施工管理の転職で求められる自己PRの書き方とは?
自己PRは、採用担当者が求職者(応募者)の能力やスキル、人柄を判断するために使います。加えて、「自社で活躍してくれそうか」や「会社の文化にマッチしそうか」などを見ています。
そのため自己PRでは、あなたが志望する企業で活躍できる理由を書く必要があるのです。具体的には、過去に担当した工事(規模・役職など)から培った、あなた自身の強みを書かなければなりません。
また自己PRに記載する強みは、どのような内容でもよいわけではありません。採用担当者(面接官)に刺さる自己PRを把握して、そこに対してドンピシャな文章を書く必要があります。
採用担当者は自己PRで「継続性と即戦力」を見ている
採用担当者が自己PRを含めて、書類や面接で確認しているのは『長期間働いてくれるか(継続性)』と『会社に貢献してくれるか(即戦力)』の2点が中心です。
■継続性:長期間働いてくれるか
会社が施工管理を一人採用するには、多額のコストを支払っているケースも少なくありません。会社視点では、短期離職されると大損害につながるため、継続的に働いてくれる人を採用したいのです。
そのため自己PRでは、長期的に働けることを伝えるようにしてください。
具体的には、応募する企業の理念や文化、事業内容に共感していることを伝えるのが良いでしょう。また自分のキャリアと重ねたときに、どのような点に魅力を感じているかを書くのもおすすめの方法です。
■即戦力:会社に貢献してくれるか
会社側が求職者に求めているのは、自社の工事で施工管理を担当して、会社に貢献してくれることです。
そのため自己PRは、あなたが豊富な経験やスキルを持っていることを伝える必要があります。
たとえば建築領域の施工管理で転職するなら、オフィスビルや商業施設での施工経験をアピールする必要がありますし、土木領域での転職ならダムやトンネルなどの実績をアピールするのがよいでしょう。
また四大管理をすべて一人で担当した経験があるなら、その経験が強い武器になることも多いです。なお採用担当者に即戦力とアピールするために、経験はすべて、事実且つ数字ベースで伝えるのがおすすめです。
【工種別】施工管理の転職自己PR4選|例文:100文字/200文字/300文字
施工管理といっても、建築・土木・管工事・電気工事で求められる専門性は変わります。自己PRでは、応募先の企業に合わせて、自分が工種での実績や専門性があることをアピールすることが重要です。
以下4つの工種の経験について、各100文字・200文字・300文字の3つの例文を紹介します。
- 建築施工管理の経験を伝える自己PR
- 土木施工管理の経験を伝える自己PR
- 管工事施工管理の経験を伝える自己PR
- 電気工事施工管理の経験を伝える自己PR
建築施工管理の経験を伝える自己PR
建築施工管理の経験を伝える自己PRの例文は、以下のとおりです。
担当した工事の規模(例:10億円)や構造(例:RC造)、施工期間(例:5年間)を記載することで、採用担当者に伝わりやすい自己PRになります。
■100文字の例文
私の強みは、複雑な納まりの調整です。これまで鉄骨造オフィスビルの施工管理を5年間経験し、直近の工事では、施工図の修正提案で手戻りを5件削減した経験があります。貴社では、主に品質管理の面で貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、関係者間の円滑な合意形成を図る調整力です。A大学卒業後、5年間、鉄骨造及びRC造のオフィスビルや商業施設の建築施工管理に従事いたしました。デザインの変更が3回以上あった現場では、設計者と専門工事業者の間に立ち、施工図の修正提案を粘り強く行いました。その結果、工期内に手戻りなく高品質な建物を完成させ、施主様から高い評価をいただきました。貴社の難易度の高いプロジェクトでも、私の調整力を活かして、貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、多様な立場の関係者の意見をまとめ、プロジェクトを円滑に推進する調整力です。前職では5年間、建築施工管理として主に都心部のオフィスビル(S造、SRC造)に従事いたしました。その中でテナントの要望で急な仕様変更が発生した際には、設計事務所・協力会社・施主の間に立ち、それぞれの要求を整理しました。各社に対して、代替案のメリット・デメリットを具体的に提示し、粘り強く交渉を重ねることで、追加コストを当初見積もりの15%減に抑えつつ、全体が納得する形で合意形成しました。この経験で培った調整力とコスト管理能力を、関係者が多岐にわたる貴社の再開発事業で活かすことで、プロジェクトの成功に貢献できると考えております。
土木施工管理の経験を伝える自己PR
土木施工管理の経験を伝える自己PRの例文は、以下のとおりです。
土木工事は発注者によって、施工内容に特徴があります。そのため自己PRに、発注者も記載したほうが採用担当者に伝わりやすい内容になります。専門用語も多くなりがちですが、できるだけ専門家以外にも伝わりやすい文章を意識しましょう。
■100文字の例文
私の強みは、新しい技術で工期を短縮できることです。これまでに公共工事の道路新設現場にて3年間、工程管理を担当。その中でICT施工を導入し、従来工法より工期を10%短縮しました。貴社でも、生産性向上に貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、最新技術を活用した工程管理能力です。大学卒業後、3年間、土木施工管理として主に地方自治体が発注する道路新設工事に従事いたしました。担当現場では、ドローン測量やICT建機を積極的に導入し、施工の進捗状況をリアルタイムで可視化しました。その結果、協力会社との情報共有がスムーズになり、手配の遅れや無駄な待機時間を削減でき、工期を10%短縮できました。貴社でも、生産性向上の面で貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、計画的な安全管理と生産性向上の両立です。大学卒業後、10年間、主に公共事業である国道バイパスの新設工事に従事してまいりました。大型重機が多数稼働する現場では、KY活動の形骸化を防ぐため、日々の作業内容に即したリスクの洗い出しと対策の議論を徹底しました。ICT施工を積極的に導入し、3次元設計データを活用することで、丁張設置作業を80%削減し、工期を10%短縮できました。結果として、直近3年間では無事故・無災害を達成し、発注者からも高い評価を頂戴しました。貴社の社会貢献性の高い大規模インフラプロジェクトでも、安全と効率を追求する姿勢で貢献できると考えております。
