電気工事施工管理の職務経歴書の見本・テンプレート
電気工事施工管理の職務経歴書の見本は、以下の画像のとおりです。


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施工管理の職務経歴書の書き方ガイド|分野別テンプレート付き
電気工事施工管理の職務経歴書の書き方のポイント
電気工事施工管理の仕事は、高い専門性に加えて、発注者や協力会社(下請け)とのコミュニケーションが必要です。また資格と経験が大切な職種のため、職務経歴書では、細かいポイントが見られています。
つづいては職務経歴書の記載内容について、採用担当者から好印象を受ける書き方を解説します。
職務内容や職務経歴など、それぞれの記載箇所で採用担当者から「この人と会って話してみたい」という印象を与えるためのポイントや例文を紹介しますので参考にしてください。
電気工事施工管理の職務要約の書き方
職務経歴書の職務要約は、あなたが担当した工事やスキルを端的にまとめた文章です。
職務要約では、採用担当者から「会いたい」と感じる文章を端的に書くことが重要になります。
なぜなら職務要約に書く内容によっては、その先の職務経歴や自己PRの内容を読まれることなく、書類選考に落ちる可能性もあるからです。
なお採用担当者の興味を引くためには、職務要約で以下のポイントを意識することが大切になります。
- 施工管理の職務要約は200文字~300文字で端的に書く
- 職務要約の文章は短文を中心に書く
- 実績を書くときには数字と具体的な事実で書く
とくに大切なのが、実績を書くときは数字と具体的な事実を書くことです。とくに応募する企業の業務と関連性の高い実績を数字とセットで書くことで、採用担当者から高い評価を得やすくなります。
電気工事施工管理の職務要約の例文は、以下のとおりです。
経験者の方は、自分の専門性と強みを明確に書くことで、採用担当者の高評価を得やすくなるでしょう。
■電気工事施工管理の職務要約の記載例
〇〇大学卒業後、電気工事施工管理として〇年間、一貫して大規模工場やプラント、データセンターにおける受変電設備(強電)及び生産ライン制御(計装・弱電)工事に従事してまいりました。 直近〇年間は一級電気工事施工管理技士及び監理技術者として、特高受変電設備の更新計画から、BIM(Tfas)を用いた施工図作成、官庁・電力会社折衝、竣工検査までを一貫して担当しております。 とくに〇〇自動車工場(請負金額〇〇億円規模)のライン増設工事では、生産ラインを停止させない無停電・夜間切替の施工計画を主導。BIMを活用した他工種(管・建築)との干渉チェックを事前に行い、手戻り防止と工期内完遂に貢献いたしました。 これまでの経験で培った稼働中施設でのリスク管理能力と施工のデジタル化推進スキルを活かし、貴社の事業拡大に貢献いたします。
逆に何をしてきたのかがわからない例文は、採用担当者からマイナスの評価を得やすくなります。
■電気工事施工管理の職務要約のNG例
〇〇大学卒業後、〇〇株式会社にて、電気工事の施工管理を10年間担当してきました。主に現場での安全管理や工程管理に従事し、多くのプロジェクトを成功に導きました。工事現場では、発注者や協力会社とのコミュニケーションを大切にして、無事故での完工を心がけてきました。
上記の職務要約では、担当業務の具体的な内容(受変電なのか内線なのかなど)が不明ですし、「多くのプロジェクト」や「コミュニケーション」などの表現も抽象的で、あなたの実績が伝えられません。
職務要約を書くときは、数字や固有名詞を使って、誰が読んでも理解できる文章にすることが大切です。
なお電気工事施工管理を含めた、施工管理の転職で使える職務要約は、以下の記事でまとめています。
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施工管理の職務要約で高評価の例文と書き方
全45の例文をまとめているので、あなたの状況と合わせた例文をカスタマイズして利用してください。
電気工事施工管理の職務経歴の書き方
職務経歴書の職務経歴の欄では、あなたの具体的な業務経験を時系列で記載します。
職務経歴の記載例は、以下のとおりです。
■電気工事施工管理の職務経歴の記載例
20xx年xx月~現在 株式会社○○○○○ | ||
