ゴミ収集車(パッカー車)の仕事内容とは?公務員と民間事業者での業務内容の違い
  • 仕事・職場を知る
  • 2025/12/29

ゴミ収集車(パッカー車)の仕事内容とは?公務員と民間事業者での業務内容の違い

ゴミ収集車の仕事は、私たちの生活を支える重要な社会インフラのひとつです。

しかし、その仕事内容や働き方については、実際にどのような業務を行い、どれくらいの収入や労働時間になるのか、詳しく知らない方が多いのではないでしょうか?

本記事では、ゴミ収集車の具体的な業務内容をメインに、勤務条件や向いている人の特徴までを分かりやすく解説します。

ゴミ収集車の仕事に興味がある方や、転職・就職を検討している方は、自分に合った働き方を判断できるようぜひ参考にしてみてください。

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ゴミ収集作業員の主な仕事は4種類!

ゴミ収集車の仕事内容は、多くの方が思い浮かべる家庭ゴミの回収だけではありません。事業系や産業廃棄物、不用品回収まで幅広い業務があります。

いずれも生活インフラを支える重要な役割であり、決められたルールや安全管理のもとで行われます。

仕事内容を正しく理解することで、ゴミ収集作業員という仕事の大変さとやりがいが見えてきます。

仕事①一般家庭ゴミ収集

一般家庭ゴミ収集とは、一般家庭から出るゴミの定期回収を指します。ゴミ収集車を使う仕事の中で、最も認知度が高いといえます。

決められたルートを効率よく回る必要があり、チームで連携しながら短時間で大量のゴミを処理します。

▼1日の流れ(例:早朝勤務)
05:30〜06:00:出勤・点呼・アルコールチェック・車両点検
06:00〜11:00:ゴミ収集ルート回り(可燃ゴミなど)
11:00〜12:00:ゴミ処理場へ運搬・荷下ろし
12:00〜13:00:休憩・昼食
13:00〜15:00:分別確認・翌日の準備・車両清掃・日報記入
15:00頃:業務終了

早朝勤務が多いため体力的な負担はありますが、そのぶん業務が早く終わるメリットもあります。

午後の時間を有効に使えるため、生活リズムが合えば働きやすい仕事です。

仕事②事業系ゴミ収集

事業系ゴミ収集とは、飲食店やオフィスなどから出るゴミを回収する業務です。

ゴミを排出する企業と契約し、契約内容に基づいて回収するため、安定したルートで働けます。

▼1日の流れ(例:深夜〜朝勤務)
2:00〜3:00:出勤・ルート確認・出発
3:00〜7:00:飲食店・商業施設などのゴミを回収
7:00〜8:00:ゴミ処理場へ運搬
8:00〜9:00:車両整備
09:00頃:業務終了

深夜帯の仕事が中心となるため、生活リズムの調整が難しい点は負担になりやすいです。

一方で、決まった時間・決まった取引先で作業できるため、突発的な対応が少なく、安定して働きやすいメリットがあります。

仕事③産業廃棄物の収集

産業廃棄物収集とは、工場や建設現場から出る廃材などを運搬する専門性の高い仕事です。ゴミ収集車の仕事内容の中でも、法令遵守と安全管理が強く求められます。

▼1日の流れ(例:日勤)
08:00〜08:30:出勤・点呼・積載内容確認
09:00〜12:00:現場で積み込み・運搬
12:00〜13:00:昼休憩
13:00〜16:00:次の現場へ移動・荷下ろし
16:00〜17:00:日報・車両清掃・退勤

重量物や危険物を扱う場合もあり、体力と丁寧な仕事が求められます。

ただし、経験が評価されやすく、スキルを積むことで収入や担当業務の幅を広げられる点は大きな魅力です。

仕事④不用品回収・粗大ゴミ回収

不用品回収・粗大ゴミ回収とは、依頼を受けて個人宅などを訪問し、不要品を回収する仕事です。日々のスケジュールが変わりやすく、柔軟な対応力が求められます。

▼1日の流れ(例:日勤)
08:30〜09:00:出勤・当日依頼の確認・ルート作成
09:00〜12:00:個人宅・オフィスを訪問し回収
12:00〜13:00:昼休憩
13:00〜17:00:続けて回収・処理場へ搬入
17:00〜18:00:見積・請求処理
18:00頃:業務終了

引っ越しシーズンなどは繁忙期となり、作業量が増える点は負担になりやすいです。

一方で、成果に応じた歩合制を導入する事業者もあり、接客力や対応力を活かして収入アップを目指せます。

ゴミ収集作業員は公務員の求人もある!

