牽引免許は難しい?費用から取得方法、一発合格のコツまでわかりやすく解説
  • 資格・免許
  • 2025/12/15

牽引免許は難しい?費用から取得方法、一発合格のコツまでわかりやすく解説

牽引免許は合格率が約81%とされ、全体としては難易度が高くない資格です。

一方で、トレーラーのような連結車両を扱うため、一般的な自動車とは動き方が大きく異なります。

牽引免許が難しいと言われるのは、こうした連結車両ならではの操作が求められるためです。

ただし、車両の仕組みと動き方を理解すれば操作パターンは一定で、準備次第で十分に合格を目指せる免許でもあります。

本記事では、牽引免許の合格率・技能の特徴・取得方法をわかりやすく整理し、取得のコツや活かせる職業についても紹介します。

牽引免許の難易度を具体的に知り、取得に向けて判断したい方はぜひ参考にしてください。

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牽引免許とは?取得するとできること

牽引免許とは、車両総重量750kgを超える被牽引車(トレーラーなど)を牽引する際に必要となる国家資格です。

重い荷物を載せた貨物トレーラーはもちろん、レジャー用途のキャンピングトレーラーやボートトレーラーなども該当します。

▼牽引免許が必要となるケース

  • キャンピングトレーラー・ボートトレーラーなどの牽引
  • 貨物トレーラー(セミ・フル)の牽引
  • 車両総重量750kgを超える作業車・資材などの牽引

港湾輸送や建材輸送など専門性の高い現場で扱われることが多く、牽引免許を取得すれば活躍の幅が広がります。

▼牽引免許が活かせる職種

  • キャリアカー(車両運搬車)ドライバー
  • 重機・建材輸送のトレーラードライバー
  • 港湾コンテナ輸送ドライバー

牽引免許を取得することで専門性が高まり、求人の選択肢を広げ収入アップを叶えます。

関連記事:トレーラー運転手の給料・平均年収はいくらくらいが相場?ボーナス・賞与・手取りについても解説!

牽引免許で乗れる代表的な車両

牽引免許で運転できるのは、車両総重量750kgを超える被牽引車(トレーラー)を連結した車両です。

被牽引車の種類

車両総重量

牽引免許の必要性

用途例

軽量トレーラー

750kg以下

不要

小型キャンピングカー、軽ボートトレーラー

重被牽引車

750kg超

必要

貨物トレーラー、コンテナ、キャリアカー、重機運搬、キャンピングトレーラー大型タイプ


牽引免許で乗れる代表的な車両は以下のとおりです。

▼業務用(貨物・物流)

  • セミトレーラー
  • フルトレーラー
  • キャリアカー(車両運搬車)
  • コンテナトレーラー
  • 重機運搬用トレーラー
  • タンクローリー
  • ダンプトレーラー
  • 貨物トレーラー全般

