施工管理の履歴書テンプレート|無料ダウンロード可
施工管理の履歴書テンプレートは、以下からダウンロードしてください。
※令和2年7月に厚生労働省が作成した、履歴書様式例に準拠しております。
施工管理の転職で履歴書が必要な理由と役割
履歴書とは、自分の氏名・生年月日・住所などの基本情報に加えて、学歴・職歴・保有資格などをまとめた書類です。施工管理の就職・転職では、求人の応募時や面接時に提出が必要となります。
なお企業の採用担当者にとって履歴書は、求職者が自社の応募条件にあっているか、学歴・職歴が一定以上あるか、1級施工管理技士の資格を持っているかなどを短い時間で把握できる書類です。
つづいては、採用担当者が施工管理の履歴書で見ているポイントを詳しく解説いたします。
採用担当者が施工管理の履歴書でチェックしているポイント
施工管理の履歴書では、他の職種以上に資格欄が見られています。
具体的には、国家資格である施工管理技士を保有しているかをチェックしています。なぜなら施工管理の現場は、建設業法上、施工管理技士の有資格者のみ担当できる、主任技術者や監理技術者を配置する義務があるからです。そのため他の職種以上に、履歴書の資格欄が見られているのです。
履歴書と職務経歴書の違い
施工管理の転職の際には、履歴書と合わせて、職務経歴書の提出も求められます。
履歴書に書く内容は、氏名・生年月日・住所・学歴・職歴・資格などの基本情報です。一方で職務経歴書は、過去の施工実績や経験など、あなたの実力やスキルをアピールするための書類です。
なお施工管理の転職は資格や実績が重視される傾向にあり、施工管理の経験者が転職する際には、職務経歴書をメインに評価する採用担当者が多いです。ただし履歴書の不備は、書類落ちの原因となります。そのため履歴書は、不備なく、あなたの基本情報を伝えることが主な目的となります。
施工管理の転職で役立つ職務経歴書の書き方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:
施工管理の職務経歴書の書き方ガイド|分野別テンプレート付き
施工管理の履歴書の作り方
施工管理で履歴書を作る場合、以下の3つの方法があります。
- パソコンで履歴書を作る
- スマホで履歴書を作る
- 手書きで履歴書を作る
パソコンで履歴書を作る
一番カンタン且つ効率的に履歴書を作りたい方は、パソコンを使ってください。
なぜならWordやExcelなどのOffice系ソフトを使えば、手間なく短時間で履歴書を作れるからです。またパソコンで履歴書を作れば、誤字脱字も修正しやすいですし、応募先の企業に合わせて、自己PRや志望動機も変更しやすいです。
そのため自分のパソコンを持っている方は、パソコンで履歴書を作るのが一番カンタンです。
なおパソコンを持っている方には、「WordやExcelをダウンロードしていない」という方もいるでしょう。このような方は、ブラウザで履歴書を作成できる『ねこ履歴書』を活用してください。
ねこ履歴書は、完全無料で厚生労働省の履歴書様式例に準拠した履歴書を作成できます。
スマホで履歴書を作る
パソコンを持っていない方は、スマートフォンでも履歴書を作成できます。
ただしスマホのWordやExcelを使って履歴書を作成する方は、注意が必要です。なぜならスマホのWordやExcelで履歴書を作成する場合、画面が小さいため、間違った内容を入力してしまったり、レイアウトの崩れに気づきにくかったりするからです。
そのためスマホのWordやExcelで履歴書を作る際には、パソコン以上に内容の再確認が重要です。なお完成したデータは、クラウドストレージに保存したり、自分宛てのLINEやメールに送信して、データをなくさないようにしてください。
また『ねこ履歴書』なら、スマホのブラウザでもレイアウト崩れの心配なく、履歴書を作れます。完全無料で利用できるので、ぜひ気軽に活用してください。