|---|---|---|
事業内容:工場・プラント・データセンターなど電気設備の設計・施工、および設備の保守・管理 資本金:xxx万円(20xx年xx月) 売上高:xxx千万円(20xx年xx月) 従業員数:xxx人 上場:非上場 正社員として勤務 | ||
20xx年xx月~現在 | 〇〇プラント工場の改修工事 | |
【担当物件規模】 ・RC造 ○階建 ○○平米前後 ・電気工事請負金額:○○億円 【役割】 ・監理技術者(発注者通知済)として専任配置(部下5名、作業員30名) 【業務内容】 ・プラント工場の改修工事の施工管理全般(四大管理全般) -特高(66kV)受変電設備(C-GIS)の更新 -変圧器(TR):3,000kVA × 2台 の設置管理 -動力幹線(CVT 250sq)のルート変更及び増設(総延長:800m) -生産ライン(計装)のシーケンス制御盤(PLC)の更新:計30台 【主な取り組み】 ・生産ラインを停止させないため、BIM(Tfas)で既存設備と新設ルートの干渉チェックを主導 ・夜間/休日作業の工程を策定し、2時間にわたる特高電源の停電切替作業を計画通りに完遂 ・無事故・無災害(8,000時間)での竣工を実現 | ||
20xx年xx月~現在 | 〇〇データセンター新築工事 | |
【担当物件規模】 ・S造 ○階建 ○○平米前後 ・電気工事請負金額:○○億円 【役割】 ・現場代理人(部下3名、作業員50名) 【業務内容】 ・電気設備を中心とした新築工事の施工管理(四大管理全般) -UPS(無停電電源装置):1,500kVA × 4台(2N冗長構成)の設置管理 -非常用発電機(GHP):2,000kW × 2台 の設置管理 -サーバールームへのバスダクト(1,000A)設置 -弱電(通信):光ファイバーケーブルの敷設管理(総延長:10,000m) 【主な取り組み】 ・BIM(Tfas/Revit)を活用した施工図のフロントローディングを主導 ・他工種との3D干渉チェックを施工前に完了させ、手戻り率を約30%削減(前年度同規模案件比) ・ゼネコンとの定例会でBIMモデルを提示し、電気の工程優先順位を確保 | ||
20xx年xx月~現在 | 〇〇小学校の改修工事 | |
【担当物件規模】 ・RC造 ○階建 ○○平米前後 ・電気工事請負金額:○○億円 【役割】 ・現場代理人補佐 【業務内容】 ・改修工事 施工管理(主に安全管理・品質管理の補助) -GHP(ガスヒートポンプ)化に伴う電源工事 -LED照明器具への全交換(800台) -安全書類の作成、現場写真管理(蔵衛門)、施工図(AutoCAD)の修正 -官庁(教育委員会)への申請書類の補助 【主な取り組み】 ・夏休み期間中の短工期に間に合わせるため、資材搬入ルートと作業エリアの最適化を提案 ・マニュアルに基づき、施主様(学校側)との打ち合わせ、関係各所への事前通知連絡の補助 | ||
☆職務経歴の記載のポイント☆
職務経歴書の職務経歴欄では、5W1H(期間・工事内容・立場など)を意識して、自分の担当物件や業務内容、役割などを具体的に書くことが大切です。とくに電気工事施工管理は業務の専門性が高いため、『工事種別(受変電、幹線、内線、弱電など)』や『建物の用途(工場、ビル、病院など)』、『規模(請負金額、延床面積、受電容量など)』を明記することが大切になります。
たとえば業務内容で、以下のように書いても、採用担当者はあなたが活躍する姿をイメージできません。
- 現場での施工管理
- 安全書類の作成
- CADでの図面修正
- 顧客との打ち合わせ
上記の文章では、現場作業員をしていたのか、施工管理をしていたのかも判断できないです。その結果、「即戦力ではない」と判断されて、書類選考に落ちるリスクが高まります。書類選考に通過する可能性を高めるためにも、職務経歴書を作成するときには、数字を使って具体的に書くことが大切なのです。
電気工事施工管理の活かせる経験の書き方
職務経歴書の活かせる経験・知識・技術の欄では、職務経歴の欄で伝えきれなかった、あなたが応募先の企業で、再現性を持って活かせる業務経験やスキルをアピールしてください。