▼レジャー用途

  • キャンピングトレーラー
  • ボートトレーラー

牽引免許で乗れる車両は、大量輸送や重量物の搬送といった専門性の高い現場で使われることが多く、現場での活躍機会が豊富です。

牽引免許の取得条件

牽引免許に難しい取得条件はありません。一般的な運転免許の延長として挑戦できる資格です。

▼牽引免許の取得条件

  • 18歳以上
  • 大型、中型、準中型、普通、大型特殊、第二種免許のいずれかの免許所有者
  • 視力・深視力などの適性検査に合格すること

とくに深視力(距離感を測る視力)は連結車両の操作に欠かせないため、試験でも重視されています。

牽引免許には3種類ある

牽引免許には3つの種類があります。取得する場合は、どの免許が必要になるのか確認しておきましょう。

牽引免許の名称

取得する方

第一種牽引免許

貨物トレーラーを牽引して運転する

第二種牽引免許

旅客を乗せた車両を牽引する

牽引小型トレーラー限定免許

総重量750kg以下の小型トレーラーを扱う

※名称クリックで解説までスクロールします。

牽引免許の違いについて、詳しく解説します。

運送業界で必要なのは「第一種牽引免許」

第一種牽引免許は、貨物用トレーラーを運転するための免許です。

港湾コンテナ、キャリアカー、重機運搬トレーラーなど、物流現場で扱われる多くの連結車両がこの免許で運転できます。

車両総重量750kgを超える被牽引車を扱う際に必要になるため、牽引免許の中でも最も取得者が多い種類です。

牽引免許を検討している多くの方にとって取得対象となるのは、第一種牽引免許となります。

お客様を乗せる場合は「第二種牽引免許」

第二種牽引免許は、旅客を乗せた車両を牽引する場合に必要となる免許です。

観光バスなど、乗客を乗せたままトレーラーを連結する特殊なケースに限定されており、一般の運送業ではほぼ使用されません。

第一種牽引免許との違いは、扱う荷物が「貨物」なのか「旅客」なのかという点で、第二種では旅客輸送の安全性がより重視されます。

車両重量が限定的な「牽引小型トレーラー限定免許」

牽引小型トレーラー限定免許は、車両総重量750kg以下の小型トレーラーを牽引する場合に必要です。

軽量のキャンピングトレーラーやボートトレーラーなど、レジャー用途が中心で、貨物を扱う物流業務とは目的が異なります。

牽引小型トレーラー限定免許は扱える車両が限定される一方、取り扱うトレーラーが軽量であるため、必要な範囲が明確です。

業務で使用する方はほとんどいませんが、アウトドア用途などでは一定の需要があります。

関連記事:牽引免許がいらない場合はどんなケース?車両の重量などの条件を解説!

牽引免許の合格率は81.1%!難易度は低い

項目

内容

難しさ

★★☆☆☆

合格率

81.1%

勉強時間の目安

5〜8時間程度

取得期間の目安

最短2〜3週間(週末2〜3回)

一般的には1〜2ヶ月

費用の目安

10〜15万円

※教習所に通う場合
合格率:運転免許統計 令和6年版|警察庁Webサイト

牽引免許(第一種)の合格率は81.1%と高く、練習を行えば難しくない免許です。

とくに教習所での取得は合格率が安定しており、連結車両の特性やバックの動き方などを実践的に学べます。

すぐに免許を取得したい方は、合宿教習を利用すれば最短6日程度で卒業できるケースもあり、費用も通常の教習より抑えられる場合が多いです。

また、教習所へ通わず、自己学習のみで免許取得を目指す一発試験という方法もあります。一発試験の合格率は約20%と言われており、初回での合格は難しいでしょう。

牽引免許の取得方法!教習所と一発試験どちらが良い?

牽引免許の取得方法は教習所か一発試験

牽引免許の取得方法は、教習所と一発試験の2つがあります。

結論として、多くの方に選ばれているのは教習所です。あらかじめカリキュラムが用意されており、連結車両の動き方を段階的に学べるため、合格までの流れが安定しています。

一方、一発試験は費用が安い反面、合格率が低く、試験内容の再現練習が難しいという特徴があります。

どちらを選ぶかは、費用・取得スケジュール・練習環境の有無によって大きく変わります。次の項目では、それぞれの取得方法を詳しく紹介します。

教習所の取得方法と費用

教習所なら入学→教習→検定→適性検査で免許取得可能
技能教習の時間は合計12時間

教習所で牽引免許を取る場合の流れは次のとおりです。

  1. 入校手続き・適性検査
  2. 技能教習
  3. 卒業検定
  4. 免許センターでの事務手続き

教習所のメリットは、連結車両の操作を基礎から学べることです。バックや方向変換など、牽引免許で難しいとされる操作を実際の車両で繰り返し練習できます。

費用は10〜15万円程度で、取得期間も一般的には1〜2ヶ月ほどかかります。

教習所は計画的に学習できる環境が整っているため、牽引免許の操作に不安がある方や、着実に合格したい方に向いています。

一発試験の取得方法と費用

一発試験なら直接試験を申込み適正・技能試験に合格が必要

一発試験で牽引免許を取る場合は、教習所に通わず直接免許センターで試験を受けます

免許センターで適性試験を申し込みましょう。適性試験に合格後、技能試験の予約が可能です。

技能試験に合格すれば、免許証が交付されます。

※東京都で牽引免許を取得する場合を参考にしています。詳しくは、取得する免許センターにご確認ください。
- けん引免許試験(直接試験場で受験される方)