手書きで履歴書を作る
「どうしても手書きで履歴書を作りたい」や「応募先企業から手書き指定があった」という方は、手書きで履歴書を作成するのも一つの方法です。また応募する企業の採用担当者が年配の場合は、履歴書を手書きにすることで「熱意があるな」という印象を与えられる可能性もあります。
履歴書を手書きで作成する際には、以下から履歴書のPDFをダウンロードして、自宅かコンビニで印刷してください。またコンビニや書店でも売っているので、履歴書を購入しても大丈夫です。
ただし近年は、施工管理の業界でもIT活用が一般的です。そのため自分に一定のITスキルがあるとアピールするためにも、スマホやパソコンを使って履歴書を作成することをおすすめします。
施工管理の履歴書の見本と各項目の記載例
施工管理の履歴書の見本は、以下の画像のとおりです。

ここからは施工管理の履歴書について、各項目を書くときのポイントや記載例を解説します。
日付

履歴書の日付欄には、以下の日付を書いてください。
- メールで履歴書を送付:メール送信日を記載
- 郵送で履歴書を送付:ポストの投函日を記載
- 面接に履歴書を持参:面接当日の日付を記載
履歴書に記載する日付は、西暦でも和暦(令和)でも問題ありません。ただし他に提出する書類(職務経歴書・工事経歴書)と同じ書き方に統一してください。
氏名

履歴書の氏名欄には、戸籍上の名前をフルネームで書きます。姓と名の間にスペースを入れて、『建設 太郎』のように書いてください。ふりがな欄は、名前をひらがな又はカタカナで書きます。
なお手書きの場合、氏名は他の文字より大きめに書くと読みやすくなります。
また氏名欄の横に捺印欄がある履歴書もあります。パソコン作成で印鑑が押せない場合を除いて、黒の認印(シャチハタ不可)を忘れずに押印してください。
写真

履歴書に貼る写真は、縦4cm×横3cmが標準サイズです。※履歴書の指定枠に合わせます
履歴書用の写真は、3ヶ月以内に撮影した、スーツ着用で正面から撮影したものを使いましょう。背景は無地で明るく、清潔感のある表情で写っていることが大切です。
スマホやデジカメの写真を印刷する際は、証明写真用の光沢紙を使用すると綺麗に仕上がります。写真の印象は第一印象に大きく影響するので、写真撮影も手を抜かないでください。
生年月日・年齢

自分の生年月日を正しく記入し、年齢の欄には、満年齢を記入してください。
また生年月日の記載は、西暦でも和暦でもよいですが、日付欄や学歴の記載欄と統一しましょう。たとえば提出日を20xx年x月x日と記載しているなら、生年月日も20xx年x月x日と記載します。
なお年齢の欄には、履歴書作成日時点の年齢(満年齢)を書いてください。
性別

性別欄に『男・女』などと書かれている場合は、自分の性別に〇を囲みます。男女いずれかにチェックする形式であれば、履歴書の指示に従いましょう。なお厚生労働省の履歴書様式例では、性別は任意記載となっているため、記載しなくても問題はありません。
住所・電話番号

現住所欄には、都道府県名から始めて正式な住所を記入します。ふりがな欄がある場合は、住所の読み仮名をひらがなで記入します。※『東京都〇〇区〇〇丁目〇〇番マンション101号』まで書く
また連絡先の欄には、日中につながりやすい電話番号を記載します。なお電話番号は『090-1234-xxxx』とハイフンを入れると見やすくなります。履歴書のフォーマットによっては、メールアドレスの記載欄がある場合もあるので、忘れずに記入しましょう。
学歴・職歴

学歴・職歴欄には、最終学歴から現在までの経歴を時系列で記入します。
1行目の中央に『学歴』と記載して、2行目からは右寄せで高校入学以降の学歴を書いてください。学校名は正式名称で、省略せずに記載します。(例:『2008年4月 東京都立〇〇高等学校 入学』)