ゴミ収集車の仕事は、公務員として担う道もあります。

自治体が直接雇用するケースでは、技能労務職員として採用され、担当は地域の一般家庭ゴミ収集が中心です。

一方で、民間事業者にも複数の形態があり、働き方や雇用条件は異なります。

区分

主な立場・役割

法的な位置づけ

許可の有無

契約相手

公務員

自治体職員としてゴミ収集に従事

自治体そのものが実施主体

不要

委託事業者

自治体から委託を受けて収集を実施

自治体の業務を代行

不要

自治体

許可事業者

許可を受け独立して収集を実施

民間の廃棄物処理事業者

必要

排出者


公務員は勤続年数に応じた昇給や賞与、福利厚生が整っており、ワークライフバランスを重視した働き方ができます。

また、自治体職員という立場から社会的信用が高く、長期的に安心して働ける点も人気の理由です。

ゴミ収集作業員の公務員として働く方法

公務員としてゴミ収集車の仕事に就くには、各自治体が実施する公務員試験に合格する必要があります

試験内容は自治体ごとに異なりますが、学力・体力・適性を総合的に評価される点が特徴です。

▼主な選考内容

  • 教養試験(筆記またはWEB試験)
  • 作文試験
  • 運転技能試験(中型・準中型車両など)
  • 体力試験
  • 口述選考(面接)

例えば、東京都江戸川区では技能労務職(ゴミ収集作業)として募集が行われ、体力試験や運転技能試験が明確に設定されています。(例)令和7年度 江戸川区職員技能6(ごみ収集作業3)採用選考

公務員求人は募集人数が少なく、倍率が高くなりやすいため、自治体の採用情報を定期的に確認し、早めに準備することが大切です。

公務員と民間事業者の働き方の違い

ゴミ収集車の仕事内容は、公務員か民間事業者かによって担当範囲に違いがあります。公務員と民間事業者、どちらが自身の価値観や将来設計に合うか考えてみましょう。

特徴

公務員

  • 主に一般家庭ゴミを収集
  • 業務は自治体業務として実施
  • 勤務時間やルートが比較的安定

委託事業者

  • 自治体から委託料を受け、家庭系一般廃棄物を回収
  • 自治体名表示の車両で、市の業務として収集を行う

許可事業者

  • 自治体の許可を得て事業を行い、排出者と直接契約
  • 事業系一般廃棄物や引っ越し時の大量ゴミなどを扱う


民間事業者は業務内容の幅が広い点が特徴です。一方、公務員は安定性と規則正しい働き方を重視する人に向いています。

ゴミ収集車の仕事を検討する際は、仕事内容だけでなく雇用形態の違いも理解することが重要です。

公務員と民間事業者の年収(給料)の違い

ゴミ収集車の「公務員」と「民間事業者」で仕事したとき、公務員のほうが民間事業者より年収が高い傾向にあります。

公務員(技能労務職)

民間事業者

給与月額

約37万円

約29万円

ボーナス

(期末・勤勉手当)

約153万円

約54万

推定年収

約600万円

約400万円

引用元:令和6年地方公務員給与の実態
産業廃棄物収集運搬作業員 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
ごみ収集作業員 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

公務員と民間事業者の年収差は、雇用の安定性・昇給制度・賞与水準の違いによるものです。

給与所得者全体の平均年収は478万円のため、公務員のゴミ収集作業員は、一般的な給与水準と比べても高めであることが分かります。

年収を重視する場合、公務員という選択肢は大きな魅力があります。

ゴミ収集車の仕事における勤務条件を調査

プレックスジョブが保有するゴミ収集事業者の求人のうち、約180件をもとに勤務条件の中央値を調査しました。

対象はすべて民間事業者であり、現場実態に近い数値といえます。

ゴミ収集車の仕事内容に対して、勤務条件はどうなっているのか確認していきましょう。

ゴミ収集作業員の年間休日数は?

年間休日数の範囲

件数

89日以下

21件

90~99日

22件

100~109日

60件

110~119日

32件

120日以上

33件

非公開

19社

※プレックスジョブが保有するゴミ収集事業者の求人(約180件)から算出

民間事業者における年間休日数の中央値は107日です。

多くの会社で日曜日が固定休となり、土曜日または平日でシフト休を取る形が一般的です。

契約先が土日祝休みの事業者であれば、年間120日前後の休日を確保できるケースもあります。

一方、家庭ゴミの回収業務では、祝日も通常回収となる地域が多く、カレンダー通りに休めないことが多いです。

生活インフラを支える仕事であるため、安定した稼働が優先される傾向にあります。

ゴミ収集作業員の勤務時間(残業)は?

