ゴミ収集車に必要な免許・資格まとめ！パッカー車の仕事は未経験や学歴不問で働ける？

ゴミ収集車とは？

ゴミ収集車とは、家庭や事業所から出るごみを回収・運搬するための専用車両です。

圧縮装置を備え、一度に多くのごみを積める点が大きな特徴で、都市部から地方まで社会インフラを支えています。

ゴミ収集車はいくつかの呼び方がありますが、すべて同じ車両を指しています。

ゴミ収集車（パッカー車）を運転するのに必要な免許一覧

ゴミ収集車を運転するための免許は、車両サイズ（車両総重量・最大積載量）ごとに決まっています。

必要免許を調べるときには、車両の重量制限に注目しましょう。とくにゴミ収集車は、ごみを車内で圧縮する構造を持つため車両総重量には注意が必要です。

車両総重量の上限を超えて走行すると過積載となり、道路交通法違反に該当します。

過積載が発覚した場合、運転者だけでなく、事業主や荷主にも罰則が科されるため、現場では厳しく管理されています。

転職や就職のために免許を取得するなら、勤務先で使用しているパッカー車の車両総重量や最大積載量を事前に確認しておきましょう。

転職を急いでいない場合や、将来的なスキルアップを見据えて免許取得を考えている場合は、中型免許の取得がおすすめです。

中型免許所有者を優遇する会社も多く、準中型免許で運転できる車両も含めて対応できるため、仕事の幅が広がります。

関連記事：パッカー車（ゴミ収集車 / 塵芥車）の種類を解説！サイズや特徴は？

ゴミ収集車の運転免許を取得する方法

ゴミ収集車の運転免許は教習所に通って取得する方法が一般的で、学科教習と技能教習を段階的に修了します。

教習所は通学しながら取得でき、仕事などと調整しながら取得が目指せます。最短で確実に取得したい方は、合宿に通学して取得するとよいでしょう。

AT限定での免許取得でも問題はありませんが、多くのゴミ収集車はMT車です。なるべくMT車を運転できるようにしておくことをおすすめします。

免許を取得する期間・費用は、時期によって変動します。目安を以下にまとめたので、参考にしてください。

準中型免許を取得する期間・費用の目安

準中型免許は普通免許からステップアップしやすく、取得期間が比較的短い点が特徴です。

所有免許がなくても2〜3ヶ月で取得可能で、合宿免許を選べばさらに短縮できます。

また、準中型免許は18歳以上であれば運転経験がなくても取得できます。一方、中型免許は20歳以上で、普通免許などを2年以上保有していることが条件となっています。

準中型免許取得の主な条件

• 年齢：18歳以上
• 視力：両眼で0.8以上、かつ片眼でそれぞれ0.5以上
• 深視力：2.5mの距離で3回検査し、平均誤差が2cm以下
• 色彩識別：赤色・青色・黄色の識別ができること
• 聴力：10mの距離で90dBの警音器の音が聞こえること

中型免許を取得する期間・費用の目安

中型免許は、20歳以上かつ普通免許などを2年以上保有していることが原則条件です。中型免許を取得すれば、ほとんどのゴミ収集車を運転できるようになります。

中型免許取得の主な条件

• 年齢：20歳以上
• 運転経験：普通免許・準中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得＋通算2年以上の運転経験
• 視力：両眼で0.8以上、かつ一眼がそれぞれ0.5以上
• 深視力：三桿法の奥行知覚検査器で平均誤差2cm以下
• 色彩識別：赤色、青色、黄色の識別ができること
• 聴力：10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること

ゴミ収集車の仕事は普通免許からでも応募できる

ゴミ収集車の仕事は、普通免許から応募できる求人があります。 

現在ゴミ収集車を使用する仕事では人手不足の現状があり、入社後の免許取得を前提とした資格支援制度を導入している会社が増えているためです。

資格支援制度とは、業務に必要な準中型・中型免許の取得にかかる費用や教習を、会社が補助・支援する仕組みを指します。

教習所に通う期間は会社から日給や時給が支給される場合もあり、生活に負担なく資格取得が目指せます。

資格取得費用は会社負担で、業務時間外に教習所へ通う場合は、収集ルートの同行や積み込み作業の補助から始めるケースが一般的です。

ゴミ収集車ドライバーに資格や学歴は必要ない

ゴミ収集車ドライバーは、資格取得は必要ありません。 採用で重視されるのは、業務に対応できる免許条件と、安定して勤務できるかどうかです。

そのため、多くの求人で学歴不問・未経験可とされており、異業種からの転職者も多く活躍しています。

また、ゴミ収集車は未経験でも、ドライバー職に従事していた方は優遇されやすいケースもあります。

ゴミ収集車は普通乗用車より車体が大きいため、配送業やトラック運転など、大きめの車両を扱ってきた方は業務に慣れるのが早いためです。

また、ゴミ収集は身体も動かすお仕事です。

長距離ドライバーや、手積み・手降ろしを伴う運送経験がある方は、現場の負荷を理解している点で評価されやすく、早期に活躍しやすいでしょう。

ゴミ収集車の仕事について相談受付中！

ゴミ収集車の仕事というと、一般家庭のごみ回収を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には現場の種類はさまざまです。