最終学歴を書き終えた次の行には『職歴』と見出しを作り、職務経歴を時系列で書いてください。転職の経験がある場合でも、すべての勤務先を漏れなく記載しましょう。
各企業の入社と退社のタイミングは年月付きで書きます。また在籍中の方は『〇〇株式会社 入社(現在に至る)』のように在職中である旨を添えます。会社名を書く際は、『(株)』などの省略を使わず、正式名称で『株式会社』と書いてください。
資格・免許

履歴書の資格・免許の欄では、保有資格を正式名称で取得順に記載します。なお応募先企業の業務に無関係な資格は、書く必要はありません。
※ただし日商簿記検定やTOEICなど、汎用性の高い資格は、書いたほうが良いケースも多いです。
たとえば運転免許を持っている方は、『普通自動車第一種運転免許(取得年月)』と記載します。また施工管理技士の有資格者は、『1級建築施工管理技士』や『1級建築施工管理技士補』、『2級土木施工管理技士』のように、等級と分野まで書いてください。国家資格である施工管理技士は、書類選考の通過を左右する大きなポイントとなるため、忘れずに記入しましょう。
なお現時点で、資格を持っていない方でも、資格取得の勉強中であれば、資格欄に記載できます。たとえば『2級電気工事施工管理技士 合格(資格登録申請中)』や『1級管工事施工管理技士 取得に向け勉強中』などと書けば、施工管理の仕事に対する学習意欲をアピールできます。なお、応募要項で必須資格が指定されている場合は、資格の記載漏れがないことを再確認してください。
なお『1級施工管理技士補・2級施工管理技士』の資格の書き方や、採用担当者からの評価基準は、本記事『1級施工管理技士補や2級施工管理技士の履歴書の書き方は?』 で詳しく解説いたします。
自由記述欄

履歴書には、志望動機・自己PR・趣味・特技などを自由に記述できる欄があります。他の応募者と差別化できるポイントなので、自由記述のスペースは空欄にせず、できるだけ埋め切りましょう。
■志望動機を書く場合
志望動機を書く場合は、『なぜこの企業・職種を志望するのか』を具体的に書きます。施工管理の仕事を志望する理由に加えて、その企業に応募した理由を書いてください。
なお志望動機の書き方は、以下の記事で書いているので参考にしてください。
関連記事:
施工管理の志望動機・志望理由の例文30選
■自己PRを書く場合
自己PRを書く方は、具体的なエピソードを踏まえて、自分の強みを書いてください。
応募先の企業で活用できる強み(例:折衝力、調整力、リーダーシップなど)を一つ挙げて、その強みが発揮された経験や成果を簡潔に書きましょう。『どのような課題に対して、どの工夫をし、何を達成・改善したか』を含めて書くと、履歴書だけでも強みをアピールできるでしょう。
関連記事:
施工管理の自己PRで受かる書き方【例文45選+NG例付き】
■趣味・特技を書く場合
自由記述欄は、趣味や特技ではなく、志望動機や自己PRを書くことが望ましいです。ただし趣味や特技を書きたい方もいるでしょう。上記のような方は、できるだけ業務と関連のある趣味や特技を書いてください。またホームページなどで、社長や採用担当者の趣味を知ったうえで、関連のある趣味や特技を書くこともおすすめです。
本人希望欄

履歴書の末尾にある本人希望欄(希望記入欄)は、給与や勤務地などの希望条件を伝えられます。
とくに希望がなければ「貴社の規定に従います」や「特になし」と記入するのが一般的です。なお空欄のままにするのはマナー違反とされるため、注意してください。
採用担当者にマイナスの印象を与えないためにも、特別な希望がない場合は、年収などの待遇面に関する希望は書かないほうが望ましいです。逆に「現職の退職交渉の都合上、入社は◯月以降でお願いしたく存じます」や「配偶者の転勤に伴い、勤務地は関西圏を希望いたします」などの、採用担当者に事前に伝えておくべき事項は積極的に記載しましょう。
1級施工管理技士補や2級施工管理技士の履歴書の書き方は?