管工事施工管理の経験を伝える自己PR
管工事施工管理の経験を伝える自己PRの例文は、以下のとおりです。
管工事は、大きく空調と衛生に分類できます。自分がどちらの経験があるかを伝えたうえで、コスト削減や作業効率の改善経験などを伝えましょう。文章に数字を入れることで、成果がわかりやすくなります。
■100文字の例文
私の強みは、改修工事での他工種との工程調整です。空調・衛生設備で4年間、管工事施工管理を担当。直近では、限られたスペースで配管ルートを最適化し、作業効率を15%向上させました。貴社でも調整力を活かして貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、他工種との緻密な連携による問題解決力です。A大学卒業後、7年間、主にオフィスビルのリニューアル工事における管工事施工管理を担当しました。たとえばB工事では、天井裏のスペースで電気配線や他設備と干渉する問題が多発しました。そこで事前に干渉チェックを行い、最適な配管ルートを複数提案しました。その結果、手戻りを0にして、作業効率を15%向上させることができました。貴社の業務でも、調整力を活かして貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、既存設備と新設設備の複雑な取り合いを考慮した施工計画力です。A大学卒業後、10年間、オフィスビルや病院の空調・給排水衛生設備の改修工事に従事してまいりました。C病院の改修工事では、医療活動への影響を最小限に抑えるため、夜間・休日の作業計画を立案しました。特に、他工種との工程調整が難航しましたが、3Dモデルを用いて各社の作業範囲と手順を可視化し、合同工程会議で合意形成を図りました。結果として、一度も稼働を止めることなく工期内に完遂し、病院側から感謝状を頂戴できました。生活に不可欠なインフラを支える貴社の事業においても、私の計画力・調整能力を活かして貢献できると考えております。
電気工事施工管理の経験を伝える自己PR
電気工事施工管理の経験を伝える自己PRの例文は、以下のとおりです。
電気を扱う仕事には、危険な現場が少なくありません。応募する企業にあわせる必要はありますが、安全管理に対する意識の高さは、自己PRとして使いやすいでしょう。
過去の経験と応募する企業の求人票を確認しながら、自己PRを作成してください。
■100文字の例文
私の強みは、安全管理への徹底した意識です。受変電設備工事で6年間、施工管理に従事。全現場で無事故・無災害を継続中です。その結果、指摘事項を前年比で30%削減できました。貴社でも安全管理を徹底する姿勢で貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、安全を優先するリスク管理能力です。大学卒業後、6年間、商業施設や工場の高圧受変電設備の新設・更新工事で施工管理に従事しました。高圧電流を扱う危険な作業が多いため、作業手順書の遵守はもちろん、独自のヒヤリハット報告制度を導入し、小さな危険の芽を全員で共有・対策する文化を醸成しました。この取り組みにより、担当した全15現場で無事故・無災害を達成しています。貴社の安全第一の理念に共感しており、私の経験を活かして貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、安全と品質を最高レベルで両立させる管理能力です。大学卒業後、10年間、商業施設や工場の受変電設備、幹線設備工事の電気施工管理に従事しております。とくに安全管理においては、作業前のKY活動で危険予知の精度を高めるため、過去の事故事例を基に独自教材を作成し、周知徹底しました。結果として、担当した全現場で10年間無事故を継続しています。また、品質管理面では、自主検査のチェックリストを従来のものから50項目以上増やして精緻化し、施主検査での指摘事項を前年比で30%削減しました。電力という重要なインフラを担う貴社でも、私の徹底した安全・品質管理能力を発揮し、信頼性の高い施工に貢献できると考えております。
【性格別】施工管理の転職自己PR7選|例文:100文字/200文字/300文字
施工管理の仕事は、技術的な知識だけではなく、性格や資質を重視する場面もあります。施工実績に自信のない方は、自分の性格的な強みを正確に伝えることで、高い評価を得られることもあります。
それでは、以下7つの性格や特徴について、各100文字・200文字・300文字の例文を見ていきましょう。
- 責任感の強さを伝える自己PR
- 計画力の高さを伝える自己PR
- 推進力の高さを伝える自己PR
- 柔軟性の高さを伝える自己PR
- 体力や忍耐力を伝える自己PR
- マルチタスク力を伝える自己PR
- コミュニケーション力を伝える自己PR
責任感の強さを伝える自己PR
施工管理は工事現場の責任者として、強い責任感が求められます。
採用する企業側は、責任感をもって最後まで工事を完遂してくれる人材を欲しています。そのため難しい状況でも諦めずに、最後までやり遂げた経験を伝えるようにしましょう。
■100文字の例文
私の強みは、最後までやり遂げる責任感です。担当現場で資材の納期遅れが判明した際は、深夜まで代替業者を探し、翌朝の作業に影響を出さずに解決しました。貴社でも粘り強く取り組む姿勢で貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、任された業務を最後までやり遂げる責任感の強さです。前職で、主要資材の納期遅延というトラブルが発生した際は、複数の納入業者に連絡を取り続けました。その結果、深夜に代替品を確保し、翌朝の工程開始に間に合わせることができました。この経験から、困難な状況でも粘り強く最善策を探すことの重要性を学びました。貴社の業務でも、課題に対して真摯に向き合うことで、プロジェクトの完遂に貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、任されたプロジェクトを完遂させる強い責任感です。前職のマンション建設現場で、台風の影響により主要な外壁材の納品が1週間遅れるという事態が発生しました。台風の影響もあり、工程の遅延が危ぶまれましたが、私が主体となり、工程表を全面的に見直し、天候に左右されない内装工事を前倒しする計画を立案・提案しました。同時に、納入業者と連日交渉を重ねて、納品スケジュールを3日間短縮することに成功しました。対策した結果、最終的な工期の遅れを2日間に抑えることができました。貴社でもこの責任感を発揮し、困難な課題にも粘り強く取り組むことで、プロジェクトの成功に貢献できると考えております。