職務経歴の欄は、基本的に事実を記載する場所であり、自分のスキルをすべて伝えることはできません。採用担当者に自分のスキルや能力を伝えきるには、活かせる経験・知識・技術の欄で、四大管理の内容や電気工事特有のスキルなどを詳しく書くことが大切になります。
なお活かせる経験・知識・技術の記載例は、以下のとおりです。
■電気工事施工管理の活かせる経験・知識・技術の記載例
- 特高(66kV)受変電設備、C-GIS、変圧器の施工管理経験
- UPS(2N冗長構成)および非常用発電機の施工管理経験
- 計装(PLC)および弱電(通信・光ファイバー)の施工管理経験
- 絶縁抵抗試験、耐圧試験(JESC)、シーケンス試験の数値管理および実施経験
- BIM(Tfas、Revit)を用いた施工図作成および干渉チェックによるプロセス改善経験
- ゼネコン及び他工種(管・建築)との折衝経験
- 50名規模の協力会社を統括したチームマネジメントの経験
上記のように、専門用語を使ったり、具体的な数字を使ったりすることで、採用担当者に「電気工事施工管理の業務をしてきたプロだ」という印象を与えられますし、即戦力として高評価を得やすくなります。
一方で、以下のように抽象的な文章しか書かないと、採用担当者からマイナスの評価を与えられます。
■電気工事施工管理の活かせる経験・知識・技術のNG例
- リーダーシップ
- 管理能力
- コミュニケーション力
- 原価低減への意識
上記の文章では客観性がなく、採用担当者に「本当?」という疑問を持たせてしまいます。採用担当者に疑問を与えないためにも、活かせる経験・知識・技術は最大限、具体的に数字を使って書いてください。
電気工事施工管理のPCスキルの書き方
職務経歴書のPCスキルの欄では、電気工事施工管理の業務で使うソフトとレベル感を書いてください。単に「Excelが使えます」や「Wordが使えます」と書けばよいわけではなく、どのツールをどのレベルで使えるのかを具体的に書く必要があります。
なお建設現場は、ExcelやWordなどのOffice系ソフトの他にCADやBIMの活用も一般的です。そのため業務に関連するソフトのスキルは、すべて書いてください。PCスキルの記載例は、以下のとおりです。
■電気工事施工管理のPCスキルの記載例
- Word
→書式設定、表の挿入、社内打ち合わせ用の資料作成が可能なレベル
- Excel
→IF関数、ピボットテーブルの使用が可能なレベル
- PowerPoint
→レイアウト図の作成、新規資料作成が可能なレベル
- CAD(Tfas)
→施工図の作成・修正、BIMモデルでの干渉チェック、スリーブ図作成が可能なレベル
- CAD(AutoCAD)
→朱入れ、トレース、施工図(系統図・配線ルート図)修正が可能なレベル
- BIM(Revit/Navisworks)
→施工シミュレーションの確認、統合モデルでの干渉チェックが可能なレベル
- 施工管理アプリ(蔵衛門)
→写真管理、電子黒板の運用、図面共有が可能なレベル
PCスキルの欄では、使えるツールの名前だけではなく、どのレベルで使えるのかも書いてください。
とくに『Tfas』や『Rebro』などのCADや、蔵衛門(施工管理現場の特化ツール)の使用経験があると、即戦力であることの強力なアピールとなりやすいです。
電気工事施工管理の保有資格の書き方
職務経歴書の保有資格の欄では、電気工事施工管理と関連する保有資格をすべて記載してください。
電気工事施工管理の仕事は、経験や実績も重要ですが、それ以上に資格の有無が重要な仕事です。とくに一級電気工事施工管理技士や二級電気工事施工管理技士の資格は、即戦力として高評価を得やすいので、忘れずに書きましょう。なお保有資格を記載する際は、正式名称で取得年月を合わせて書いてください。
保有資格の記載例は、以下のとおりです。
■電気工事施工管理の保有資格の記載例
- 普通自動車免許
→20xx年xx月 取得
- 2級電気工事施工管理技士
→20xx年xx月 取得
- 2級電気通信施工管理技士
→20xx年xx月 取得
- 監理技術者証
→20xx年xx月 取得
- 1級電気工事施工管理技士
→20xx年xx月 取得
- 2級管工事施工管理技士
→20xx年xx月 取得