施工管理の履歴書では、他の職種以上に保有資格の重要度が高いです。
ただし「1級建築施工管理技士ではなく、1級建築施工管理技士補を持っているけど意味ある?」や「1級土木施工管理技士はまだ勉強中で、2級土木施工管理技士しか持っていない」と考える方は、資格欄の書き方に迷ってしまうケースも多いです。
そこでつづいては、あなたの状況に合わせた資格欄の書き方を解説します。
1級建築施工管理技士補や1級土木施工管理技士補の書き方と注意点
1級建築施工管理技士補や1級土木施工管理技士補は、1級施工管理技士の第一次検定に合格したと証明できる資格です。公的な資格として認められているので、以下のように書きましょう。
- 1級建築施工管理技士 第一次検定 合格
→又は『1級建築施工管理技士補 取得』
- 1級土木施工管理技士 第一次検定 合格
→又は『1級土木施工管理技士補 取得』
上記のように記載すれば、採用担当者はあなたの施工管理に対する専門性が、1級施工管理技士に相当すると認識できます。また1級施工管理技士の取得には、一定年数の実務経験が必要であるとわかっているため、将来性を含めて、高く評価してもらえるでしょう。
ただし『1級建築施工管理技士 合格』などと書くと虚偽になりますし、面接で第一次検定までしか合格していないことがわかると、大きなマイナスの印象になり、審査落ちの可能性が高まります。採用担当者に悪い印象を与えないためにも、誇張することなく『1級〇〇施工管理技士 第一次検定 合格』と正直に書くことが大切です。
2級建築施工管理技士や2級土木施工管理技士の書き方と評価されるポイント
2級建築施工管理技士や2級土木施工管理技士の方は、資格欄で資格の正式名行を書くことに加え、自由記述欄(自己PRなど)で主任技術者としての実績を書くことが大切です。
というのも2級施工管理技士を取得すると、現場の責任者である主任技術者の担当が可能となり、主任技術者の経験者だとアピールすることで、転職市場で高く評価されやすくなるからです。なお2級施工管理技士の場合、資格欄では、以下のように記載してください
- 2級建築施工管理技士 取得
- 2級土木施工管理技士 取得
ただ単に履歴書に『2級建築施工管理技士 取得』などと資格の名前を書くだけでは、どうしても1級建築施工管理技士の求職者に劣って見えてしまいます。そのため資格を取得していることに加え、実務経験の内容を書くことで、周りより高い評価を得られる履歴書となるでしょう。
施工管理の自己PR・志望動機で書く内容と記載例
施工管理の履歴書では、自己PRや志望動機などを自由に記述できる欄があります。
自由記述欄は、採用担当者に向けて、あなたの入社意欲や実績、将来性をアピールできる重要な欄です。つづいては求職者のキャリア別に、書類選考を突破するための書き方と例文を解説します。
新卒・第二新卒向け:自己PRと志望動機の記載例とポイント
新卒・第二新卒の方は、実務経験がない分、学習意欲やポテンシャルを強調することが重要です。とくに新卒の方は、施工管理の実務経験がないのは当然であるため、採用担当者は「この人は施工管理に必要な素養があるか」や「入社後に自走して成長できるか」を中心に見ています。
施工管理の仕事は、多くの人(例:職人、発注者など)と連携して進めます。そのため学生時代のアルバイトやサークル活動で培った『調整力』や『マルチタスク能力』などは高く評価されます。
また「なぜ施工管理の仕事を選んだのか」などの理由や、「いち早く戦力になるため、施工管理の勉強を始めている」など、具体的な学習意欲を示すことも高評価につながるでしょう。
■新卒・第二新卒向けの自己PRの例文
私の強みは、立場の異なる人々の意見を調整して、一つの目標に向かって進める調整力です。〇〇大学では、学園祭実行委員会でステージ企画の責任者を務めました。当初、音響担当と出演バンドの機材要望が衝突しましたが、双方の要望をヒアリングし、機材の代替案とタイムテーブルの調整を粘り強く行い、ステージの成功まで導きました。貴社においても、私の調整力を活かし、多くの職人さんや関係者と円滑なコミュニケーションを図り、現場の円滑な運営に貢献いたします。