一発試験は費用が安く、受験料・試験車の使用料などを合わせても2〜3万円ほどに抑えられます。

しかし、試験コースの再現練習が難しく、合格率は教習所より低めです。牽引車両の運転を練習できる環境にいない方は、教習所に通うことをおすすめします。

牽引免許の口コミ(Xより一部引用)

牽引試験、見事に不合格でした‼️

やっぱ飛び込みは難しいですわ… ほんでスマホも落ちてフィルムも割れたし😇

二つの意味でで落ちましたわ笑 

牽引免許は福利厚生で取得できる会社もある!

牽引免許は、企業の資格支援制度を利用して取得できる場合があります

資格支援制度とは、業務上必要な資格の取得費用を会社が一部または全額負担する福利厚生です。

運送業では導入企業が多く、牽引免許の取得費用を軽減できるため、キャリアアップを目指す方にとって大きなメリットがあります。

資格支援制度の対象は牽引免許に限らず、大型免許・フォークリフトなど、多くのドライバーが活躍に必要とする資格が含まれています。

費用負担を抑えてスキルを広げたい方は、制度の有無を基準に会社を選ぶのもおすすめです。

もし資格支援制度のある企業を効率よく探したいなら、転職エージェントを活用しましょう。

たとえばプレックスジョブでは、資格支援制度を導入している企業の求人を多数取り扱っています。希望の働き方に合わせた求人をピックアップし、ご紹介可能です。

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関連記事:
トレーラー運転手になりたい未経験の方必見!未経験の方が覚えておくべきこと
【忖度なし】プレックスジョブは怪しい?しつこい?詐欺?実態を独自解説!

牽引免許によくある質問

牽引免許によくある質問をまとめました。

それぞれ解説していきます。

牽引免許は無駄ですか?

A.牽引免許は無駄ではなく、仕事の幅を広げてくれる資格です。

「牽引免許はいらない」と言われることもありますが、牽引免許を持つことで、重機運搬など専門性の高い仕事に携われるようになり、求人の選択肢は大きく広がります。

また、牽引業務は単価が高い傾向があり、キャリアアップや収入アップにつながるケースも多いです。

物流業界では牽引免許の需要は安定しており、長期的に見ても取得価値の高い資格と言えます。

関連記事:
深刻なトレーラー運転手不足!トレーラー運転手が重宝される理由とは
トレーラー運転手の技術はすごい!なぜトレーラー運転手がすごいのかを解説します

牽引免許の取得期間と費用は?

取得期間の目安

費用の目安

教習所

1〜2ヶ月程度(通学頻度により異なる)

10〜15万円

合宿

最短6日

8〜13万円

一発試験

個人差が大きく、期間は読みにくい

受験料・試験車使用料などで2〜3万円ほど


教習所は費用がかかる分、連結車両の操作を体系的に学べるため、取得しやすい方法です。

一発試験は費用が安いものの難易度が高く、バックや方向変換でつまずく方も多いため、練習環境がない方には不向きと言えます。

大型免許と牽引免許はどっちが難しい?

A.大型免許のほうが難しいと感じる方が多いようです。

大型免許は車両そのものが大きく、車両感覚・内輪差・停止位置の精度など、多くの操作要素が求められます。

中型免許などからステップアップする方が多いものの、まったく新しい車両となるため、難しいと感じやすいようです。

一方、牽引免許は連結車両特有の挙動(折れ角・軌道の遅れ)に慣れる必要がありますが、仕組みを理解すればパターン化しやすい特徴があります。

ただし、合格率は大型免許90.6% / 牽引免許81.1%です。試験対策をしっかり行えば、どちらも取得しやすい免許といえます。

関連記事:大型免許とは?取得方法から費用・日数まで徹底解説!