計画力の高さを伝える自己PR
施工管理には、納期までに工事を完遂させる計画力が求められます。
そのためこれまでの業務で、自分が計画力を活かして納期どおりに施工を完遂したり、トラブルに対してカバーできた経験を伝えるのがよいでしょう。
■100文字の例文
私の強みは、先を見越した計画力です。常に先を読む意識を持ち、資材や人員の配置を最適化することで担当現場の残業時間を月平均10時間削減しました。貴社のプロジェクトでも、効率的な現場運営に貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、緻密な事前準備と先を見通した計画力です。具体的には、施工管理として、常に起こりうるリスクを複数想定し、代替案を用意しています。たとえば、梅雨時期のコンクリート打設工事では、降雨を想定して予備日を設けるだけではなく、短期硬化型のコンクリートを手配可能か事前に確認しました。準備の結果、突発的な天候不順でも工期の遅延を1日と最小限に抑えられました。貴社においても、安定したプロジェクト推進に貢献できると考えています。
■300文字の例文
私の強みは、複数のリスクを想定して、事前に対策を講じる計画力です。前職では、着工前に必ず過去の類似案件のトラブル事例を洗い出し、自身の担当現場で起こりうるリスクをリストアップしていました。A現場では、特定の専門工事業者の人手不足が予測されたため、3ヶ月前から複数の協力会社と交渉し、応援体制を確保しました。繁忙期には人員不足が発生しましたが、応援体制を準備していたことで、遅延なく工程を進めることができました。これまで担当した5つの現場では、工期遅延が一度もありません。貴社の複雑な大規模プロジェクトにおいても、円滑な現場運営の実現に貢献できると考えております。
推進力の高さを伝える自己PR
施工管理の仕事は、複数の協力会社や施主(発注者)を巻き込んで、プロジェクトを完遂する仕事です。
そのため周囲を巻き込んで、プロジェクトや業務を導いた経験を伝えると高評価をもらいやすいです。
■100文字の例文
私の強みは、目標達成に向け周囲を巻き込む推進力です。前職では定例会議にて、課題の可視化と担当の明確化を提案・実行し、工程を1週間前倒ししました。貴社でもプロジェクトの推進において、貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、目標達成に向けて周囲を巻き込み、プロジェクトを前進させる推進力です。前職では、担当現場で工種間の連携がうまくいかず、工程に遅れたことがありました。この際、私が主導して毎朝の合同ミーティングを開催しました。各社の進捗と課題を全員で共有し、その場で解決策を議論する場を設けたことで、現場に一体感が生まれ、工程の遅れを2週間で解消しました。この経験を活かすことで、貴社でも、プロジェクトの推進に貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、明確なビジョンを示し、関係者を巻き込んで目標を達成する推進力です。前職で所長代理を務めた現場では、当初の計画から2週間の遅れが生じていました。私はまず、全協力会社の職長を集め、「品質は絶対に落とさず、2週間で遅れを取り戻す」という共通目標を掲げました。目標を示した上で、ボトルネックの作業を特定し、資材搬入ルートや作業員の動線を抜本的に見直す改善案を提示しました。当初は反発もありましたが、改善によるメリットをデータで示し、粘り強く説得を重ねることで、全員の協力を得られました。一丸となって効率化に取り組めたことで、目標通り2週間で遅れを解消しました。貴社でも推進力を活かすことで、プロジェクトの成功に貢献できると考えております。
柔軟性の高さを伝える自己PR
施工管理の現場では、突発的なトラブルが多く、臨機応変な対応が求められます。
そのため自己PRでは、天候遅れや資材遅れ、発注漏れなどのトラブルに対して、どのような対応をしたかなど、柔軟性の高さを伝えるのも良いでしょう。
■100文字の例文
私の強みは、トラブルの際にも臨機応変に対応できる柔軟性です。過去に現場で図面と現況の不整合が発覚した際、即座に代替工法を提案し、工事の停止を防ぎました。貴社でも、トラブルに臨機応変に対応することで、貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、突発的なトラブルにも冷静に対応できる柔軟性です。改修工事の現場で、解体作業中に図面にない配管が発見され、工事が中断しかけたことがありました。その際、私はすぐに設計担当者と連絡を取り、現場の状況を正確に伝えた上で、配管を迂回する新たなルートをその場で提案いたしました。すぐに関係者に情報共有できたことで、工事の停止時間を1日に抑えられました。貴社でも、プロジェクトの円滑な進行に貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、計画通りに進まない状況でも乗り越える柔軟な対応力です。前職の店舗内装工事で、施主様から引き渡し3日前に「壁の色を変更したい」と要望がありました。資材の再手配や職人のスケジュール調整など、通常であれば不可能な状況でした。ただ私はまず「何とかします」とお伝えし、すぐに行動に移しました。付き合いの長い複数の資材店に事情を説明して無理を言って塗料を確保して、塗装職人には残業での対応を直接交渉しました。結果として、引き渡しの期日に間に合わせることができ、施主様から大変感謝されました。計画遂行能力はもちろん、不測の事態への対応力も、現場で大きな力になると実感しました。貴社でもこの柔軟性を活かすことで、貢献できると考えております。