■新卒・第二新卒向けの志望動機の例文
私が貴社の施工管理を志望したのは、自分の手で街のランドマークとなる建物づくりに携わりたいからです。〇〇大学建築学科では、施工管理の基礎を学びつつゼミで建築模型を完成させた経験を通じて、チームで物を作り上げる醍醐味を知りました。とくに貴社の〇〇プロジェクトに携われる環境に魅力を感じ、そこで貴社の一員として貢献したいと考え志望いたしました。
未経験向け:自己PRと志望動機の記載例とポイント
未経験で施工管理の仕事に転職する場合、前職で培ったスキルを施工管理の業務に活かせることをアピールすることが大切になります。
なぜなら採用担当者は、未経験の求職者に対して「施工管理の仕事ができるか」を中心に見ているからです。また前職から職種を変えるため、「なぜ仕事を変えたいのか」も気になっています。
そのため自己PRと志望動機で書くときは、転職して成し遂げたいことを一貫させたうえで、前職の経験が施工管理の仕事でどのように使えるかをアピールすることが大切です。
■未経験の転職者向けの自己PRの例文
私の強みは、前職の法人営業で培ったニーズの調査力と折衝力です。前職では、強みを活かして、複数の競合他社と相見積もりの中でも、〇〇億円規模の案件の受注に貢献しました。営業の際に、顧客の潜在ニーズを深掘りし、技術部門と連携して最適な仕様を提案したことが、大型案件の受注につながったと考えております。施工管理の業務では、施主様や協力会社との間での調整業務や、複雑な工程管理が大切になると考えております。私の強みである調査力と折衝力を活かすことで、貴社の施工管理業務でも会社に貢献できると考えております。
■未経験の転職者向けの志望動機の例文
私が貴社の施工管理を志望する理由は、建設現場の専門スキルを身につけて、社会基盤を支える『手に職』をつけたいと考えているからです。前職では、株式会社〇〇の営業職として顧客の課題解決に携わっていましたが、業務の中で〇〇という部分に課題を感じるようになりました。そこで実際に現場を支えられる施工管理の仕事に興味を持ちました。なお施工管理業界の中でも、貴社は
先駆けてBIM(Building Information Modeling)導入を推進しつつ、技術者の育成にも注力している点に魅力を感じております。施工管理の仕事自体は未経験ですが、前職で培った折衝力を活かし、一日も早く技術と知識を吸収し、貴社の施工管理技術者として貢献していく所存です。
経験者向け:自己PRと志望動機の記載例とポイント
施工管理の経験者で転職を考えている方は、工事の実績やスキルをアピールすることが重要です。
主にアピールすべきポイントは、以下の3つがあります。
- 具体的な工事実績
→例:〇〇駅前再開発、請負金額〇億円、RC造〇階建
- あなたの役割
→例:監理技術者として現場全体を統括
- 具体的な成果
→例:BIM活用による3%のコストダウン、無事故・無災害の達成
上記の3点を数字や固有名詞(専門用語)を使いつつ、あなたが会社の即戦力として活躍できるとアピールすることが大切になります。
■経験ありの転職者向けの自己PRの例文
私の強みは、1級建築施工管理技士としての専門知識と、請負金額〇〇円規模のプロジェクトを『監理技術者』として完遂した経験です。直近では、〇〇病院の新築工事(RC造・10階建・請負金額15億円)において、現場代理人兼監理技術者として、設計変更への迅速な対応と協力会社との綿密な調整を行い、工期を遵守しつつ無事故・無災害での竣工を実現しました。とくに安全管理においては、月2回のKY活動(危険予知活動)のマンネリ化を防ぐため、VR教育を導入して、職長の意識改革に成功しました。貴社の得意としている大規模医療施設やランドマーク案件においても、即戦力として貢献できると考えております。
