様々なことが分かる車のナンバー
実は車のナンバーには色々な情報が隠されています。ここでは車のナンバーでわかる事をいくつかご紹介いたします。

地域名
ナンバープレートの左上に書かれている地名がありますが、これは暮らしている街の地名ではありません。この地名というのは管轄運輸支局、自動車検査場の地名となっています。
分類番号
地名の右側に書かれている数字は『分類番号』です。これは自動車の種別やどんな事に使用するための車両なのかによって変わってきます。
- 普通貨物自動車・・・「10~19」「100~199」
- 普通乗合自動車・・・「20~29」「200~299」
- 普通乗用自動車・・・「30~39」「300~399」
- 小型貨物自動車・・・「40~49」「400~499」「60~69」「600~699」
- 小型乗用自動車・・・「50~59」「500~699」「70~79」「700~799」
- 特殊用途自動車・・・「80~89」「800~899」
- 大型特殊自動車・・・「80~89」「800~899」
- 建設機械の大型特殊自動車・・・「00~09」「000~099」
となっています。
平仮名等
ひらがなの一文字だけが記載されていますが、これは「自家用車」か「事業用車」か「レンタカーか」などという区別がされていますが、細かいところまではご存知ない方が多いかもしれませんね。
例えば
- 自家用車・・・「さすせそ、たちつてと、なにぬねの、はひふほ、まみむめも、やゆ、らりるろ」
- 事業用車・・・「あいうえ、かきくけこ、を」
となっています。特殊な車両の場合は専用の記載方法がされています。また「わ」「れ」はレンタカーです。
一連指定番号
一連指定番号は1~9999までの4桁の数字になっています。
1999年までは自動的に付けられていたこの一連指定番号ですが、1999年以降は希望のナンバーを指定する事ができるようになり、誕生日にしてみたりする方も増えてきましたね。
特に「11-22」や「77-77」などの語呂合わせやゲン担ぎのようなものの場合、同じナンバーの車が多くなるので抽選になったりします。当選した方は相当運が良いという事になるでしょう。
1ナンバーと4ナンバーの基準
ここでは1ナンバーと4ナンバーはどのように決められているのか、その基準についてをご紹介していきましょう。

普通貨物自動車は1ナンバー
基本的に1ナンバーか4ナンバーかというのは車の大きさで決まります。1ナンバーの方がボディサイズが大きいボディのトラックに充てられます。
ボディサイズは
- 全長・・・12.0m以下
- 全幅・・・2.5m以下
- 全高・・・3.8m以下
の車両となっています。
大型の輸送車(トラック)などが1ナンバーに区分されますが、普通乗用車でも1ナンバーに区分されるものもあります。バンなどがそうですね。
この場合は普通乗用車だけではなく貨物自動車に該当している部分についてもクリアしなくてはなりません。
例えば一例ですが、
- 荷室の床面積・・・1平方メートル以上
- 積卸口の開口部・・・縦横800m×800m以上
などの規定に沿って決められます。これらの条件を満たす事ができれば普通乗用車でも「普通貨物自動車」として1ナンバーを付ける事が許可されるわけです。
小型貨物自動車は4ナンバー
では小型貨物自動車とはどういうものなのかというと、小型貨物自動車というのは普通貨物自動車よりも小さい車両の区分になっています。
- 全長は4.7m以下
- 全幅が1.7m以下
- 全高が2.0m以下
の車両が4ナンバーとして登録する事ができます。
例えば軽自動車を活用して個人で配送の仕事をしている方も増えていますよね。
代表的なものが『赤帽』などですが、小回りが利く車を使う事は大きな車では入り込めない場所への輸送をするのに適しているでしょう。
4ナンバー登録は大きく分けると9つのポイントがあります。
これらのポイントをしっかりと抑えて条件をクリアしていけば、小型貨物自動車として登録する事が可能となり、さまざまなメリットを受ける事ができるようになります。
1ナンバーと4ナンバーの違いを徹底解説!
ここでは1ナンバーと4ナンバーの違いについてわかりやすく説明していきましょう。

車検の有効期間の違いについて
まず違うところとしては車検の有効期間に違いが生じます。もちろんこれも車両の総重量で決まってきます。
この部分だけは1ナンバーだろうが4ナンバーだろうが変わりはありませんので、どちらが特するとかはありません。
車両総重量が8トン未満の場合は初回は2年。2年目以降は1年となっています。8トン以上は初回も2回目以降も1年となり、軽自動車の場合は初回2年で次回からも2年ごとになっています。
これは事業用として登録しても自家用として登録しても同じです。だから軽自動車を貨物として登録している方も増えているのかもしれませんね。
各種税金の違い
車検に関しては特別な違いというのはありませんでしたが、税金は車両の大きさによって差があります。例えば自動車税について、1ナンバーに区分される最大積載量3トンの車を見てみると、事業用だと12,000円ですが自家用だと16,000円と高くなります。
よくトラックを持ち込んでお仕事されている方がいらっしゃいますが、税金の面だけを考えるとやはり自家用でやるよりも会社のトラックでお仕事をした方が税金の面では節約できるかもしれませんね。
高速料金も違う!
1ナンバーと4ナンバーでは当然車両の大きさが違いますから高速道路の料金も違います。
4ナンバーと1ナンバーの区別の他にも車両のサイズによっても変わってきますので、それぞれの高速道路料金の違いをご覧ください。
東京~静岡間が
- 軽自動車の4ナンバー・・・3,470円
- 普通・・・4,300円
- 中型・・・5,120円
- 大型・・・6,980円
- 特大・・・11,500円
となっています。ここでわかるように4ナンバーは軽と普通の二種類、1ナンバーは中型と大型と特大の3つの種類に分けられるのです。
任意保険料はどう違う?
自家用車と違って4ナンバーや1ナンバーの任意保険は割高になると言われています。
なぜかというと保険会社の規定でも変わってくるのですが、年齢条件が設定できなかったりする事もあるようです。もちろんこれはまれな例でしょう。
しかしながら万が一の事を考えたら保険に加入しない理由にはなりません。多少高くても損害保険会社に保険加入をしましょう。
1ナンバーも同様ですが、なかなか任意保険に加入するのが難しいナンバーのようです。毎日運転するので加入するとしてもやはり割高になるでしょう。
4ナンバーの方が維持費はかからない!
任意保険云々の事については確かに割高になってしまいますが、ものは考えようです。なぜならば維持費という面で考えると5ナンバーよりもやはりダントツで4ナンバーの方がお得だからです。
例えば自動車税は最大積載量1トン以下の場合だと8,000円ですが、5ナンバーの場合だと排気量で計算するので1リットル以下で25,000円と高いです。
また、重量税や自賠責保険などについては1年ごとにするとおよそ3ナンバーの半額なので、結果的にかかる金額は変わらなくても1年の維持費が安くなるので、感覚的に「安い」と感じるかもしれませんね。
実際に4ナンバーの方が2年分で計算しても安いので、4ナンバーの方が維持費が安いのは事実です。
維持費を少しでも安くして浮いたお金で楽しく旅行なんていう考え方をしている方もたくさんいらっしゃいます。
ただし規定内に入らないとならないのは事実なので、まずは規定をしっかりとクリアできるようにしましょう。

まとめ
今回は1ナンバーと4ナンバーのそれぞれの特徴や違いについて、さらに4ナンバーに登録する事によるメリットについてもご紹介いたしました。
この記事がこれから4ナンバーに登録しようかなと考えている方のお役に立てれば幸いです。