牽引免許を一発で取得するコツ4選!

牽引免許を一発で取得するためには、トレーラー特有の動きを正しく理解し、操作の精度を高めることが重要です。

試験コースでの走行は限られたスペースで行われるため、車両感覚や方向転換のタイミングなど、基礎的なポイントを押さえるだけで合格率は大きく変わります。

ここでは、牽引免許の技能試験で意識すべき4つのコツをご紹介します。

トレーラーの動きを体で覚える

一発で合格するための土台となるのが、車両感覚です。

トレーラーはヘッドと被牽引車が別の軌道を描くため、普段の運転と感覚が大きく異なります。

練習コースの貸し出しを行っている自動車学校を活用すると、実際の試験に近い環境で動きをつかみやすくなります。

▼練習時に確認したいポイント

  • コースの貸し出しが可能か(自動車学校かスクールか)
  • トレーラーまたは牽引車のレンタル有無
  • 同乗者(免許所持者)が必要か、その条件
  • 利用可能時間帯・予約方法

一発試験を受ける方も、借りられる練習場がある場合があります。周辺の自動車学校などの施設を調べてみましょう。

車両感覚を事前につかんでおくことで、方向転換やカーブ走行の精度が大きく向上します。

方向転換は見る位置と目印を固定する

方向転換(車庫入れ)は牽引免許でもっとも苦手とされる操作のひとつです。

トレーラーは通常の車と違い、思った方向と逆に曲がることがあり、初めは軌道を読みづらい傾向があります。

これを安定させるには、ハンドルを切る位置と戻す位置をあらかじめ固定しておくことが効果的です。

目印を使う練習は、方向転換を安定させるうえで高い効果があります。ぜひ試してみて下さい。

車両の中心軸を意識して曲がる

牽引車は、ヘッド(先頭車両)ではなく トレーラーの軸輪(後輪)を基準に考えることで操作が安定します。

軸輪は車体が回転する支点に近いため、軸輪の位置を意識すると、カーブやバック時の軌道を正確にイメージできます。

軸輪を意識することで、以下のようなメリットがあります。

  • 曲がり始めの角度が安定する
  • 折れ角のコントロールがしやすくなる
  • 試験で求められる「滑らかな走行」に近づく

そのため、練習段階から軸輪を中心に運転を組み立てることが、一発合格を目指すうえでとても重要です。

後輪と白線の距離を常に把握する

牽引免許の操作で共通して大切なのが、白線との距離感です。

とくに軸輪が白線から離れすぎると、右左折時に外側へ大きく膨らみ、試験では減点につながる可能性があります。 

常に後輪(軸輪)の位置を意識しながら走ることが、安定した操作の基本です。

後輪位置を意識できると、以下のように実務でも役立つ運転が身につきます。

  • カーブで膨らみすぎない
  • 軌道修正がスムーズになる
  • 限られたスペースでも安定して走れる

関連記事:
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まとめ

牽引免許は難しいイメージがあるものの、実際の合格率は 81.1% と高く、連結車両の仕組みを理解すれば十分に取得を目指せる資格です。

とくに教習所では、バックや方向転換などつまずきやすい操作を繰り返し練習できるため、安定して合格を狙えます。

また、牽引免許を取得すると、専門性の高い仕事に挑戦できるようになり、求人の幅が広がるうえ収入アップにもつながりやすいのが大きな魅力です。

さらに、企業によっては資格支援制度を導入しており、牽引免許を 福利厚生として取得できるケース もあります。

費用負担を抑えてスキルを身につけたい方にとって、非常に有利な環境が整っています。

牽引免許の取得が難しいか気になっていた方も、本記事で紹介した合格率・取得方法・運転のコツを押さえれば、取得後のイメージがクリアになったのではないでしょうか?

準備次第で着実に合格を目指せる資格ですので、キャリアアップを考えている方は前向きに検討してみてください。

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