■経験ありの転職者向けの志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、これまで以上に社会貢献性の高い大規模プロジェクト、とくに貴社が強みを持つランドマーク建築の分野に挑戦したいと考えているからです。現職では、主に中規模のマンションや商業施設の施工管理に従事してまいりましたが、昨年に1級建築施工管理技士を取得したため、より大規模なプロジェクトにチャレンジしたい思いが強くなりました。現職で培った監理技術者としての現場統括力と、徹底した品質・安全管理のノウハウは、貴社のプロジェクトでも活かせる部分があると考えております。これまでの施工経験を基にしつつ、貴社の高い品質基準を学び、施工管理として更に高いレベルの業務に取り組む所存です。
施工管理の履歴書が原因で落ちてしまう人の特徴
履歴書に不備やミスがあると、企業に応募をしても、書類選考で落ち続ける可能性が高いです。
なぜなら施工管理の仕事は、国や自治体に提出する書類が多く、書類時点で不備やミスがあると、「業務でも書類のミスが多いのでは?」とマイナスの評価を受けてしまうからです。
そのため以下の項目に当てはまると、履歴書が原因で書類選考に落ちるので注意してください。
- 履歴書の記述形式が間違っている
- 履歴書の必要項目を書けていない
- 企業の応募条件を満たしていない
- 自己PRや志望動機が魅力的でない
履歴書の記述形式が間違っている
履歴書の記述形式が間違っていると、採用担当者に「仕事も雑なのでは?」というマイナスの印象を与えられます。とくに多いミスは、手書きの履歴書で修正液やテープを使ってしまうことです。
また基本的に、履歴書は『(株)』や『高卒』などの略称を使用するのも厳禁です。卒業学校名、会社名、資格名などは、すべて『株式会社〇〇』『〇〇高等学校』『1級建築施工管理技士』と、正式名称で書くことが大切になります。
他にも年月を記載する際に、西暦と和暦が混在していたり、シャチハタ印鑑を使ったりするなど、基本的なマナー違反も、信頼性を損なう可能性があります。必ず避けるようにしてください。
履歴書の必要項目を書けていない
空欄がある履歴書を見ると、採用担当者は「入社意欲が低い」や「丁寧な仕事をできない」という印象を与えてしまいます。そのため履歴書では、氏名・住所・連絡先などの基本情報はもちろん、学歴・職歴・スキル・自由記述欄など、すべて漏れなく書くことが大切です。
とくに見落としがちなのは、『本人希望欄』です。給与や待遇など、特記する事項がない場合も、「貴社の規定に従います」などと記載し、空欄にしないのがマナーです。
もちろん志望動機や自己PRを書いていなかったり、内容が極端に薄かったりすると、採用担当者は書類でマイナスの印象を持ちます。また連絡先(電話番号、メールアドレス)を間違えて書くと、企業からの連絡手段を絶つことになります。提出前には、あらためてチェックしましょう。
企業の応募条件を満たしていない
求人票に書かれている応募条件を満たしていないと判断されると、書類選考に通過できません。
たとえば『1級土木施工管理技士必須』と書かれた求人に、資格未取得の方が応募しても、書類に通過することはないでしょう。また1級土木施工管理技士を持っていたとしても、資格欄に資格を持っていることを記載していないと、「応募条件に満たない」と判断され、審査落ちになります。
同じように『実務経験5年以上』が条件の求人に、2年の経験で応募しても、書類通過は困難です。なお未経験者の方が応募する場合は、『未経験者歓迎』と明記された求人を選ぶ必要があります。応募前に募集要項を確認し、経歴や資格が必須条件を満たしているかを確認しましょう。
自己PRや志望動機が魅力的でない
履歴書の必須項目が埋まっていたとしても、内容が魅力的でないと、審査落ちになります。とくに志望動機が他の企業でも当てはまる内容になってしまうと、採用担当者の高評価は得にくいです。なぜなら志望動機を読んでも、「なぜ自社を志望しているのか」がわからないからです。