体力や忍耐力を伝える自己PR
施工管理は、長時間労働になりやすく、体力や忍耐力が重要な仕事です。
そのため施工管理の仕事を完遂するための体力や忍耐力の高さを伝えるのも、有効な選択肢となります。
■100文字の例文
私の強みは、業務の中で培った体力と忍耐力です。現職では、困難な環境下でも最後まで諦めずにやり遂げてきました。貴社のハードな環境でも、体力と忍耐力を活かして、貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、リーダーとして困難な状況でも、目標達成までやり抜いてきた体力と忍耐力です。現職では、立場上、常にチーム全体の状況を把握し、厳しい状況でも部下に声をかけて、鼓舞する役割を担っています。この経験は、多くの関係者と協力し、厳しい工期や予期せぬトラブルを乗り越えなければならない貴社でも必ず活かせると考えています。貴社でも、体力と忍耐力を活かして、困難な現場でもプロジェクトを成功させることに貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、10年間、施工管理として働くことで培った、精神的な忍耐力と継続力です。現職では、日々の巡回を含めた四大管理を担当しながら、工期内に完工することに全力を尽くしました。完工を達成するためには、目標から逆算して行動計画を立て、現場の状況や数値の変化に対応する必要がありました。結果として、前期は目標期日から、10日前倒しでの完工を実現できました。この経験を通じて、長期的な目標達成には、目先の困難に一喜一憂せず、着実にタスクをこなす精神力が不可欠であることを学びました。私が学んだ経験を活かすことで、貴社の一員として、困難なプロジェクトの完遂にも貢献できると考えております。
マルチタスク力を伝える自己PR
施工管理の仕事は、複数のタスクを効率的に処理することが求められます。
実際に複数の業務を掛け持ちする方が多く、採用担当者には、マルチタスク能力をアピールする必要があります。そのため自己PRでは、複数の業務を同時に処理していたり、複数の現場を掛け持ちした経験をアピールするのが良いでしょう。
■100文字の例文
私の強みは、同時に複数のタスクを管理できることです。前職では、3つの現場を兼任して、進捗管理、書類作成、業者手配を並行し、すべて工期内に完遂しました。貴社の多忙な環境でも、複数タスクを同時に処理する力で貢献できると考えています。
■200文字の例文
私の強みは、複数の業務を同時かつ正確に処理するマルチタスク能力です。前職では、施工管理として、現場の巡回、協力会社との打ち合わせ、安全書類の作成、写真管理など、常に10以上のタスクを並行して進めていました。それぞれのタスクに優先順位をつけて、隙間時間を活用することで、すべての業務を遅滞なく処理してきました。私の強みを活かすことで、貴社でも効率的な業務の遂行に貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、複数のプロジェクトやタスクを並行処理して、アウトプットを出すマルチタスク能力です。前職の繁忙期では、4つの小規模改修工事を同時に担当していました。現場状況を正確に把握するため、私は独自の管理シートを作成し、『進捗率・課題・次のアクション』を毎日更新・可視化していました。また移動時間や待機時間などの隙間時間を活用して報告書を作成したり、業者へ発注連絡を入れたりすることで、デスクワークの時間を1日30分以上短縮しました。時間管理と情報整理を徹底したことにより、4現場すべてを無事故かつ工期内に完遂させることができました。早いスピードが求められる貴社でも、私のマルチタスク能力を活かして貢献できると考えております。
コミュニケーション力を伝える自己PR
施工管理は、多くの関係者と調整や折衝を繰り返して、工事を完遂まで導く仕事です。
そのため自己PRでは、コミュニケーション能力の高さをアピールするのも一つの選択肢です。たとえば複数の関係者との利害調整をして、工期どおりに進めた経験は大きな強みになるでしょう。
■100文字の例文
私の強みは、多様な立場の人と信頼関係を築くコミュニケーション力です。年齢の離れた職人とも積極的に会話し、現場の課題を早期に発見・解決してきました。貴社でも、円滑な現場運営のハブとして、貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、相手の立場を尊重し、信頼関係を構築するコミュニケーション能力です。工事の現場では、年上の職人や協力会社の担当者に対して、指示を出すだけでなく、相手の意見や懸念に耳を傾けることを徹底しました。その上で、こちらの意図を丁寧に説明することで、円滑な協力関係を築き、現場の一体感を高めることができました。この姿勢の影響で、潜在的な問題の早期発見にも繋がった経験もあります。貴社でも、チームワークを最大限に引き出す潤滑油として貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、異なる立場の関係者の間に立ち、合意形成を促進するコミュニケーション能力です。A商業施設の建設現場では、施主様の追加要望と設計上の制約、そして施工コストの問題が衝突し、計画が停滞したことがありました。私は各担当者と個別に面談を重ね、各社が「譲れない点」と「妥協可能な点」を丁寧にヒアリングしました。その上で、全員が参加する会議の場で、客観的な情報として論点を整理し、代替案を複数提示しました。中立的な立場で議論を進行したことで、感情的な対立を避け、全員が納得できる最適な解決策を導き出せました。貴社で働く上でも、私のコミュニケーション能力を活かすことで、プロジェクトの成功に貢献できると考えております。
【状況別】施工管理の転職自己PR4選|例文:100文字/200文字/300文字
ここでは施工管理の現場経験が浅い方や転職回数が多い方、休職期間のある方向けに、使いやすい自己PRをご紹介します。
どのような自己PRであれば、ネガティブな印象を受けにくいかを解説するので、参考にしてください。
現場経験が浅い施工管理者の自己PR
現場経験の浅い方は、実際の施工経験や実績をアピールするのが難しいケースが多いです。