ゴミ収集車の仕事は実働8時間で、業務開始時間が早い点が特徴です。多くの現場では7時〜8時台に業務が始まります。

回収対象によっては夜勤が発生し、飲食店の事業系廃棄物などは営業時間外の深夜帯に回収します。

▼業務開始時間帯の傾向

  • 0~3時台:企業の営業時間外での回収が必要な場合など
  • 4~6時台:繁忙地域・早朝回収があるエリアで多い
  • 7時台:最も多い時間帯
  • 8時台:7時台に次いで多い時間帯

開始が早い分、16時前後に退勤できる職場が多く、夕方以降の時間を有効に使えます。

また、残業時間の中央値は月15時間程度です。

残業時間の平均 / 月

件数

0~9時間

62件

10~19時間

36件

20~29時間

33件

30~39時間

33件

40~49時間

15件

50~69時間

2件

70時間~

3件

不明・非公開

3件

合計

187件

※プレックスジョブが保有するゴミ収集事業者の求人(約180件)から算出

固定ルート回収が中心の職場では、ほぼ定時退勤も可能です。一方、粗大ゴミや産業廃棄物を扱う場合は、依頼件数によって残業が発生します。

扱う回収物の種類によって労働時間は変わりやすいため、事前に調査しておきましょう。

ゴミ収集作業員に向いている人

ゴミ収集の仕事に向いている人には、主に次の3つの特徴があります。いずれも、現場で安定して働き続けるうえで重要な要素です。

①体を動かすことが好き

ゴミ収集作業員の仕事内容は、ゴミ収集車(パッカー車)への積み込みや、収集場所間の移動が中心です。

業務中は歩行や持ち運びの動作が多く、デスクワークとは対照的な仕事と言えます。

日常的に体を動かすことに抵抗がなく、運動量のある仕事を前向きに捉えられる方は、負担を感じにくく長く続けやすい傾向があります。

②朝型生活をしたい

ゴミ収集車の稼働は地域住民の生活に配慮し、朝7〜8時台に始まるケースが一般的です。そのため、早朝から活動する生活リズムが求められます。

午前中に集中して働き、午後は自分の時間を確保したい方にとっては、働きやすい仕事内容です。

規則正しい生活を送りたい方にも向いています。

③スケジュール管理が得意

ゴミ収集作業は、決められた時間・ルートを厳守する仕事です。収集が遅れると、交通や地域生活に影響が出ることもあります。

時間を意識して行動できる方や、チームでの連携を大切にできる方は、地域から信頼されやすく、評価にもつながります。

ゴミ収集作業員の仕事によくある質問

ゴミ収集作業員の仕事によくある質問をまとめました。

ひとつずつ回答していきます。

ゴミ収集車の運転に必要な免許は?

A.準中型免許または中型免許が必要です。

ゴミ収集車は車両重量があるため、多くの場合は中型免許で運転します。小型の車両であれば、準中型免許で対応できるケースもあります。

一方、民間のゴミ収集業者では、普通免許で応募可能な求人も見られます。

その場合、入社後に資格取得支援制度を利用し、働きながら必要な免許を取得する流れが一般的です。

関連記事:ゴミ収集車に必要な免許・資格まとめ!パッカー車の仕事は未経験や学歴不問で働ける?

ゴミ収集作業員の仕事に資格は必要?

A.ゴミ収集作業員に資格は不要です。

ゴミ収集作業員の募集は、学歴や年齢を問わない場合がほとんどです。一般的には新卒もしくは未経験からスタートし、現場で仕事を覚えていきます。

ただし、公務員として自治体に採用される場合は、応募条件に学歴要件が含まれることがあります。応募前には、必ず募集要項を確認しましょう。

ゴミ収集作業員の正社員として働くのはきつい?

待遇や働き方に不満の声が見られる場合が多いです。実際の声を整理すると、次の点が挙げられます。

  • 給与や手当が安い:18件
  • 休日日数・労働時間への不満:15件
  • 体力的な負担が大きい:10件

プレックスジョブをご利用いただいた現役ゴミ収集車ドライバー70名への調査結果では、給料水準や休日の少なさに対する不満が目立ちました。

ゴミ収集は祝日も稼働するため、シフト制勤務が多く、連休を取りにくい傾向があります。

体力的な大変さはあるものの、努力が待遇に反映されにくいと感じたときに、きつさを強く感じる方が多いようです。

ゴミ収集車の仕事内容自体よりも、勤務条件が離職理由になりやすい点は理解しておく必要があります。

関連記事:ゴミ収集の正社員はきつい?70名に聞いたやめたい理由と向いている人の特徴を紹介

ゴミ収集車の仕事に将来性はある?

A.ゴミ収集車の仕事は、将来もなくなりにくいと言われています。

ゴミは人が生活する限り必ず発生するため、ゴミ収集車の仕事が不要になることは考えにくいでしょう。

実際、業界全体では人手不足が続いており、採用活動は活発です。

ゴミ収集作業員として経験を積むことで、ドライバーとしての運転技術や安全意識も身につきます。

安定性を重視し、長期的に働ける仕事を探している方にとって、将来性のある職種と言えます。

まとめ

ゴミ収集車の仕事内容は、一般家庭ゴミをはじめ、事業系ゴミや産業廃棄物、不用品回収まで幅広く、生活インフラを支える欠かせない仕事です。

勤務形態は早朝・深夜が中心となる場合もありますが、そのぶん午後の時間を有効に使えるなど、生活リズムに合えば働きやすい側面があります。

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