たとえば「貴社の安定性に惹かれました」と書いても、採用担当者には志望動機が伝わりません。また「コミュニケーション能力を活かして頑張りました」といった工事実績や数字のない抽象的な自己PRを書いても、あなたの実力をアピールできないです。
なお採用担当者が魅力的に感じる自己PRや志望動機を作るためには、固有名詞や数字を使って、具体的な実績を書くことがおすすめです。なお施工管理の履歴書作成に役立つ自己PRや志望動機の作り方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:
施工管理の志望動機・志望理由の例文30選
施工管理の自己PRで受かる書き方【例文45選+NG例付き】
ここまで紹介した、履歴書が原因で書類落ちになる理由は、以下の4つです。
- 履歴書の記述形式が間違っている
- 履歴書の必要項目を書けていない
- 企業の応募条件を満たしていない
- 自己PRや志望動機が魅力的でない
上記のうち、一つでも当てはまると、転職に失敗する可能性が高くなります。履歴書が原因の失敗をなくすために、つづいては施工管理の履歴書を書くときに失敗しない方法を解説します。
施工管理の履歴書を書くときに失敗しない方法
施工管理の履歴書を書くときに失敗しない方法は、以下の3つです。
- 一般的な履歴書テンプレートを使う
- 履歴書はパソコン・スマホを使って作る
- 履歴書作成に詳しい第三者の添削を受ける
一般的な履歴書テンプレートを使う
履歴書のフォーマットは、自分で考えるのではなく、厚生労働省の履歴書様式例に準拠した一般的なテンプレートを使ってください。なぜなら自己流の履歴書だと、採用担当者は見づらいですし、公的書類を扱う施工管理職としては、扱いづらい人材と思われるリスクもあります。
その結果、採用担当者にマイナスの評価をされて、書類落ちになる可能性が高まってしまいます。
上記のリスクを避けるためにも、履歴書テンプレートを使うことが失敗しない方法です。厚生労働省の履歴書様式例に準拠したフォーマットを用意したので、ダウンロードして活用してください。
履歴書はパソコン・スマホを使って作る
履歴書を作成するときは、手書きよりもパソコンやスマホを使って作ることをおすすめします。
なぜなら手書きで履歴書を作成すると、誤字脱字が起こりやすかったり、修正に手間がかかったりするからです。一方でパソコンやスマホなら、漢字の自動変換で間違いも減りますし、誤字脱字や内容の修正も手軽にできます。また施工管理の仕事は、ITを活用しています。その点、パソコンやスマホで履歴書を提出すれば、一定以上のITスキルがあることもアピールできます。
自分がスマホやパソコンで書類を作れることを伝えるためにも、履歴書はパソコン・スマホで作るようにしてください。
なお当社(プレックスジョブ)では、完全無料で使える履歴書作成サービスを用意いたしました。
ブラウザで必要事項を入力すれば、厚生労働省の履歴書様式例に準拠した履歴書を作成できます。
履歴書作成に詳しい第三者の添削を受ける
履歴書を作成した後は、応募前に必ず第三者の添削を受けることをおすすめします。
なぜなら自分では完璧と考えている履歴書でも、第三者から見れば、誤字脱字や情報の抜け漏れがあったり、アピールポイントがズレていたりする可能性があるからです。とくに施工管理の転職は他の職種と比べて、資格や工事実績が重要になるなど、コツがあるので第三者の添削は必須です。
たとえば「監理技術者として10億円の現場を統括した」のような工事実績を履歴書で書く場合と、書かない場合では、書類選考の通過率が大きく変わったり、転職時の年収が変わったりします。
上記のリスクを避けるためにも、施工管理の転職では、第三者の添削を受ける必要があるのです。
たとえば当社(プレックスジョブ)では、施工管理の転職に詳しい専任担当者が、あなたの履歴書を徹底的にサポートしています。
もちろん完全無料で利用できるので、気軽に添削を依頼してください。
施工管理の履歴書に関するよくある質問
最後に施工管理の履歴書に関するよくある質問を解説します。
履歴書の志望動機や自己PRはどのくらい書けばよい?