このような方は積極的に学ぶ姿勢があると伝えたり、現状努力している内容を伝えるのがおすすめです。
■100文字の例文
私の強みは、先輩や上司から素直に学べることです。現職では、先輩の指示を待つだけでなく、積極的に質問することで、半年で一連の業務を習得しました。貴社においては、できるだけ早く自走して貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、知識や技術を吸収する意欲とスピードです。前職では、日々の業務に加えて、帰宅後および週末には、資格取得の勉強に取り組みました。その結果、入社1年で1級建築施工管理技士の第一次検定に合格しました。今後も未熟な点は真摯に学び、一日も早く貴社の戦力となれるよう、誰よりも努力することをお約束します。貴社に入社後も、これまでと同様に学び続けるので、早いタイミングで自走して、貢献できる人材になれると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、建築への学習意欲と成長スピードです。現職は、木造住宅の施工管理アシスタントとして、先輩の指導のもとで安全管理や写真管理、書類作成等を担当しています。実務経験は1年と浅いですが、指示された業務をこなすだけでなく、常に作業の目的や効率化の方法を考え、疑問点を自分で調べた後、先輩に質問・確認することを徹底しました。また建築知識を体系的に学ぶため、1級建築施工管理技士の学習をして、2024年には、第一次検定に合格しました。経験豊富な先輩方が多い貴社で、知識と技術を吸収し、一日も早く独り立ちして貢献したいと考えております。若さと学習意欲は誰にも負けないので、長期的に貴社に貢献できると考えております。
転職回数が多い施工管理者の自己PR
転職回数が多い方は、この経験をプラスに言い換えることが重要になります。
そのため自己PRでは、多くの会社を経験していることで、幅広い工事に対応できることを伝える形がおすすめです。また今回の転職を機に落ち着きたいという内容を記載することで、採用担当者からの「早期離職するのでは?」という不安を解消することもできるでしょう。
■100文字の例文
私の強みは、多様な現場を経験していることです。これまで木造・RC造・S造の工法や新築・改修の両方に携わったことで、高い適応能力が身につきました。貴社の幅広い事業領域でも、私の経験を活かして、貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、複数の会社で異なる工法や管理手法を学んだことで、どのような現場にも迅速に対応できる柔軟性と幅広い知見です。過去に4社で施工管理を経験し、木造アパートからRC造のマンション、S造の商業施設まで、多様な構造・用途の建築物の工事に携わってまいりました。今後は腰を据えて、長期的に働きたいと考えています。私の経験は、多くのプロジェクトを手がける貴社においても、貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、4社の転職を通じて得た、多様な現場環境への高い適応能力と多角的な視点です。1社目では木造住宅の基礎を、2社目ではRC造マンションの品質管理を、3社目ではS造の商業施設における大規模な安全管理を、そして4社目ではリニューアル工事の工程調整を深く学びました。それぞれの現場で異なる企業文化、協力会社、そして管理手法に触れたことで、固定観念にとらわれず、常にその場で最適な方法を判断・実行する力が養われました。多種多様なプロジェクトを国内外で展開されている貴社であれば、私のこの幅広い経験と適応能力を最大限に活かせると確信しております。これまでの経験の集大成として、貴社に長期的に貢献したいと考えております。
休職期間がある施工管理者の自己PR
施工管理は人手不足な会社が多く、休職期間があっても、即戦力なら採用される可能性はあります。
とはいえ休職期間があると、マイナス評価を与える会社があるのも事実。そのため休職期間がある場合、休職期間で資格を取得した経験や学び直しの内容を伝える形がおすすめです。
■100文字の例文
私の強みは、積極的に学ぶ好奇心です。家庭の事情で1年間の休職期間がありましたが、その間に1級土木施工管理技士の資格を取得しました。ブランクの間も知識のインプットに努めましたので、貴社でも貢献できると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、施工管理で複数の現場を経験していることです。家庭の事情で1年間休職していましたが、現在は就業に全く支障はございません。この期間を自己投資に使い、目標であった1級建築施工管理技士の資格取得に専念し、無事合格できました。現場を離れたことで、改めて施工管理という仕事の面白さとやりがいを再認識しました。現在は万全の状態で、以前にも増して高い意欲を持っております。ブランク期間で得た知識を活かし、貴社でも貢献できると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、施工管理として、5年間の現場経験があることです。前職を退職した後、家庭の事情で1年間の休職期間をいただきましたが、現在は就業に全く支障はございません。この期間で、自身のキャリアを見つめ直し、施工管理という仕事への情熱を再確認いたしました。同時に現場から離れたからこそ客観的に業界の動向を学ぶことができ、特にDX化の重要性を痛感しました。そこで、BIMソフトのオンライン講座を受講し、基本的な操作を習得しました。心身ともにリフレッシュし、新たなスキルと高いモチベーションを持っております。これまでの5年間の現場経験に加え、この期間に得た新たな視点と知識を活かし、貴社の業務効率化にも貢献できると考えております。
【未経験者向け】他職種・他業種での経験を伝える自己PR
これまでに施工管理の経験がない方は、他の職種・業種での経験をアピールすることになります。
施工管理は人手不足の会社も多いため、未経験歓迎の会社も少なくありません。そのため他職種・他業種の経験でも、適切に伝えることで、採用担当者に刺さる自己PRを作れます。
■100文字の例文
