タンクローリーの仕事に興味がある方で、まず気になるのが免許や資格ではないでしょうか?
燃料やガス、粉体などの運搬を担うタンクローリーは、運ぶものによって求められる免許や資格が変わる少し特殊な職種です。
そこで本記事では、タンクローリーの種類ごとに必要な免許や資格をまとめて解説していきます。
正しい知識を持っておくことで、業務の幅を広げたり、転職活動をぐっと有利に進められます。ぜひ参考にしてみてください。

タンクローリーの仕事に興味がある方で、まず気になるのが免許や資格ではないでしょうか?
燃料やガス、粉体などの運搬を担うタンクローリーは、運ぶものによって求められる免許や資格が変わる少し特殊な職種です。
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タンクローリーは、液体や気体、粉体などを大量に運ぶ特殊車両です。どの車両も似た形をしていますが、運搬物によって必要な資格もまったく異なります。
そのため、運搬物の特性に応じて必要な資格が変わるため、まずはタンクローリーの種類について知ってから資格取得を進めるのが効率的です。
タンクローリーの種類は、大きく分けて3つです。
タンクローリーの種類 | 主な運搬物 |
|---|---|
ガソリン・軽油・灯油など | |
セメント・小麦粉など | |
液化酸素・窒素・LPガスなど |
※クリックで解説までスクロールします。
ここからは、タンクローリーの特徴と、必要な資格について解説していきます。
関連記事
タンクローリーの種類と特徴とは?積み荷の種類についても解説
タンクローリーの容量や構造は どうなっているの? タンクローリーの最大積載量や種類・仕組みを徹底解剖!

危険物ローリーは、ガソリンや軽油などの可燃性液体を運ぶ車両です。万が一の事故が大きな災害につながるため、法的にも厳しい管理が求められます。
主に必要となる運転免許と資格は3つです。
危険物取扱者乙種4類は、ガソリンや灯油などの取扱いが認められる国家資格で、消防法に基づいています。
資格を持つことで、給油所や燃料輸送の現場で安全に作業できることが証明されます。
また、資格を有するドライバーは安全教育を受けているため、企業側からも信頼を得やすく、年収アップや大型案件への採用につながるケースも多いです。
関連記事:ケミカルローリーを運転するのに必要な資格/免許は?危険物乙種について解説

粉粒体運搬車ローリー(通称:バルク車)は、セメント・小麦粉・飼料などを運ぶ車両です。
タンク内に圧縮空気を送り込み、エアの力で粉体をパイプから排出する圧送方式で荷降ろしを行います。
主に必要となる運転免許と資格は2つです。
基本的には大型自動車免許のみで問題ありません。
ただし、セメント工場や飼料プラントなどで使用されるタンクトレーラータイプの粉粒体運搬車を運転する場合には、大型牽引免許が必要になります。
粉粒体運搬車ローリーは、積み降ろし作業を安全かつ効率的に行う技術が求められる、専門性の高い輸送職です。
関連記事:バルク車とは?バルク車の構造や特徴、積荷についてわかりやすく解説します

高圧ガスローリーは、酸素・窒素・LPG(液化石油ガス)など、高圧下のガスを安全に輸送する車両です。
ガスは圧力や温度の管理を誤ると爆発の危険があるため、国家資格の取得が必要となります。
高圧ガスローリーは危険性が高い反面、専門資格を活かしたプロフェッショナルとして働ける分野です。
資格を取得することで、ガスメーカーやエネルギー関連企業での採用が有利になり、安定した長期雇用が期待できるのも特徴です。
タンクローリーの運転は専門資格が必要ですが、未経験からでも目指せる仕事です。
タンクローリー業界では、即戦力よりも安全意識や意欲を重視する企業が多く、資格を持っていなくても、前向きに学ぶ姿勢が評価されやすい傾向があります。
運送会社によっては、資格取得支援制度を用意しており、普通免許などを所有していれば応募できる場合もあります。
資格支援制度とは、会社が受講費や試験費用を一部または全額負担し、社員のスキルアップをサポートする制度です。
▼資格支援制度がある会社のメリット
トラック運転の経験がなくても問題ありません。
まずは研修や先輩ドライバーの同乗指導を通じて、タンクローリーの仕組みや安全操作を学ぶことができます。
資格支援制度を活用すれば、未経験からでも安心してタンクローリーの運転資格を取得し、キャリアを築けます。