履歴書で志望動機や自己PRを書く場合、200文字〜300文字(5行〜8行)でまとめてください。
300文字以上書きたい実績がある場合は、職務経歴書に詳細を書きましょう。履歴書は、具体的なエピソードを端的に盛り込むことが高評価に繋がりやすいです。
スマホ・パソコンで作った履歴書を印刷できる場所はどこ?
スマホやパソコンで作った履歴書は、コンビニのマルチコピー機で印刷できます。たとえばセブンイレブンの『ネットプリント』などを使えば、スマホで作ったPDFも店頭で印刷できます。
またUSBメモリにデータを入れれば、直接、コピー機に読み込ませて、印刷することもできます。
履歴書は手書きで書いてもよい?履歴書の紙はどこで買える?
履歴書は手書きで書いても大丈夫です。手書きで書く場合は、黒色のボールペンで丁寧に記入し、誤字が出たら修正液を使わず、新しい用紙に書き直しましょう。
ただし最近では、PDFデータでの提出がOKの企業がほとんどです。そのため履歴書の読みやすさや正確さを優先して、パソコンやスマホで作成するのも一つの方法です。
なお履歴書用紙は、コンビニ・文具店・100円ショップなどで購入できます。
封筒や写真貼付用シールがセットになった市販品もあるので、急ぎの場合に活用すると便利です。
まとめ
施工管理の履歴書を作成する際には、採用担当者からマイナスの評価を受けないことが大切です。なぜなら履歴書は、基本情報を不備や過不足のない状態で伝えることが目的の書類だからです。
一方で履歴書と同時に提出する施工管理の職務経歴書では、自分の実績やスキルをアピールして、プラスの評価(加点)を取るための書類になります。
そのため本記事で紹介したとおり、マイナス評価を与えない3つのポイントを意識してください。
- 一般的な履歴書テンプレートを使う
- 履歴書はパソコン・スマホを使って作る
- 履歴書作成に詳しい第三者の添削を受ける
とくに重要なのが、履歴書作成に詳しい第三者の添削を受けることです。
とはいえ「誰に添削を任せればいいかわからない」と感じる方もいるでしょう。
このような方は、転職のプロに履歴書の添削を任せるのも一つの方法です。
たとえば当社(プレックスジョブ)では、施工管理の転職を専門にする担当アドバイザーが、完全無料であなたの履歴書の作成サポートや添削をします。またアドバイザーに依頼することで、誤字脱字やフォーマット上のミスなど、自分一人では気づきにくいケアレスミスもゼロに近づけます。
またプレックスジョブは、これまで100万人以上が利用しており、施工管理を採用する企業担当者とも密に連携を取っています。そのため書類審査に通過しやすい履歴書作成をサポートできます。
「自分一人で履歴書を作成して審査に通過できるか心配だ」という方は、一度、無料で履歴書の作成サポート・添削の相談をしてください。
また「履歴書を作りたい。でもどうやって作ればよいか分からない」という方は、以下の履歴書作成サービスを利用してください。もちろん完全無料で利用できますし、スマホ一台あれば、職務経歴書を作成できます。※WordやExcelなどのダウンロードは必要ありません

