私の強みは、対人調整力と目標達成意欲です。前職は、飲食店の店長として、アルバイトのシフト管理や売上目標達成を経験しました。私の経験は工程管理や原価管理に通じる部分もあり、貴社に貢献できる部分もあると考えております。
■200文字の例文
私の強みは、顧客の要望を正確にヒアリングし、開発チームに伝える調整力です。私はこれまで5年間、IT業界のPMとして、ソフトウェア開発の進捗管理や顧客折衝に従事してまいりました。納期内に高品質で納品するためのスケジュール管理、予算管理、チームメンバーとの連携といった経験は、施工管理における工程・原価・品質・安全の4大管理と多くの共通点があると考えています。私の経験を活かすことで、貴社に貢献できる事があると考えております。
■300文字の例文
私の強みは、お客様の潜在的なニーズを汲み取ったうえで、提案をできる対人折衝能力です。前職では、百貨店の販売員として5年間勤務し、後半の2年間はフロアリーダーを務めました。高額な商品を扱う中で、お客様との信頼関係構築を第一に考え、丁寧なヒアリングを重ねました。結果として、フロアの売上目標を6ヶ月連続で達成しました。この経験から培った「相手の立場を理解し、満足度を最大化する」という姿勢は、施主様や協力会社、近隣住民の方々など、多くの関係者との合意形成が不可欠な施工管理の業務において、必ず活かせると確信しています。未経験ではありますが、前職で培った高いコミュニケーション能力と目標達成意欲を活かすことで、貴社に貢献できると考えております。
受かる施工管理の自己PRの書き方7ステップ
履歴書や職務経歴書で書類審査に受かる自己PRの書き方は、以下の7ステップを意識してください。
- これまでの経験やスキルを整理する
- 志望企業の理念や事業内容を調べる
- 志望企業で活かせる経験を洗い出す
- 自分の強みと経験を書く
- 自分が会社に貢献できる部分を書く
- 結論ファースト&数字ベースに直す
- 200文字~300文字の簡潔な文章にまとめる
STEP1. これまでの経験やスキルを整理する
まずは過去に自分が担当した工事を洗い出してください。ここでは工事の規模や役職を問わず、すべての業務を整理することが重要です。なお未経験の方は、他職種の業務経験やアルバイトの経験でも問題ありません。第二新卒を含めた20代前半の方は、学生時代の活動まで含めて整理しましょう。
施工管理の転職では、過去の業務経験が大きなアピールポイントになります。そのうえで過去の経験から培ったスキルや得意なこと、強みなどをまとめていきましょう。
過去の経験を整理する際には、単なる業務内容を羅列するだけではなく、『STAR(Situation(状況)・Task(課題)・Action(行動)・Result(結果))』の4要素で整理すると、自己PRで使う際に説得力のあるエピソードとして使いやすくなります。
STEP2. 志望企業の理念や事業内容を調べる
過去の経験やスキルを整理したあとは、応募する企業のウェブサイトや採用ページ、中期経営計画などを確認してください。ここでは企業が何を大切にするのか(企業理念)や、どこへ向かおうとしているのか(事業内容・ビジョン)を把握することが目的です。
とくに求人票やホームページに記載されている『求める人物像』や、注力している領域(例:DX推進、海外展開、環境配慮型建築など)を見ると、企業が求めている人材の特徴やスキルがわかります。企業の理念や事業内容を調べるのは、自分のキャリアプランと企業の方向性が一致するかの確認にもなります。
入社後に「想像していた仕事・環境と違った」と後悔しないためにも、志望する企業の理念や事業内容を調べておくようにしましょう。
STEP3. 志望企業で活かせる経験を洗い出す
ここまでの2ステップで、自分の提供できるもの(経験やスキルなど)と、志望企業が求めているもの(スキル・人物像)が把握できているはずです。つづいては、企業が求めているもののうち、自分が提供できるものを選びましょう。ここで選んだのが、自己PRのアピールポイントとなります。
たとえば企業の中期経営計画などで『コスト削減』が重要課題に掲げられている場合、これまでに自分が工事のコストを削減した経験が強いアピールポイントになります。一方で求人票で企業の求める人物像に『折衝力』の記載がある場合は、協力会社や発注者との折衝経験がアピールポイントになるのです。
上記のように自分の強みの中から、応募する企業に一番響くものを選んで伝えることで、採用担当者から「この人は自社の課題にピッタリかも!」と感じられやすくなり、書類を通過しやすくなるでしょう。
STEP4. 自分の強みと経験を書く
自己PRでアピールするポイントが決まれば、自己PRの作成に進みます。
まずは自己PRとして、自分の強みと経験を書いてください。具体的には、以下のように書き始めます。
私の強みは、高い品質を保ちながらコスト削減を実現できる工程管理の能力です。大学卒業後、10年間、施工管理として多くの建造物の工事に従事してまいりました。これまでに担当した工事は、すべて予算内で完遂していますし、予算を大きく削減した状態で完工した経験もあります。
上記のように強みを書きつつ、自分が担当した工事や実績を記載する形で書き始めてください。
STEP5. 自分が会社に貢献できる部分を書く
つづいて自分の経験やスキルをもとに、会社に貢献できる内容を記載しましょう。
貢献できる内容は、STEP3で把握した企業の課題をそのまま使えばOKです。コスト削減を課題に感じている企業であれば、以下のように記載してください。
これまでの経験を通じて、私は品質を維持しながらコスト削減する方法を身につけることができました。高品質を維持しながら、コスト削減をした経験を活かすことで、貴社でも貢献できると考えております。
上記のとおり、経験から培った能力やスキルに加えて、志望企業で貢献できる内容を記載してください。
なおここでは、貢献できると言い切らない部分も重要です。なぜなら貢献できるかを判断するのは、採用担当者だからです。求職者から貢献できると直接言い切られると「この人はなぜ言い切れるのだろう」や「この人は想像力がないのかな?」という印象を与える可能性があるからです。
そのため貢献できると言い切るのではなく、「貢献できると考えている」という書き方にしてください。
STEP6. 結論ファースト&数字ベースに直す