タンクローリーの運転に必要な免許は、車両の大きさによって異なります。
小型ローリーなら普通免許や準中型免許でも運転できますが、運搬量が多い中型・大型ローリーを扱うには、より上位の免許が必要です。
タンクローリーの種類 | 運転免許 |
|---|---|
普通免許・準中型免許 | |
準中型免許・中型免許 | |
大型免許 |
※クリックで解説までスクロールします。
運転免許は、教習所での取得が一般的です。カリキュラムが用意されており、実技試験が免除されます。
運転免許センターで直接試験を受ける方法(一発試験)もありますが、合格率は推定5%と低いため避けたほうが無難でしょう。
普通自動車免許を所有していれば、小型タンクローリーの運転ができます。住宅街への灯油や軽油の配達など、狭い道路で活躍する車両です。
車両情報 | |
|---|---|
車両総重量 | 5トン未満 |
最大積載量 | 3トン未満 |
タンク容量 | 2,000~4,000リットル程度 |
教習所ではカリキュラムが用意されているため、講習をしっかり受けていれば、ほとんどの方が免許を取得できます。
個人で対策をする場合は、問題集を購入し勉強しましょう。全問正解レベルになるには、6時間程度が目安です。
詳細 | |
難易度 | ★★★☆☆ |
合格率 | 69.6% |
勉強時間の目安 | 6時間 |
取得期間の目安※ | 3~4ヶ月 |
費用の目安※ | 30万円~40万円 |
※通学を想定
中型免許や大型免許を目指す場合も、まずは普通免許の取得を目標にしましょう。
中型免許を所有していれば、中型タンクローリーの運転ができます。
建設現場での重機への燃料補給をはじめ、灯油や軽油といった液体燃料の配送、生乳・食用油・飼料などの輸送まで、さまざまな分野で活躍しています。
車両情報 | |
|---|---|
車両総重量 | 3トン〜4トン |
最大積載量 | 4.5トン以上6.5トン未満 |
タンク容量 | 3,000〜8,000リットル程度 |
普通免許を取得していればスムーズに免許を取得できるため、合格率は約97%と高めです。
試験には普通車両を運転する際に必要な交通知識に加え、中型車両特有の問題が出題されます。
普通免許に比べて+3〜5時間ほどの勉強時間を見ておくと安心です。
詳細 | |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
合格率 | 97.2% |
勉強時間の目安 | 10時間 |
取得期間の目安※ | 4〜8週間程度 |
費用の目安※ | 普通免許所持:15万円~25万円 |
※通学を想定
参考:運転免許の取得率 運転免許統計|警察庁Webサイト
大型免許を取得すると、大型タンクローリーの運転が可能です。
輸送の中心はガソリンや灯油といった石油製品ですが、化学薬品や食品、水などの運搬にも活用されています。
車両情報 | |
|---|---|
車両総重量 | 11トン以上 |
最大積載量 | 30トン以下 |
タンク容量 | 12,000〜20,000リットル程度 |
大型免許を取得する方は、日頃から運転に慣れているケースが多く、合格率は約90%と高めです。
ただし、大型車両は車体が大きく扱いも難しいため、普通免許や中型免許と比べてより高い運転技術が求められます。
詳細 | |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
合格率 | 90.6% |
勉強時間の目安 | 10時間 |
取得期間の目安※ | 2〜4週間程度 |
費用の目安※ | 普通免許所持:約30〜40万円 中型免許所持:約15〜25万円 |
※通学を想定
タンクローリー業界では、大型免許を持つドライバーの需要が特に高く、国の統計でも営業用車両の約48万台が大型トラックとされています。
運送業界で長く安定して活躍していきたいとお考えの方は、大型免許の取得を目指しましょう。
参考
運転免許の取得率 運転免許統計|警察庁Webサイト
公益社団法人全日本トラック協会 日本のトラック輸送産業 現状と課題 2025
関連記事:大型免許の取得は難しい?ドライバーを目指すなら持っておきたい大型免許!