事業所ごみや資源物回収など、回収物によって業務内容や働き方が異なります。

ゴミ収集車の仕事経験がなく、「転職の候補として考えたい」、「どんな仕事があるのか興味がある」といった方は、ぜひ弊社プレックスジョブまでご相談ください。

弊社では、ゴミ収集車の仕事に興味がある方に向けて、どのような仕事があるのか、また未経験可・普通免許から応募可能な求人の紹介まで無料で行っています。

また、弊社エージェントによる提出書類の添削や面接対策といったサービスも行っています。

企業様には直接質問しづらい給料や福利厚生についてのご質問も可能です。ぜひ転職活動にお役立てください。

ゴミ収集車についてよくある質問

ゴミ収集車について調べる方から特に多く寄せられる質問をまとめました。仕事選びの判断材料として、全体像を整理する参考にしてください。

• ゴミ収集車の仕事の平均年収は？
• ゴミ収集車の仕事内容とは？
• ゴミ収集車ドライバーは公務員ですか？
• ゴミ収集車の仕事はきつい？
• ゴミ収集車の後ろに乗っている人に免許は必要ですか？

ゴミ収集車の仕事の平均年収は？

A．ゴミ収集車の仕事の平均年収は399.8万円です。

ただし、年収は勤務先が民間企業か公務員かで大きく異なります。

民間企業では300〜400万円台が中心で、地域や勤務形態によって差があります。

一方、地方自治体の公務員として働く場合は、500万円台後半から600万円を超えるケースも見られます。

近年は民間企業でも待遇改善が進み、正社員で年収400万円以上となるパターンも多いです。

関連記事：ゴミ収集車の年収・給料はどれくらい？公務員・民間・地域別の違いも解説

ゴミ収集車の仕事内容とは？

A．家庭ごみのほか、オフィスや飲食店から出る事業系一般廃棄物、工場や建築現場から出る産業廃棄物の回収などです。

ゴミ収集車の仕事というと、家庭ごみの回収を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には業務内容は多岐にわたります。

一般廃棄物の収集には「一般廃棄物収集運搬業」、産業廃棄物には「産業廃棄物収集運搬業」の許可が必要で、会社ごとに対応範囲が異なります。

業務内容の違いが、働き方や年収にも影響します。

関連記事：ゴミ収集車（パッカー車）の仕事内容とは？民間と公務員での業務内容の違い

ゴミ収集車ドライバーは公務員ですか？

A．公務員の場合と、民間企業の場合があります。

ゴミ収集車の業務は、もともと自治体職員である公務員が担ってきました。

しかし現在では、入札制度により民間企業へ委託する自治体が増えています。そのため、ゴミ収集車ドライバー＝公務員とは限りません。

自治体によっては今も公務員や臨時職員が担当しているケースがあり、業務量が安定し、長期的に働きやすい点が特徴です。

一方、民間企業では会社の業績次第で給与が上がる場合や、歩合制を取り入れているケースもあり、働き方に幅があります。

ゴミ収集車の仕事はきつい？

調査や口コミでは「きつい」と感じる理由について次のような声が多く見られます。

• 給与や手当が仕事内容に見合わないと感じる
• 休日日数が少なく、労働時間に不満がある
• 回収作業を伴うため、体力的な負担が大きい

ゴミは毎日出るため、土曜日や祝日も稼働する現場が多く、年間休日は少なめです。

また、運転だけでなく回収作業も行うため、体力面とのバランスで負担を感じる人もいます。

この点と給与のバランスが、きつさにつながりやすいといえます。

関連記事：ゴミ収集の正社員はきつい？70名に聞いたやめたい理由と向いている人の特徴を紹介

ゴミ収集車の後ろに乗っている人に免許は必要ですか？

A．運転しない場合、免許は必要ありません。

ゴミ収集車を運転するには運転免許が必要ですが、助手席に座る、または作業補助を行う人に免許は求められません。

ただし、かつて見られた後部ステップに立って移動する方法は、事故防止の観点から現在は禁止行為です。

道路交通法により、移動時は必ず運転席または助手席に座り、シートベルトの着用が義務付けられています。

現在は短い距離であれば、ゴミを改修しながら車を走って追いかける場合もあります。

まとめ

ゴミ収集車の仕事は、基本的に中型免許を持っていれば対応できるケースが多い職種です。

運転経験をお持ちであれば、普通免許の取得を目指しましょう。運転経験がない方は、準中型免許を取得する必要があります。

もしゴミ収集車への転職を検討している方や、興味のある方はぜひプレックスジョブまでご相談下さい。

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