保有資格の欄では、電気工事施工管理の業務に関連する資格を時系列で書いてください。電気工事施工管理技士の資格だけではなく、業務に関連する資格はすべて記載することで、採用担当者に「複数の領域で専門性がある人」という印象を与えられ、高い評価を得やすくなるでしょう。
電気工事施工管理に求められる能力と自己PR
本記事で紹介しているとおり、電気工事施工管理は専門性の高い仕事です。そのため経験者の転職では、企業から求められる能力に対して、ピンポイントで刺さる自己PRを作ることが大切になります。
なお電気工事施工管理の業務内容は、四大管理(安全・工程・品質・原価管理)だけではなく、発注者・協力会社・官庁・自治体との折衝や近隣住民への説明なども業務に含まれる会社が多いです。
ここからは電気工事施工管理の業務に必要な能力を再度確認して、そのうえで採用担当者に刺さる自己PRを作成するポイントを解説します。
電気工事施工管理の業務で求められる能力
採用担当者が求職者に求めているのは、電気工事(強電・弱電、受変電など)に関する専門性に加えて、工事を着実に進めたり、工期内に完工できる能力を持っているかです。なぜなら企業は、施工管理業務を請け負うことで売上を得ており、企業の売上に貢献してくれる人材を採用したいと考えているからです。
また100%計画どおりに進む電気工事プロジェクトは存在せず、デザインの設計変更や資材の納入遅延、他工種との予期せぬ干渉など、突発的なトラブルが頻繁に起こります。そのため施工管理として、着実に工事を進めて完工するには、事前にリスクを察知したり、現場の問題を解決する能力も求められます。
だからこそ単に工事の計画を作成したり、計画どおりに施工を進めた経験を書くだけでは、採用担当者が魅力的に感じる職務経歴書にはなりません。それよりも突発的なトラブルに対して、リカバリーしたり、プロジェクトの品質や工期を守り抜いたかをアピールするほうが魅力的に見られやすいです。
採用担当者から高い評価を得るためにも、職務経歴書の自己PR欄を書く際は、電気工事施工管理の業務で求められる能力を正確に把握して、自分の実績やスキルを最大限アピールすることが大切になります。
電気工事施工管理で採用担当者に刺さる自己PR
電気工事施工管理で採用担当者に刺さりやすい自己PRの例文は、以下のとおりです。
■電気工事施工管理の自己PRの記載例
<稼働中施設におけるリスク管理とBIMによるプロセス改善力>
私の強みは、工場の生産ラインやデータセンターなどでのリスク管理能力と調整力です。〇〇プラント工場の改修工事では、生産ラインを停止させないことが最重要課題でした。私は、BIM(Tfas)を用いて他工種(管・建築)との干渉を3Dで可視化し、毎週の合同工程会議で合意形成を図りました。結果、一度も稼働を止めることなく、2時間の特高電源の切替作業も無事故・計画通りに完遂させ、施主様より高い評価をいただきました。貴社の業務でも、計画力・調整力を活かして貢献できると考えております。
<数値に基づく徹底した品質管理能力>
電気工事の品質は、システムが正常に稼働することを『規格値と実測値』で示すことだと考えています。〇〇プラントの工事では、全15系統の動力盤に対し絶縁抵抗試験(規格値0.4MΩ以上)を徹底し、全系統で5.0MΩ以上を確認。〇〇データセンターでは、電力ケーブルの耐圧試験(JESC-E7001準拠)を全系統で実施し、規格値内での10分間保持をすべてクリアしました。当たり前の基準を確実にクリアする、品質管理のこだわりを、電力という重要なインフラを担う貴社においても活かしたいと考えております。
☆自己PRの記載のポイント☆
人気企業の採用担当者は、多くの職務経歴書を見ているので、「コミュニケーション能力がある」などの具体性のない表現だと読み飛ばされてしまいます。そのため例文のように、工事内容を詳しく書いたり、数字を使ったりして、採用担当者が業務内容をイメージしやすいようにすることが大切になります。
なお施工管理の自己PRの例文を、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
関連記事:
施工管理の自己PRで受かる書き方【例文45選+NG例付き】
電気工事施工管理の職務経歴書に関するよくある質問
最後に電気工事施工管理の職務経歴書に関するよくある質問に回答します。
電気工事施工管理の職務経歴書作成でやってはいけないことは?