タンクローリー運転手になるには、運転免許にプラスして、以下4つの資格を取得しておくと有利です。
それぞれの資格内容と、取得方法について解説します。
牽引免許は、トレーラータイプのタンクローリーを運転するときに必要な免許です。大型輸送や基地間輸送を行う仕事では必須となります。
普通免許などと同じく、筆記と実技試験にクリアすれば取得可能です。すでに所有している運転免許証に牽引区分が追加され、タンクトレーラーを運転できるようになります。
詳細 | |
難易度 | ★★☆☆☆ |
合格率 | 81.1% |
勉強時間の目安 | 5〜8時間程度 |
取得期間の目安 | 1〜2週間 |
費用の目安 | 10万円~15万円 |
牽引免許は、学科試験よりもバックや連結・切り離しといった実技操作が難しいポイントです。一発試験で免許取得を目指す方もいますが、教習所に通ったほうが合格しやすいでしょう。
牽引免許はタンクローリーの運転以外でも活かせるので、運送業に就く方には取って損のない資格です。
関連記事:牽引免許取得は難しい?需要が高まる牽引免許の取得方法やコツ・難易度を解説!
高圧ガス移動監視者は、液化ガス(LPG・酸素・窒素など)を輸送するタンクローリーに必要な国家資格です。
資格保持車だけが輸送に同乗できる仕組みになっており、物流全体の安全を保証する存在といえます。
詳細 | |
難易度 | ★★☆☆☆ |
合格率 | 80〜85% |
勉強時間の目安 | 25時間程度※ |
取得期間の目安 | 1〜2週間※ |
費用の目安 | 受験料13,200円+参考書代 |
※講習の受講を含む
▼取得の流れ
高圧ガス移動監視者の資格取得には講習を受ける必要があります。計2回あり、講義時間は14時間です。
検定試験は講習で受けた内容から出題されます。
しっかりと講義を受け、復習をすれば合格できるやさしい難易度のため、手軽にキャリアアップしたい方にはおすすめの資格です。
関連記事:高圧ガス移動監視者とは?資格の取り方や勉強方法まで徹底解説
危険物取扱者乙種第4類(乙4)は、タンクローリーでガソリン・軽油・灯油などを運ぶときに必要な資格です。
危険物を安全に取り扱う知識を持つことを証明する国家資格で、運転業務だけでなく給油・積み下ろし作業にも必要となります。
詳細 | |
難易度 | ★★★★★ |
合格率 | 31.3% |
勉強時間の目安※ | 40~60時間 |
取得期間の目安※ | 2ヶ月程度 |
費用の目安 | 受験料4,600円+参考書代 |
※自己学習を想定
▼取得の流れ
自己学習で取得することもできますが、内容が専門的で難易度はやや高めです。自己学習に不安がある場合は、通信講座などのサポートを活用しましょう。
教育訓練給付制度の対象講座を選べば、受講料の最大20%を国が補助してくれるため、費用を抑えて学習できます。
合格率が低いぶん専門性の高い仕事を任せてもらえるため、年収アップを目指す方におすすめの資格です。
毒物劇物取扱責任者は、化学系タンクローリー(工業用酸・アルカリ等)の仕事に対応できる資格です。
輸送中の安全管理や取扱いの監督など、現場の安全を守る重要な役割を担います。
国家資格であり、毒物や劇物をタンクローリーで運搬する場合、事業所ごとに1名以上の毒物劇物取扱責任者の配置が義務付けられています。
詳細 | |
難易度 | ★★★★☆ |
合格率※ | 41.4% |
勉強時間の目安 | 40~60時間 |
取得期間の目安 | 2~3ヶ月 |
費用の目安 | 受験料1万円前後(都道府県による)+参考書代 |
※東京都のデータを引用:毒物劇物取扱者試験|毒物・劇物のページ|東京都保健医療局
▼取得の流れ
毒物劇物取扱責任者は、化学や法律の知識が求められる資格です。すでに知識をお持ちであれば、30時間程度の勉強でも合格が見込めます。
難易度は高めですが、そのぶんスキルの証明となり、収入アップやキャリアの幅を広げやすい資格です。
ここでは、タンクローリー運転手に関してよくある質問をまとめました。
ひとつずつ解説していきます。
A.運転免許と、運搬物に応じた資格が必要です。
また、トレーラータイプのタンクローリーを運転する場合は牽引免許が求められます。
A.積載量に応じて高圧ガス移動監視者の資格が必要です。
LPGタンクローリーとは、液体石油ガス(プロパンガスなど)を輸送するための特殊なトラックです。
大型免許が基本で、牽引免許を求められる場合もあります。
A.タンクローリー運転手の平均年収は491万円です。
ただし、タンクローリーは貨物ごとに求められる安全基準や専門性が違うため、年収にも差があります。
運搬に専門性の求められるタンクローリーは需要が高いため、資格取得で高年収を狙えます。
関連記事:タンクローリー運転手の平均年収は491万円!給与アップする資格や給料相場を徹底解説
A.資格を持ち安全管理まで対応できるドライバーの需要は高く、今後も安定した需要が見込まれます。
ガソリンや液化ガスなどの危険物輸送は自動化が難しく、安全管理を伴うため人の判断が欠かせません。
燃料の種類が変化しても、工場やガソリンスタンドへの輸送業務は継続します。
そのため、タンクローリーの仕事がなくなる可能性は低いでしょう。
タンクローリーは、輸送する物質の種類によって必要な資格や免許が異なる専門性の高い職業です。
近年は、未経験者を対象にした資格取得支援制度を導入する企業も増加しており、普通免許を持っていれば挑戦可能な環境が整っています。
免許や資格の取得は、運転技術だけでなく安全管理能力の証明にもなり、企業からの信頼や収入アップにもつながります。
また、タンクローリー業界は生活や産業に欠かせない物資を扱うため、将来的にも安定した需要が見込まれる職種です。
資格を取得することで、長期的にキャリアを築ける分野といえるでしょう。
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