステップとして、戦略的にキャリアアップを目指したい方も、一度、プレックスジョブの担当者に相談してください。
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