ここまでのステップで、自己PRの基本的な文章は完成しています。つづいて書類通過率を高めるために採用担当者が「読みやすい!」と感じやすい文章に整えていきましょう。
採用担当者に読みやすいと感じさせるには、結論ファーストと数字ベースの文言を使うことが大切です。実際に、ここまで作成した内容を結論ファーストと数字ベースに直した文章は、以下のとおりです。
私の強みは、高い品質を保ちながらコスト削減を実現できる工程管理の能力です。大学卒業後、10年間、施工管理として5つの建造物の工事に従事してまいりました。これまでに担当した5つの工事は、すべて予算内で完遂しておりますし、5件中2件は予算を10%以上削減した状態で完工することができました。これまでの経験を通じて、私は高い品質を維持しながら、工事のコスト削減する方法を身につけました。高品質を維持しながら、コスト削減をした経験を活かすことで、貴社の大規模プロジェクトでも、コスト削減の観点で貢献できると考えております。
上記のとおり、成果やエピソードを具体的に数値化して記載することで、説得力が高まります。たとえば「コストを削減しました」よりも、「コストを10%削減しました」のほうが伝わりやすくなります。
採用担当者にあなたの魅力を最大限伝えるためにも、自己PRの文章は、結論ファーストと数字ベースで書くことを意識しましょう。
STEP7. 200文字~300文字の簡潔な文章にまとめる
最後に自己PRの文章を遂行して、指定されている文字数にまとめてください。冗長表現を修正したり、一文を短くしたりすることで、あなたの魅力が採用担当者に伝わるようにブラッシュアップします。
文字数の指定がない場合は、200文字〜300文字にまとめておけば、間違いはありません。
また専門用語を使いすぎていないかや、専門家以外も理解できる文章になっているかの確認は重要です。一度声に出して読んでみることも、文章のリズムやわかりやすさをチェックするために有効な方法です。
書類審査に受かる自己PRの書き方を、7ステップで紹介しました。
- これまでの経験やスキルを整理する
- 志望企業の理念や事業内容を調べる
- 志望企業で活かせる経験を洗い出す
- 自分の強みと経験を書く
- 自分が会社に貢献できる部分を書く
- 結論ファースト&数字ベースに直す
- 200文字~300文字の簡潔な文章にまとめる
上記の7ステップを踏めば、これまで以上に書類審査の通過率は高まる可能性が高いです。
とはいえ「自己PRに時間をかけられない」「自分で全部考えるのは大変」と感じる方もいるでしょう。
上記のような方は、当社(プレックスジョブ)の担当者に自己PRに記載する内容を相談してください。
当社では、完全無料で施工管理の転職をサポートする専門家が、あなたの魅力を最大限引き出すために、自己PRの作成をサポートいたします。
また自己PRだけではなく、志望動機や職務経歴の書き方のサポートも完全無料でサポートしています。
とくに人気の高いホワイト企業の施工管理は、履歴書や職務経歴書の書き方一つで書類落ちするケースも少なくありません。書類審査の通過率を少しでも高めるためにも、当社(プレックスジョブ)の担当者に自己PRの作成サポートや添削をお任せください。
また「履歴書も職務経歴書も作っていない」という方に向けて、工事実績や資格などを入力することで、履歴書や職務経歴書を作成できる無料サービス(ねこ履歴書)もあります。
WordやExcelを利用することなく、手軽に作成できるので、ぜひご活用ください。
履歴書・職務経歴書・面接別の自己PRの注意点|内容は同じで大丈夫?
自己PRは、履歴書・職務経歴書・面接のそれぞれで、注意するポイントは少しずつ変わります。
ただし3つの場面で自己PRで書いたり、伝えたりする内容を変える必要はありません。むしろ自己PRで採用担当者に伝える内容の軸は同じにして、一貫性をもたせることが重要です。
たとえば履歴書では『コミュニケーション力』を記載して、職務経歴書では『安全意識』について書き、面接では『コスト管理能力』を伝えた場合、採用担当者から「結局どれが強みなの?」と感じられたり、「一貫性がない」と判断される可能性が高まります。
ただしすべてで同じ実績やスキルを伝えても、せっかくのアピールチャンスがムダになるのでNGです。アピールポイントの軸は統一したうえで、それぞれで伝える実績やスキルは変えるようにしましょう。
履歴書で自己PRを書くときの書き方と注意点
履歴書の自己PR欄は記載スペースが小さい傾向にあり、100文字~200文字でまとめることが多いです。なお少ない文字数で採用担当者の興味を引くためには、端的かつ数字を使った文章が必要になります。
そのため自分が応募する企業に対し、一番貢献できる強みと数字ベースの実績を端的に書いてください。たとえば「5億円規模の現場を工期内の完遂」や「無事故・無災害を5年間継続」のように伝わりやすい言葉を記載して、詳しいエピソードは書かないようにするなどの工夫が必要です。
職務経歴書で自己PRを書くときの書き方と注意点
職務経歴書の自己PR欄は、200文字~300文字で書くケースが多いでしょう。履歴書より書ける文字数が多いので、具体的なエピソードや経験から得た能力やスキルを書くことができます。
たとえばプロジェクト名や工期、予算規模などを記載して、あなたがプロジェクトに貢献した内容(工期を10日短縮や予算を20%圧縮)を記載すれば、採用担当者にあなたの実力を正確にアピールできます。
職務経歴書に自己PRを記載するときのポイントは、履歴書の内容をコピペしないようにすることです。なぜなら職務経歴書は、履歴書より記載スペースが増えるケースが多く、履歴書のコピペだけでは余白ができてしまうからです。他の求職者に負けないためにも、記入欄の80%以上は埋めてください。
面接で自己PRを伝えるときの伝え方と注意点
面接では「自己PRをしてください」や「強みは何ですか?」など、複数の聞き方で質問をされます。
面接でも履歴書や職務経歴書と同じように、結論ファーストで強みを述べて、質問に答えつつ、具体的なエピソードや貢献できることを伝えていきましょう。なお面接は書類での審査と違い、あなたの人間性やコミュニケーション力も問われています。
そのため文章を丸暗記して読むだけではなく、経験から得た強みを自分の言葉で伝えることが重要です。なお面接で話す内容は職務経歴書の自己PRをベースに、最も自信のあるエピソードを伝えてください。