電気工事施工管理の職務経歴書を作成する際に、やってはいけないことは以下の2つです。
- 専門性が伝わらない曖昧な記述
- 誤字脱字などのケアレスミス
専門性が伝わらない曖昧な記述とは、「いろいろな現場を経験しました」や「安全管理を頑張りました」などの表現です。この記述では、求職者がどの業務をどのレベルでできるのかが伝わりません。そのため「〇〇商業施設の内線工事」や「無事故・無災害を〇年間継続」など、具体的に書く必要があるのです。
また電気工事施工管理の仕事は、発注者への提出書類にミスがないかや工事現場で細かい違和感やミスに気付けるかが大切な要素です。そのため誤字脱字などのケアレスミスがあると、「仕事も雑なのでは?」と不信感をもたれやすくなります。だからこそ職務経歴書を作成する際には、曖昧な記述をなくしたり、ケアレスミスをなくしたりするのが大切なのです。
電気工事施工管理の職務経歴書で志望動機や転職理由は書くべき?
電気工事施工管理の職務経歴書で志望動機や転職理由を書く必要はありません。
なぜなら転職時に提出する書類は、書類ごとに役割が変わるためです。職務経歴書は、あなたの具体的なスキルと実績をアピールするための書類であり、志望動機や転職理由を書くための書類ではありません。
志望動機や転職理由は、履歴書に記載したり、面接で直接話したりすることで伝えるものです。そのため職務経歴書に志望動機や転職理由を書いてしまうと、「TPOを考えられないのでは?」と疑問を持たれ、むしろマイナスの評価を受けてしまうリスクもあります。
だからこそ職務経歴書では、志望動機や転職理由を書かないほうがよいのです。
※会社から指定がある場合は、志望動機や転職理由を記載してください
関連記事:
施工管理の志望動機・志望理由の例文30選
施工管理の転職理由|面接・書類で好印象を与えるポイントと例文7選
電気工事施工管理の経験は下請け(二次請けなど)も評価される?
電気工事施工管理の経験者は、下請けでも高く評価されることが多いです。
なぜなら電気工事施工管理の転職で重要なのは、元請けか下請けかではなく、電気工事施工管理に対する高い専門性や実務経験があるかどうかだからです。下請けの会社で働いている場合、元請けの従業員より高い実務能力を持っていることも少なくありません。
だからこそ採用担当者も二次請けや三次請けだからといって過小評価することは少なく、むしろ高く評価する会社も多いです。ただし職務経歴書でのアピール内容次第で、下請けの経験を強みに変えられるか、それとも元請け経験の少なさで評価が低くなるかは変わってしまいます。
たとえば「二次請けの現場責任者(職長)として、作業員25名の直接的な工数管理、日々のKY活動(危険予知)の主導、および品質検査(自主検査)のすべてを担当。元請けの品質担当者との折衝も行い、手戻りゼロでの竣工を達成した」などと記載すれば、業務に対する高い専門性をアピールできるでしょう。
二次請けであっても、指示待ちの業務ではなく、主体性をもって品質・安全・工程・原価を管理したかを具体的に示してください。そうすれば二次請けの経験も強いアピールポイントになるでしょう。
一級電気工事施工管理技士と二級電気工事施工管理技士で書き方は変えるべき?
