プロパンガス配送の仕事内容
プロパンガス配送の仕事
暖房器具などでプロパンガスを多く使用するようになる冬の間が繁忙期となり、夏の間は閑散期となります。基本的には出社するとトラックにガスボンベを積んで家庭や事業所に届けにいきます。
配送先ではガスボンベの配達、点検、整備、交換などを行います。
プロパンガス配送・一日の流れ
繁忙期には多いと一日に100本近くのガスボンベを配送することもあるほど忙しくなります。
たいてい出社して配送にまわり、帰社後にガスボンベの本数などを確認して数量の報告を行います。早朝6時ごろから夕方16時ごろまでの勤務になります。
閑散期にもやる仕事内容は変わりませんが、単純に仕事量が減ります。早朝6時から勤務して昼の13時ごろには終わることが多くなります。
勤務開始時刻が8時前後で開始時刻に変更可能性の記載がある求人も多いので、実際に聞いて目安を確認するのがよいでしょう。時期によって仕事量、勤務時間が大きく違って来る仕事だと言えます。
プロパンガス配送の大変な点
ボンベが重い

まずこれがもっとも大きいかもしれません。プロパンガスのガスボンベは主に20kg(高さ80cmほど)と50kg(高さ140cmほど)の2種類となっています。
これを斜めにして転がしながら運ぶのですが、20kgの方は高さがないために転がしにくく、担ぐとそれなりに重いために数をこなすと厳しくなります。
最近ではパワーゲートがついた車両を利用したり台車を使うこともありますが、階段のみのマンションや狭い通路の場合はどうしても担ぐこともあるため、体への負担が大きくなります。
夏場の給料は安い
繁忙期となる冬は早朝から夕方までかなりの仕事量をこなすために体力的に厳しくなりますが、夏は閑散期となるため仕事量が減ります。
労働時間も短くなるのですが、その分給料が安くなるというデメリットがあります。季節、時期によって給料が変わるため、安定した給料を求める人にとってはつらいかもしれません。
歩合制度
プロパンガスの配送は「歩合制」をとっていることが多くあります。
そのため繁忙期に数多くの配送をこなせば高額な給料となりますが、仕事量が少ないときはそのまま給料が減ることになります。
体調が悪い時や閑散期などに給料が減ることは、注意しなければいけません。
プロパンガス配送のメリット
残業が少ない
閑散期であれば13時や14時ごろには仕事が終わりますし、繁忙期でも早く出ることで16時や17時ごろには終わることが多くなっています。
繁忙期を除けば残業をすることもほとんどなく、自由な時間を作りやすいというのが特徴です。また、歩合制で自分のペースで仕事をすることができるので、無理なノルマなどをかけられることもほとんどありません。
安定した仕事である
プロパンガスを利用する家庭や事業所がある程度決まっているために行き先が毎回違うということがありません。
また、営業所から決められたエリアをルートに沿って回っていくので仕事量の急激な変動はあまりありません。
突然プロパンガスをまったく使わなくなるということもありませんし、転勤などを命じられることもあまりありません。その意味では非常に安定している仕事であると言えます。
稼げる人は稼げる

歩合制のために稼ぐ人は月収が100万円近くになる人もいます。
自分で配送ルートを決めることも多いので、効率的なルートを組んでとにかく数をこなしていく人であればそれだけ給料が高くなるのです。
もちろん体力的な負担はかなりのものになりますが、腕力や体力に自信がある人であれば高収入が期待できます。
プロパンガス配送の仕事に必要な免許・資格
中型免許

プロパンガスの配送には2t~4t程度の中型車が使われることが多くなっています。
そのため平成19年以前に普通免許を取得した人であれば問題ありませんが、それ以降に普通免許を取得した場合には中型免許や準中型免許が必要となります。
保安業務員
プロパンガス関連の作業にはそれに応じた資格が必要となります。
例えば
- 販売するためには「第二種販売主任者」
- 設備工事を行うためには「液化石油ガス整備士」
- 設備保安点検を行うためには「保安業務員」
- 合計質量が3000kg以上の配送をするには「高圧ガス移動監視者(液化石油ガス)」
が必要となります。
特に「保安業務員」がないとプロパンガスの配送の仕事は基本的にできないため、必ず取得しておきましょう。会社によっては入社後に取得をする場合もあります。
プロパンガスとLPガスはどう違う?
基本的には同じものです。会社によって表記が違っている場合がありますが同じものだと考えて問題ありません。
まとめ
プロパンガスの配送はその地域で絶対に必要とする人に配送をしていく仕事ですので重要度も高く、安定して需要がある仕事です。
体力に自信がある人、歩合制でしっかり稼ぎたい人はぜひ挑戦してみましょう。