また強みやエピソードを伝える際は、一度で全てを話し切るのではなく、採用担当者から質問されるのを待って話を進めるのも一つの方法です。自分一人で自己PRを語り続けるのはNGです。面接は双方向でのコミュニケーションが取れるかも見られていることを覚えておいてください。
施工管理の自己PRでありがちな失敗とNG例
最後に施工管理の自己PRでやってしまいがちな失敗とNG例を解説します。
- 自己PRと志望動機を混ぜてしまう
- 職務経歴の羅列を記載する
- ネガティブな表現を使う
- 経歴や長所でウソを書く
- 自己PR欄の80%以上書いていない
自己PRと志望動機を混ぜてしまう
自己PRの欄に志望動機を混ぜてしまうのは、基本的にNGです。自己PRの欄は『自分が志望する企業に貢献できる強み』を記載して、志望動機の欄は『応募する企業に入社したい理由』を記載してください。
自己PRに志望動機を混ぜると、文章の焦点がぼやけてしまい、何も伝えられないことにつながります。結果として、書類の通過率を下げてしまうことにもつながります。
■OK例
私の強みは、複数の関係者の意見を調整できるコミュニケーション能力です。前職では、5社の協力会社での工程調整を担当しました。貴社でも、円滑なプロジェクト推進に貢献できると考えております。
■NG例
貴社の高い技術力に魅力を感じ、志望いたしました。私の強みはコミュニケーション能力で、多くの人と関わる仕事がしたいです。貴社でなら、その強みを活かして成長できると考えています。
職務経歴の羅列を記載する
自己PRに職務経歴や職務内容を羅列するだけもNGです。なぜなら自己PRは、仕事内容だけではなく、その経験から得た能力やスキルおよび人間性まで幅広く見られているからです。
そのため職務経歴の羅列では、採用担当者から「この人は自己PRのことをわかっていないのでは?」とマイナスの評価を受けてしまいます。その結果、最後まで書類を読まれないことにもつながります。
上記のリスクを避けるためにも、職務経歴の羅列ではなく、自分の強みもセットで記載してください。
■OK例
私の強みは、安全管理への強い意識です。前職のマンション施工管理では、独自のヒヤリハット報告制度を導入・運用した結果、担当した3年間で無事故・無災害を達成しました。リスク管理能力を活かせば、貴社のプロジェクトでも貢献できると考えております。
■NG例
前職では、マンションの施工管理として、四大管理(安全管理・品質管理・工程管理・原価管理)や書類作成、写真管理、業者との打ち合わせなどを幅広く担当していました。
ネガティブな表現を使う
前提として、自己PRは採用担当者に良い印象を与える目的があります。そのため基本的に、ネガティブな表現は避けるようにしましょう。ネガティブな表現を使うと「自信がなさそう」や「将来性も低そう」と感じられたり、「主体性がなく他責の傾向がある」と判断されたりします。
とくに未経験者はネガティブな表現を使いがちですが、書類の審査通過率を下げることにつながります。未経験であっても、良い印象を残すために、ポジティブな表現への言い換えは必須です。
■OK例
私の強みは、素直さと吸収力です。施工管理の経験はないですが、前職の営業職で培った目標達成意欲と調整力は、施工管理の業務に活かせると考えております。素直さと吸収力を活かすことで、貴社でも早期から貢献できると考えております。
■NG例
私の強みは、素直さと吸収力です。施工管理の経験がないので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします。
経歴や長所でウソを書く
自己PRを良く見せたいという思いから、経歴や実績を誇張したり、ウソを書いたりする人もいますが、絶対に辞めてください。自己PRを誇張して書類審査に通過しても、面接の受け答えで矛盾があったり、誇張がバレたりすると、大きなマイナス評価になり、むしろ評価が悪くなります。
自己PRの内容は誇張やウソで誤魔化すのではなく、施工経験や資格をストレートに記載してください。採用担当者は多くの求職者を見ており、ウソはバレてしまいますし、一度信用を失うと、合格の可能性はほぼゼロになります。そのため自分の経歴を正直に伝えるようにしましょう。
とはいえ「自分にアピール実績なんてない」という人もいるでしょう。
このような方は、ぜひ一度、当社(プレックス)の担当者に相談してください。当社は未経験者や経験の浅い施工管理者でも転職に成功させている実績があります。
あなたの話を聞いて、企業の採用担当者に刺さる自己PRの作成をサポートします。完全無料で自己PRの添削もしているので、ぜひ気軽に活用してください。
自己PR欄の80%以上書いていない
自己PRの記述が極端に少ない場合、採用担当者に「入社意欲が低そう」や「自己分析できていない」と判断されて、悪い印象を与える可能性があります。自己PRは、あなたの魅力を伝える貴重な場所です。最低でも80%以上は埋めて、自分が応募する企業に入社する意欲が高いことをアピールしましょう。
また文字は、採用担当者がスムーズに読める大きさにしてください。極端に小さかったり、大きかったりすると、読みづらくなり、採用担当者に良い印象を与えられなくなります。なお作成した文章は、誤字や脱字がないかをチェックして、スムーズに読める文章になっているかを確認してください。
まとめ|自己PRの書き方がわからないときは?
本記事では、書類審査を突破するための施工管理の自己PRの書き方を紹介しました。
自己PRは、採用担当者が求職者(応募者)の能力やスキル、人柄を判断するために使っています。
そのため自己PRでは、あなたが経験から獲得した強みやスキルが、応募する企業でドンピシャに役立つことを示さなければいけません。
とはいえ「自己PRをどうやって書けばいいのかわからない...」という方もいるでしょう。
このような方は、一度、当社(プレックスジョブ)の担当アドバイザーに相談してください。これまでに100万人以上が利用しており、未経験者から経験者まで多くの自己PR作成をサポートしたり、添削したりしています。また企業とのやり取りも多く、担当者に刺さりやすい自己PRの作成をお手伝いできます。
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