一級電気工事施工管理技士と二級電気工事施工管理技士では、職務要約などの内容を変えるべきです。
なぜなら一級と二級の電気工事施工管理技士は、法律で定められた業務範囲が変わるからです。二級電気工事施工管理技士では主任技術者として一定規模までの工事しか担当できませんが、一級電気工事施工管理技士になると担当できる工事の規模に制限がなくなります。
とくに一級電気工事施工管理技士の有資格者であれば、監理技術者の実績や大規模プロジェクトの経験を書くことであなたの実績を最大限アピールできます。一方で、一級電気工事施工管理技士の資格を持っているのに小規模の案件しか経験していないと、「なぜ?」と疑問に持たれたり、大規模工事の経験不足と判断されたりする可能性が高まります。
だからこそ一級電気工事施工管理技士の資格を持っている方は、大規模工事や大規模プロジェクトの経験や実績を積極的に書くようにしましょう。
守秘義務で具体的な請負金額や工法を伝えられないときの書き方は?
守秘義務(NDA)がある場合、職務経歴書で具体的な請負金額や工法を書く必要はありません。
職務経歴書で「NDA契約あり」などと記載すれば、採用担当者も記載できないことは理解できますし、「しっかり契約を守れる人」という印象を与えることも可能です。またNDAの契約が必要な高いレベルの業務を担当していることも示せるので、守秘義務がある場合は積極的に記載してください。
守秘義務がある方は、具体的な金額を記載する代わりに、レンジを持たせて記載するようにしましょう。たとえば「請負金額:30億円~40億円」や「新工法の導入で業務時間を20%以上削減」など、レンジをもたせた表記をすることで、守秘義務を守りつつ、自分の能力をアピールできます。
数字で表現できない電気工事施工管理での成果や実績の書き方は?
安全管理や品質管理を中心に担当した方には、実績や成果を数字で示せないと考える方もいるでしょう。
なぜなら安全管理ではトラブルがないことが当然とされていたり、品質管理ではブレないことが当たり前と考えている会社が多いからです。しかし工事現場でのトラブルを減らしたり、品質のブレを5%以内に抑えたりするのは立派な実績・成果と言えます。
成果や実績を数字で示せないと考える場合は、自分の経験を再度棚卸しして、数字で示せる可能性のある経験を探してみてください。たとえば「無事故かつ工期内での完工」などは立派な数字の実績です。他には「過去のトラブルを分析して対策を講じることで、未然に防いだ」や「〇〇という工程のマニュアルを作成して〇〇人に共有した」なども立派な実績として評価されます。
とはいえ「自分には職務経歴書に書ける実績がない」という人もいるでしょう。
このような方は、ぜひ一度、当社(プレックスジョブ)の担当に相談してみてください。あなたの経験を一緒に整理して、職務経歴書の作成や添削をしたり、年収アップ・働き方改善の転職をサポートします。
電気工事士・電気主任技術者からの転職の職務経歴書の書き方は?
電気工事士や電気主任技術者から電気工事施工管理に転職(キャリアチェンジ)する場合、未経験寄りの転職になります。そのため職務経歴書は、電気工事士や電気主任技術者での業務内容・経験・スキルを、電気工事施工管理の仕事にどのように活かすかを書くことが重要です。
たとえば電気工事士の方であれば、現場での経験があるので「〇年間の電気工事士としての働いており、現場起点での課題発見力に強みがあります」や「作業員としての経験から、このままでは手戻りになると判断し、現場代理人に代替ルートを提案しました」などリアルな経験を伝えることがおすすめです。なお作業員目線ではなく施工管理の目線でのアピールがあると、採用担当者から高評価を得やすいでしょう。
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まとめ|電気工事施工管理の職務経歴書の添削ならプレックスジョブ
電気工事施工管理は、電気工事の高い専門性だけでなく、協力会社や自治体などとの折衝力や調整能力が必要です。また大手会社への転職になると、一級電気工事施工管理技士の資格や大規模なプロジェクトにおける経験が大切な職種のため、人気企業ほど職務経歴書で細かいポイントが見られるようになります。
ただし電気工事施工管理の転職を考えている方には、「現場の経験やスキルには自信があるけど、正しい職務経歴書の書き方がわからない」と不安な方も多いでしょう。施工管理は流動性が激しい業界なので、職務経歴書の書き方一つで年収の高い企業の書類選考に落ちるケースも少なくありません。
職務経歴書の作成で失敗しないためには、第三者に職務経歴書の添削を任せるのも一つの方法です。
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